2019年05月31日
2019GW奈良編・act.3思い出の吉野路【白川渡オートキャンプ場】
2019/05/04(土)GWキャンプ8日目

まるで四万十川のブルーを見ているような奈良県川上村のおおたき龍神湖(大滝ダム)。流れがないので初心者向けのカヤック体験なども行われているそうだ。湖岸に見える国道169号線は南北に奈良公園から飛鳥・吉野地方を通り和歌山県の熊野本宮へ行ける観光的にも見どころが非常に多い道路。利用した【白川渡キャンプ場】もこの道沿いにあり、今回の旅の「主要道」だった。

奈良は今までに何度か訪れていたが、生駒山方面や天理市など栄えている場所が多かった。今回は吉野町や五條市など古くからの奈良文化が根付いている町や、南部の厳しい山間地域など私が知らなかった「奈良」をたくさん見ることができた。「長谷寺」に寄れなかったコトが唯一の心残りだが、やっぱりいいねぇ奈良!気が付いたら大好きな地方になっていた。「次回」もそんなに遠い日ではないだろう。

【白川渡オートキャンプ場】(奈良県吉野郡川上村)
今回4泊でお世話になったキャンプ場。フリーサイト(電源付)3,500円/1泊。管理棟には最低限の売店・自販機あり。ゴミ捨て可(要分別)
チェックイン時に場内案内図を渡されなかったので最後までよくわからなかったが、終わってみればとてもいいキャンプ場だった。管理人のオヤジさんも一見大丈夫か?と思ったが実に頼りになる人だった。

管理棟前から奥に向かって並ぶ区画サイト。前面の道路もキチンと舗装されていてとても好印象。料金は知らない。

こちらが利用したフリーサイト。でも区画されている。管理棟脇の空き地もフリーサイトの様だかそちらはテント乱立。こちらはかなり大きく区割りされていて、車を入れてもロッジシェルター3張りは余裕でいける。
問題は場内の「通路」。最初は管理人の車の後ろをついていってサイトに行けたのだが、その時通ったのが他のサイトを横切るショートカットだったので初日は良かったが2日目にはどんどんサイトが埋まっていき、その通路が使えなくなった時は少々アセった。場内に案内板などは無く結局サイトがほぼ埋まって「ああ、ここが通路なんだな」と気付く。今回私は場内最奥部分のフリーサイトでとても広く奥は誰もいないのでプライベート感もあり「最高のフリーサイト」だったが、初心者キャンパーは残された通路部分にも平気でガイロープ張って来るので細心の注意も必要だった。

※誰が見ても「通路」だが、写真奥は通路の半分くらいまで、まるで「罠」のようにガイロープが張られている。汗

私が来た05/01はまだそんなに混んでいなかったが、3日になると一気に満サイト。これはキャンプ場入口の外にあるフリーサイト。

山間なのでどこのサイトでも眺望はそれほど変わらないが、やはり最奥が広々していて気持ちがいい。今回利用したのはA-15からの眺め。写真では見えないが奥に小さな「沢」があるようで水の流れる音が聞こえていた。

サイトから管理棟方向。5〜60M先の茶色い建物は新築されたばかりの炊事・トイレ棟。土足禁止で私には過去最高レベルの清潔さ。この炊事棟もキャンプ場内奥側にあるので、やっぱり奥側サイトの方が便利だ。

飛鳥・吉野地方の観光に便利で周辺は大自然。キャンプ場は大きさの割に設備面は少なく感じたが特に問題は無かった。これならサイト料金も納得。滞在中は気分良く過ごせていいベースキャンプができた。
2019/05/04(土)14:00(GWキャンプ8日目)
午前中に大淀町で透析を済ませて、帰りにちょこっと食材を調達してキャンプ場に戻った。さあ「キャンプ」しようゼ。w

まずは和歌山の田辺市秋津川で買ってきた「紀州備長炭」をユニセラにセット。「キン」「キン」という音が静かに聞こえ出す。
https://seasonbest.naturum.ne.jp/e3226324.html

石川の「輪島塩」をパラパラ。

これはいつも買いに行く足立の焼鳥屋を越える悶絶の美味さ。ありふれた表現だけど、外パリの中ジュワ〜!何本でも食える!何杯でもイケる!

ありがとう!備長炭。もうキミしか買わないから!(疑)

高野山帰りに買ってきた「高野豆腐」。スーパーのお惣菜を土井先生指導による盛り付け。どうぞお召し上がりください〜。

今年のゴールデンウィークは途中で雨降ったけど全体的に和歌山・奈良は天気に恵まれた感じだった。

おかげでテント内は暑くて、この3日間ずっとTシャツ1枚。もう夏じゃん。


最後は外で今回の旅を振り返りながら焚火を囲んだ。

備長炭の火がもったいないので厚揚げをのせる。生姜醤油が炭にこぼれた時の煙と一酸化炭素が混ざり会った最高の香り。たくさん嗅いでクラクラした。


ロッジシェルターの設営もガイロープ張るまで30分かからなくなった。もう長期キャンプにはこれしか考えられない。惚れ込んだ。たぶん死ぬまでコレ。

周囲に枝は落ちてなく、持ってきた薪だけの焚火だったので少しの時間だったけどのんびりできた。

この旅最後の夕食は無難に豚の生姜焼き定食。在庫整理で賞味期限の迫った非常用のツナ缶を開け、これで「平成」の食糧がすべて終わった。


今夜で今年のGWキャンプはおしまいだよ。たくさん遊んだな。

焚火台やユニセラなどは明日の撤収に備えてみんな片付けて21:00就寝。1週間以上テントで寝てるのに「もう終わりかよ!」と何度言ったことか。でもこのセリフが出たならば、今回の旅キャンプも「大成功」だったということ。素晴らしい。
2019/05/05(日)06:00

