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2019年05月17日

2019GW和歌山編・act.6さらば熊野よ。また来る日まで!【円満地公園オートキャンプ場】

2019/04/30(火)05:30



GWキャンプ4日目。小雨が降ったり止んだりの天気。今日はなんでも「平成最後の〜」が付く日。これは平成最後の朝食。目玉焼きとサバ缶、紀州南高梅。最高の朝メシだ。

平成最後の透析に新宮市へ向かう。06:30にキャンプ場を出た。


※キャンプ場正式ルート。まあまあ走りやすい。


昼過ぎに透析が終わり昼食は念願だった「和歌山ラーメン」を食べに行くことに。和歌山ラーメンと言えば「井出商店」の名前を関東でも耳にするが、わざわざラーメン食べに100Km以上先の和歌山市まで行くのはさすがの私でもムリ。新宮市のラーメン店を検索してみたらなんと病院から5分のところに井出商店直伝の店を発見。



中華そば「速水」(和歌山県新宮市)
11:30〜14:00・17:30〜23:00
中華そば無くなり次第終了。



豚骨鶏ガラスープしょうゆ味650円。うん、これはイメージ通り正統和歌山ラーメンだ。豚骨は場合(主に匂い)によっては食べられない時もあるが、これは問題なく美味しく食べられた。徳島の「いのたに」に続きラーメンは今年2件目。どちらも似たようなラーメンだが徳島の方が1歩上かも。まぁなんにせよ「ご当地ラーメン」は気軽に行けて楽しいものだ。私は根っからの澄んだしょうゆ鶏ガラスープ派。今年は尾道ラーメンや山形ラーメンも食べてみたい。平成最後のラーメンに満足して店を出た。


2019/04/30(火)14:00

新宮市内のイオンで夕食の材料を仕入れたらあとはキャンプ場でゆっくり過ごすのみ。新宮市から国道42号線(自動車専用道)が開通して太地町近辺まで一気に走れる。そこからは約30分の山登りで円満地公園キャンプ場。



くどいようだが、キャンプ場の南側から行くこれが正式ルート。この他の道から行くにはそれなりの覚悟を持って行かねばならない。(※フラグ)




テントに戻って平成最後の晩餐準備。この間にキャンプ場紹介を済ませておこう。




【円満地公園オートキャンプ場】(和歌山県那智勝浦市)
オートサイト(電源付)5,000円12区画
フリーサイト(電源無)3,000円11区画
その他ログハウスやらドッグサイトやら色々あり。
今回お世話になったのはフリーサイト。


※管理棟横のこの芝生もフリーサイトなのだろうか。フリーサイトはバラバラにあるっぽい。

おや?めろ&りんにホットカーペット敷いてあげなくていいんかい?とお気付きの方もいらっしゃると思うがどうか安心されたい。フリーサイトにはコンセントを近くの炊事棟から引っ張ってきてくれるのだ。(+1,000円)




管理棟の横にゴミ用袋購入によりゴミ出し可(要分別)。自動販売機あり。



レンタル用品は一通りあるが、食料品は最低限のものだけ。燃料はほとんどあるように見えた。薪1束500円。




正直なところこれ以上キャンプ場紹介を続けるのが苦しい。なぜなら↑の坂を登り降りしかしていないから。この坂を上ると管理棟。写真はマイサイト前から。



マイサイト前から逆方向。奥はログハウスが並んでいる。



「マイサイト」「マイサイト」って、さっきおまえ「フリーサイト」って言ってたやろ!ああ確かに言った。でもココ(A-15)に2張りはギリギリそうで、私は絶妙な位置にロッジシェルターを立てて他所からの侵入を防ぎフリーサイト料金で広々区画サイトを手に入れた。これは誰が見ても「マイサイト」だろう。


※奥の灯りはBBQ棟。利用者は初日のみだった。




ここから先の写真はすべてマイサイトから。プールとスライダーが見える。



その右側にキレイなトイレ棟。サイトからは30Mだが、なんだか我が家専用のトイレだった感じ。



奥は炊事棟。これはこの奥に並ぶバンガローとの共用だが、利用している人は見なかった。

もうおわかりになるだろう。このA-15の表示がされたフリーサイトは周囲に誰もいないものすごく恵まれたフリーサイト。
その他のオートサイトやフリーサイトは管理棟の反対側に集まっていて、管理棟に自動販売機の飲み物を買いに行くとキャンプ場の賑わいを感じるが、サイトに戻ると孤立する。他のサイトを見ていないので比較はできないが、ある種のプレミア感さえ感じるこのA-15。



予約時に指定もできそうなので、静かに過ごしたい方にはおすすめできるフリーサイト(扱い)だ。




キャンプ場脇を流れるどこまでも透き通った熊瀬川。周囲は山々に囲まれ、大自然の中で思いきりキャンプを楽しめる環境。やらなかったけど。汗

ありあわせの写真でまとめたカタチとなってしまったキャンプ場紹介だが、こんな山奥だけど設備はしっかりしていて気持ちよく過ごせたキャンプ場だった。あまり過ごせていないけど。汗



熊野地方はハイカーも多くワイルドなキャンプ場ばかりだけど、ここは熊野三山巡りにもおすすめできる安心のキャンプ場と言えるだろう。

道を誤らなければ。汗




さぁ平成最後の夕食、トヨトミストーブで2時間煮込んだ渾身のバーモントカレー。やっぱりキャンプの基本は「カレー」だな。思えば私の初めてのアウトドア飯は中学2年の林間学校。水上・谷川岳の林の中でみんなで作ったカレーだった。あれから30数年、平成という時代はあっという間に過ぎていったけど、行きたい所に行って食べたいものを食べて今ここでキャンプしている幸せは「感謝」の言葉以外見つからなかった。





夜は強い雨となったが安心のロッジシェルター。テントではめろ&りんと息があがるほどのガイロープ遊びで平成最後の運動会。




カウントダウンを待たずして21:00に就寝。静かに「平成」が終わった。



2019/05/01(水)05:00



おはよう。「令和」スタートしたけど、りんは「2歳」スタートだね。おめでとう!



