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2020年01月18日

冬の楽園【エンゼルフォレスト那須白河】act.3





ここでいきなり発表!

【冬の電源付ペット可キャンプ場ベスト5】

1位 エンゼルフォレスト那須白河ww
2位 塩原グリーンヴレッジ
3位 メープル那須高原キャンプグランド
4位 出会いの森総合公園
5位 ACNサンタヒルズ


「東北道ばかりじゃねぇか!」と言われそうだがそれも仕方がない。だって冬は東北道のキャンプ場しか行ってないから。てか今後、冬の東北道はもうこの上位3つのキャンプ場だけでいいんじゃね?という気になってきた。12月はメープルとエンゼルでリゾートを楽しみ、1月は塩原で源泉三昧。

やはりエンゼルフォレストの冬季半額割引3,500円(平日1,750円)と塩原グリーンヴレッジの冬季割引4,000円でどちらも「温泉入り放題」というのがデカい。これに【フォレストパークあだたら】が加われば「冬の東北道・高規格3大格安温泉キャンプ場」となるのだが、まぁ仕方ないな。




たった1回であっさりと首位の座についた冬の楽園【エンゼルフォレスト那須白河】。おそるべし「冬季割引」。



2019/12/22(日)







この日は曇天だが風はほぼ無風。久しぶりに焚火台を出した。このコールマンの焚火台も9年使ってだいぶ年期が入った。実は昨年末に台を組み立てる際に使うピン2本のうち1本が外れてしまい修復不可能。脚はガッシリしているが「枠」がグラつく。なんとか誤魔化しながら使ってきたが、2020年は新しい焚火台を買わなければならないだろう。




クリスマスになると倉庫の奥から引っ張り出されてくるDCMピザオーブン。1,200円レストランピザの方が美味いだろうけど、やはりキャンパーたるもの、ピザの1枚や2枚は自分で焼かなきゃカッコがつかない。



日本ハム製ピザ・1枚180円


チキンレッグ2本380円



原価1,000円でメリークリスマス!昨年のメープル那須高原の時と全く同じメニューだけど、明るく乾杯!ボナペティ。今年もお疲れさま!





温泉から帰ってきてからも妻は焚火に興じていた。こうして見るとワークマンのアウターもなかなかサマになってるな。私も来年は1着買ってみよう。




夜は昨夜のすき焼きとほぼ変わらない「トマト鍋」。あ、今年はケーキが無かったな。




テントサイトはソロのテントが2〜3組。静かな夜だった。ワンセグ受信不可だったのでParaviで「グランメゾン・東京」を試聴、24:00就寝。



2019/12/23(月)06:00


なにも「撤収日」に雪化粧見せてくれなくてもよかったのだが、まぁこれも年末っぽくていいかもね。

テントで朝のコーヒーを1杯飲んだら、さあお待ちかねの「レストラン・ラピーナ」の朝食バイキングだ。だって「撤収日」なんだから。ww


しかし、ここで大ハプニング!




「さあ、めろ&りん!ごはん食べに行くからテント出るよ〜」




「ん?ヤダ。」


最近よく見られていたのだが、撤収日のめろんはテントから出そうとすると極度な「イヤイヤ」が始まってしまう。抱き抱えようと手をのばすと「シャーッ!」。かまわず抱こうとすると爪を立てて激しく抵抗する。前回のキャンプアンドキャビンの時なんかは、あまりにも抵抗が激しすぎてテントから出ないめろんをテントのインナーごとくるんで車に運び、車中でファスナーを開けて中から出したほど。それまでのんびりゴロゴロしていたのに、どこかに行くとわかった瞬間に野性の猫に変わってしまう時がある。


「う〜〜〜シャーッ!」


1時間くらい私と激しい睨み合いが続いたが、めろんの興奮状態が収まらない。それを見ていた妻がこう切り出した。


「めろ、出たくないんだから、レストランは止めようよ・・・」


ううう・・・、なんと言うコトだ。実は朝食バイキングが楽しみで、キャンプ場チェックインの時「当日の朝レストランでお支払いで構いませんよ」とフロントの人に言われていたのに、「いや、今払っておきます!」と先に会計(2,000円)を済ませてしまっているのだ!(泣)