絶好の撤収日和。まだサイトに陽は届いていなくて少し冷えた空気と鳥の鳴き声がとても気持ちがいい。

普段は朝メシ食べたり食べなかったりなのに、キャンプで朝食を摂らなかった時って記憶に無い。やはりこの朝の雰囲気のせいなのだろう。残ったごはんやソーセージなどは車の中で小腹空いた時用にアルミで包んで袋に入れたら、さあ撤収だ。

ありがとうA-15サイト。広くてのびのび過ごせて気分良かったよ。

管理棟横でゴミ出して、自販機のジュース買って【白川渡オートキャンプ場】にさようなら。

日本一美しい水源地の村を目指し、「吉野杉」の生まれ故郷である川上村。春先は絶対来れないけど、きっとまたいつか。

キャンプ場を出て国道169号線を奈良市方面に車で10分くらいの【道の駅 杉の湯】へ。ここは湯盛温泉・町営の「ホテル杉の湯」が併設されていて11:00から近代的でキレイな温泉の立ち寄り入浴ができる。撤収後の汗を流すにはピッタリで帰り道はさっぱりして帰れた。

※国道169号線(吉野路)
2019/05/05(日)14:00
フツー600km以上の帰り道なら、天理あたりから名阪国道に乗ってさっさと帰るのだろうが、なかなか帰らないのが我が家。

そりゃ鹿さん出てこなきゃ「奈良編」にならないでしょ〜と「奈良公園」へ。でも暑さのせいか、みんなバテ気味。

まずはここも30数年ぶりの「東大寺」から。

※東大寺大仏殿

お〜大仏さまでっけ〜!はい、次。

公園内の駐車場が大混雑だったので公園前の県庁駐車場に車を停めてきたのだが、東大寺まで意外と長い距離歩いてきたのに、春日大社までの道がまー長いこと長いこと。

鹿と人混みで非常に歩きにくい。こっちはめろ&りん車に置いてきているから、車内の気温上昇が怖くて急いでるのだ!

え〜い、ジャマっ!

妻は誰もがせんべいをくれる参道に居座っている鹿にはせんべいをあげず、群れから離れポツンとしていてなかなか「せんべい」をもらえそうもない鹿を見つけてはあげにいく「せんべいオバちゃん」になっていた。ずっと「急ぐわよ!」と私の尻を叩いてきたクセに。