平成最後のカレー(しつこい)で余った材料で作った令和最初の朝食。質素な朝食にしたかったけどだいぶヘビーになっちゃった。食事が済んで一服したらさぁ撤収だ。




撤収中は雨止んでくれて4日間お世話になった【円満地公園キャンプ場】にもありがとう。いい旅になった。





2019/05/01(水)10:00
撤収後は【奈良県吉野地方】を目指す。ナビをセットするとわかっちゃいたけどまた1度南に山を降りて海に出てぐる〜っと那智勝浦市から熊野本宮経由で北上するルート。

時代が変わっても、熊野三山参拝を済ませても、やっぱり変われなかった私。前回の目的地は「那智大社」だから大変だったけど、今回は「熊野本宮」だから大丈夫っしょ!キャンプ場正式ルートの南へ向かう道とは逆の北へ向かう道に向かった。




はじめの30分くらいまではこんな道だったけど



だんだんこんな感じになってきて、1時間を過ぎた頃の「核心部」では写真など撮れる余裕などまったく持てない「コレって本物の熊野古道?」と思えるようなとんでもない道になった。雨で濡れた路面は未舗装で、すぐ横はガードレールの無い深い谷底。うす暗い木々の間に紀州山地の脈々とした連なりが一瞬見えるが、それがさらに不安感を高める。

妻はフロントガラスの1点を見ながら「怖い怖い怖い怖い怖い・・・。」とつぶやく。私もこれほどヤバいよヤバいよと思う峠は初めてかもしれない。何度も引き返そうと思ったが、もう1時間以上走っているし転回できる場所などありゃしない。

こんなスゴい峠なのに廃墟と化した住居らしき建物が所々にある。これは「仙人」か「山伏」の家なのか?怖くても加速できない超狭路。時速10Kmの峠越え。ぐる〜っとまわる遠回りの道の倍の時間をかけて熊野本宮脇の国道に出た時の喜びは、今回の旅で1番喜べた瞬間だった。







まだ目的地までは下道で100Km以上もあるのに疲れ果てて国道168号線沿いの【道の駅 熊野古道ほんぐう】に到着。



この道の駅は生鮮品からパンやチーズ、ソーセージなどの加工品や缶詰めなど、キャンプの買い出しには文句なしの品揃え。弁当も熊野らしい弁当がたくさん並んでいた。



おそらく産直や観光情報発信だけでなく、近隣住民の為のスーパーマーケット代わりなのだろう。





まだ先も長いのでとりあえず昼食。でもここで和歌山にさようなら。




ありがとう熊野。またいつか来るから!













【2019GW和歌山編】
act.1平成最後に出会えた魅惑のオレンジ
https://seasonbest.naturum.ne.jp/e3222624.html
act.2熊野三山パーフェクトガイド(その1)
https://seasonbest.naturum.ne.jp/e3223007.html
act.3熊野三山パーフェクトガイド(その2)
https://seasonbest.naturum.ne.jp/e3224786.html
act.4熊野三山パーフェクトガイド(その3)
https://seasonbest.naturum.ne.jp/e3225487.html
act.5紀州備長炭発見!と南高梅の秘密
https://seasonbest.naturum.ne.jp/e3226324.html
act.6さらば熊野よ。また来る日まで!
https://seasonbest.naturum.ne.jp/e3227046.html

  


2019年05月16日

2019GW和歌山編・act.5紀州備長炭発見!と南高梅の秘密

2019/04/29(月)06:00



GWキャンプ3日目は薄曇りの朝。タバコとストーブに火をつけてテント前室のイスに座り、ウェザーニュースを確認するのが起きてからのルーティン。東日本の天候は昨日あたりから崩れていたらしいが、この紀州は晴天続きで最高の熊野詣でが出来た。しかし今日は夕方くらいから小雨が降りだしそうだ。



ならば本日は紀州南岸の道をドライブに行こうと決めて、これまた今年の冬キャン非常食用にケースに入れておいたお湯を沸かすだけの「鍋焼きうどん」を在庫整理。どうせまたチョコチョコ食べながらのドライブになるので軽めの朝食とした。スティックコーヒーを飲み終えたら海沿いの道に向かって出発だ。




本州最南端【道の駅くしもと橋杭岩】(和歌山県串本町)からの眺め。海の侵食により岩の硬い部分だけが残ってこうなった。【日本ジオパーク・南紀熊野】




白浜の千畳敷で海を見ながら休憩。


コレ、ホントに和歌山産?


