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Posted by naturum at

2018年04月11日

本当に気持ちいいキャンプ場【早川町AC】動かざること山の如し





イスに座りタバコに火をつけて空を見上げると







「面白い雲だなぁ。それにしても空がキレイ過ぎないか?」






そうか。おまえにもこの空の青がわかるか。






オフロードコースの向こう側から聞こえてくる早川の清々しい流れ。







妻の焚き火台は南アルプスの爽やかな風を受けて


いつもよりも燃焼効率いいんじゃね?とさえ思えてくるような






そんなすべてが底抜けに気持ちいいと思えるタープ下。



だ、ダメだ、もうなんもやる気しねー。


ずっとこのままこの眺めを見続けていたい!










「ねぇ、おなかすいた。」





花より団子の妻。









とりあえず道の駅で買った「花見弁当」を妻に渡して







私は焚き火テーブルで山梨豚のベーコンとクレソンを切って今回キャンプのメイン料理の準備。






ま、「料理」なんて呼べるようなモノではないけれど


こんな大自然を楽しむキャンプなら手の込んだ料理より


サッと炒めて軽く味付けしただけのモノの方が似合う時もある。







それがイマ!w





私は「絶品ソース」とか「隠し味」やらで調味料が主役になっているような複雑な味を楽しむ料理より


できるだけ素材の味を活かしたシンプル&ストレートな料理が好きだ。



それは「キャンプ」でも同じで


少し不便なくらいのシンプルなキャンプがやっぱり1番楽しい。






キャンプを続けていけばアレもしたいコレもしたいと思うコトもあるだろうけど



最低限の装備だからこそ少し考えてキャンプを存分に楽しめるような


そんなキャンパーでありたい。



そしてこの南アルプスのキャンプ場に来るたびに



ベーコンとクレソンのフライパン炒めを作るたびに



キャンプを始めたそんな「原点」を振り返ることができればと思っていた。







その後は暗くなるまで妻といろいろ話し合いながらタープ下で焚き火を楽しみ






夜は気温が下がりテント前室では今年前半最後になると思われるトヨトミストーブに火をつけて暖をとった。









2018/04/08(日)





朝からベーコンだけど気にしない。







今日も絶好の天気で気分爽快。






「天候・エリア・キャンプ場」の3拍子が揃い、昔を懐かしく思う文句無しに最高のキャンプとなり






レイト利用で14:00までのんびりしていたが

帰るのが名残惜しくなるなんていつ以来だろう。




今回のキャンプを振り返れば


「俺、タープ下にしか居なかったな。」




あまりにも気持ちが良いと「動かなくなる」コトを知ったキャンプ。






決して大人2人で7.500円(レイト1.100円別)に悔いは無い。





ありがとう。また来るから!









フライパンでベーコンとクレソン炒め・私のキャンプ原点


本当に気持ちいいキャンプ場【早川町AC】こんなキャンプがしたかった。

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2018年04月09日

本当に気持ちいいキャンプ場【早川町AC】こんなキャンプがしたかった。

フライパンでベーコンとクレソン炒め・私のキャンプ原点



2018/04/07(土)





週末は雨・風の予報が出ていたがそんなコトは現地に着いてから考えればいい。


またいつものテキトーな覚悟で南アルプス方面に向かうが現地に近づくにつれ天候回復。いいなコレ理想のパターンだ。






甲府南インターを降りて国道140号線沿いの【道の駅とよとみ】へ





あったあった。1束130円を2束。


道の駅では珍しく精肉コーナーもあったが今回は迷わず「ベーコン」をチョイス。


他はタマゴとトマトだけ。

「原点キャンプ」にはこれだけで十分だ。



国道52号線を富士川沿いに南下。上沢交差点を右折すればあとはキャンプ場まで1本道。






早川沿いの【南アルプス街道(県道37号線)】は富士山の西側で本栖湖などにも近い場所だが雰囲気はまったく異なり


仙丈ヶ岳(3,033m)や北岳(3,193m)、間ノ岳など「南アルプスオールスターズ」へ続く山間の道。



その憧れの峰々に向かい今度は北上すること20分。キャンプ場入口の看板があり細い道に入っていく。






キャンプ場前には以前に合宿をした家屋がまだ残っていた。

もう築70年くらい経っているだろう。でもなんだか嬉しい。


当時はこの家屋の裏の鬱蒼とした森林の枝をかきわけながら「早川」に出ていたが





今はゴルフ場のクラブハウスに続く道のような立派な道路が出来ていた。






お〜ココよココ!

手前の細い川になっているところにクレソンたくさん生えていたんだよ〜!