緩やかな登り道を小1時間歩いてようやく春日大社本殿到着。修学旅行でもココは来なかったので初参拝となる。

「藤」の時期だねぇ。「楽しい奈良の旅になりました。」と感謝の参拝となり、所々で「時代」を意識できた想い出深い10日間の2019GW旅キャンプ、これにて終了。

名阪国道(国道25号線)走行中、奈良県境付近で見た夕日が美しかった。
続きを読む
まるで四万十川のブルーを見ているような奈良県川上村のおおたき龍神湖(大滝ダム)。流れがないので初心者向けのカヤック体験なども行われているそうだ。湖岸に見える国道169号線は南北に奈良公園から飛鳥・吉野地方を通り和歌山県の熊野本宮へ行ける観光的にも見どころが非常に多い道路。利用した【白川渡キャンプ場】もこの道沿いにあり、今回の旅の「主要道」だった。
奈良は今までに何度か訪れていたが、生駒山方面や天理市など栄えている場所が多かった。今回は吉野町や五條市など古くからの奈良文化が根付いている町や、南部の厳しい山間地域など私が知らなかった「奈良」をたくさん見ることができた。「長谷寺」に寄れなかったコトが唯一の心残りだが、やっぱりいいねぇ奈良!気が付いたら大好きな地方になっていた。「次回」もそんなに遠い日ではないだろう。
【白川渡オートキャンプ場】(奈良県吉野郡川上村)
今回4泊でお世話になったキャンプ場。フリーサイト(電源付)3,500円/1泊。管理棟には最低限の売店・自販機あり。ゴミ捨て可(要分別)
チェックイン時に場内案内図を渡されなかったので最後までよくわからなかったが、終わってみればとてもいいキャンプ場だった。管理人のオヤジさんも一見大丈夫か?と思ったが実に頼りになる人だった。
管理棟前から奥に向かって並ぶ区画サイト。前面の道路もキチンと舗装されていてとても好印象。料金は知らない。
こちらが利用したフリーサイト。でも区画されている。管理棟脇の空き地もフリーサイトの様だかそちらはテント乱立。こちらはかなり大きく区割りされていて、車を入れてもロッジシェルター3張りは余裕でいける。
問題は場内の「通路」。最初は管理人の車の後ろをついていってサイトに行けたのだが、その時通ったのが他のサイトを横切るショートカットだったので初日は良かったが2日目にはどんどんサイトが埋まっていき、その通路が使えなくなった時は少々アセった。場内に案内板などは無く結局サイトがほぼ埋まって「ああ、ここが通路なんだな」と気付く。今回私は場内最奥部分のフリーサイトでとても広く奥は誰もいないのでプライベート感もあり「最高のフリーサイト」だったが、初心者キャンパーは残された通路部分にも平気でガイロープ張って来るので細心の注意も必要だった。
※誰が見ても「通路」だが、写真奥は通路の半分くらいまで、まるで「罠」のようにガイロープが張られている。汗
私が来た05/01はまだそんなに混んでいなかったが、3日になると一気に満サイト。これはキャンプ場入口の外にあるフリーサイト。
山間なのでどこのサイトでも眺望はそれほど変わらないが、やはり最奥が広々していて気持ちがいい。今回利用したのはA-15からの眺め。写真では見えないが奥に小さな「沢」があるようで水の流れる音が聞こえていた。
サイトから管理棟方向。5〜60M先の茶色い建物は新築されたばかりの炊事・トイレ棟。土足禁止で私には過去最高レベルの清潔さ。この炊事棟もキャンプ場内奥側にあるので、やっぱり奥側サイトの方が便利だ。
飛鳥・吉野地方の観光に便利で周辺は大自然。キャンプ場は大きさの割に設備面は少なく感じたが特に問題は無かった。これならサイト料金も納得。滞在中は気分良く過ごせていいベースキャンプができた。
2019/05/04(土)14:00(GWキャンプ8日目)
午前中に大淀町で透析を済ませて、帰りにちょこっと食材を調達してキャンプ場に戻った。さあ「キャンプ」しようゼ。w
まずは和歌山の田辺市秋津川で買ってきた「紀州備長炭」をユニセラにセット。「キン」「キン」という音が静かに聞こえ出す。
https://seasonbest.naturum.ne.jp/e3226324.html
石川の「輪島塩」をパラパラ。
これはいつも買いに行く足立の焼鳥屋を越える悶絶の美味さ。ありふれた表現だけど、外パリの中ジュワ〜!何本でも食える!何杯でもイケる!
ありがとう!備長炭。もうキミしか買わないから!(疑)
高野山帰りに買ってきた「高野豆腐」。スーパーのお惣菜を土井先生指導による盛り付け。どうぞお召し上がりください〜。
今年のゴールデンウィークは途中で雨降ったけど全体的に和歌山・奈良は天気に恵まれた感じだった。
おかげでテント内は暑くて、この3日間ずっとTシャツ1枚。もう夏じゃん。
最後は外で今回の旅を振り返りながら焚火を囲んだ。
備長炭の火がもったいないので厚揚げをのせる。生姜醤油が炭にこぼれた時の煙と一酸化炭素が混ざり会った最高の香り。たくさん嗅いでクラクラした。
ロッジシェルターの設営もガイロープ張るまで30分かからなくなった。もう長期キャンプにはこれしか考えられない。惚れ込んだ。たぶん死ぬまでコレ。
周囲に枝は落ちてなく、持ってきた薪だけの焚火だったので少しの時間だったけどのんびりできた。
この旅最後の夕食は無難に豚の生姜焼き定食。在庫整理で賞味期限の迫った非常用のツナ缶を開け、これで「平成」の食糧がすべて終わった。
今夜で今年のGWキャンプはおしまいだよ。たくさん遊んだな。
焚火台やユニセラなどは明日の撤収に備えてみんな片付けて21:00就寝。1週間以上テントで寝てるのに「もう終わりかよ!」と何度言ったことか。でもこのセリフが出たならば、今回の旅キャンプも「大成功」だったということ。素晴らしい。
2019/05/05(日)06:00
絶好の撤収日和。まだサイトに陽は届いていなくて少し冷えた空気と鳥の鳴き声がとても気持ちがいい。
普段は朝メシ食べたり食べなかったりなのに、キャンプで朝食を摂らなかった時って記憶に無い。やはりこの朝の雰囲気のせいなのだろう。残ったごはんやソーセージなどは車の中で小腹空いた時用にアルミで包んで袋に入れたら、さあ撤収だ。
ありがとうA-15サイト。広くてのびのび過ごせて気分良かったよ。
管理棟横でゴミ出して、自販機のジュース買って【白川渡オートキャンプ場】にさようなら。
日本一美しい水源地の村を目指し、「吉野杉」の生まれ故郷である川上村。春先は絶対来れないけど、きっとまたいつか。
キャンプ場を出て国道169号線を奈良市方面に車で10分くらいの【道の駅 杉の湯】へ。ここは湯盛温泉・町営の「ホテル杉の湯」が併設されていて11:00から近代的でキレイな温泉の立ち寄り入浴ができる。撤収後の汗を流すにはピッタリで帰り道はさっぱりして帰れた。
※国道169号線(吉野路)
2019/05/05(日)14:00
フツー600km以上の帰り道なら、天理あたりから名阪国道に乗ってさっさと帰るのだろうが、なかなか帰らないのが我が家。
そりゃ鹿さん出てこなきゃ「奈良編」にならないでしょ〜と「奈良公園」へ。でも暑さのせいか、みんなバテ気味。
まずはここも30数年ぶりの「東大寺」から。
※東大寺大仏殿
お〜大仏さまでっけ〜!はい、次。
公園内の駐車場が大混雑だったので公園前の県庁駐車場に車を停めてきたのだが、東大寺まで意外と長い距離歩いてきたのに、春日大社までの道がまー長いこと長いこと。
鹿と人混みで非常に歩きにくい。こっちはめろ&りん車に置いてきているから、車内の気温上昇が怖くて急いでるのだ!
え〜い、ジャマっ!
妻は誰もがせんべいをくれる参道に居座っている鹿にはせんべいをあげず、群れから離れポツンとしていてなかなか「せんべい」をもらえそうもない鹿を見つけてはあげにいく「せんべいオバちゃん」になっていた。ずっと「急ぐわよ!」と私の尻を叩いてきたクセに。
緩やかな登り道を小1時間歩いてようやく春日大社本殿到着。修学旅行でもココは来なかったので初参拝となる。
「藤」の時期だねぇ。「楽しい奈良の旅になりました。」と感謝の参拝となり、所々で「時代」を意識できた想い出深い10日間の2019GW旅キャンプ、これにて終了。
名阪国道(国道25号線)走行中、奈良県境付近で見た夕日が美しかった。
続きを読む
2019年05月29日
2019GW奈良編・act.2奈良県民にはそこらへんのスタミナラーメンでも食わせとけ!【天スタ】
奈良編・act.1高野山と柿の葉ずし【白川渡オートキャンプ場】
https://seasonbest.naturum.ne.jp/e3227314.html
2019/05/03(木)10:00(GWキャンプ7日目)