南紀白浜の真っ白な砂を妻に見せてあげようと市街地へ向かうも白浜空港周辺はアドベンチャーワールド「パンダの赤ちゃん大公開」で大混雑。さっさと温泉街を抜けて、白浜では観光客ならテッパンの施設「とれとれ市場」に向かった。




ごった返しの売場だがとにかくデカい。



各コーナーに置いてある「試食品」だけでも腹が満たせそうな勢いで通路を歩いていたが、鮮魚を買おうにもクーラーバッグを持ってきていない。

元々ココは売場で食材を買って別棟でBBQができる市場(要・食材とは別に300円/1人)で、もう20年くらい前に会社の連中と寄って楽しかった思い出があったのだが、本日BBQは60分待ちの大盛況。仕方なく車でも食べられる寿司を買って昼食とした。





2019/04/29(日)13:00

車は紀伊半島西側の沿岸を走り「紀州南高梅」のふるさと「みなべ市」に向かっていたが、どうしても気になって仕方ない道の駅があった。このまま海沿いを約30Km行けばみなべ市に到着するが、道の駅は別方向の山に向かって20Km。雨も今はまだなんとかもっているが、いつ降りだすかわからない。帰る道の時間もあるし、途中の温泉にも寄りたいし・・・

いや、あの道の駅案内の看板を見てしもうたら、行かんワケにはイカンやろ・・・。(関西弁)


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国道42号線を右折してから県道田辺龍神線を龍神村方面へ山を登り続けて約30分。





【道の駅 紀州備長炭記念公園】(和歌山県田辺市)
紀州備長炭発見館09:00〜17:00(12〜3月は16:00)大人210円/小人100円

紀州備長炭発祥の地「田辺市秋津川」にある道の駅。コレをスルーするようじゃ「本物のキャンパー」になどなれるワケが無い。道の駅って国道沿いじゃなきゃダメなんじゃなかったっけ?なんてヤボな疑問も湧いたが「国道」なんてあるワケも無いドえらい山の中、仕方あるまい。




私達の他には誰1人いなかった紀州備長炭発見館。ま、好きでココに来るなんてBBQ好きのキャンパーと焼き鳥名人くらいなのだろう。




だが私達は真剣に学んだ。どのように「炭」が作られているのかをぼんやりとわかってはいたが詳しくは知らなかった。
この先ずっと世話になる「炭」。高価でなかなか手が出ない白炭の「備長炭」だが、工程だけでなくこんな雰囲気の山の中で作られているコトを知り、なんだかこの炭に愛着が湧いた。

よくて岩手ナラ炭、あまり気が乗らない時は豆炭やオガ炭なんかも使ってきた。しかしこれからは「紀州備長炭」を積極的に使おう!と思うには思ったけど、やはり高い・・・高すぎる。たかがアジの干物焼くのに原価は1枚1,000円を越えそうだ。





道の駅の他の建物にはちょっとした飲食のできるスペースもあったみたいだが、やはり私の目的はコレ。




このキャンプに出掛ける前に「どこかで紀州備長炭買って焼き鳥やろう。」と妻に話していたが、一応ホームセンター炭も持ってきた。(3Kg600円)



こちらは「ワケあり品」で1Kg800円。通常のモノで1Kg1,300円。泣

私は咄嗟にユニセラの姿を思い浮かべ、ユニセラの底にホームセンター炭、その上に紀州備長炭を並べれば網の上の焼き鳥には紀州備長炭の遠赤外線が当たるハズと確信。この炭の素晴らしさは先ほどしっかり学んできたが、ここは取りあえず1Kgのみの購入とした。汗

車の中で備長炭を取り出して炭と炭を叩きあうと「キン」「キン」と高い音がする。売店では「備長炭風鈴」も数多く販売されていたが、そのなんとも清々しい音色なことよ。

玄関に置いたり、炊飯器に入れてメシ炊いたり、水を浄化させたりと色々用途はあるけれど、今回はこの1Kgで「最高の焼き鳥」を前に乾杯したい。

ガスにフライパンの方が楽チン?近所の公園でデイキャンならそれもいいだろう。しかし今は「BBQの聖地」と呼んでもおかしくない「紀州備長炭発祥の地」にいるのだ。大人の事情でたった1Kgしか手にするコトが出来なかったが、後世に語り継がれるような「魂の焼き鳥」を焼き上げることを誓って道の駅を後にした。





そして本日のドライブ最後の目的地「みなべ市」にやってきた。時間も押していたので1区間だけ阪和道を利用したが「みなべIC」を降りるや否や梅・梅・梅!




高速の本線から外れて料金所までの緑地帯にまで梅の木が植えられている。市内に入れば出てくるのは梅干し工場ばかり、その他は全部梅の木。その数は水戸や小田原どころではなく、弘前の「りんご畑」にも匹敵するくらい広大な梅畑だった。




「梅干館」という無料の見学ができる工場に寄ってみた。ゴールデンウィークにつき製造ラインは止まっていたが




ココではすべての梅干しが試食して購入できる。塩分控えめから20%のモノまで、ハチミツ入だったり、しそ入だったり。他に「梅」とつくものなら何でもあり。




梅干し好きな妻は右に左に大忙しだったが、私は壁に展示されている「梅干し史料・年各表」などを読んでいて、2つほどタメになったコトがあった。

1つめは演歌歌手の坂本冬美さんは下積み時代にこの工場の社員となり支援を受けていたコト。

2つめは「紀州南高梅」の名前の由来。「南高梅」なんてなんだか高貴に聞こえる響きでブランド力も感じるネーミングと思っていたが、なんてコトはない、梅干し創始者の人が「みなべ南高校」にゆかりがあったらしくそれで「南高梅」。ざけんなよ。

