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2018年01月30日

公園キャンパー奥の細道(栃木編)act.2【蔓巻公園AC】

act.1のつづきです。






【蔓巻公園AC】から車10分の【道の駅しもつけ】。

全国いろいろな道の駅を見てきたが、特に観光地でも無いのにこれほどの賑わいを見せる道の駅も珍しい。




入口にはずらっと屋台が並び、玉こんやらイカめしなどの匂いにやられる。





朝採れ野菜やお惣菜、弁当、焼きたてパンなんでもアリ。




ソーセージやベーコンなどキャンプに使えそうな加工品も多く




朝食の焼き魚も心配ない。ちょい高いけど。


野菜も安価で多く陳列されていてキャンプ買い出しには全く問題ない。



しかし今回私がココに来た目的は通常の買い出しではなかった。



「栃木」と言えば「かんぴょう」「湯葉」に「大田原牛」や「ちたけ蕎麦」。

あとは「レモン牛乳」か。



でもこの時期は「いちご」!!



「とちおとめ」では無く





昨年末に福島県の大型スーパーで出会った品種「スカイベリー」!





今回のキャンプはコイツに会いたくてこの場所を選んだと言ってもいいぐらいだ。


それまで私は応援の意味も含めて福島の「紅ほっぺ」をいつも購入していたが

この「あまおう」も凌ぐ旬の「スカイベリー」に出会ってしまい

私の冬のフルーツキングの座を見事に射止めてくれた。


もう四の五の語らず食べてみて欲しい。

砂糖も練乳もつけたくないこの見事な自然の甘味!


イチゴはヘタ側からかじって後から先端の甘味を感じる方が美味いコトはご存知だろう。

ならばその通り何もつけずにそのままで。


栃木県が産んだスーパーウルトラ級の名産品!

初めてシャインマスカットに出会った時と同じ感動が蘇る!






もう全国制覇は時間の問題。(ホントかっ!?)


価格もまだ「あまおう」と同レベル。


来年手が届かなくなる前にイチゴ好きでまだの方はぜひお試しいただきたい。





で、なんだっけ?

そうそう【蔓巻公園AC】。汗


この「スカイベリー」を手に入れたコトでこのキャンプのミッション・コンプリート。

あとはダラダラ過ごすだけだった。滝汗






まぁでも少しくらいは何かやらないととシングルバーナーを持ち出して





道の駅で買った500円激安焼き豚に香りづけ。







これまた道の駅で買った冬季限定「寒じめちぢみほうれん草」(200円)。





初めて食べてみたが葉っぱが厚い!味も濃い!

この焼豚とほうれん草だけで翌日の昼メシまで賄う手抜きぶり。汗






なんだかんだでコレ最高!



うん、美味。笑



夜は毎度の22:00就寝。

焚き火を楽しんでいるファミリーも多かった。





翌朝06:30。サイト裏の姿川沿いの土手を昇り朝日を受ける。





雪が無ければいい散策路だ。


遊具などがある公園中央の築山には行かなかったが

姿川沿いに数百メートルもある大きな公園で



目を見張るような設備や良さは無いけれど





ちゃんと冬キャンプができるなかなか味のある公園に感じた。






いつかまた来るだろう。  続きを読む


2018年01月29日

公園キャンパー奥の細道(栃木編)act.1【蔓巻公園AC】

ただ外でメシを食いたいだけ。


そして夜空ノムコウで寝たいだけ。







当たり前のように営地に向かい


玉子を落とした100円鍋焼うどんと少しの酒で夕食を済ませたら






アラームをかけずにシュラフへ潜り込む。







そんなキャンプがしたかった。







1月最後の週末。このところの最強寒波は凍結による給水管の破裂や家屋に様々なトラブルを引き起こし

住宅設備業界は今ちょっとしたパニック状態だ。


結局今回のキャンプも早めに切り上げて現場(客宅)に向かい工事を終わらせてきたが

そんな緊急対応できる近場のキャンプ場を利用していたのは運が良かった。



【蔓巻(つるまき)公園AC】
(栃木県下野(しもつけ)市)

2018/01/27




緑あふれる360度の大パノラマの中で姿川のせせらぎを聞きながら(聞こえない笑)オートキャンプを楽しんでください。




公園の中央にそびえる築山からは北に男体山、東に筑波山、西に太平山、遠く南には運が良ければ(笑)富士山も望めます。

※パンフ抜粋



昨年の夏にタープ張りの練習で同エリアにあるつがスポーツ公園へ行った。




高速のインターは近く利用料が無料で案外使える場所だと思うが当たり前だけど電源が無い。


冬のこの時期「公園キャンパー」の我が家にとって今回の【蔓巻公園AC電源有り】は大変貴重なキャンプ場となる。





■料金
10時-16時 1,080円
16時-22時 1,080円
16時-09時 2,160円

時間設定が宿泊キャンプには非常にやりづらい。

追加でデイを付けても翌朝09時撤収は厳しいし、さらに翌日のデイまで付けたら4,320円。

だったら近くの出会いの森総合公園ACや他のキャンプ場を選ぶだろう。


頑張って16時-09時 2,160円でいってみようかとも少し思ったが

設営してすぐ真っ暗だけならまだしも翌朝も慌ただしく撤収・・・と言う「野良キャンパー」みたいなコトはまだ私にはキビしい。笑


「格安感」が薄れてしまうコトに少々納得できなかったが初めての利用というコトもあり

16時-09時 2,160円に10時-15時 1,080円のデイを付けて3,240円とした。





今回は少し早めの14時前に管理棟へ行ったらあっさり受付してくれてチェックイン。え?なんか微妙・・・。笑



風が多少あったしタープも張らず今回はホントめし食べて寝ただけ!