いつも西名阪道「法隆寺IC」を通る度に「あー法隆寺行きてー!」と声に出していた。中学生の修学旅行で京都は「南禅寺」の雰囲気に心打たれ、奈良では教科書に出てくる世界最古の木造建築物「法隆寺の五重の塔」が特に印象深かった。参道の玉砂利を30数年ぶりに歩き懐かしさがこみあげる。今回の旅で1番「時代」を感じた瞬間。

「京都」は若い頃から年1ペースで訪ねてきたから、今さら京都に行っても中学時代を懐かしむコトなど無いのだが、ココは今まで来なくて逆によかったと思えた。「時代」は変わってもこう言った場所はずっと変わらないでいて欲しい。年老いて再び訪ねた時に同じような気持ちになれると信じながら参拝を済ませた。

法隆寺のあとはこれも修学旅行ではテッパンコースの薬師寺→東大寺に行こうと奈良の中心部「春日大社」方面に向かったが、途中の道路案内表示はどこも「春日大社方面渋滞中」の文字。まだ10km以上離れているのにカーナビのVICS(渋滞情報)はどこの道路も真っ赤に点滅していて迂回ルートも無し。「ダメだこりゃ」と目的地変更。【法隆寺】からさほど離れていない「大阪府大東市」にナビをセットした。

訪ねたのは「大東市」でピンと来た方もいるだろう。そう、ココは泣く子も黙る天下の名門「大阪桐蔭高等学校」だ。
しかし校庭を見ると野球部のグラウンドらしき場所が見当たらない。だがアセりはしない。今までいろいろ全国の強豪校を見てきたが、これは別に「野球部専用グラウンド」があるハズだ。サッカー部と外野が交差しあう私の弱小県立高校野球部と比べてはならない。ネットで調べてみると、なんと校舎裏に見える山の上にあるらしく急いでそのグラウンドへ向かった。

ライトスタンドに「練習」を見るための一般席が用意されていたのにはスゲーと思ったが、選手の人数が少なく思えたのはおそらく1軍メンバーなのだろう。来たる夏の大会に向けて「1アウトランナー2・3塁」の実戦的な練習が行われていて1球1球、監督がマイクで指示を飛ばす白熱の練習。プレー中でも監督がマイクを握ると全員帽子をとって直立不動の姿勢をとる。それがサードの選手に対しての指導でも、ライトの選手も帽子をとっていた。
私は野球部在籍中ショートが守備位置だった。ある日の練習中、平凡なゴロをエラーしたらベンチから「社会」の先生であまり練習にも来ない監督から「しっかりやれ〜」と弱々しい声が飛んできた。私は聞こえないフリをして土を蹴飛ばしグラウンドのせいにしていたが、これが春・夏全国優勝チームと県大会万年1回戦敗退だった弱小チームとの違いなのだとこの歳になって気づかされる。しかし他校とはいえグラウンドで「時代」を振り返るコトができたのは嬉しい想い出となった。
このチームはまた今年も甲子園に出場して来るだろう。いつも「打倒!桐蔭」と思っていたが、今年は違う見方が出来そうで夏の大会がとても楽しみになって小1時間の見学を終えた。

昼食はまた「柿の葉ずし」の店でも探そうと思っていたが、妻の同僚から思わぬ情報が入った。その人はいつも「めろ&りん」を写真に撮って「癒される〜」と言いながら可愛がってくれるイマドキの子だけど実は奈良出身。その子曰く「天スタ」こそ奈良県民のソウルフードらしいのだ。最近では「秘密のケンミンSHOW」で紹介されている。

※天理スタミナラーメン700円
おお!コレ来るとき名古屋近くのSAで「ご当地カップラーメン」で売っていたやつだ!「関西のスタミナ」と聞いてガツンとくる感じを想像していたが、いざ食べてみるとニラとたっぷり白菜に「ニンニク風味」のやさし〜いとんこつ醤油ラーメン。これは1日置きに食べてもイケそうな北陸最大のラーメンチェーン店「8番ラーメン」に近い感じがした。
私はとても美味く食べられたが、妻は「水戸スタミナラーメンの方が全然上よ!」とまたもや小さな小さなお国自慢。この「天スタ」を「スタミナラーメン」と認めるまでには至らなかったようだ。でも今回の旅で和歌山と奈良のご当地ラーメン2つ達成。特別ラーメン好きでは無いけれど、意外と全国各地で食べている気がする。

ピリ辛だけど子供でも食べられそうな辛さ。国道沿いに何軒もあって連休でも特に行列は無かったので昼食にはピッタリ。「そのへんのスタミナラーメン」だけど、また奈良に来たら食べたいと思う。

夕方キャンプ場に戻りのんびり過ごす。

5月3日夜の【白川渡AC】は満サイトで絶好調の賑わい。考えてみればこんな美しい秘境の川上村だけど、大阪・京都からでも100km圏内。うち(さいたま市)から秩父や宇都宮に行く感覚なんだよな、そりゃ混むハズだ・・・なんて思いながら本日も20:00に就寝。実質最終日となる明日こそは少しくらいキャンプらしいコトしよう!とも思っていた。。