どちらも知っていて今後役に立つとは思えないが、頭の片隅に置いておけば紅白歌合戦で坂本冬美さんを見た時や、弁当に紀州南高梅が入っていた時に周りの誰かに教えてあげればきっと喜んでくれるに違いない。

最後に【道の駅みなべうめ振興館】に寄って妻の会社同僚逹へのお土産に「梅ラング・ド・シャ」を買ってキャンプ場に戻ることにした。




帰りは同じ道を戻るのもつまらないので、紀伊半島西側の田辺市から熊野本宮経由で紀伊半島東側の那智勝浦市へ横断する国道311号線(中辺路)を選択。信号もコンビニも無いこの「中辺路」は熊野古道のメインルートでもあり延々と山間を走り続ける。途中雨が降りだして来たが、それはそれで幻想的な雰囲気に包まれ、本宮に向かう長く厳しい「信仰の道」だというコトを強く感じさせた。


2019/04/29(月)16:00

熊野本宮近くまで戻って来れば最後はシメの温泉だ。熊野本宮周辺は温泉も豊富で、特に有名な【熊野温泉郷】には3つの温泉がある。


川原を掘るとお湯が湧きだす【川湯温泉】。水着着用の大露天風呂もあるらしい。


含硫黄の炭酸水素塩泉【湯の峰温泉】はその歴史から世界遺産登録されている源泉かけ流し。ただ日帰り入浴は壺湯らしく30分ごとの入れ替え制。

どちらも温泉好きにはたまらなく魅力ある温泉だけど、明日は朝イチで透析予定なので、私はこれが「平成最後の温泉」となる。最後はのんびり入りたくて「西日本最大級」と書かれていた【渡瀬温泉】に決めた。




日帰り入浴大人700円。源泉は3本ありナトリウム-炭酸水素泉・塩化物泉のかけ流し循環併用。5つの露天風呂があるが「三の湯」だけは源泉かけ流しなので、ずっと三の湯。




草津の「賽の河原温泉」と比べればなんてことはない大きさの露天風呂だが、やはり本宮のお膝元にある温泉郷。なぜか「ありがたや〜」と感謝の気持ちになれるのが不思議。それなりに混んではいたがシャンプー・コンディショナー完備の洗い場は数も多く問題なくサッパリすることができた。






キャンプ場に戻ったのは周囲がすっかり真っ暗になった19:30。雨も強くなっていたのでショートカットの山道は怖くて走れず1番大回りとなる正式ルートでキャンプ場に戻った。200Kmをゆうに越えるドライブとなってしまったけど、いろいろ妻に見せてあげることができて楽しい1日となった。




さぁ明日はいよいよ「和歌山編」最終日。次回投稿は4泊もしたのにまったく見ていない円満地公園の「キャンプ場紹介」をしてみようと思う。汗



つづく






  


2019年05月13日

2019GW和歌山編・act.4熊野三山パーフェクトガイド(その3)

熊野三山パーフェクトガイド(その1)
https://seasonbest.naturum.ne.jp/e3223007.html
熊野三山パーフェクトガイド(その2)
https://seasonbest.naturum.ne.jp/e3224786.html



2019/04/28(日)10:00




「日本三大名瀑」のひとつ【那智の滝】。岩盤の落ち口から流れ出している滝の落差は133M。【那智大社】はこの滝を「神」とする「自然崇拝」からおこった社で、この場所も【那智大社別宮飛瀧(ひろう)神社】という神社である。

まだ10:00だったので鳥居横の1番近い第1駐車場(500円)に停められたが、私たちが停めたらすぐに「満車」の立札が置かれた。やはり早めに動いたのは正解。


※鳥居横駐車場から土産店が並ぶ那智大社参道方面。

前記事で話した熊野古道のハイキングコースを歩かずフツーに【那智大社】→【那智の滝】と参拝するなら、大社参道入口までは100mくらいなので、この辺りの駐車場に停めてぐるっと参拝してくれば帰りが楽になる。
1日いても見どころは尽きない場所だし、駐車場は時間制ではなく「1日いくら」なので、1度満車になるとなかなか空きかでない。帰りにお土産を買うのを条件に土産店の駐車場(無料)にも停められるが、やはり休日は早めに来て予定の駐車場に停めて動くのがおすすめ。私たちが参拝を済ませて帰る時(11:00頃)に目の前の道路は観光バスや他県ナンバーの車で渋滞が始まっていた。




一礼して鳥居をくぐるとすぐに帰りの登りがイヤになるような下りの石段となるがそれほどの距離ではない。この神社に本殿や拝殿は無いので滝に拝むカタチとなる。









さぁ熊野・最後の超絶パワースポット!「直瀑日本一」のパワーを存分に浴びるのだっ!