その後もめろんとのにらみ合いは続き、時刻が09:00を過ぎた時点で2,000円はあきらめ、緊急用で車に用意してあったカップヌードルで朝食を済ませた。

その後落ち着いためろんは、なんなく抱き抱えられ車の中へ。可愛いめろんのためなら2,000円は惜しくは無いが、願わくば「鶏の出汁茶漬け」だけでも食べたかった・・・。



カリッとジュ〜シー♪地鶏のだし茶漬け
https://hoshizoraroom.naturum.ne.jp/e3299908.html






こんな悲しい結末で終わってしまった2019クリスマスキャンプ。後日浮かれてレストランの朝食バイキングに向かう軟弱キャンパーのレポを見る度に腹が立つが、今回の件でわかったコトがある。


「ラピーナの朝食バイキングは食べられる時に食べておけ!」



次回はこの言葉を忘れずに初日から勇み足で「ラピーナ」へ向かい「鶏の出汁茶漬け」を食べるだろう。その時まで楽しみを残してチェックアウト。見事「冬の東北道キャンプ場第1位」となった【エンゼルフォレスト那須白河】を後にした。クソっ!(涙)








冬の楽園【エンゼルフォレスト那須白河】
act.1 https://seasonbest.naturum.ne.jp/e3295047.html
act.2 https://seasonbest.naturum.ne.jp/e3300497.html





  


2020年01月16日

冬の楽園【エンゼルフォレスト那須白河】act.2

冬の楽園【エンゼルフォレスト那須白河】act.1
https://seasonbest.naturum.ne.jp/e3295047.html


2019/12/21(土)


我が家が2019クリスマスキャンプの場所に選んだ福島県天栄村にある【エンゼルフォレスト那須白河】。説明不要のスーパー高規格キャンプ場だが、その「過ごし方」は人それぞれだ。




https://lightmyfire.naturum.ne.jp/e3300235.html
この時期に「雪装備を忘れてしかも夕方着」というナメた姿勢で出撃、テント設営に手こずりながらもその後はジローとこれ見よがしに場内を歩きまわり「セレブもどき」を楽しむ人もいれば



https://joubandou.naturum.ne.jp/e3300390.html
なけなしの小遣いで買ったばかりのロケットストーブが全く役に立たず「パパ、暖かくてスゴ〜い!」とみんな笑顔でキャンプを過ごせるハズの目論見はハズれ、心配そうに震えて立っている子供の前で涙目になっているオヤジの姿や



https://hoshizoraroom.naturum.ne.jp/e3299908.html
ハナから滞在中の調理や洗い物などやる気は無く、朝から暖房の効いたレストラン・ラピーナに入り浸り、もう「冬キャンプの意義」自体すらも忘れて大ハシャギしているノー天気な家族等々・・・。





何かと安心な部分も多いが、こういう「緊張感に欠ける家族」が集まって来るのも高規格キャンプ場。雪と強風と氷点下の厳しさの中に絶対的安心感を自分で作り出すのが冬キャンの醍醐味。私は私の冬キャンプをしよう。





灯油を買いにキャンプ場から北上して国道118号線に出た。ココがエンゼルフォレストのフロントで聞いた1番近いガソリンスタンド。日曜日は休みらしいのでキャンプ場に来るときは給油を忘れずに。ここから5分くらい先に「岩瀬湯本温泉」という名がカーナビに表示されていて名前が良さそうなので行ってみたが、小さな旅館が2〜3件と地元民専用の共同浴場が1つ。外から見ただけでさっさと引き返した。