ま、それでいいんだけどね。



つづく  


2018年01月25日

1年の計は1月にあり




昨夜さいたま市は氷点下8℃。年始の雪中キャンプより寒い。


あまりの寒さに駐車場でカップヌードルを作るため湯を沸かそうとしたがノーマルCB缶はまったくダメ。

そこは慌てず車にあるユニフレームプレミアムガスをサッと取り出して湯を沸かせるのは

冬キャンを経験しているキャンパーだから。笑





さて正月気分も終わりブログ投稿も1週間空いているが、決してのんびりしていたワケではない。


妻の会社のカレンダーには今年の休日135日がすべて書かれていて

その休日を睨みながらどこに行くべきかを月ごとに検討していたのだ。

その計画をノートに一覧にしてみたら、宿泊数の合計は軽く師匠を越えていた。汗



「旅とキャンプと温泉」が1番の楽しみの我が家。


しかし予算を気にせず出掛けられるワケでもなく、ここはしっかりとした基本方針を組まねばならなかった。


我が家はめろん&りんごがいるのでこの時期の電源(ホットカーペット)は欠かせなく区画サイト(電源付)5,000円程度は仕方ないが

春(4月)以降いつもキャンプ1泊に5,000〜6,000円もかけていられない。


仮に年間50泊のうち春から秋までの35泊を無料〜2,000円程度のキャンプ場で過ごせば

新幕の1つや2つ分の経費が浮くコトになる。


東北の営地みたいに眺めのいいところや大自然に囲まれたようなところは数少ないが

諸先輩方々の価値ある情報を元に今年はアグレッシブに攻めて行きたいと思う。


師匠が「北の野良キャンパー」なら

私は「関東の公園キャンパー」!



いやなんと言われようと構わない。


テントを立てて夜空の下でメシ食べて寝られるのが幸せだから。





そこでガラケー検索の限界を感じ

「首都圏から行くオートキャンプ場ガイド2017」を買ってみた。




春になれば「2018版」が出るのだろうがまぁそんなコトはどうでもいい。


さて来週はドコに行こうかとワクワクしながらページをめくるが

なんかみんな高いところ(6,000〜7,000円)ばかりで

昔、私がキャンプ始めた頃はどんなに高いところでも5,000円だったのになぁ・・・なんて

私が時代遅れなコトをまざまざと知らされた。


幸い私は運転する距離はそんなに苦では無いので

少々遠方でも公営の格安キャンプ場を探して出掛けてみようと思う。






※まとめ

キャンプ場分類

A:周辺観光・温泉等付加価値も多い高規格キャンプ場

フォレストパークあだたら(+++)
虹別AC(++)
つがる地球村(++)
塩原グリーンビレッジ(+)
モヤヒルズ(+)


B:高規格キャンプ場

ポロシリ自然公園AC(+)
休暇村気仙沼大島(+)

C:普通のキャンプ場

星に手がとどく丘キャンプ場(+++)
夕日が丘キャンプ場(+)
安田川アユ踊る清流キャンプ場(+)
城里ふれあいの里

D:高規格公園キャンプ場

紫雲寺記念公園AC(+)出会いの森公園AC
せせらぎ公園
天神岬公園
ゆとりすとパークおおとよ

E:公園キャンプ場

妻の神公園

F:無料・野営地等


※ランクづけではありません。キャンプ場は昨年ブログの記事にしたキャンプ場。(+)は付加価値ありの意です。



年末年始・GW・お盆など大型連休の旅&キャンプではハズしたくないのでしっかりしたキャンプ場を選ぶ。(A・B・C・D
)

3連休(2泊)のキャンプで周辺観光がメインの場合は公園キャンプ場。(D・E)

キャンプアクトに興じたい時は眺めの良い・感じの良いキャンプ場。(A・B・C・D)

通常の1泊キャンプはとにかく安くて気持ちのいい所を探すキャンプ。(E・F)

そして秋までには冬専用のテントを買って年越しキャンプにのぞむのが今年のプラン。





昨年は病気明けで探り探りの感じもあって35泊だった。

今年は50泊はいくだろう。

数が多ければなんだというコトでもないが

今週から「E」のキャンプが続く。





今から楽しみで仕方ない。  


Posted by Suika with C at 12:38Comments(6)□雑記

2018年01月15日

新・UNIFLAME3兄弟(焚き火テーブル・フィールドラック・ゴミスタンド)

めずらしく道具のレポなど。



年末に道具積込の際にランタンを点検してみたら電球が切れていた我が家の7年前に購入したインナーテント専用コールマンランタン(AC電源利用可)。





出発日前日だったので慌てて交換しようと思ったら持っていたドライバーの径が合わず開けられない。






秋に冬のテント内のスポットランタンとしてジェントスのSOL-13Cを2台購入していたが




どうせなら冬に「メイン」としても使えそうな大光量タイプをもうひとつ買ってしまえ!と急いでワイルドワンへ。



あったのはジェントス・EX-1000C。





しかし何かモノ買うときあまりよく見ないで買ってしまう悪いクセが出た。


店内のEX-1000CはAC電源を利用していてそれを見て買ったが、自宅で開封後に使用電源は「電池のみ」と知った。汗


まぁいいや。災害用、災害用と言い聞かせ年越しにインナーテントに吊るしたら


ひえ〜!ま、まぶしい!!!





単1電池4本使用1,000 lumen


しかし普段から薄暗いインナー内に慣れていた夫婦は電池が無くなって暗くなってきてもなかなか気がつかず

3日目に妻が「ねぇ、なんか暗くない?」と言われて初めておそろしく暗くなっているテント内に気づく。


私は消費電力の少ないLEDは電池が無くなったらパッと切れると思っていたが、徐々に光量落ちるのね。


それにしても電池なくなるの早くねぇ!?こんなモンなの?