ゴオオオオオー






茨城の数少ない全国に誇れる景勝地「日本三大庭園」と呼ばれる【水戸・偕楽園】と「日本三大名瀑」の1つである【袋田の滝】を有する茨城県出身の妻からは、「(お隣の)栃木県日光・華厳の滝よりも全然、袋田の滝の方が上よ!!」といつもちっぽけなお国自慢を聞かされていたが、「熊野詣で」の最後にこの光景を見せられてしまっては、言葉も出ずにただ圧倒され続けていた。日本一の吊り橋・竜神大橋も三島スカイウォークに抜かれちゃったし、これでしばらくは静かにしていてくれるだろう。フフ。




これにて【熊野三山】参拝終了。次に来るときはココから伊勢路をゆっくりキャンプしながら「お伊勢参り」するコトと決めて那智の滝を後にした。



以上3記事にわたり「熊野三山パーフェクトガイド」と題して長々と書き綴ってみたが、読み返せば如何に自分が楽な方ばかり選ぶ「根性無し」であるコトを再認識する結果となってしまった。3度目の正直で挑んだ「熊野詣で」。今回もまた「人生甦り」を果たすコトは出来なかったが「改元」のタイミングで参拝ができたコトと少しだけ背筋が伸びたような清々しい気持ちになれたのは、今年この地を訪ねて本当によかったと思うことが出来た。


「人生1度は熊野参り」



このヘタレ・パーフェクトガイドが何かのお役に立てば幸いである。





参拝後は山を下って車30分くらいの那智勝浦市へ。



【休暇村・南紀勝浦】(和歌山県那智勝浦市)
日帰り入浴:11:00〜19:30
大人1,000円4歳以上〜小学生500円



オーシャンビューの内湯。洗い場の数も多くキレイで問題なし。



この他に下の段にも大きめの露天岩風呂や、かけ流しの陶器風呂がある。循環の塩化ナトリウム温泉だが、とても眺めが良く気持ち良く入浴できた。






2019/04/28(日)13:00


「那智勝浦市」と言えば「生まぐろの町」。勝浦漁港は生鮮まぐろの水揚げ高日本一。



※JR南紀勝浦駅

漁港近くの紀伊勝浦駅周辺は「まぐろ丼」の店がピンキリでたくさんあり所々で行列も見えるが、そんなにマグロが好物というワケでもないので、すぐに入れる駅前の大衆的な店で昼食とした。




【ほんまもんまぐろ丼の店山賀】(JR南紀勝浦駅前)
ミックス丼1,500円ネギトロやらなんやらのミックス。フツーに美味い。店内に出川哲郎氏の「ヤバイよヤバイよシール」が貼ってあった。

キャンプ場周辺に買い出しできる所が無いので帰りに市内のスーパーに寄り水と翌朝のパンとチーズを買ったが、鮮魚コーナーを見ると小さなスーパーのワリには「マグロ」がズラっと並んでいた。値段も比較的安く「マグロ好き」には楽しめそうな街だ。





キャンプ場に戻る道は1番遠回りだけど1番安全な道を選択した。その時に通る「太地町」 。こちらは言わずと知れた「クジラ」の町。





「クジラは小学生の給食の時以来食べてないなー。」

妻と車内でそんな話をしていたら妻は給食のクジラが大好きだったコトが判明。マグロ丼食べたばかりだけど懐かしさからちょっとだけ食べてみたい、そんな時に重宝するのが太地町の外れにある【道の駅・たいじ】。




店内を覗くと小さなカップに入った少しだけ食べたい時に理想の「クジラの唐揚げ」が300円で販売されていた。私は子供の頃から給食のしぐれ煮や、ベーコン、竜田揚げなどクジラはちょい苦手。横で妻はウマウマと食べていたが、私は40年経っても変わっていなかった。「まったく臭みを感じない!」と説明されていたごはんにのせる「大和煮」の真空パックを半信半疑でひとつ購入してみたが、今回の旅で開封されるコトは無かった。



太地町の中心地はキッチリ観光の整備がされていて、クジラ博物館や海上に展示されている捕鯨船、各飲食店などは連休の賑わいを見せている。伝説の三冠王・落合博満氏は太地町に持っている別荘を「落合博満野球記念館」として公開していたが、そこはスルーしてキャンプ場に戻った。





夜は気温10℃。少し冷えてきたのでストーブをつけた。夕食は私がいつもキャンプ時の非常食としてケースに忍ばせている缶詰の賞味期限が迫っていたので在庫整理。



※田子にんにくカレー(青森産)


今夜も20:00就寝。「早寝早起きはキャンプの基本」とは言えキャンプらしいコトはなにひとつしていないのだが、訪問先の美しい景色に感動して地域の文化を学び、いい温泉見つけて地場の美味いモノ食ってテントで寝られればそれが私の1番楽しいキャンプ。これは今後も変わらない我が家の旅キャンスタイルで、今回の熊野巡りも存分に楽しむコトが出来た。。


さて明日はどこに行こう。






2019GW和歌山編・act.5紀州備長炭発見!と南高梅の秘密
https://seasonbest.naturum.ne.jp/e3226324.html


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2019年05月11日

2019GW和歌山編・act.3熊野三山パーフェクトガイド(その2)

2019GW和歌山編・act.2熊野三山パーフェクトガイド(その1)
https://seasonbest.naturum.ne.jp/e3223007.html


2019/04/28(日)


※キャンプ場内の小川


05:00に目覚め清々しい朝。振り返ってみれば今回のGWキャンプ中は遅くても22:00には就寝、翌朝は5時台に起床してインナーテントを出る規則正しいリズムで過ごせた。やはり早起きして早めに朝食をとれば、周辺の観光も朝イチに出発できて道も空いているし、なによりもこの朝の空気が気持ち良い。まさにいいコトづくめ。




朝食はしらすのTKGと紀州南高梅。たまごはさすが「ミカン王国・和歌山」。その名も「みかんたまご」。みかんの皮をエサに与えたタマゴらしいが、みかんの風味は全然感じられ無かった。w