年末のある日、仕事を終えた妻と大宮駅で待ち合わせをしていた。道が混んでいて私が少し遅れたスキに妻は駅前のスポーツ用品店でクリスマスプレゼントを買っていた。



「キャンプに行ってこれで私に『すき焼き』を食べさせなさい。」

mont-bellのソロクッカー・アルパインフライパン。なるほど、これなら「すき焼き鍋」っぽいし積載にも邪魔にはならなさそうだな。ありがとう。




今回の肉は「那須高原豚」、割りしたはエバラすき焼きのタレ。




幕内15℃。外は2℃。こんな日のすき焼きは美味く無いワケが無い。このクッカーも2人にはジャストサイズ、今後も冬キャンの「なべ」の際には重宝するだろう。





めろ&りんには100%オーガニック・コットン製の高級ソファをプレゼント。1つ6,000円。これはどこから見てもセレブ猫だ。ノエルやジローにも負けてない。




コテージやキャビンの宿泊者は多いみたいだがテントサイトはガラガラだった。なんだホントにいいキャンプ場じゃないか。妻と1年を振り返りながら会話の途絶えない楽しい夜となった。



2019/12/22(日)


06:00起床。気温0℃。キャンハーの資質が問われる朝。




「撤収日ならまだしも、キャンプの中日に朝メシでレストランなんぞ行けるかっ!。焼き魚と白米があればそれで十分だ。」と唱えながら『レストラン・ラピーナ』の誘惑を断ちきる。




しまった。「水着」持ってきて無いや・・・。ww



https://seasonbest.naturum.ne.jp/e3300911.html
act.3へつづく


  


2020年01月10日

冬の楽園【エンゼルフォレスト那須白河】act.1

2019/12/21(土)



さいたま市の自宅から【エンゼルフォレスト那須白河】までの距離は191kmで、東北自動車道白河ICからの下道は23km。【フォレストパークあだたら】までは237kmで東北自動車道本宮ICより下道5km。高速道路の距離で約40kmあだたらの方が遠く約30分多くかかるが、下道の距離がエンゼルの方が8km長いのでトータルで約20分ほどあだたらの方が時間がかかる。しかしそのくらいの時間なら移動の疲れに大差は無いだろう。

★ETC料金(普通車)2019/12現在
岩槻IC→白河IC(エンゼル) 4,180円 休日3,130円
岩槻IC→本宮IC(あだたら) 5,250円 休日3,870円
★ETC料金(軽自動車)2019/12現在
岩槻IC→白河IC(エンゼル) 3,380円 休日2,530円
岩槻IC→本宮IC(あだたら) 4,230円 休日3,120円

我が家は軽自動車料金なので【あだたら】の方が往復で1,180円(休日)多くかかる。それならなぜ今まであだたらより近くて高速代も安く済み、施設的にも【あだたら】に1歩もヒケを取らない、いや、むしろ【あだたら】の上を行くかも知れない【エンゼルフォレスト那須白河】を1度も利用した事が無かったのか。




2011年と2012年の年越しキャンプを【フォレストパークあだたら】で過ごしてきた我が家。安達太良山の吹き下ろしの風にテントをつぶされ、降り積もる雪の中で鼻水を凍らせながらおせち料理を作り、焚火台で燃えあがる火を見ているだけで楽しくて楽しくて・・・。何一つ不満などなかった【あだたら】だったが、年越しキャンプ3年目の冬に「白河のレジーナの森(エンゼルフォレストの旧名)もいいキャンプ場らしい」というコトを何かで知り、年末直前に【あだたら】へ年越しキャンプのキャンセル電話を入れエンゼルフォレストへ向かった。それは毎日見ているカミさんと過ごすいつもの年越しよりも、オープンしたばかりのキャ○○ラへ新たな指名嬢を見つけに行くようなルンルン気分。まさに「3年目の浮気」だった。

しかし受付に着いてから体の奥にどこからともなく感じてくるヘンな違和感。当時の【レジーナの森】は受付カウンターが小さかったのでチェックインを待つ長蛇の列、キャンプサイトから見える異形のドームコテージ、人造湖を囲むレストラン・高級キャビン、ガーデンスパ&プール・・・。


「ごめん、俺ココ無理だ。」


妻にひと言告げてチェックイン待ちの列に並ぶコト無く【レジーナの森】フロントに電話を入れキャンセル。そのまますぐに【フォレストパークあだたら】へ電話を入れてサイトに空きがあることを確認。逃げるように安達太良山(大玉村)へ向かった。