夕食は桜井市の工場直売で買ってきた「三輪そうめん」

【天スタ】よりこっちかな。w
つづく
https://seasonbest.naturum.ne.jp/e3227314.html
2019/05/03(木)10:00(GWキャンプ7日目)
いつも西名阪道「法隆寺IC」を通る度に「あー法隆寺行きてー!」と声に出していた。中学生の修学旅行で京都は「南禅寺」の雰囲気に心打たれ、奈良では教科書に出てくる世界最古の木造建築物「法隆寺の五重の塔」が特に印象深かった。参道の玉砂利を30数年ぶりに歩き懐かしさがこみあげる。今回の旅で1番「時代」を感じた瞬間。
「京都」は若い頃から年1ペースで訪ねてきたから、今さら京都に行っても中学時代を懐かしむコトなど無いのだが、ココは今まで来なくて逆によかったと思えた。「時代」は変わってもこう言った場所はずっと変わらないでいて欲しい。年老いて再び訪ねた時に同じような気持ちになれると信じながら参拝を済ませた。
法隆寺のあとはこれも修学旅行ではテッパンコースの薬師寺→東大寺に行こうと奈良の中心部「春日大社」方面に向かったが、途中の道路案内表示はどこも「春日大社方面渋滞中」の文字。まだ10km以上離れているのにカーナビのVICS(渋滞情報)はどこの道路も真っ赤に点滅していて迂回ルートも無し。「ダメだこりゃ」と目的地変更。【法隆寺】からさほど離れていない「大阪府大東市」にナビをセットした。
訪ねたのは「大東市」でピンと来た方もいるだろう。そう、ココは泣く子も黙る天下の名門「大阪桐蔭高等学校」だ。
しかし校庭を見ると野球部のグラウンドらしき場所が見当たらない。だがアセりはしない。今までいろいろ全国の強豪校を見てきたが、これは別に「野球部専用グラウンド」があるハズだ。サッカー部と外野が交差しあう私の弱小県立高校野球部と比べてはならない。ネットで調べてみると、なんと校舎裏に見える山の上にあるらしく急いでそのグラウンドへ向かった。
ライトスタンドに「練習」を見るための一般席が用意されていたのにはスゲーと思ったが、選手の人数が少なく思えたのはおそらく1軍メンバーなのだろう。来たる夏の大会に向けて「1アウトランナー2・3塁」の実戦的な練習が行われていて1球1球、監督がマイクで指示を飛ばす白熱の練習。プレー中でも監督がマイクを握ると全員帽子をとって直立不動の姿勢をとる。それがサードの選手に対しての指導でも、ライトの選手も帽子をとっていた。
私は野球部在籍中ショートが守備位置だった。ある日の練習中、平凡なゴロをエラーしたらベンチから「社会」の先生であまり練習にも来ない監督から「しっかりやれ〜」と弱々しい声が飛んできた。私は聞こえないフリをして土を蹴飛ばしグラウンドのせいにしていたが、これが春・夏全国優勝チームと県大会万年1回戦敗退だった弱小チームとの違いなのだとこの歳になって気づかされる。しかし他校とはいえグラウンドで「時代」を振り返るコトができたのは嬉しい想い出となった。
このチームはまた今年も甲子園に出場して来るだろう。いつも「打倒!桐蔭」と思っていたが、今年は違う見方が出来そうで夏の大会がとても楽しみになって小1時間の見学を終えた。
昼食はまた「柿の葉ずし」の店でも探そうと思っていたが、妻の同僚から思わぬ情報が入った。その人はいつも「めろ&りん」を写真に撮って「癒される〜」と言いながら可愛がってくれるイマドキの子だけど実は奈良出身。その子曰く「天スタ」こそ奈良県民のソウルフードらしいのだ。最近では「秘密のケンミンSHOW」で紹介されている。
※天理スタミナラーメン700円
おお!コレ来るとき名古屋近くのSAで「ご当地カップラーメン」で売っていたやつだ!「関西のスタミナ」と聞いてガツンとくる感じを想像していたが、いざ食べてみるとニラとたっぷり白菜に「ニンニク風味」のやさし〜いとんこつ醤油ラーメン。これは1日置きに食べてもイケそうな北陸最大のラーメンチェーン店「8番ラーメン」に近い感じがした。
私はとても美味く食べられたが、妻は「水戸スタミナラーメンの方が全然上よ!」とまたもや小さな小さなお国自慢。この「天スタ」を「スタミナラーメン」と認めるまでには至らなかったようだ。でも今回の旅で和歌山と奈良のご当地ラーメン2つ達成。特別ラーメン好きでは無いけれど、意外と全国各地で食べている気がする。
ピリ辛だけど子供でも食べられそうな辛さ。国道沿いに何軒もあって連休でも特に行列は無かったので昼食にはピッタリ。「そのへんのスタミナラーメン」だけど、また奈良に来たら食べたいと思う。
夕方キャンプ場に戻りのんびり過ごす。
5月3日夜の【白川渡AC】は満サイトで絶好調の賑わい。考えてみればこんな美しい秘境の川上村だけど、大阪・京都からでも100km圏内。うち(さいたま市)から秩父や宇都宮に行く感覚なんだよな、そりゃ混むハズだ・・・なんて思いながら本日も20:00に就寝。実質最終日となる明日こそは少しくらいキャンプらしいコトしよう!とも思っていた。。
夕食は桜井市の工場直売で買ってきた「三輪そうめん」
【天スタ】よりこっちかな。w
つづく
2019年05月24日
2019GW奈良編・act.1高野山と柿の葉ずし【白川渡オートキャンプ場】
2019/05/01(水)16:00(GWキャンプ5日目)

和歌山県から北上して十津川村から奈良県入り。吉野郡川上村の【白川渡オートキャンプ場】にチェックインした。設営はレインウェア着用だが明日からは好天予報。気分が下がるコトはなかった。