めろんとりんごをサイト内にあった石に座らせ思いきり冬毛をトリミング。少しスッキリしたように見える。




ごっそり抜ける冬毛はフワフワと空に舞う。見ているこちらも気持ち良く、こんな時間が過ごせるのも「キャンプ」ならではだなぁとつくづく思えた。さぁ、今日は熊野三山3つ目の大社となる【那智大社】に向かおう。



ナビに【那智大社】をセット、キャンプ場から北東の方角に直線距離にして約3km。しかしナビは那智大社とは全く正反対の南西方向となる「太地町」に向かい1度山を降り、ぐる〜っと回り込むように海沿いの道を通り那智勝浦市街から再び山を登れと言う。距離にして約50km。おいおいそりゃないでしょ。他にも道あるじゃないかと「別ルート」を指定するも頑として受け付けない。地図上にはきっちり那智大社に繋がるショートカット道が表示されている。




今までだってワイルドな峠はさんざん走ってきた。運転歴30数年・年間走行70,000kmのドライバーをナメんなよ。私はナビのルートを消去して指示とは反対の北に向かう県道を走り出した。あとは想像にお任せするが、未来の自分にこれだけは伝えたい。やっぱり「急がばまわれ」だ。汗




対向車などまったく来ない「熊野古道」ならぬ「熊野車道」から【熊野灘】を望む。やっぱりこっちの道に来てよかったなどとは絶対に思えない。

昨日もキャンプ場に来る時に那智勝浦方面からショートカットを試み、15kmの山道を1時間半もかかり十分懲りていたハズなのに、本日もまた同じ距離を同じ時間で通過したベテラン(アホ)ドライバー。この先このようなショートカット選択することを助手席の妻が認めるコトはなかった。





さあここからは467段の石段を登る。3年前に讃岐の金刀比羅宮本宮までの786段(※奥社までは1,368段)を登りきった私にしては楽勝の段数に思えるが、この那智大社は拝殿まで行ってハイおしまいでは無い。そこから御神滝の【那智の滝】まで登り下りの坂を歩いていき、また駐車場まで戻って来なくてはならないのだ。



※奥に見えるのが那智の滝


本当にこの那智大社を満喫するなら、少し下ったところの【大門坂駐車場(無料)】に車を停めて杉木立の熊野古道を登り、那智大社→那智大滝と歩く約1.3km(40分)のミニハイクが人気。その他にもいろいろ歩ける素晴らしい古道もあるが、筆者には行く理由が見当たらず大社本殿に少しでも最短距離で行ける駐車場を探した。この時点で既に「人生甦りの祈り」はアウトなのだろう。


第1駐車場(無料)に車を停めて「さぁ気合い入れて行こうぜ!」という矢先に、左前方の木々の影で見えにくい1本の急な登り坂と看板が目に入った。

【↑那智大社社務所駐車場・通行料800円】



「え〜っと・・・・・。」

まさにナントカの沙汰も金次第。それは「800円」で467段のうち430段くらいの労力が買えてしまう天国への階段。私は1度停めた車を再び動かし467段の石段を横目にその「禁断の古道」を走らせた。汗




那智大社本殿前到着!(所用時間5分)大汗






到着して早々に【熊野夫須美大神(いざなみのみこと)】へ護摩木で己の弱さの許しを乞うカタチになってしまった。




ここで「平成」の時代に感謝を申し上げて最後の参拝を済ました。ありがとうございました。






熊野三山のシンボルである【八咫烏(ヤタガラス)】。より良い方向へ導く3本脚の神秘な能力を持つ「神の鳥」。ご存知サッカー日本代表のエンブレムにも使われているが、やはり日本代表チームや澤穂希・元選手なども参拝に来ているようだ。


※車に置ける小さなヤタガラスを授かった。





樹齢850年の御神木・大クスの脇を抜けると・・・




【那智山青岸渡寺】に行ける。本堂後方に那智の滝との調和が見事な三重の塔を有するこの寺も世界文化遺産。






GWキャンプ出発前の週末(04/21)、私の大好きなNHKドキュメンタリー・ブラタモリは「熊野〜なぜ熊野は日本の聖地になった?〜」(※2週連続)」と、まさにスーパータイムリーな放送がされてびっくりしていたのだが、番組の内容で、今では誰もが気軽に参拝できる熊野三山だけど、昔の壮絶とも言える「修行道」を知ることができてからこの地に来れたのは本当によかった。


※道の駅など至るところで見かけたポスター


明治維新後に明治政府が神仏判然(分離)令を出したことにより一時は多くの寺院が取り壊されたが、熊野信者の深く厚い信仰心が「神仏習合」をこのようなカタチで今の時代に残してきたのだろう・・・な〜んて詳しく知りもしないのになんだか少しだけ「時代」に触れたような気がして、この神と仏が並んでいる姿は非常に感慨深かった。ちなみに「神仏習合」関東の代表格は【日光東照宮】だそうだ。なるほど。


※隣同士の那智大社と青岸渡寺


このまま遥か前方に見える【那智の滝】まで歩いて行ってもよかったのだが、残念だけど車がすぐ下の駐車場に停めてある。私たちは1度車に乗り【那智大滝入口】にすぐ近くの駐車場(500円)へ車を停めなおして滝に向かったが




その時はもう「修行キャンプ」などという言葉はどこか遠くに消えていた。汗



2019GW和歌山編・act.3熊野三山パーフェクトガイド(その3)
https://seasonbest.naturum.ne.jp/e3225487.html





  


2019年05月09日

2019GW和歌山編・act.2熊野三山パーフェクトガイド(その1)