あれから6年。私も全国数々のキャンプ場を利用してきた。【北軽井沢スウィートグラス】や【伊勢志摩エバーグレイズ】、【サンタヒルズ】に【メープル那須高原】などの超高規格キャンプ場にも果敢に挑戦してしっかり免疫を作り、最後に【キャンプ&キャビンズ】を利用したコトによってもう怖いモノは無くなった。さあ今こそ「6年越しのリベンジ」を果たす時!2019年シメのクリスマスキャンプはココしかねぇ!と新品のスタッドレスタイヤに替え覚悟を決めてやって来た。いつまでも「苦い過去」を引きずっているのはゴメンだ。決して「12月はフツーの週末利用3,500円(電源付)!」という冬季割引料金のお知らせメールに招かれたから来たのでは無い。



2019/12/21(土)



さあ、ついにやって来た。名前も【エンゼルフォレスト那須白河】に変わったそうだな。コッチも6年前のオレじゃないゼ。駐車場に車を停めて今回は堂々と受付に向かった。




おおおっ!なんだか雰囲気変わってるじゃないか。あの愛想の無い受付の茶髪ネーちゃんはどこ行った?品のある落ち着いた口調で「ようこそお越し下さいました。」と来たもんだ。灯油を買い忘れて来たコトを告げた時のとても丁寧なスタンドまでの道案内にも驚いたが、更にその先のキャンプ場説明に驚かされる。今回のクリスマスキャンプで妻は月曜日も休みをとっていて3連休だった。エンゼルフォレストがどうしても合わなかったら別のキャンプ場に行こうと「1泊」しか予約していなかったが、念のため連泊できるか確認したら、なんと平日1泊1,750円(電源付)でいくらでも空きはあるとの返事。


「せ、1,750えん???大人2人でフツーの日帰り入浴代より安いやん・・・。」



これは私の知る中ではトリバゴもびっくりの「風呂付電源サイト国内最安料金」だ。この瞬間にすべての疑いは消えて迷わず連泊決定!ニコニコしながら2泊で5,250円を支払い管理棟を出た。冷静に振り返れば6年前は1泊10,000円近くする「年末特別サイト料金」に納得できなかっただけで、とどのつまりサイト料金が安ければどんなキャンプ場でも納得するのである。ww





サイトでロッジシェルターを設営しながら「なんでもっと早く来なかったのだろう・・・。」と少々悔やみながらも、2019年クリスマス・キャンプの幕が明けた。





act.2へ続きます。
https://seasonbest.naturum.ne.jp/e3300497.html




  


2019年11月12日

山形が俺を呼んでいる act.6【芋煮会番外編】

2019/10/27(日)13:00
サンヴィレッジ徳良湖ACフリーサイト(山形県尾花沢市)




芋煮会が終わりChai家が撤収した後、我が家はいつものダラダラキャンプに戻った。周辺はいろいろ見どころも多い地域なのに出掛けることもなく、ブンブン飛んでいるトンボを見ながら煙草をふかしてポカンとしていた。

それはあまり慣れていない「グルキャン」の疲れもあるだろうが、ようやく1つの目標だったコト(山形で芋煮)を達成できた充実感と、賑やかだった時間の余韻を楽しんでいたかもしれない。








昼メシは余った焼き鳥のネギマを焼いて「焼き鳥丼」。




米は奥さまイチ推しの「田中圭がCMしている」高級山形米『雪若丸』。粘り少な目で粒1つ1つの歯切れが良く私好みの米だ。「山形だし」乗せれば3杯いける。




半熟燻製卵『スモっち』。コレうめー!




妻が道の駅むらかみで買った『庄内柿』も美味すぎた。「柿」はそれまで「あれば食べる」くらいの感じだったのに、これも秋の山形には無くてはならないモノとなった。今の柿って種無いのね。








夕方になりテント前のタープやテーブルなどをすべて片付けてテントに入る。夕食は朝にいただいた芋煮カレーうどんと雪若丸(米)。結局夜まで「芋煮会」を引きずっていたなぁ。「来年はいつ来る?」とか「庄内(日本海側)の方にも行きたいね〜」など、妻と話すは「山形」のコトばかり。我が家に「山形ブーム」がしっかり根付いたコトを確認できた夜だった。