※ポールが折れたままのホールアース300のインナーテント。早く治せって。

「令和」最初の夕食は「昭和」の時代から愛され続けて50年!日清カップヌードル。我が家らしい幕開け。

めろ&りんには誕生日祝いのチャオちゅ〜る。

20:00就寝。時代は変わっても寝る時間は変わらない我が家。
2019/05/02(木)05:30

朝イチでヤマザキ・ロイヤルブレッド6枚切りを軽くトースト。

とろけるチーズとレタスを乗せて

こちらも「昭和」の時代から愛され続けて50年!カリッと焼いたマルシンハンバーグを乗せる。

コレはブログ用。

アルミホイルに包んで本日のお手製弁当ができたら出発だ。

※京奈和自動車道(一般国道の自動車専用道路)
もう20年くらい前のコトになるが、知り合いの大宮駅前(さいたま市)にある大手不動産会社の支店長は、GW休日出勤の代休に店の部下を引き連れて「高野山(和歌山県)」に向かった話しを聞いたことがある。
彼は四半期の営業目標を達成して本社から報奨金を受け取り支店に戻ってきたが、部下からは「松阪の「和田金」ですき焼き食べてゴルフ!」とか「すし善(ススキノ)」で寿司食ってその後は・・・」とまるでいい歳したオヤジのような言葉しか出てこない。新卒で初々しく入社した若者が、たった2〜3年でこんな風になってしまったコトの責任を痛感していたのかはわからないが、このぶったるんだ営業社員どもに「喝」を入れるべく、朝のミーティングで彼はこう宣言した。
「いいかおまえら。今回はゴルフもネーちゃんもナシだ!」

※宿坊・高野山別格本山【一乗院】
https://www.itijyoin.or.jp/shukubou/flow.html
それから1週間後の新緑が気持ちいい5月中旬。石畳の駐車場にメルセデスとBMWの2台が並ぶ。車からはヴィトンのセカンドバッグを小脇に抱えて腕にはロレックスやらフランクミューラーやらがギラギラしてるスーツ姿の8人が降りてきた。お寺の修行僧逹が出迎えにいたが、火はつけていなかったけどタバコをくわえたまま門を潜ろうとしたアホ社員がいきなり注意されたコトから2日間の「宿坊体験」が始まった。
「店長、ホントにタバコ吸わないんっスか?」
「あたりめーだろ!タバコ吸いながら修業してる坊さんドコにいるっ!」
ヒソヒソとそんな会話をしながら部屋に通される。遊びに行くときはいつも個別の部屋を用意していたが今回は大部屋。もちろん灰皿も冷蔵庫も無い。スーツからラフな服装に着替えながら若い社員が尋ねてきた。
バカかこいつは?普通は「こんな体験は滅多にできない」と」気を引き締めるところだろう。支店長の心に暗雲がひろがるが、その予感は的中する。
その後別の部屋に通され美しい庭園の前で行われた「写経体験」では誰1人書き終えたヤツは無く、夕食の精進料理の席で配膳係の修業僧に「ビール無いんですか?」と伺い、翌朝の「朝勤行(境内の掃除やお経を聞くなど)」も誰1人参加しない。尚、夜中の行動はここに書くこともできない。
朝食後の「阿字観」はロウソクの火を前にあぐらで座り、半分目を閉じて宇宙とひとつになる体験だが、そのまま眠りに入ったバカ社員が後ろにひっくり返り住職は失笑。その後ありがたい説法を聞いている時も、社員同士で目が合うと片方がヘン顔。「ブブブ!!」と全員が吹き出し「今後出禁」の汚名を残して山を降りた。・・・という話を聞いたことがある。

※高野山【大門】高野山を守る2体の金剛力士像が立つ。
そんな彼の無念はどうでもよかったが、やはり「熊野」を訪ねたなら「高野山」も行かなければならないだろう。キャンプ場からは約3時間。

参道入口に見事な藤が咲く真言宗総本山・金剛峯寺。こんな時だけうちの寺も「真言宗」だと思い出す。


熊野の神さま、高野山の仏さま、どうか平和な時代になりますように。

車にめろ&りんを置いて私達は【金剛峯寺奥之院】へ向かった。金剛峯寺から奥之院までは歩けなくもない距離(約3km)だが、ゆっくりもしていられないので当然バス利用。10分くらいで【奥之院】到着。


※この先撮影禁止
私は今回で2度目の参拝。1度目の時は雨降る中で白装束の人々が一心不乱に弘法大師へ祈る姿に少しビビっていたが、今回は全体的に「凛」とした空気を感じるものの、連休の賑わいで穏やかな雰囲気だった。
今日は日差しが強く山の上とはいえ車のめろ&りん逹が気がかりで、長い長い参道も休まずにそそくさと帰りのバス乗り場へ。昼食で精進料理も食べたかったがメインの通りは観光客で大混雑。

周囲を山々に囲まれた標高800M世界遺産・高野山。開創1200年もの間、修禅の場となってきた天空の町も今では「高野くん」のゆるキャラがお出迎えする「観光地」となってしまったが、きっとまた人生の節目には訪れると誓い山を降りた。

奈良の伝統的郷土料理「柿の葉ずし」。お酢と柿の葉の殺菌作用で保存性に優れた素晴らしいお弁当。
奈良の飛鳥・吉野地方の道を走っていればイヤでも目にする3つの柿の葉ずし看板。1つ目は創業150年、吉野にある本店はたいへん格式ある店構えだった【平宗】。(写真無し)