私は嬉しくて声を張り上げ妻に説明した。






【早川町オートキャンプ場】(山梨県早川町)


さいたま市から休憩・買い出しを含めて約3時間。

とんでもない田舎なのに「洗練された雰囲気のキャンプ場だなぁ」と感じる。


この看板の右側は切り立った崖になっていてその上は先ほどの合宿場所となった家が建っているが

木立が多くキャンプ場から建物は見えない。


なるほど、川に出るまでの森部分をごっそり切り取って造成されたんだな。





キャンプ場内は起伏がまったく無く、端から端まで緑の芝が敷かれ開放的でやたらと気持ち良さを感じる。



管理棟で受付を済ませサイトは好きな場所をどうぞとのコトなので川沿いの7番(電源付)を選んだ。



これは広い!ひさしぶりにテンマクヘキサ登場。






気温はぐんぐん上がり直射のテント内は暑いくらいだが

タープ下に入ると川からの風が涼しく感じる。やはりコットンタープの恩恵はスゴい。







夏のような日射しに爽やかな南アルプスの風。





広々サイトには早川のせせらぎと鳥の鳴き声が聞こえてきて


これは「ほんとうに気持ちいいキャンプ」になると確信。







私はこんなプレミアムな休日を過ごせる嬉しさを抑えるように


静かに妻の焚き火台へ火を入れた。





本当に気持ちいいキャンプ場【早川町AC】動かざること山の如しに続きます。






  


2018年04月05日

フライパンでベーコンとクレソン炒め・私のキャンプ原点

「バブル」と呼ばれた時代の末期。


浦和・大宮の住宅地価格はバス利用でも150万/坪以上の値がつき


まだ青二才だった私の内ポケットには溢れる札束。



「俺のクラブはフルセットで100万」だとか


「あの店にはHennessyを○本キープしてる」だとか



そんなくだらないコトを自慢しあっていた狂乱の時代。



仕事が終われば部下を引き連れ朝まで大宮・南銀を飲み歩いていた私を当時私の上役になる初老の統括部長は見るに見かねたのだろうか


「山梨で合宿やるからみんな連れて来い」


私とその部下6人は部長の空き家になっている実家に来るよう指示された。



「県道から入る道の入口の木に会社の住宅販売用の案内看板(ステ看)貼っとくからそれを見つけろ。そこからは1本道だ。」







カーナビなど無い時代、私達一行は埼玉からその1枚の看板だけを頼りに南アルプス山麓の町を目指し


周辺には自販機ひとつ無いホントに大自然の山の中に建つ1軒家。



部長から「ようこそ!」などという言葉は無く



「水は湧き水を汲んで来い!」


「サカナは上流に行って釣って来い!」


「川に行ってクレソン摘んで来い!」



1番若手の新入社員は冷蔵庫に入っていた1年前の夏に作ったという「イワナの燻製」を毒味させられ


これは「サバイバルキャンプ」なんだというコトを自覚する。



私は「クレソン部隊」を任命されビニル袋を持ってしぶしぶ裏の川に向かったが川に着いてその光景に息を飲む。



そこは中流域だったので比較的丸い石が並ぶ河原で奥に深い青色の清流があった。


川の縁には元気なクレソンが無数に自生している。



「クレソンはな、綺麗な水じゃなきゃ生えて来ないんだよ。ここはオレしか知らない場所だから食べ放題だけどあまり摘みすぎるなよ〜」


部長は笑う。



私は「クレソン」と言えばステーキ頼むと横に1本ついてくるヤツとしか知識は無かったが


自生している植物を摘んで食べるコトもさることながら


大自然の美しさの中にひっそりと育つクレソンの可憐な姿に心震わされ本気で感動していた。


この時の風景は今でもハッキリ覚えている。



その後夕方に河原へ全員集まり河原の石でカマドを作って焚き火。


今となってはソコで焚き火なんかして良かったのかどうかは知らないが


直火にフライパン乗せてベーコンとたくさんのクレソンを炒めた。


ツマミはこれだけ。男8人で満天の星空を見上げながら焚き火を前にして


川の流れを聞きながら朝まで飲み明かした。



私は当時24才。ひとつの不動産店舗を任された夏の日の出来事。



これが私のキャンプの「原点」になり、その後はコールマンのタフドームを購入。「キャンプ」や「釣り」の世界に足を踏みいれた。







数年後に部長が定年退職され、しばらくして私が部長職に就いた時ふとあの時の合宿を思い出して休日にその場所を訪ねてみたら


そこら辺一帯はきれいに整備されて「キャンプ場」ができていた。



昨年のOUTDOOR DAY JAPAN 2017で代々木公園へ行ったとき、宣伝ブースの中にこのキャンプ場のスタッフがいてパンフレットをいただき「ぜひお越しくださいね」と言われたまま1年が経ち


今週末の天候がイマイチらしく出撃先を選びかねていた時にまた【OUTDOOR DAY JAPAN】が開催されるコトを聞いてこのキャンプ場を思い出した。



山間の川のほとりで食べたあの「クレソン炒め」を今度は妻やめろん・りんご達とキャンプ場で。







四半世紀の時を越え同じ場所に立ち、今何を思うのだろうか。




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