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2018年04月05日

フライパンでベーコンとクレソン炒め・私のキャンプ原点

「バブル」と呼ばれた時代の末期。


浦和・大宮の住宅地価格はバス利用でも150万/坪以上の値がつき


まだ青二才だった私の内ポケットには溢れる札束。



「俺のクラブはフルセットで100万」だとか


「あの店にはHennessyを○本キープしてる」だとか



そんなくだらないコトを自慢しあっていた狂乱の時代。



仕事が終われば部下を引き連れ朝まで大宮・南銀を飲み歩いていた私を当時私の上役になる初老の統括部長は見るに見かねたのだろうか


「山梨で合宿やるからみんな連れて来い」


私とその部下6人は部長の空き家になっている実家に来るよう指示された。



「県道から入る道の入口の木に会社の住宅販売用の案内看板(ステ看)貼っとくからそれを見つけろ。そこからは1本道だ。」


フライパンでベーコンとクレソン炒め・私のキャンプ原点




カーナビなど無い時代、私達一行は埼玉からその1枚の看板だけを頼りに南アルプス山麓の町を目指し


周辺には自販機ひとつ無いホントに大自然の山の中に建つ1軒家。



部長から「ようこそ!」などという言葉は無く



「水は湧き水を汲んで来い!」


「サカナは上流に行って釣って来い!」


「川に行ってクレソン摘んで来い!」



1番若手の新入社員は冷蔵庫に入っていた1年前の夏に作ったという「イワナの燻製」を毒味させられ


これは「サバイバルキャンプ」なんだというコトを自覚する。



私は「クレソン部隊」を任命されビニル袋を持ってしぶしぶ裏の川に向かったが川に着いてその光景に息を飲む。



そこは中流域だったので比較的丸い石が並ぶ河原で奥に深い青色の清流があった。


川の縁には元気なクレソンが無数に自生している。



「クレソンはな、綺麗な水じゃなきゃ生えて来ないんだよ。ここはオレしか知らない場所だから食べ放題だけどあまり摘みすぎるなよ〜」


部長は笑う。



私は「クレソン」と言えばステーキ頼むと横に1本ついてくるヤツとしか知識は無かったが


自生している植物を摘んで食べるコトもさることながら


大自然の美しさの中にひっそりと育つクレソンの可憐な姿に心震わされ本気で感動していた。


この時の風景は今でもハッキリ覚えている。



その後夕方に河原へ全員集まり河原の石でカマドを作って焚き火。


今となってはソコで焚き火なんかして良かったのかどうかは知らないが


直火にフライパン乗せてベーコンとたくさんのクレソンを炒めた。


ツマミはこれだけ。男8人で満天の星空を見上げながら焚き火を前にして


川の流れを聞きながら朝まで飲み明かした。



私は当時24才。ひとつの不動産店舗を任された夏の日の出来事。



これが私のキャンプの「原点」になり、その後はコールマンのタフドームを購入。「キャンプ」や「釣り」の世界に足を踏みいれた。


フライパンでベーコンとクレソン炒め・私のキャンプ原点




数年後に部長が定年退職され、しばらくして私が部長職に就いた時ふとあの時の合宿を思い出して休日にその場所を訪ねてみたら


そこら辺一帯はきれいに整備されて「キャンプ場」ができていた。



昨年のOUTDOOR DAY JAPAN 2017で代々木公園へ行ったとき、宣伝ブースの中にこのキャンプ場のスタッフがいてパンフレットをいただき「ぜひお越しくださいね」と言われたまま1年が経ち


今週末の天候がイマイチらしく出撃先を選びかねていた時にまた【OUTDOOR DAY JAPAN】が開催されるコトを聞いてこのキャンプ場を思い出した。



山間の川のほとりで食べたあの「クレソン炒め」を今度は妻やめろん・りんご達とキャンプ場で。


フライパンでベーコンとクレソン炒め・私のキャンプ原点




四半世紀の時を越え同じ場所に立ち、今何を思うのだろうか。






▼追記

本当に気持ちいいキャンプ場【早川町AC】こんなキャンプがしたかった。に続きます。







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この記事へのコメント
おはようございます
ステキなお話だなぁ〜。良い上司に恵まれて羨ましい…w
私はバブル後の失われた10年で育った世代なので、たまにテレビで見るバブリーな世界はもはやお伽話的な感じでしたが、20代そこそこの若造が100万もするゴルフセットを軽く(?)買えちゃうって恐ろしい時代ですね〜。その頃の日本に行ってみたい…笑笑
そのキャンプ場がどこなのか…気になります!
Posted by ハチママハチママ at 2018年04月05日 09:06
>8ママさんおはようございます。

結局こんな時代を経験してくると「物を売る」「中古を買う」「安いところを探す」というコトができない損な大人になってしまいました。笑

キャンプにはいろいろ便利でお洒落な道具を使うスタイルがあり、それもまた楽しそうですが

私は今でもランタンとフライパン1つで旅に出るような、そんな原点キャンプにいつも憧れています。

でもキャンプ場はバリバリの高規格みたいっす・・・。汗
Posted by Suika at 2018年04月05日 10:35
おはようございます!

なんかすごい運命というかなんというか。
私も最初のキャンプがすごく思い出深く、心に残ってるけど
このエピソードなんか素敵~と思っちゃった(笑)

ものすごく感慨深いキャンプになったのでは?

Suikaさんの原点だものね。
Posted by ひなこ (noelhina)ひなこ (noelhina) at 2018年04月06日 07:36
>ひなこさんおはようございます。

当時はまだ青二才でそんな最高のキャンプだったとはあまり気づいていませんでした。

実はさんざん遊びまくって自分がいい歳になってからあの時の思い出がジワジワ来るようになりました。

今はいろいろな道具に囲まれてキャンプしていますが、何かモノが増えるたび便利になるたびにあの時からだんだん離れていくような気がして・・・。

今週のキャンプはそんなコトも含めて焚き火しながらいろいろ考えてみたいと思っています。

ひなこさんのキャンプ原点は「焼肉」ですか?笑
Posted by Suika at 2018年04月06日 08:07
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