2017年11月11日
会津・秋キャンプ act.5(番外編) 東吾妻山麓の狼煙
会津・秋キャンプを無事終えて裏磐梯で紅葉を楽しんだ帰り道。

act.1 愛しき日々
act.2 満月の夜はキノコ豚汁
act.3 奇跡の大学イモ
act.4 無情のばんえつ物語

会津美里町のせせらぎ公園オートキャンプ場は田舎の解放感がとても気持ちよく

外食では会津そばや山塩ラーメンを堪能して

鶴ヶ城も磐梯山も、そしてその周囲の山々も変わらぬ美しさを見せてくれた。

しかし何か足りない・・・。
そう「温泉」だ。
この温泉大国・福島に来て「源泉かけ流し」に入らずして帰るとは誠にもって無礼な話。そこで少し福島の温泉について語らせていただく。少々お付き合い願いたい。
まずは全国における「福島県」を温泉主要ランキング(温泉地数・源泉数・湧出量)の3部門から抜き出してみた。私が「温泉大国」と呼ぶ理由がわかる。
★【温泉地数】
※宿泊施設のある温泉地。日帰り温泉施設は含まない( )内はヵ所数。
1位 北海道(249)
2位 長野県(225)
3位 新潟県(150)
4位 青森県(142)
5位 福島県(135)
6位 秋田県(127)
7位 静岡県(114)
8位 群馬県(103)
9位 鹿児島県(100)
10位 山形県(89)
★【源泉数】
※源泉が42℃以上のもの。( )内はヵ所数。
1位 大分県(4,411)
2位 鹿児島県(2,765)
3位 静岡県(2,269)
4位 北海道(2,225)
5位 熊本県(1,372)
6位 青森県(1,084)
7位 長野県(985)
8位 福島県(777)
9位 宮城県(742)
10位 栃木県(631)
★【湧出量】※( )内はL/毎分の量。
1位 大分県(285,553)
2位 北海道(243,192)
3位 鹿児島県(186,824)
4位 青森県(140,537)
5位 熊本県(135,730)
6位 静岡県(123,009)
7位 長野県(118,858)
8位 岩手県(107,977)
9位 秋田県(88,770)
10位 福島県(81,106)
これに1位10点、2位9点・・・10位1点と点数をつけて独自ランキング。
主要3部門で1つでも10位迄に入らなかった「大分県」や「熊本県」は除外。総合的な順位を出してみた。
★【総合順位】※( )内は点数。
1位 北海道(24)
2位 青森県(19)
2位 鹿児島県(19)
4位 長野県(17)
4位 静岡県(17)
6位 福島県(10)
堂々の全国6位である。
上位の北海道・鹿児島・青森は気軽に行ける距離では無い。しかし福島なら首都圏から4・5位の長野県や静岡県と距離はさほど変わらないし高速道渋滞も少ないように思える。
長野県には北アルプスや木曽路、静岡県には伊豆や富士山、駿河湾など観光名所や特産物、他にもさまざまなアクティビティが多くありどうしても見劣りしてしまうが、「キャンプ」となると話しは別。なるべく人は集まらない方がいい。

今回のキャンプみたいにサイトにずっといるようなキャンプの場合、そりゃ1つ2つは観光もするけれどそんな立派な観光やレジャー施設は要らないし、その地で自分だけの「見どころ」や「お気に入り」を探し出せれば全然有名な場所や食べ物でなくても生涯忘れるコトは無い。

そんな私に福島・キャンプはピッタリで冬は早めにクローズしてしまうキャンプ場ばかりだが、私の好きなフルーツの王国であり、磐梯山、安達太良山、吾妻山の百名山登山やトレッキングなどに恵まれた自然がある。
猪苗代湖周辺や裏磐梯のリゾート気分は最高で、会津や二本松・白河には歴史と人情がある。ま、これはアウトドアにあまり関係無いが。
そしてなにより私にとって高速道の「200Kmポスト」は、関東を出てようやく「旅気分」を感じ始められる位置になる。

「温泉」に於いては時間・経済的に許されるならば、いつでも北海道や大分県の別府・湯布院、鹿児島の霧島・指宿などに出向きたいが、これだけ温泉数のある福島にはまだまだ見たこともない素晴らしいところがきっとあるハズと、キャンプ中、またはキャンプが終わってからの楽しみの1つにしている。