2019/04/27(土)09:00

「熊野三山」とは「熊野本宮大社(本宮)」「熊野速玉大社(新宮)」「熊野那智大社」の3社のコト。それぞれは「熊野古道」で結ばれていて本宮→新宮→那智大社の順に参拝するのが1番ご利益があるとされている。ならばその通りに行くかとキャンプ場より先にまずは「本宮」へ向かった。




まだGW初日の朝なので参道入口鳥居横の駐車場(無料)にすぐ停められるほど参拝者も少なかったが、翌日以降は少し離れた広大な河川敷駐車場も混みあっていた。国道168号線に面しているのでこの鳥居は昔から何度か見ていたが今回は158段の石段を登る。軽いウォーミングアップには持ってこいくらいに思っていたが、おいおい、俺はこんなにも弱っていたのか・・・ゼイゼイ・・・。




この日熊野地方の天候は最高の青空。ニュースによれば東日本、特に「東北」は荒れ模様らしい。「こりゃ師匠もKさんも大変だ・・・ヒヒ」とほくそ笑みながら石段を昇る途中の踊り場でハッと気づいた。

いにしえの旅人や修行僧は果てなきいくつもの厳しい峠道(熊野古道)を越えながら冷たい雨で自らの罪を浄化させ、新たに生まれ変わるために熊野を目指してきたという。ズブ濡れになって一生懸命真面目な顔で設営・撤収をしている人を見て指差しながら腹を抱えているような人間のままじゃイカンのだ!慌てて遠く紀州の聖地から東北へ向けてエールを送り直したが、果たして想いは届いたのだろうか。私は清らかな気持ちを取り戻し石段を登り終えた。





ここから先は撮影禁止。本殿には主祭神「家津美御子大神(けつみこのおおかみ)」が祀られている。旅の安全と私とまわりにいる人みんなが元気に暮らせる時代になりますよう二礼二拍手一礼で参拝を終えた。






小1時間で熊野本宮を後にしたがまだ11:00。キャンプ場のアーリーインは無料と聞いていたがこれから4泊もするのだ、急ぐ必要も無い。それなら空いているうちに1度新宮(しんぐう)市まで戻って熊野速玉大社も行ってしまおう。


※本宮前を流れる熊野川




本宮を出てすぐにある街道沿いの道の駅「瀞峡街道熊野川」に併設している「かあちゃんの店」の「めはり寿司」が最高に美味かった。






本宮から新宮市街までは車で国道168号を通って約30分。この道路沿いであの「運命のみかん」と出会えた。

2019GW和歌山編・act.1平成最後に出会えた魅惑のオレンジ
https://seasonbest.naturum.ne.jp/e3222624.html




2番目の大社「熊野速玉大社」は市街地にある。よって石段は1段も無いし駐車場(無料)から本殿までの距離はわずか30M。だから過去に私はココへ来ているのだろう。汗



「ペットも大事な家族です。どうぞご自由に参拝ください」と立札。


おお、なんて寛容な神様なのだ!(本殿も撮影可)

主祭神は熊野速玉大神(くまのはやたまのおおかみ)と熊野夫須美大神(くまのふすみのおおかみ)。社務所ではめろ&りんの首輪につけるお守りを購入。めろんとりんごも本殿の見えるところまで連れていき参拝を済ませた。ありがたや〜。





あ、「御神木ナギの木」ちゃんと見るの忘れた・・・。






あと残すは3つ目となる「那智大社」だが、ここは相当な登り下りの石段や熊野古道があることは知っている。以前は「那智の滝」だけでもバテた記憶もあり、昨夜からの移動で体力的にもキツく明日の予報も天気は良好なので、那智大社参拝は翌日の朝にまわして隣町の那智勝浦市にあるキャンプ場に向かった。さて、ここまで読まれてこれのどこが「パーフェクトガイド」?と思われているかもしれないが、(その2)に期待して読み進めていただきたい。



2019/04/27(土)14:00


※円満地公園オートキャンプ場(和歌山県那智勝浦市)


今回お世話になったキャンプ場は「那智勝浦市」と聞いて安心していたのだが、とんでもない山の上のキャンプ場。後の記事に書くと思うが、地図上では各方面からキャンプ場に向かえるような道が何本もあるように見える。だが実際はキャンプ場へ向かう(向かえる)道は1番遠回りと感じる1本しかないと言っても過言では無い。

「急がばまわれ」がどうしても出来ない筆者。軽自動車でもギリ、ガードレールも無く深い谷底の見える薄暗い道はまさに「車版・熊野古道」!!!

最短距離を表示するナビ通りに進むとイタイ目に遭うので要注意だ。




今日は疲れたのでキャベツと豚肉だけで簡単に焼きそば。キャンプ場内など見ることも無く20:00には夢の中だった。







熊野三山パーフェクトガイド(その2)
https://seasonbest.naturum.ne.jp/e3224786.html



  


2019年05月07日

2019GW和歌山編・act.1平成最後に出会えた魅惑のオレンジ





2019/04/26(金)21:30

以前から妻を連れて行きたかった熊野三山。私は何度か熊野に行っているがキッチリ三山を参拝したことは無く、那智の滝には行ったのにすぐ隣の「那智大社」には寄らずして帰ってきたとんだ無礼者。