経験の無い明るさに酔いしれて調子にのりインナーでフルパワーの点けっぱなしにしていたので仕方がないが

早くインナー専用だったコールマンランタンを治して今後ジェントスEX-1000Cは前室の調理・食事時の2〜3時間のみの使用とすることに決めた。



※「ゆらめきモード」有



次にUNIFLAMEの【フィールドラック】





最初は名前の通り2段〜3段の「ラック」として使っていたが

「天板」が発売されているのをワイルドワンで知った日から

「お茶漬けキャンプ」時のメインテーブルに昇格。





それまでメインテーブルのサブに使っていた焚き火テーブルは本来の仕事場(タープ下焚き火横)に戻り

今ではその使いやすさと収納性からテント前室すべてが5台のフィールドラックで構成されたスタイルになっている。





1年前まではウェザーマスターのブリーズドーム240やトリオドームの3人用インナーテント内に

スノーピークIGTテーブル・ロングをこたつにして置いても2人なら余裕だったが

めろ&りんが増えた今ではごはんやトイレ、爪とぎやその他ペットシート等の荷物

冬場は布団乾燥機やめろ&りん専用フリースシュラフも置くと240cm四方のインナーではもう食事ができるスペースは無い。


いつもタープ下で食事ができればいいが、先日のような強風・雪でタープが張れない時は

テント前室の生活を余儀なくされる。



トリオドームの前室はそこそこ広いのでIGTテーブル・ロング+イス2脚も余裕で置けるが

我が家の春〜秋のエーステント、ブリーズドーム240ではムリ。





そこで細かく高く、そして好きなように配置できる【フィールドラック】が我が家ではかなり重宝する。


IGTは機能的だがデカくて重くテーブルとしてつかいずらい。

別売のロングテーブルも脚が2本しかつけられずIGTを全部組み立てなければ機能しない。(私は今までこたつの天板として使ってきた。)





上記の理由からIGTは気合いの入ったBBQや長期滞在時の代打テーブル、つまり「控え」にまわり

他に魅力的なテーブルが現れるまではサッと設営できて機動力も抜群の【フィールドラック】が「3番・センター」として頑張ってくれるだろう。


収納性も良い。7年前に焚き火テーブルを買った時に収納袋として買ったユニフレーム純正Lサイズのトートバッグ。




フィールドラックには専用の袋もあるらしいがこちらもピッタリ収まる。



※天板(木製)2枚・天板1枚(ステンレス製・フィールドラック5台・焚き火テーブル1台)


これにこの冬デビューしたユニフレーム・ゴミスタンドが加わった。





これは年越しキャンプと2泊の雪中キャンプで活躍してくれた。

いちいちビニール袋を開いてゴミを捨てる手間が省けたのがなにより。

鼻かんでポイ!慣れてくると1度フライシートに当ててから入れるようになる。


フックにさげる袋は15Lの手提げ型がピッタリ。4袋提げられるので分別も楽だった。


設営5秒、開くだけ!





さらに焚き火テーブル、フィールドラックと同サイズでLサイズトートにピッタリ収納できて文句無し。


私のテーマである「light&fast」と「ダウンサイジング」に貢献してくれる頼もしいギア「新・ユニフレーム3兄弟」だ。


何かの参考になれば是幸い。


  


Posted by Suika with C at 18:30Comments(11)□道具その他

2018年01月13日

2018 雪中キャンプ in NASU-SHIOBARA 今年最初の雪の華・源泉かけ流し野天風呂編

2018 雪中キャンプ in NASU-SHIOBARA スカートはしっかりペグ打たなくちゃ編の続きです。







ガイロープはしっかり張ったし

スカートには軽く雪を乗せておいた。




22:00。風は予報通り風速10M近く吹き始める。


う〜ん、まぁこれくらいなら、あだたらに比べればまだまだ・・・


おおおっ!汗


時折スゴいのがテントを揺らす。

めろ&りんはうつ伏せで寝ていた私の背中に乗り、吊り下げて大きく揺れるランタンを見つめる。


【あだたらスキル:その1】

強風時にはジェントス・ランタンの「ゆらめきモード」オン!





左右に揺られながら明るくなったり暗くなったり

なにかのアトラクションに入っているかのような錯覚。


しかし今まさに強風に襲われている自覚を持つのにはピッタリの雰囲気を醸し出す。


スイッチオンするコトが「スキル」ではなく「冷静になって楽しむ」コトがスキルだ。

※この後、極度の緊張状態が続くため写真がありません。



ここで初めてのキャンプ場ゆえにおかしてしまった「ミス」が露呈した。


「風向き」である。


テント後方を風上に向けるのがセオリーだが

面倒がって前泊者の残した跡のままに設営したのでテントの横っ面に風が吹いてきた。


ペグを打たず雪もちょっとしか乗せなかったスカートは、強風に雪はすべて吹き飛ばされガイロープも弛みだし

フライシートもろとも跳ねあがりインナーを激しく叩く!


インナーテント内はその風上側を頭にして、めろ&りんのごはんと水の器を置いていたのだが

フライシートが持ち上がる時インナーテントの端も浮き上がり水とエサを入れた器もひっくり返る!最悪。


0:00を越えても風はおさまらない。

むしろ強くなっている。


フライシートが荒れ狂うようにインナーにあたり

めろ&りんは尋常で無い状況にテント内をぐるぐる。


あだたらのスゴい風でもだいたい1〜2時間で1度はおさまるが

そんな気配は全く無い。


ただこのままでは眠れ無いので

意を決してフライシートの固定を試みようと外に出るためインナーシートのファスナーを開けると・・・


ぬおおおおっ!!!