福島の代表的な温泉地の位置はだいたい頭に入っているのでなるべく事前に泉質なども調べずに行く。着いてから湯船の中で確認するのが楽しいからだ。しかし温泉街の立寄り湯などは循環の場合も多いのできっちり事前に確認する。まぁ循環でも多少塩素臭がしても「普通の風呂」と考えればまったく問題無いのだが、せっかく自然豊かな場所に来たならば、少しでも源泉に近く成分多めのフレッシュな湯に浸かりたいという気持ちが湧いてくる。
あ〜えらく長くなってしまった。
話しはまだまだ尽きないけどこの辺で切り上げよう。
まぁ全国どこの温泉にもそれなりの良さはあるけれど「キャンプと温泉」の組み合わせなら、福島は箱根や草津にひけをとらない魅力溢れる場所だと私は思う。
これから春先までは温泉の季節!福島のキャンプ場 with かけ流し温泉。至極の幸せ。
そんな理由で「福島の湯」が大好きな私が今回選んだ湯はこれだ!!!
その名は「幕川温泉」!!!
「?」
どこだそりゃ?
って感じっスか。
そうだろう〜そうでしょう〜。そこは知っててもらっちゃ困る。
場所は東北道側からなら二本松ICから国道115号線土湯トンネルに向かい、トンネル手前で分岐する道を曲がり、見事な歴史的木造建築の浴場で有名な「野地温泉」を目指すが、そこからまだまだ奥。私達は裏磐梯から向かったので、秋元湖から安達太良山北麓をまわりこむ「裏ルート」で向かった。
標高も高いので安達太良山頂が比較的近くに見える。4年前に登頂した時はガスと強風で何も見えなかったところ(西側の火口?)が全部見えた。
しばらく走ると「磐梯吾妻スカイライン」に出る。この道を福島市方面に延々と行けばこれまた私の好きな「高湯温泉」や「玉子湯」にたどり着く。

少し走り地図上では「土湯峠茶屋」とある(未確認)分岐を側道に入る。さあ、ここからがスゴい。
※幕川温泉 - Wikipedia
【奥土湯温泉郷の中では最も奥地にあり、土湯峠の県道から険しい崖沿いの道を数キロ走らなければたどり着けない。】
となっている。

側道に入ったばかりはまだ舗装もしっかりした「道路」だったが、進むにつれ道は荒れ両側は熊笹の群生。10分〜15分くらい進みガードレールも無くなり道幅も細くなってきた。
途中崩れているところ(ガレ場)なんかも出てきてこれはそろそろヤバいかな?と思い始めた頃、向かいの山に一筋の煙を発見!!!

マジかー!あんなトコまで行くのっ!?
思わず吠えてしまったが結構走ってきたので今さら引き返すコトはできなかった。
さらにそろそろと10分くらい走っただろうか、1軒のお世辞にもいい宿とは思えない建物が出てきた。道はここで終わり。宿以外見渡す限り人工物などまったく見えない。不思議なのはこの宿、人の気配がしない。ま、そりゃそうか、日曜日の夕方だし。
受付で大声で呼んだらおばちゃん出てきて「2階に「展望露天」、裏の川にも「露天」あるよ。女性は専用もあるけど展望と川は混浴ね〜」と丁寧な説明を聞いて大人700円を払い私は「展望露天」へ。

おおお!
湯温は源泉に近づけば熱いが離れればぬるめ。自分で好きな加減のところに座ればいい。

さすが自家源泉、ドバドバ!ハンパねぇオーバーフロー!

眺めはいいとは言えないが秘境感はピカイチ。
源泉:自家源泉2本・84℃
湯量:200L/分
泉質:単純温泉、単純硫黄温泉
湯の華が派手に舞ういい湯だった。

続いて川沿いの露天へ。

奥に見える青い屋根。少しだけ勇気が必要だ。

どこからでも見える。隠すとか隠さないとか言うレベルではない。ま、見せたくても人はいない。

こちらの方が白濁している。展望風呂と違う源泉なのだろう。注ぎ込む湯は少なくぬるく感じた。立寄り入浴は10:00〜15:00。私達は16:00過ぎに着いたが特になにも言われなかった。11月下旬〜4月下旬は冬季休業。あたりまえだ。冬はあんな道通れるワケがない。訪れるなら絶対明るいうちに帰れる時間に来ることが条件だ。暗くなってからでは、もし途中でうつむいた女性などを見かけたら間違いなく車ごと谷底に落ちるだろう。
県道に出たら福島市街の明かりが見えた。夫婦で安堵する。