2つ目は昭和48年創業・オンラインショップも手掛け、店舗は洋菓子屋のようなお洒落な感じがした【たなか】。

最後は【たなか】と同じ時期の創業だが、昭和50年代になってから本格的に柿の葉ずしの製造を始めた【ヤマト】。
どれも奈良県内に数多くの店舗を構え、どの店に行っても味に間違いはないが、柿の葉ずしの代表である「サバ寿司」が食べられない私。妻は大好物で隣りでウマウマと食べらているのも悔しい。私は必死にネット検索して「鯛」やら「あなご」などいろいろ種類があるトコを見つけたのが【柿の葉ずしヤマト】。3年前に奈良を訪れた時に喜んで買いに行き、とても美味しく食べられた。その時に「今後奈良に来たらヤマトしかないな。」と誓っていたので、今回はちょうどキャンプ場へ帰る国道沿いにあった【柿の葉ずしヤマト・五條本店】に寄った。


お〜私の大好きな「エビ(6個入り)」があるじゃないか!迷わずコレ。

妻は「王道」のサバと鮭。鮭は私も食べられるのでエビとひとつ交換。店内でも食べられるが主に懐石料理のところなので、それならばとお茶を買って店の駐車場で奈良の山々を見ながら食べるコトにした。いや〜鮭も安定の美味さ。奈良での昼食はコレしか考えられん!
あ〜また食べたい・・・。

河川敷BBQで賑わっている吉野川を渡り念願の「吉野山」へ向かう。ホントはこの吉野、寄り道で終わらせてしまうにはあまりにも勿体無い場所。もう「吉野桜」はムリだが、古びた建物が並ぶ宿場町を歩き「吉野葛(くず)」でも食べてチョイと休憩・・・なんて粋なコトしたかったのだが連休中の吉野山は17:00迄「マイカー規制」。私としたことが痛恨のリサーチ不足により吉野散策は叶わなかった。


マイカー規制とは違う裏側の道から吉野山を登り見つけた旅館で立寄り湯。

旅館の名前は忘れてしまったがシーズンにはここに山桜が咲き乱れる光景を想像しながらのいい風呂だった。
風呂から出たらマイカー規制は終わっていて車の中からだけど少しだけ「吉野」のメインストリートを見ることができた。でもこりゃ1日かけてのんびり散策を楽しむところだな。うちはめろ&りんいるからムリだけど、全国から多くの人逹が訪ねてくる理由が少しわかった。
2019/05/02(木)19:00

「吉野」からキャンプ場までは30分。途中道沿いのスーパーでほうれん草を買って、そのまま1束全部ブチ込んだ「令和初」のハウスバーモント・ほうれん草カレー。こちらも「昭和」の時代から愛され・・・ってもういいか。