前室に粉雪が吹き込んで真っ白!!!汗

フライシートのバタつきで入口のファスナーが30cmくらい開いていたのだ。


たかが2Mくらいの距離なのにテント入口から吹き込んでくる雪に目を開けていられずファスナーを閉めに行けない!



俺はいったいなにをしてるんだ!

いや、これこそ「雪中キャンプ」の真髄なのかっ!?


しかしこのままペグを打つ為に外へ出ても吹雪で視界不良、テント前遭難さえありえそうだ。

激しく葛藤したが、ここは「STAY」を選択した。



もうテント前室は「前室」としての機能を失っていた。

前室部分のスカートにはペグを打ったと前述したが

ここでも面倒がって40cmのペグだけど打ち込んだのは半分程度の20cmほどだった為に

スカートのループは風に押し上げられその打ち込まなかった20cm分を跳ね上がってしまっている。


もう「FREE WIND!,FREE SNOW!」状態。泣


あとはインナーテントを支える己の体重に託すしかなく

妻・めろ&りんも眠れぬまま朝を迎えた。






こんな夜は妻にコーヒーの一杯でも出して落ち着かせてあげたかったが

あの状態で火器の使用は不可。


妻は夜中スマホの天気予報を見て

「那須、晴れマーク出てるよ!」

と何度も無意味に叫んでいたが
すべては私のミス・横着から始まったコト。


妻はこの記事を見てそれを知ることになる。







【2018/01/07 Sun】




嵐は去って行った。

結局【あだたらスキル】は「その1」しか役に立てるコトができなかったが

腹が減って眠いコト以外は被害もなくやり過ごすことができた。





軽い朝食を摂った後も妻・めろ&りんは昼過ぎまで寝続けていた。存分に寝るがいい。





明日も祝日なのにキャンプ場の他のキャンパーは私も含めて3〜4組だけになってしまった。


もしもの為にテントのスカートを固定しなおして雪もたっぷり乗せておいたが

その後はまったく風が吹くことは無かった。ちっ。





夕方近くになって居眠りから覚めると妻がいない。

妻はすぐに帰ってきたが、私にスマホの写真を見せてきた。






おおお!

キャンプ宿泊者専用の「野天風呂」だ。

1度手をつけてみたらいい温度だったので入ってきたそうだ。

サイトからは7〜80mのサニタリー横にある。

泉質は昨夜の「福の湯」と同じナトリウム・カルシウム-塩化物・炭酸水素塩・硫酸塩温泉。加温加水無しの自家源泉かけ流し。


しかしこちらの方が温度も40〜42℃くらいでちょうど良く(源泉は44℃)

なにより「野天」と言うだけ雰囲気が良い。


男女入れ替え性なので時間を待って入りにいったがコレ最高。

冬季は洗い場の水栓が外されていて(凍結破損防止のためだと思われ)

かけ流しに浸かるだけだけどたっぷりの湯量。福の湯より断然こちらが良かった。


ふと外を見るとまた雪。





舞い落ちてきた雪の華が窓の外ずっと降りやむことを知らずに僕の温泉を染める

今年最初の雪の華を〜♪


ふふ。誰もいない雪降る源泉かけ流しで1人声を出して歌える贅沢。

リゾートの温泉じゃ味わえないだろう。笑


時間内なら何度でも。入浴料はサイト料金に含まれている。

この温泉はいく価値アリだ。



昨夜購入したBBQセットの残りと餅で夕食を済ませ




21:00就寝。頭上には無数の星々が輝いていた。



【2018/01/08 Mon】





いいキャンプ場だったな。




おおよそのモノは売店にあるし




整備もしっかりされている。






強風はやっかいだけど、やはり温泉入るなら冬季が格別。

夢の「スキー&温泉&キャンプ」が楽しめる素晴らしいキャンプ場だった。





アーリーチェックイン4時間とレイトチェックアウト2時間と2泊(電源付)大人2名で10,000円。





また来よう。  続きを読む


2018年01月12日

2018 雪中キャンプ in NASU-SHIOBARA スカートはしっかりペグ打たなくちゃ編

表題を「Naeba」みたいにリゾート感溢れたようにしてみたつもりですが

キャンプ場から少し離れた塩原の温泉街は、昭和にタイムスリップしたような街並みでした。

まぁ、この年になるとそれがいいのかもしれないですね。



【2018/01/07 sat】


東北道岩槻ICから130Km位のむしろ「近場」とも言える西那須野ICで降りて

朝の9:00開店と同時に道の駅「しおばら」へ。

「ほうとう」を作る予定だが肝心のカボチャが売っていない。




仕方なく他の野菜を仕入れてキャンプ場に向かうも途中でスーパーを見つけられず着いてしまった。






【塩原グリーンビレッジ】(栃木県那須塩原市)

高速インターからキャンプ場までの道路はしっかりと除雪してあるが

キャンプ村に入れば一気に雪国へ変わる。





場内の通路部分はしっかり圧雪されているのでスタッドレスタイヤなら問題なく走行できる。

管理棟横からキャビン群を抜けると




サニタリー・野天風呂の建物が見えてきて




その前面一帯がオートサイトになっている。

「お好きなところ選んでください、変更は可能です。サニタリー前が人気ありますよ。」と言われた。

アーリー(220円/h)で入っているのでどこでも選べたが、今日は3連休の初日。サニタリー前はおそらく混みあうだろう。


1番遠いところでもサニタリー棟までそんなに距離はない(7〜80m)ので

まわりに誰も来なさそうなB-21サイトを選ぶ。

でもなぜかここだけ前泊者がいたみたいで設営時の雪かき手間が省けた。ラッキー。





今夜の天気は荒れ模様。「真冬のオープンタープ」が絵になりそうなサイトだけど今回もウェザーマスター・トリオドームのみとした。




だが設営終えて気づくも時既に遅し。

ここは山間のキャンプ場。サニタリー前のサイトは陽がふりそそいでいるのに私のサイトは日陰。なるほどね。汗

昼くらいにようやく陽がさしてきた。


ところがガイロープを張り終えた時に痛恨のミス発覚!