なんだか怪しげな雰囲気の温泉のような紹介になってしまったが「湯」は間違いない。
機会があればぜひ。w

以上、福島の秋キャンプ&大秘境温泉レポでした。

act.1 愛しき日々
act.2 満月の夜はキノコ豚汁
act.3 奇跡の大学イモ
act.4 無情のばんえつ物語

会津美里町のせせらぎ公園オートキャンプ場は田舎の解放感がとても気持ちよく

外食では会津そばや山塩ラーメンを堪能して
鶴ヶ城も磐梯山も、そしてその周囲の山々も変わらぬ美しさを見せてくれた。
しかし何か足りない・・・。
そう「温泉」だ。
この温泉大国・福島に来て「源泉かけ流し」に入らずして帰るとは誠にもって無礼な話。そこで少し福島の温泉について語らせていただく。少々お付き合い願いたい。
まずは全国における「福島県」を温泉主要ランキング(温泉地数・源泉数・湧出量)の3部門から抜き出してみた。私が「温泉大国」と呼ぶ理由がわかる。
★【温泉地数】
※宿泊施設のある温泉地。日帰り温泉施設は含まない( )内はヵ所数。
1位 北海道(249)
2位 長野県(225)
3位 新潟県(150)
4位 青森県(142)
5位 福島県(135)
6位 秋田県(127)
7位 静岡県(114)
8位 群馬県(103)
9位 鹿児島県(100)
10位 山形県(89)
★【源泉数】
※源泉が42℃以上のもの。( )内はヵ所数。
1位 大分県(4,411)
2位 鹿児島県(2,765)
3位 静岡県(2,269)
4位 北海道(2,225)
5位 熊本県(1,372)
6位 青森県(1,084)
7位 長野県(985)
8位 福島県(777)
9位 宮城県(742)
10位 栃木県(631)
★【湧出量】※( )内はL/毎分の量。
1位 大分県(285,553)
2位 北海道(243,192)
3位 鹿児島県(186,824)
4位 青森県(140,537)
5位 熊本県(135,730)
6位 静岡県(123,009)
7位 長野県(118,858)
8位 岩手県(107,977)
9位 秋田県(88,770)
10位 福島県(81,106)
これに1位10点、2位9点・・・10位1点と点数をつけて独自ランキング。
主要3部門で1つでも10位迄に入らなかった「大分県」や「熊本県」は除外。総合的な順位を出してみた。
★【総合順位】※( )内は点数。
1位 北海道(24)
2位 青森県(19)
2位 鹿児島県(19)
4位 長野県(17)
4位 静岡県(17)
6位 福島県(10)
堂々の全国6位である。
上位の北海道・鹿児島・青森は気軽に行ける距離では無い。しかし福島なら首都圏から4・5位の長野県や静岡県と距離はさほど変わらないし高速道渋滞も少ないように思える。
長野県には北アルプスや木曽路、静岡県には伊豆や富士山、駿河湾など観光名所や特産物、他にもさまざまなアクティビティが多くありどうしても見劣りしてしまうが、「キャンプ」となると話しは別。なるべく人は集まらない方がいい。

今回のキャンプみたいにサイトにずっといるようなキャンプの場合、そりゃ1つ2つは観光もするけれどそんな立派な観光やレジャー施設は要らないし、その地で自分だけの「見どころ」や「お気に入り」を探し出せれば全然有名な場所や食べ物でなくても生涯忘れるコトは無い。

そんな私に福島・キャンプはピッタリで冬は早めにクローズしてしまうキャンプ場ばかりだが、私の好きなフルーツの王国であり、磐梯山、安達太良山、吾妻山の百名山登山やトレッキングなどに恵まれた自然がある。
猪苗代湖周辺や裏磐梯のリゾート気分は最高で、会津や二本松・白河には歴史と人情がある。ま、これはアウトドアにあまり関係無いが。
そしてなにより私にとって高速道の「200Kmポスト」は、関東を出てようやく「旅気分」を感じ始められる位置になる。

「温泉」に於いては時間・経済的に許されるならば、いつでも北海道や大分県の別府・湯布院、鹿児島の霧島・指宿などに出向きたいが、これだけ温泉数のある福島にはまだまだ見たこともない素晴らしいところがきっとあるハズと、キャンプ中、またはキャンプが終わってからの楽しみの1つにしている。