今年は「改元」というイベントもあり、古くからの時代を深くを感じつつ新しい時代の平和を祈るには、信仰の聖地でもあるこの場所以外考えられなかった。


自宅のさいたま市から熊野本宮まで距離は約650km。まぁのんびり行っても翌朝には着く距離だが27日(土)は10連休の初日。夜に出たので関東の大渋滞はまだ発生していなかったが、翌朝の名古屋周辺〜亀山間の伊勢湾岸道渋滞が怖かったので東名阪自動車道御在所SAまでは休まずに走り4:00に到着。ここまで来ればあとは渋滞など無いので少しの仮眠をとりゆっくりキャンプ場のある那智勝浦市(和歌山県)に南下した。



※06:00御在所SA(三重県)出発・天気良好

04/27(土)10:00

「伊勢(神宮)へ七度、熊野(本宮)へ三度」という言葉がある。伊勢はゴルフあるし、なんでも美味いし、素晴らしいリゾートでもう七度以上楽勝で来ているが、熊野はなぁ・・・。ちょっと地味だし、アクセス悪いし・・・そんなに信仰心厚くないし・・・。ww


いやいやちょっと待て!私が最後に訪れた時からだいぶ変わってるぞ!

まずは平成16年にユネスコ「世界文化遺産」へ登録された!至る所に「←世界遺産・熊野古道」などの看板が設置されて町の雰囲気や各お土産店や飲食店も盛り上げようとしているコトが感じられた。紀勢自動車道も尾鷲北ICまで延伸されてトンネルばかりだったけど熊野までだいぶ楽に行けるようになったし、新宮(しんぐう)市までの下道約1時間は熊野灘の景観が素晴らしいじゃないか。

あとは地産料理と言えば那智勝浦の「マグロ」と郷土料理「めはり寿司」、「南高梅」と太地町の「クジラ」・・・。まぁマグロとめはり寿司はいいとしても「梅干し」と「クジラ」はあんまり好きじゃ・・・。





車中で妻とそんな会話をしながら新宮市街の国道を走っていたら「みかん専門店」の看板が見えた。


私:おーさすが「有田みかん」の国!でもこの時期にみかん?

妻:たぶん「甘夏」とか「はっさく」とかなんじゃないの?

私:あ〜なるほどね〜。


「甘夏」や「グレープフルーツ」みたいな皮を向くのが面倒なのはイヤだし「不知火」や「デコポン」みたいな酸味のあるみかんもダメなめんどくさい私。あまり期待しないで車を停めたら奥からオヤジが出てきて無言で私たちに切り分けた試食用の小さなミカンを他のミカンを見るヒマを与えず差し出してきた。

「なんだよ、まだ何にも言ってねーじゃねーか。」と心に思いながら渡されたみかんを口に入れてみると・・・

な、なんじゃコリゃあああ〜!



店のオヤジはニヤリと笑う。私もニヤリと返してやりたかったがそれどころではない。おそらく私がフルーツの中では人生で1番食べてきたであろう「みかん」。その「最高峰」と言っても過言では無いみかんと出会えた。さあオヤジ、説明してくれ!これはいったいなんのミカンなのだ!?



オヤジ:これはな、「せとか」と言って主に贈答用にされる高級みかんじゃ。今の時期1番おススメだぞ。


通常のみかんMサイズよりひとまわり小さいのに1つ120〜130円。確かに高いが切り口を見ればギッシリとキメの細かい果肉が詰まっていて何よりも香りが素晴らしい。バレンシアオレンジのような爽やかな香りが一瞬にして広がる。しかしイヤな酸味は一切無いのに濃厚で芳醇な甘さ!あ〜言葉にするのももどかしいとんでもない衝撃の美味さ。これは「スカイベリー」を越えて「シャインマスカット」と出会った時の衝撃に匹敵する。

普通のみかんのように皮を剥くとポロポロと剥がれて非常に面倒なのでナイフで1/4に切り両端を少し剥がすと食べやすい。

少しおまけしてくれて20個2,000円で購入して店を後にした。興奮冷めやらぬ私は「もうキャンプ場ではこれだけでいい!」と吠えていた。銀座7丁目に「和蘭豆(らんず)」という喫茶店がある。そこには紅茶にバレンシアオレンジを入れたTEA CARIFORNIA という私の1番好きな茶があるのだが、このオレンジなら和蘭豆を越えたティーカリフォルニアが出来るかもしれない!今度キャンプ場でやってみようとも密かに思っていた。


私:しかし和歌山もやっぱりみかん王国だよな〜。愛媛・熊本に次ぐ「3位」かな?

妻:(検索中)

私:あ、長崎・佐賀の方が上かな?

妻:なんと、和歌山みかん収穫量全国1位だよ!

私:マジか〜!愛媛1位じゃないんかいっ!

妻:あ、「せとか」は愛媛産のみかんだ!

私:それもマジか〜!収穫1位の和歌山で愛媛産のみかん買って喜んでたんかいっ!


そんなアホな会話をしながらキャンプ場に向かったが、私の「フルーツ指標」である銀座千疋屋 を後に調べたら「せとか5個入箱詰め」はなんと驚愕の8,000円オーバー!!!オヤジの言葉は嘘ではなかったらしい。

「せとか」の収穫は4月上旬頃かららしく、毎年イチゴが終わる4月から6月〜7月のメロンまですっぽり空いていた時期に現れた救世主「せとか」。5年くらい前に市場には出ていたらしいが知らなかった・・・。私の「フルーツ年間スケジュール表」にしっかり刻まれる逸品との出会いから始まった平成最後の旅。






正直に言います。ほとんどキャンプ場にはいませんでした。ww




でも長くなりますよ〜。