今夜は強風だというのになんとスカート用のペグ(細くて短いスチール製)を忘れてきた。汗


30cmのペグはテントで全部使ってしまったので40cmのペグしか残っていなかったのが更なるミスを呼ふ。

この雪と凍った表土にめちゃ太いソリステ40cmをスカート20本は結構しんどくて

テントで使用しているソリステ30cmを抜いて40cmを打ち直すのも面倒くさい。


前室部分のスカートにはなんとか40cmのペグを3〜4本打って留めたが

他の部分はスコップでちゃっちゃと雪をかぶせて「まぁこれでいいだろう」と。







いいワケがなかった。汗


これが夜中大変なコトになる。






夕方は併設されている日帰り温泉施設「福の湯」へ。




宿泊者はチェックイン時に支払ったキャンプ料金の領収書を見せれば無料となる。(一般700円)




内湯と露天のみであまり風情も無い一般的な風呂だけど、加温加水無しの自家源泉かけ流し。

そのためこの時期の露天は施設入口にも注意書が貼られているが非常にぬるくいくら入っていても温まらない。体感温度は35℃くらいだ。

まぁ内湯はしっかり温まれるし時間も21:00時頃まで開いているが

やはり何度でも無料で入れて塩原の温泉を堪能できるのなら文句は無い。

泉質はナトリウム・カルシウム-塩化物・炭酸水素塩・硫酸塩温泉。

成分総計1614(mg/kg)で無色無臭・弱アルカリのガツンと来ない少し物足りない感じだがテントに戻った頃にジワジワくる感じがした。



風呂上がりに管理棟売店に寄ってみたらなんとBBQセットが販売されていた。




併設のダッチオーブンレストランが用意してくれる。





「おお!カボチャ有った!」

私は牛肉150g豚肉150gのBセットを喜んで買い

テントで早速ほうとうを作ったが




やはりBBQ用に薄くカットされたカボチャでは、ほうとうが煮込まれて出来上がった時には影も形も無くなっていた。汗



先日に山梨の昇仙峡に行った時に駐車料金かからなくなる為に土産店で買った「ほうとう」。

味噌も付いているので野菜入れて煮込むだけ。失敗などありえない。雪見のほうとうはほうとうに体の芯まで温まった!最高。




そしていつものとおり21:00頃には眠くなり

ストーブ消してシュラフにもぐり込んだが・・・






バタバタ!バタバタバタバタバタバタ!!!





今年最初の雪の華・源泉かけ流し野天風呂編へつづく  


2018年01月11日

暴風に挑む年越しキャンプ act.3 最後はいつものあだたら編

act.1 ほんとうの空編
act.2 風と共に去りぬ 前編
act.2 風と共に去りぬ 後編の続きです。


2018年1月3日【フォレストパークあだたら6日目】





元旦の夜に吹き荒れた風は師匠を始めとする多くのキャンパーに撤収を余儀なくされた。

満サイトだった元日も2日には半分になり、3日はそのまた半分になった。

サテライト(ゴミ集積所)に無惨に置かれていたタープや破損した車のルーフボックスが痛々しい。



今日は私達も最後の宿泊日。

風はほぼ止んだが今度はかなりの雪になった。やはり一筋縄とはいかないところがこのフォレストパークの楽しさでもある。




雪は風に乗って安達太良山側から降ってくるのでテント後方から次第に埋もれていく。

ナイロン製のフライシートは初めはサラサラと落ちてくれるが

本格的に降りだすと積もりだす。

それをインナーテントの内側から妻が2時間おきくらいにバンバンと叩いて雪を落とす光景が我が家の冬キャン風物詩。





今年はトヨトミストーブが加わり、わずかな灯油の臭いと温もりの中

トリオドームの窓から見る森の雪景色がなんとも叙情的で




5年先、10年先もこんな正月を過ごせたらいいなと何度も思わせてくれた。




今年は喪中だったので例年のようなおせち料理やタラバ蟹などは控えたが

これだけの期間を気負いなく普段と変わらないような食事を作り食べ続けたのは




時間にもかなり余裕ができたにもかかわらず

風が強くて焚き火もできないし

そば粉も用意はしていたが打つコトもできず





これぞ本気の「ダラダラキャンプ!」笑


まぁ師匠がお帰りになってしまったので用意していた大量の福島牛すき焼きは堪能したが





「昼はなんにしよっか〜?」

「ん〜直売所で買った豆もちでいいよ〜」


前室でストーブにあたりながらポケ〜っとしている私に

インナーでゴロゴロとスマホ見ている妻が答えるような日々だった。





あ、そうそう。今回のキャンプで新たな発見があった。


ジェントス・ランタンの要らない機能だと思っていた「ゆらめきモード」。

強風時にインナーテントへ吊り下げるとものすごい臨場感を味わえる。ぜひお試しいただきたい。



※EX-1000C追加購入


あと1つ。「10,000Km以上走行したスタッドレス(ダンロップ Winter Max)はアテにならない!」笑


フォレストパークは標高約600Mの安達太良山麓にあるキャンプ場だが

途中、安達太良山頂の写真を撮ろうと車を停めたらさあ大変!