2019/10/28(月)11:00



さわやかな秋晴れの下、お世話になった【サンヴィレッジ徳良湖オートキャンプ場】を撤収。



初めて「芋煮会」をしたこのフィールドは生涯忘れることは無いだろう。管理棟とフリーサイトの行き来しかしなかったけれど、しっかり整備されているいいキャンプ場だった。来年は「尾花沢のスイカ」も食べてみるか・・・と心に決めて徳良湖を後にした。



ありがとう、またいつの日にか。





帰りは国道13号線を南下。東根市で少し道から逸れるとそこは雄大な月山をのぞむ果樹園だらけ。その広さに圧倒された。



天童市に入っても延々と果物畑が続いていたが、畑の真ん中にチョー近代的な温泉施設を見つけたので寄ってみた。




【天童最上川温泉ゆぴあ】(山形県天童市)
営業時間:午前6:30〜午後9:00
毎月第2月曜定休


せっかく山形まで来たのだからもう少し温泉らしいところにも行きたかったけど、帰りの時間もあるので「仕方なく」という感じだった。しかし館内に入って驚く。

「さ、300円(大人)???」



この料金でどうやったら採算とれるのだろう。毎日来ても月1万円しないのか・・・。もう風呂はずっとココでいいじゃん。店内の野菜売場や特産品売場も充実していた。




お、スモっち発見!あれ?「ゴールド」もあるのか・・・。(実はノーマルの方が美味い)



サラたけ発見!ふむふむ・・・「お手頃価格」だな。



『雪若丸』発見!・・・てか、Chai奥さんココで買って来たのか?ww




さすが天童市、300円で「県内最大級の露天風呂」に「将棋」まで楽しめるとはなんというコスパ!ココは畑仕事を終えたじいさんばあさん達の「楽園」なのか。私もこの特大駒で一局指してみたかった・・・。



※風呂から出てさくらんぼサイダーと100%ラ・フランスジュース一気飲み。しかしこれが後にとんでも無い事態になろうとはこの時は思いもしていなかった・・・。



さあ、風呂入ってサッパリしたら後は東北道を帰るのみ。いや、ちょっと待て、最後に1つ忘れているだろう?そう!「新そば」だ。山形くんだりまで来て「板そば」食わずして帰るとは、山梨行って「ほうとう」食わないで帰るよりも悔いが残るのは明らかだ。

昨年夏、吹上高原キャンプ場から蔵王坊平国設野営場に向かう途中で寄った村上市にある「あらきそば」。


※2018/07撮影
https://seasonbest.naturum.ne.jp/e3122366.html


ぶっとくてコシの強い十割蕎麦は香りも強く、私のベスト3に入る見事な田舎蕎麦だった。ここから村上市の「あらきそば」は行けなくもない距離だが帰り道とは逆方向。それよりも天童市と言えばこちらもまた名店中の名店「水車生そば」があるじゃないか。




※水車生そば(山形県天童市)
営業時間:11:00〜23:00
休日:元旦

私はこの店をあるブロガーの記事で知った。そのブロガーは果敢にも遠方のキャンプ場に家族で出撃するが、せっかく北陸や関西、四国にまで行っているのに、そこでの食事はデニーズやマック、キャンプではインスタントやレトルト食品ばかり。それでも楽しんで旅してくるのはある意味スゴいのだが、私はそんなキャンプレポを読むといつも「せっかく出掛けているのだから、出先でしか食べられないのモノ食えって。(旅キャンプとして)少しは役立つレポしろや!」と期待を込めたコメントをさせていただいていた。そのブロガーの名は「harukabiyori」さんと言う。



※秘技「クロンダイク・ティピー張り」(2018/05宮城県)
https://letsenjoycamping.naturum.ne.jp/


他人の家族が旅先で食ってきたモノにケチをつける私も私だが、今年の6月にharukaさんは山形の親戚に逢いに行ったキャンプの際にこの店に寄ったらしく、帰ってきてからの投稿記事で「山形行くならこの店に行け!マストだ。」と私を名指しで指示してきた。まるで「私が見つけて来ました。」と言わんばかりのドヤ顔だったのだろう。私は「あのハンバーガーしか食わないharukaさんが山形蕎麦の有名店見つけてきただと・・・?おーし、それならば行ってやろうじゃねーか!」とこの店を訪れた。




