ナチュログ管理画面 キャンプ キャンプ 関東 アウトドア&フィッシングナチュラムアウトドア用品お買い得情報

2017年04月17日

職人が本気で造ったキャンプギア act.2

職人が本気で造ったキャンプギア act.1の続きです。



車の荷台に無造作に転がっていた給湯管。

何年か前に古い家を修繕したときに余った「銅管」だ。

職人が本気で造ったキャンプギア act.2


まだこの水道管を使用している住宅も少なくはないが補修には手間がかかるし

普通ならポリ管やHT管(耐熱性硬質ポリ塩化ビニル管)に変えてしまうのでそろそろ処分してしまおうかと思っていた材料だが

時折見せる「銅」の美しい輝きが、廃材にしてしまうことをためらわせていた。



非鉄金属管である水道用銅管は耐食性が良く温水や水に対して腐食や錆の発生はほとんどない。

熱伝導や衛生面にも優れているが、その利点は「焚き火スタンド」には何も関係ないだろう。



じゃあ何故「銅管」なのか?

ホームセンター等で簡単に手に入る「鉄筋」を使用する人は多い。

丈夫で何よりも安価だしチョイチョイと曲げて土に挿せばハイ完成!だ。



しかし私も職人の端くれ。

ここはやっぱり「美」を追求する。w



【必要な工具類】

・パイプカッター
・銅管ブラシ
・フラックス(接合材)
・トーチ
・ソルダー(ろう材)

あとは熱した銅管を掴むのにプライヤーみたいなものがあれば尚可だ。

【材料】(高さ150cmのスタンドを予定)

・20A銅管(2M)
・15A銅管(1M)
・各種継手(チーズ・エルボ・キャップ・ネジアダプター等作りたい形による。
・エリステ1本(40cm)

職人が本気で造ったキャンプギア act.2

※匠のタックルケース公開

教えてもらうのではない。盗むのだ!



職人が本気で造ったキャンプギア act.2

パイプを予定の長さに切り

職人が本気で造ったキャンプギア act.2

銅管ブラシでろう付け部分をグリグリ

職人が本気で造ったキャンプギア act.2

フラックスを塗ってキャップを被せたら

職人が本気で造ったキャンプギア act.2

熱する。トーチの炎が緑色に変わればろう付けスタートだ。
(ろう付けは企業秘密なのでお見せすることができません。)

職人が本気で造ったキャンプギア act.2

継手を着けていくとランタンをかける部分が出来てきた。

先端がネジになっている説明はまだ控えたい。


そして1時間ほどの作業で・・・

職人が本気で造ったキャンプギア act.2


試作第1号(標準装備仕様)の完成だ!



名前は、


名前は〜・・・



「CU(銅)スタンド」?

いや、「コッパーハンガー」か!?



様々な検討の末、「ブロンズスタンド1.00」に決定した。(つまんねー)



しかし設置後に若干問題が発生。

スタンドを支える部分が少しグラつく時がある。

職人が本気で造ったキャンプギア act.2


まぁ、商品化まではまだ時間があるので(OUTDOORDAY JAPAN2018出品予定)

焦らずじっくり煮詰めて行きたい。



さて、まだ標準装備部分だけしか出来ていないが、肝心の価格設定をしなければならない。


「銅管・継手」は一般の小売店でなく問屋から仕入れても価格は高く

公開部分だけの原価でもパイルドライバーの定価をゆうに越えてしまった。汗



利益は控えめに最初は原価30%に設定すると販売価格は50,000円(税抜)くらいになる。


銅の持つ深い輝きとIGT並みの拡張性を兼ね備えるブロンズスタンド。妥当な価格設定だ。



職人の手によって磨きあげられ焚き火に輝くその姿は


原価管理・経営戦略の苦手な職人のアホな姿も映し出していた。








このブログの人気記事
キャンプに出かけた時の『定食』【群馬】【福井】
キャンプに出かけた時の『定食』【群馬】【福井】

楽しみにしていたキャンプ
楽しみにしていたキャンプ

眼が見えなくて2週間なんも出来なかった話し①
眼が見えなくて2週間なんも出来なかった話し①

眼が見えなくて2週間なんも出来なかった話し②
眼が見えなくて2週間なんも出来なかった話し②

キャンプに出かけた時の『お弁当』【群馬】【奈良】【千葉】
キャンプに出かけた時の『お弁当』【群馬】【奈良】【千葉】

同じカテゴリー(□道具)の記事画像
金の鍋・銀の鍋
夏のテント・EARTH DOME 300-2(買ってすぐ廃番)
WORKMAN新作のカーゴパンツ機能性に驚いた!
【悲報】tent-Mark DESIGNS circus 650
【キャンプの品格】act.4 憧れのスノーピーク
【キャンプの品格】act.3 UNIFLAMEユニセラTGが焚き火テーブルに置かれた時は
同じカテゴリー(□道具)の記事
 金の鍋・銀の鍋 (2019-09-30 10:10)
 夏のテント・EARTH DOME 300-2(買ってすぐ廃番) (2019-07-28 14:25)
 WORKMAN新作のカーゴパンツ機能性に驚いた! (2019-04-15 17:20)
 【悲報】tent-Mark DESIGNS circus 650 (2018-09-28 01:11)
 【キャンプの品格】act.4 憧れのスノーピーク (2018-06-16 07:00)
 【キャンプの品格】act.3 UNIFLAMEユニセラTGが焚き火テーブルに置かれた時は (2018-06-14 07:36)

この記事へのコメント
こういう事が出来るって凄いなぁ思います^^
私、自作はからっきしなので笑
素材が銅製というのが良いですね!
拡張性も含めて楽しみにしております^^
Posted by 劇団にひき劇団にひき at 2017年04月18日 10:27
>劇団にひきさん

いやいや、もう少しアホやらなんやら突っ込んでください!笑

ここまでやりだすと引くに引けなくなってしまいました。

私も仕事以外の自作行為は苦手です。汗
Posted by Suika at 2017年04月18日 13:16
>劇団にひきさん

ネジが壊れたならネジ買ってきて変えればいいだけじゃないですかっ!笑

木部が破損したなら厄介だな、なんて思っていました。

私なら可能な限り穴を広げてひとまわり太いネジを入れると思いますが

カーミットの脚、なんか華奢に見えて木部の耐久性に不安が出そうで怖いですね。

ただにひきさんの使用頻度から見ればかなり強いイスなんですね。笑
Posted by Suika at 2017年04月18日 13:27
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
職人が本気で造ったキャンプギア act.2
    コメント(3)