シャーベット状の路面から妻に押してもらいながらギリギリで発進!汗

その時はなんとかキャンプ場にたどり着けたが、翌日に郡山のオートバックスでバイアスロン(軽自用21,000円)を購入。




タイヤ4本交換した方が安かったやん・・・。



いいコトもあった。


毎年この時期は売店で何か2,000円以上買うと1枚くじをひけるイベントがある。

昨年はなんと私が1等の「高級シャンプー・リンス・ボディソープセット」をひきあて、売店スタッフ総出で祝っていただいたのだが

今年も元旦にチャレンジ!

1等のスーパードライセットは取れなかったが、なんと3等のネスカフェスティックコーヒーセット、ゲットだぜっ!!!




今年もいいコトありそうだ。







大晦日に紅白見て

元旦に格付けチェック見て





2日・3日は箱根駅伝→スポーツ王見て

1日中ゴロゴロして腹減ったら雑煮食べて

4日もレイトでのんびり撤収。





今年もまたここで新年を迎え師匠やひなこさんにもお会いできた。


最後にいつもの【あだたら】も見られたし


7日間なんてあっという間だったけど、いい年越しキャンプだった。


みなさんと妻とフォレストパークあだたらにありがとう!






また1年頑張ろう!


  続きを読む


2018年01月10日

暴風に挑む年越しキャンプ act.2 風と共に去りぬ 後編

act.1 ほんとうの空編
act.2 風と共に去りぬ 前編の続きです。



2018年元旦【フォレストパークあだたら】






2日間かけてじっくりと抽出した濃厚白濁鶏ガラスープ。




鶏肉、会津産しいたけとネギに高知のゆず・水菜を少々。


元旦の朝はシンプルな雑煮に限る。


昨夜の暴風、特に朝方の1〜2時間は凄まじかった。

ガッチリ固めたハズのガイロープはゆるゆるに弛んでいたがトリオドームとテンマク・ヘキサタープは持ちこたえてくれた。


青空の下でのんびり雑煮を食べられているコトに幸せを感じた新年の幕開け。


穏やかな1年になるといいな・・・なんて思いながらタープ下焚き火の用意を始めたら



「こんにちは〜!Suikaさんですか??」


と見知らぬ元気な若い2人が赤いスノーピークのローチェアを抱えながら私のサイトに入ってきた。


これは新年早々「穏やか」ではなくなりそうな気配に私はとっさに


「違います。」


と答えた。汗



2人はテンマク・タープとコールマンテントを何度も見返して


「す、すみませんでした〜!」


と申し訳なさそうに引き返そうとしたが、隣のサイトには師匠のテントがど〜ん!


すぐにバレてしまうコトは明白だったので


「あっ、いや、やっぱりSuikaです・・・。」


すると2人の顔は明るさをとり戻し「でしょ〜〜!?」と馴れ馴れしくタープ下に入ってきて持参のローチェアをひろげだした。





これが噂に聞く「襲撃」ってヤツか。


「ブロガーには盆も正月も無いんだな」と若干戸惑っていたが

よく考えたら私も昨年の元旦に夫婦水入らずでフォレストパークの振る舞い餅を食べている師匠を「襲撃」したんだっけな・・・と苦笑い。


し、しかしあの時はお互い深々と頭を下げ、初対面らしい行動だったが


さすがグルキャン女王、Pole Pole Campのひなこさん夫妻

イスに座るや否や鶏スープの鍋を見て特製雑煮を要求してきた。





ご主人さんから「あ、でも器は持ってきてませ〜ん!」と明るく告げられたが

当たり前だ。これで器まで持って来てたらそれこそキャンプ場に現れる「モノ乞い」じゃないか!しかも「元日」。汗



私はその容姿から「モチは5枚くらいでいいか?」と尋ねたら

おホホホホ・・・と答えたが目は笑っていなかった。






その後はテント内を覗かれ「あ〜こんな感じなのね〜」と感想を述べられたら




次ぎは師匠のテントに狙いを定めて





写真に納めて夫婦でご満悦の表情を浮かべていた。





ひなこさんは時折強く吹く風にびっくりしていたが

これはあだたらにしてはまだ「そよ風」レベル。


ブログやグルでは勝ち目は無いがここはあだたら、最後は「覚悟」がモノを言う。

私はこの風の中、オープンタープでひなこさん夫妻を迎え撃つことができたのを少し誇らしげに思っていた。


ほどなくして師匠がセレブリティコテージ泊を終えテントサイトに戻ってきた。


その後は師匠のマルシャルテントの中でしばらく歓談。


裏磐梯でスノボ、高湯温泉の安達屋旅館で硫黄泉を堪能してきたひなこさんは

実家に行くから時間が無いので挨拶だけですぐ帰ると言っていたのに

結局、雑煮食って写真撮りまくってアルパカの効いたテント内でゆっくりご談笑。

終いには師匠から勧められるがままにのんびりとフォレストパークの温泉まで入浴していく始末。




しっかり「デイキャン」を楽しんでフォレストパークを後にした。笑



あだたらに勝るとも劣らない疾風の如く現れ去っていったひなこさん。

でも2018年の元旦に2組のキャンプ・ブログ仲間と会えて楽しい時間が過ごせたのは

今年がきっと良い年になると思わせてくれた。


ひなこさんご夫妻につきましてはわざわざお越しいただき差し入れまでいただいたコトお礼申し上げます。

いつかどこかのキャンプ場でゆっくりと腹を見せ・・・いや、腹を割って語り合いましょう!