「週末は大行列」と聞いていたが、平日だったので問題なく店内に入れた。一目で「あ、この店は本物だ」とわかったが、私の心は晴れなかった。なぜならharukabiyoriさんが指定しているのはこの名店の「板そば」ではなく、なんと全国B級グルメ第6位に輝いた「鳥中華」の方だったのだ。

実は今回宿泊したサンヴィレッジ徳良湖の近くで「尾花沢新そば祭り」が開催されていて宴会時Chaiさんから「Suikaさんは(今回の旅で)どこか蕎麦屋行かないんですか?」と尋ねられた時、迷いながら「水車生そば・鳥中華」をharukaさんから勧められている話しをしたのだが、Chai夫妻から全力で止められた。

Chai奥さま:「だってアレ『たぬきそば』のラーメンですよ?www」


わかっている。わかっちゃいるんだが・・・。なぜ「大のソバ好き」の私が蕎麦屋でラーメン?いや、フツーの山形ラーメンならいいけれど、たぬきそばの汁にラーメン?あり得んやろ・・・。しかも「本家本元・超A級の板そば」が目の前にありながら「B級グルメ」???私の「山形」と言えば芋煮とフルーツと「蕎麦」じゃなかったのかあああ!

店員:「ご注文は?」

私:「と、とり・・・鳥中華で・・・。」




私はどんなモノでも「王道」と呼ばれるモノが大好きだ。高知なら「カツオ」、富山なら「白エビ」、テントなら「ウェザーマスター」に「ロッジシェルター」、山形なら当然「板そば」だろう。




妻はしっかり「王道」だった。ね、頼むからひと口ちょうだい。




まぁ確かに美味かった。カツオ出汁のつゆは大好きだしシンプルな鶏肉と天かすもいい。「鳥中華」と検索すればしっかり「山形名物」で何件もヒットするし「B級グルメ」にしてはレベル高い料理で人気があるのもうなずける。ただコレは「ソバ好き」にはまるで銀座・久兵衛の前で立ち食い寿司を食べるような激しい後悔と無念さを感じるかもしれない。




しかしそれまでさんざんケチつけられていたharukaさんがようやく見つけてきた美味いモノを紹介していただいたのに、目の前まで来てスルーするような無礼は同じブロガーとして万死に値する。今回は「ブログの仁義」を貫き通して「鳥中華」を注文したが、最後の最後まで「やっぱりお土産で買って帰ってから食べれば良かったんじゃ・・・」の気持ちは拭いきれなかった。

まあでも一応は美味い「山形名物」を食べられたんだし、私の旅の記憶にしっかりと刻まれていい思い出になった。ありがとうharukabiyoriさん!次は「王道」で。ww





天童ICから東北中央道に乗る。蔵王よさらば!紅葉撮ろうと一眼カメラ持ってきたけど時間無くなっちゃったよ。また来年。




時間無いのに米沢ICで降りて最後のミッション、夕暮れの米沢駅へ。いやここに「ステーキ」を食べに来たワケでは無い。さっき「鳥中華」食べたばかりだ。



米沢駅前にドーンと建っているのは「新杵屋(しんきねや)」。鉄オタなら誰もが知っている駅弁ランキングでは毎年1位のまさに王道中の王道駅弁、みんな大好き「牛肉どまん中」。



「乗り鉄」や「撮り鉄」という言葉があるが、私は「食い鉄」。今までも数えきれないほどの駅弁を食べてきたが、新杵屋の「牛肉どまん中」には縁が無かった。でも理由はわかっている。会社員時代の出張時には東海道新幹線なら「東京深川めし」、東北新幹線ならヒモを引っ張ると瞬時に温まる「仙台牛タン弁当」と毎度決まったド定番メニューがあったからだ。「牛肉どまん中」は東京駅の駅弁店「祭」でも1番前に並べられているし、大宮駅でも青森駅でも販売されていていつでも目には入っていたが、なぜか手に取るコトが無かった。しかし私は知っている。前沢牛、栃木牛、能登牛、飛騨牛、松阪牛、近江牛、神戸牛、佐賀牛、宮崎牛・・・。どこの和牛でも高い金出せばメチャ美味いが、安い肉でも1番「牛らしさ」を感じるのが「米沢牛」だと言うコトを。