福島の代表的な温泉地の位置はだいたい頭に入っているのでなるべく事前に泉質なども調べずに行く。着いてから湯船の中で確認するのが楽しいからだ。しかし温泉街の立寄り湯などは循環の場合も多いのできっちり事前に確認する。まぁ循環でも多少塩素臭がしても「普通の風呂」と考えればまったく問題無いのだが、せっかく自然豊かな場所に来たならば、少しでも源泉に近く成分多めのフレッシュな湯に浸かりたいという気持ちが湧いてくる。
あ〜えらく長くなってしまった。
話しはまだまだ尽きないけどこの辺で切り上げよう。
まぁ全国どこの温泉にもそれなりの良さはあるけれど「キャンプと温泉」の組み合わせなら、福島は箱根や草津にひけをとらない魅力溢れる場所だと私は思う。
これから春先までは温泉の季節!福島のキャンプ場 with かけ流し温泉。至極の幸せ。
そんな理由で「福島の湯」が大好きな私が今回選んだ湯はこれだ!!!
その名は「幕川温泉」!!!
「?」
どこだそりゃ?
って感じっスか。
そうだろう〜そうでしょう〜。そこは知っててもらっちゃ困る。
場所は東北道側からなら二本松ICから国道115号線土湯トンネルに向かい、トンネル手前で分岐する道を曲がり、見事な歴史的木造建築の浴場で有名な「野地温泉」を目指すが、そこからまだまだ奥。私達は裏磐梯から向かったので、秋元湖から安達太良山北麓をまわりこむ「裏ルート」で向かった。
標高も高いので安達太良山頂が比較的近くに見える。4年前に登頂した時はガスと強風で何も見えなかったところ(西側の火口?)が全部見えた。
しばらく走ると「磐梯吾妻スカイライン」に出る。この道を福島市方面に延々と行けばこれまた私の好きな「高湯温泉」や「玉子湯」にたどり着く。

少し走り地図上では「土湯峠茶屋」とある(未確認)分岐を側道に入る。さあ、ここからがスゴい。
※幕川温泉 - Wikipedia
【奥土湯温泉郷の中では最も奥地にあり、土湯峠の県道から険しい崖沿いの道を数キロ走らなければたどり着けない。】
となっている。
側道に入ったばかりはまだ舗装もしっかりした「道路」だったが、進むにつれ道は荒れ両側は熊笹の群生。10分〜15分くらい進みガードレールも無くなり道幅も細くなってきた。
途中崩れているところ(ガレ場)なんかも出てきてこれはそろそろヤバいかな?と思い始めた頃、向かいの山に一筋の煙を発見!!!
マジかー!あんなトコまで行くのっ!?
思わず吠えてしまったが結構走ってきたので今さら引き返すコトはできなかった。
さらにそろそろと10分くらい走っただろうか、1軒のお世辞にもいい宿とは思えない建物が出てきた。道はここで終わり。宿以外見渡す限り人工物などまったく見えない。不思議なのはこの宿、人の気配がしない。ま、そりゃそうか、日曜日の夕方だし。
受付で大声で呼んだらおばちゃん出てきて「2階に「展望露天」、裏の川にも「露天」あるよ。女性は専用もあるけど展望と川は混浴ね〜」と丁寧な説明を聞いて大人700円を払い私は「展望露天」へ。
おおお!
湯温は源泉に近づけば熱いが離れればぬるめ。自分で好きな加減のところに座ればいい。
さすが自家源泉、ドバドバ!ハンパねぇオーバーフロー!
眺めはいいとは言えないが秘境感はピカイチ。
源泉:自家源泉2本・84℃
湯量:200L/分
泉質:単純温泉、単純硫黄温泉
湯の華が派手に舞ういい湯だった。
続いて川沿いの露天へ。
奥に見える青い屋根。少しだけ勇気が必要だ。
どこからでも見える。隠すとか隠さないとか言うレベルではない。ま、見せたくても人はいない。
こちらの方が白濁している。展望風呂と違う源泉なのだろう。注ぎ込む湯は少なくぬるく感じた。立寄り入浴は10:00〜15:00。私達は16:00過ぎに着いたが特になにも言われなかった。11月下旬〜4月下旬は冬季休業。あたりまえだ。冬はあんな道通れるワケがない。訪れるなら絶対明るいうちに帰れる時間に来ることが条件だ。暗くなってからでは、もし途中でうつむいた女性などを見かけたら間違いなく車ごと谷底に落ちるだろう。
県道に出たら福島市街の明かりが見えた。夫婦で安堵する。
なんだか怪しげな雰囲気の温泉のような紹介になってしまったが「湯」は間違いない。
機会があればぜひ。w
以上、福島の秋キャンプ&大秘境温泉レポでした。

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