夕暮れになるとマルシャルテントからも灯りがこぼれだした。

ようやくいつもの「今日もどこかで野遊びを・・・」の始まり。


後で少しだけ顔を出そうと思っていたら

師匠の方が私のテントに来てくれたのだが


聞けば奥さまの体調がすぐれないらしく、今夜はゆっくりしますとのコトで

なんと伝説のロービーを1皿まるまる置いていってくれた。



秋キャンプでは2〜3枚だったけど、私のNo.1料理と思えるコレをこんなに・・・What a wonderful 元旦!!!ってヤツだ。まさに狂喜乱舞状態!


まぁ師匠は明日(2日)もいる予定と聞いているし、我が家はすき焼き用の福島牛(A5)を用意しているので遠慮なくいただいた。美味すぎて言葉にならない。



先ほど帰られたひなこさんは秋キャンプ時にあれほど食べたがっていたので

「せめて写真だけでも・・・」とメールしてみたら、それまでいろいろやりとりしていたのにこれ以降ひなこさんのメールは途絶えてしまった。汗






夜、師匠のテントからガハハハハ!と大きな笑い声が何度も聞こえてきた。

「あ、奥さん回復されたんだな。」と安堵したが

翌朝聞けば大晦日に放映されたダウンタウンの「笑ってはいけない〜」配信を見て奥さんが不調で寝ている横、笑い転げていたらしい。聞かなきゃよかった。





その日の夜、あだたら吹き下ろしの風は荒れに荒れまくった。

就寝前にはなんとフォレストパークパトロールスタッフが強風の中

「今夜は予報で風速12Mですが、たぶん15Mは吹くでしょう。タープ飛ばされちゃうかもしれないので速やかに畳んだ方が・・・」と教えに来てくれた。


ここで意地を張る理由など何もない。

私は夜の撤収は初めてだったがスタッフに感謝を述べて急いで妻とタープをしまった。


そして夜中の暴風はものすごい音を伴い百戦錬磨の師匠の心も震わせる。



翌朝、私がテントを出ると目を疑う光景が繰り広げられていた。


「ちょっ、ちょっと!どうしたんですかっ???」


師匠と奥さまは黙々と撤収作業を進めている。





「ハッ!まさか昨夜の暴風にビビったか???」


いや、でもわからなくはなかった。

先日、あれほど愛していたTATONKA 1TCが風に敗れてしまって間もない。

その上まだデビューしたてのマルシャルテントまでが同じ目に遭おうモンなら・・・
おそらく立ち直れはしないだろう。





私はその時、風と共に寂しく去っていく師匠に敬礼することしかできなかったが

1年前の元日に初めてココでお会いして

1年後の元日に同じ場所で見送るコトができたのは

旧年中は何度もお世話になり、キャンプの楽しさ厳しさを教え続けてくれたからだ。


できればこんな姿は見たくなかったが、私も劇団家ファンの一員。


ここは「勇気ある撤退」として心に刻もう。






2018年1月2日。
あだたらの空は青く澄んでいた。



act.3 最後はいつものあだたら編に続きます。


  


2018年01月09日

暴風に挑む年越しキャンプ act.2 風と共に去りぬ 前編

act.1 ほんとうの空編の続きです。



12月31日 フォレストパークあだたら3日目。





2017夏にTakibi-Tarp Cotton Hexaを購入してから半年間。



師匠の「真冬のオープンタープ」を目標にしながら




1月のオープンタープ



この日が来るのを一日千秋の思いで待っていた。



29日にあだたら入りした日から強い風が吹いていて、それまでとてもとてもタープを張ろうなどという気持ちにはならなかったけど


新年を迎えるにあたってここはチャレンジだ!と。


たとえ最悪の状況を招いたとしても・・・だ。



大晦日の朝、風が少し弱まったタイミングでヘキサタープを張った。


ポールは210cm、両翼を地面直張り。

本当は風をガードする向きにして「焚き火」をしたかったのだが潰されてしまっては元も子も無い。


北西側から来る吹き下ろしと平行にポールを立てて風を逃がすように張ってみた。





サイトに備え付けられている木製のイスとテーブルをタープ下に運び入れ焚き火台をセット。



さあ新年を迎える体制は整った。

あとは強靭なtent-Mark DESIGNSのフルコットンを信じて祈るのみ。


私達は年明け後半戦のための水・食料を買いに1度山を下りた。






昼過ぎにサイト(C-20)に戻ると、隣のサイト(C-18)に仙台ナンバーの車が停まっていた。





設営していたのは師匠。

特にしっかり連絡をとりあっていたワケでもなかったので、無事に来られた姿を見て安心したが


実は10月の気仙沼大島・秋キャンプで衝撃的な話を聞かされていた。


他のみんなは釣りに出かけていて師匠とタープ下で和やかな会話をしていたが

話が3ヶ月後の年越しキャンプに及んだ時



「いや、あの・・・、今年の年越しは、ココココテージで・・・汗」


「暖炉があって・・・仲間とパーティーして・・・あとあたたかいベッドもあるし・・・」



そんなの「キャンプ」じゃねぇええ!と私は一蹴したが師匠の気持ちは変わらなかった。



東北の野良キャンパー共が集まって、コテージの暖炉を前にしてワイワイ年越し???




こっちは星空の下ひとり鼻水垂らしながらタープ下で薪をくべている中

同じ敷地内でイェーイ!と盛り上っている光景は想像を絶する。


ナチュログで積み上げてきた数多くの実績を崇め奉られ、伝説の年間80泊・孤高の東北キャンパー1年の集大成である「年越しキャンプ」で

「笑ってはいけないフォレストパークあだたら」などといううかれた題名の写真が記事を飾ろうとはいったい誰が想像できただろうか。



しかしなんでテント張ってるんだ??