星降るキャンプ場はあちらこちらから楽しそうな声が聞こえてくる。「たまにはいいね〜!」と少し思ったけど、やっぱり周りはみんな関西人・・・。汗
つづく
和歌山県から北上して十津川村から奈良県入り。吉野郡川上村の【白川渡オートキャンプ場】にチェックインした。設営はレインウェア着用だが明日からは好天予報。気分が下がるコトはなかった。
※ポールが折れたままのホールアース300のインナーテント。早く治せって。
「令和」最初の夕食は「昭和」の時代から愛され続けて50年!日清カップヌードル。我が家らしい幕開け。
めろ&りんには誕生日祝いのチャオちゅ〜る。
20:00就寝。時代は変わっても寝る時間は変わらない我が家。
2019/05/02(木)05:30
朝イチでヤマザキ・ロイヤルブレッド6枚切りを軽くトースト。
とろけるチーズとレタスを乗せて
こちらも「昭和」の時代から愛され続けて50年!カリッと焼いたマルシンハンバーグを乗せる。
コレはブログ用。
アルミホイルに包んで本日のお手製弁当ができたら出発だ。
※京奈和自動車道(一般国道の自動車専用道路)
もう20年くらい前のコトになるが、知り合いの大宮駅前(さいたま市)にある大手不動産会社の支店長は、GW休日出勤の代休に店の部下を引き連れて「高野山(和歌山県)」に向かった話しを聞いたことがある。
彼は四半期の営業目標を達成して本社から報奨金を受け取り支店に戻ってきたが、部下からは「松阪の「和田金」ですき焼き食べてゴルフ!」とか「すし善(ススキノ)」で寿司食ってその後は・・・」とまるでいい歳したオヤジのような言葉しか出てこない。新卒で初々しく入社した若者が、たった2〜3年でこんな風になってしまったコトの責任を痛感していたのかはわからないが、このぶったるんだ営業社員どもに「喝」を入れるべく、朝のミーティングで彼はこう宣言した。
「いいかおまえら。今回はゴルフもネーちゃんもナシだ!」
※宿坊・高野山別格本山【一乗院】
https://www.itijyoin.or.jp/shukubou/flow.html
それから1週間後の新緑が気持ちいい5月中旬。石畳の駐車場にメルセデスとBMWの2台が並ぶ。車からはヴィトンのセカンドバッグを小脇に抱えて腕にはロレックスやらフランクミューラーやらがギラギラしてるスーツ姿の8人が降りてきた。お寺の修行僧逹が出迎えにいたが、火はつけていなかったけどタバコをくわえたまま門を潜ろうとしたアホ社員がいきなり注意されたコトから2日間の「宿坊体験」が始まった。
「店長、ホントにタバコ吸わないんっスか?」
「あたりめーだろ!タバコ吸いながら修業してる坊さんドコにいるっ!」
ヒソヒソとそんな会話をしながら部屋に通される。遊びに行くときはいつも個別の部屋を用意していたが今回は大部屋。もちろん灰皿も冷蔵庫も無い。スーツからラフな服装に着替えながら若い社員が尋ねてきた。
「どっかこの辺、遊べるトコとかあるんですかね?」
バカかこいつは?普通は「こんな体験は滅多にできない」と」気を引き締めるところだろう。支店長の心に暗雲がひろがるが、その予感は的中する。
その後別の部屋に通され美しい庭園の前で行われた「写経体験」では誰1人書き終えたヤツは無く、夕食の精進料理の席で配膳係の修業僧に「ビール無いんですか?」と伺い、翌朝の「朝勤行(境内の掃除やお経を聞くなど)」も誰1人参加しない。尚、夜中の行動はここに書くこともできない。
朝食後の「阿字観」はロウソクの火を前にあぐらで座り、半分目を閉じて宇宙とひとつになる体験だが、そのまま眠りに入ったバカ社員が後ろにひっくり返り住職は失笑。その後ありがたい説法を聞いている時も、社員同士で目が合うと片方がヘン顔。「ブブブ!!」と全員が吹き出し「今後出禁」の汚名を残して山を降りた。・・・という話を聞いたことがある。
※高野山【大門】高野山を守る2体の金剛力士像が立つ。
そんな彼の無念はどうでもよかったが、やはり「熊野」を訪ねたなら「高野山」も行かなければならないだろう。キャンプ場からは約3時間。
参道入口に見事な藤が咲く真言宗総本山・金剛峯寺。こんな時だけうちの寺も「真言宗」だと思い出す。
熊野の神さま、高野山の仏さま、どうか平和な時代になりますように。
車にめろ&りんを置いて私達は【金剛峯寺奥之院】へ向かった。金剛峯寺から奥之院までは歩けなくもない距離(約3km)だが、ゆっくりもしていられないので当然バス利用。10分くらいで【奥之院】到着。
※この先撮影禁止
私は今回で2度目の参拝。1度目の時は雨降る中で白装束の人々が一心不乱に弘法大師へ祈る姿に少しビビっていたが、今回は全体的に「凛」とした空気を感じるものの、連休の賑わいで穏やかな雰囲気だった。
今日は日差しが強く山の上とはいえ車のめろ&りん逹が気がかりで、長い長い参道も休まずにそそくさと帰りのバス乗り場へ。昼食で精進料理も食べたかったがメインの通りは観光客で大混雑。
周囲を山々に囲まれた標高800M世界遺産・高野山。開創1200年もの間、修禅の場となってきた天空の町も今では「高野くん」のゆるキャラがお出迎えする「観光地」となってしまったが、きっとまた人生の節目には訪れると誓い山を降りた。
奈良の伝統的郷土料理「柿の葉ずし」。お酢と柿の葉の殺菌作用で保存性に優れた素晴らしいお弁当。
奈良の飛鳥・吉野地方の道を走っていればイヤでも目にする3つの柿の葉ずし看板。1つ目は創業150年、吉野にある本店はたいへん格式ある店構えだった【平宗】。(写真無し)
2つ目は昭和48年創業・オンラインショップも手掛け、店舗は洋菓子屋のようなお洒落な感じがした【たなか】。
最後は【たなか】と同じ時期の創業だが、昭和50年代になってから本格的に柿の葉ずしの製造を始めた【ヤマト】。
どれも奈良県内に数多くの店舗を構え、どの店に行っても味に間違いはないが、柿の葉ずしの代表である「サバ寿司」が食べられない私。妻は大好物で隣りでウマウマと食べらているのも悔しい。私は必死にネット検索して「鯛」やら「あなご」などいろいろ種類があるトコを見つけたのが【柿の葉ずしヤマト】。3年前に奈良を訪れた時に喜んで買いに行き、とても美味しく食べられた。その時に「今後奈良に来たらヤマトしかないな。」と誓っていたので、今回はちょうどキャンプ場へ帰る国道沿いにあった【柿の葉ずしヤマト・五條本店】に寄った。
お〜私の大好きな「エビ(6個入り)」があるじゃないか!迷わずコレ。
妻は「王道」のサバと鮭。鮭は私も食べられるのでエビとひとつ交換。店内でも食べられるが主に懐石料理のところなので、それならばとお茶を買って店の駐車場で奈良の山々を見ながら食べるコトにした。いや〜鮭も安定の美味さ。奈良での昼食はコレしか考えられん!
あ〜また食べたい・・・。
河川敷BBQで賑わっている吉野川を渡り念願の「吉野山」へ向かう。ホントはこの吉野、寄り道で終わらせてしまうにはあまりにも勿体無い場所。もう「吉野桜」はムリだが、古びた建物が並ぶ宿場町を歩き「吉野葛(くず)」でも食べてチョイと休憩・・・なんて粋なコトしたかったのだが連休中の吉野山は17:00迄「マイカー規制」。私としたことが痛恨のリサーチ不足により吉野散策は叶わなかった。
マイカー規制とは違う裏側の道から吉野山を登り見つけた旅館で立寄り湯。
旅館の名前は忘れてしまったがシーズンにはここに山桜が咲き乱れる光景を想像しながらのいい風呂だった。
風呂から出たらマイカー規制は終わっていて車の中からだけど少しだけ「吉野」のメインストリートを見ることができた。でもこりゃ1日かけてのんびり散策を楽しむところだな。うちはめろ&りんいるからムリだけど、全国から多くの人逹が訪ねてくる理由が少しわかった。
2019/05/02(木)19:00
「吉野」からキャンプ場までは30分。途中道沿いのスーパーでほうれん草を買って、そのまま1束全部ブチ込んだ「令和初」のハウスバーモント・ほうれん草カレー。こちらも「昭和」の時代から愛され・・・ってもういいか。
星降るキャンプ場はあちらこちらから楽しそうな声が聞こえてくる。「たまにはいいね〜!」と少し思ったけど、やっぱり周りはみんな関西人・・・。汗
つづく