ハッ!もしやブログでは

「カッキーーンと凍てつく静寂の森に・・・」

なんて出だしでテント泊を装うつもりなのか!?


もはや「東北プライド」まで失ってしまったとは・・・。



設営を終えた師匠は言葉少なく

「それじゃまた後で・・・」

と高級別荘地のようなコテージエリアに消えていった。



また風が強くなってきた夕方。

灯りのつかない主を失ったマルシャルテントは少し寂しげだったが




吹き荒れる風の中で一緒に戦う「戦友」のような気がしてきた。



紅白歌合戦を見終えた23:45。私は1度テントを出た。


遠くまで点々と灯りが見える。

毎年見てきた大晦日のそれぞれの年越し。



5分前に雪がチラホラ降りだした。


いろいろあった2017年、ありがとう。

氷点下の森に空から舞いおりてくる無数の「白」。

こんな素敵な瞬間、コテージなんかじゃわからない。


「ゆく年くる年」の時間は無言で過ごすのが子供の頃からの習慣。


2018年こんにちは。

良き年になるよう願いながらシュラフにもぐりこんだ。






暴風に挑む年越しキャンプ act.2 風と共に去りぬ 後編につづく  


2018年01月05日

暴風に挑む年越しキャンプ act.1「ほんとうの空」編

12月29日(金)

快晴の冬の空。






毎年「年越しキャンプ」は前夜のうちに出発して途中のSAなどで仮眠をとり時間調整していたが

今年はタープ&ポールやストーブ、インフレーターマット、数々の鍋や食器類が増えたせいで

運転席・助手席を後ろに倒せなくなり、仮眠はムリと判断。



キャンプの行程の中で精神衛生上、最もよろしくないと思われる「渋滞」に突っ込む覚悟で朝7時に東北道へ乗ったが

埼玉県の久喜〜羽生間で走行している車は少し多かったものの

まったく渋滞無く3時間ほどで安達太良山の出迎えを受けた。







「お〜今年のあだたらはてっぺんまで見えて歓迎してくれているみたいな青空だな!」


妻:「いや、そんなハズはない・・・。」



私達は過去の年越しで何度もこの優しい顔の安達太良山に手招きされては近寄るたびにイタい目に遇ってきた。汗



東日本屈指の高規格キャンプ場「フォレストパークあだたら」。





安達太良山麓の森を切り開いて作られた「福島県民の森」。





オンシーズン週末の賑わいはなかなか足を向けづらいが

晩秋から冬季の林間サイトはよくある高規格キャンプ場のソレでは無く

寒さは厳しくなるが静かに時を忘れ、いつまでも焚き火のゆらめきを眺めていられる雰囲気を持つ。





絶対的な安心感と自然との調和が絶妙で





環境保護に配慮した施設の維持姿勢と24時間の管理体制は私達がいつでも気持ち良く安心して利用できて





細かいゴミの分別や環境配慮型の洗剤利用など、少々面倒と思えるようコトでもここは協力しなければ!という気持ちにさせる。






フォレストパークあだたらはいわゆる「レジャー的」な施設としての要素は少ないが




「学ぶ施設」「安達太良山ビジターセンター」としての役割を担っていて





老若男女、自然を愛する様々な人達が集まってくる場所だ。






余計なアッピールはせずとも万全のバックアップ体制をとる福島なまりのスタッフ達は皆あたたかく






個人的には日本一のキャンプ場だと思っている。






平時にはその十分すぎる恩恵を受けて素晴らしい時間・年越しを過ごせるのだが


ひとたび日本海側に低気圧が居座る気圧配置になると、凄まじい音とともに「安達太良の吹き下ろし」がテントサイトにやってくる。





初めてその音を聞いた夜は暴風に今にもつぶされそうなテントの中、妻と2人「いったいなんてトコロに来てしまったのだ!」と激しく後悔、

新品テントのフレームをへし曲げられ、夜中に連絡などしていないのにスタッフが駆け付けてくれて、ランクル(パトロール)にテントを風から守ってもらいながらも寒さと轟音に怯えながら眠れぬ夜を過ごしたが


ここ数年は「あ〜この風と音であだたら来たな〜♪って思えるね」などと夕食を作りながらのんびり会話できるようになったし




深夜未明、風の音と一緒に「カンッカンッカン」とどこからか聞こえてくるペグを打つ音に

うすら笑みさえ浮かべて頑張れ!とエールを贈るくらい成長することができた。






この風に敗けてこの風で強くなった。


ちょっとやそっとの風じゃ怖じけず屈せず。


他のどのキャンプ場に行ってもペグケースにはズラリ30本のソリステ(40cm)が並び

常に「あだたらの風」を頭に浮かべながら設営してきた。


「これくらいの風ならこれくらいでOK」

「この感じはチトまずいからダブルペグで」

などと感覚的だが自分の基準みないなものを持てるコトができたのは


間違いなくこの【フォレストパークあだたら】の賜物である。






ここは私のキャンプデビュー地。

2011年の冬から始まり今年で7年目の年越しで

ここの通算は50泊を越えた。



毎年、あだたらの「年越し」は今年で最後、本当に最後!と何度も妻に言ってきたが

秋になるとまたここに来たくなって予約の電話を入れてしまう。



そんな大好きな福島のキャンプ場で6泊7日の「年越しキャンプ」!


少し早めににチェックイン。穏やかな空だったこの時点では、これからの1週間はメチャクチャ楽しいものになると信じて疑わない懲りない私だった・・・。



act.2 風と共に去りぬ 前編へつづく