いろいろな種類の弁当があったが、スタンダードの「牛肉どまん中」を帰りのSAで食べる夕食用として2つ購入。ようやく念願叶った。出来立ての「米沢本店」で買うコトにより満足感は更に上がる。



これがホントに最後の最後で閉店間際の「道の駅よねざわ」へ。さすが山形の玄関口、ここの道の駅は気合いが入っている。



さすがに「牛肉どまん中」は売り切れていたが、すごい数の山形の酒、米、お土産品が並んでいた。



肉(米沢牛)も野菜も置いてある。米沢ICの脇にあるのでキャンプにも観光帰りにも便利。









手頃な価格でステーキから米沢牛ラーメンまで。いいなあこの道の駅。山形来るときは必ず来よう。




17:00米沢を出発。今回はたった2泊3日の旅だったけど、秋の山形メシたくさん食べられていい旅だったなあ。芋煮、新米雪若丸、庄内柿、秘伝豆、スモっち、ラ・フランス、鳥中華・・・。ロクに観光もしないでこれだけ楽しめたのだから山形も魅力溢れるところだと深く思いながら東北道を走り21:00さいたま市到着。



自宅駐車場で最後の山形メシ「牛肉どまん中」を妻と味わいながら食べた。スゲーボリュームに大満足!なるほどこれなら何年も駅弁トップにいるハズだ。美味かったよ。



今回もいい旅になった。「山形」の魅力をたくさん知ることができて、今後東北へ旅に行く時は目的地の選考にまた悩むコトになるだろう。

ありがとう!東北中央道。
ありがとう!Chaiさんファミリー。
ありがとう!山形県。



『山形が俺を呼んでいる』

act.1【秋の最強キャンプ鍋】
https://seasonbest.naturum.ne.jp/e3272121.html
act.2【気仙沼沖風速25M】
https://seasonbest.naturum.ne.jp/e3270358.html
act.3【誰もいなかった徳良湖ACフリーサイト】
https://seasonbest.naturum.ne.jp/e3280284.html
act.4【リアル秘密のケンミンSHOW】
https://seasonbest.naturum.ne.jp/e3280565.html
act.5【焚火で芋煮会の翌朝】
https://seasonbest.naturum.ne.jp/e3280827.html








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2019年11月02日

山形が俺を呼んでいる act.5【焚火で芋煮会の翌朝】

2019/10/27(日)07:00
サンヴィレッジ徳良湖オートキャンプ場フリーサイト(山形県尾花沢市)



『 秋雨を 集めて早し まいたあぷ 』


※テンマクはちゃんと撥水効いてるよ〜の意:遥か空の下






2日目の朝は小雨が降っていた。昨夜は夜中に1度目が覚めたが結局12時間近く寝ていた。



頭はボーっとしていたが、なんだか慌ただしそうなChai家のサイトを覗きに行ってみる・・・




おお!今まさにライスクッカーに火が入るところだ。昨夜あれほどお世話になったのに朝食の準備までしていただいているとは・・・。




私もポケ〜ッとしてはいられない。急いでマイサイトに戻りユニセラの炭に火を入れて、昨日念のため「保険」として買っておいたホッケを焼きはじめたが、ほどなくしてカレーのいい匂いが風に乗って漂ってきた・・・。




クソっ!これが噂の「芋煮会翌朝のカレーうどん」ってヤツか!?しかも牛とキノコのダシとマルジュウ醤油のスープで里イモは染み染みになり、超絶の美味さが保証されている!




さらに炊きたての米(雪若丸)まで添えてきやがった。

スゲぇ・・・スゴすぎるよ山形キャンパー・・・。なんだかきっちりトドメを刺された気分。



Chai's childrenから再び焼き鳥のリクエストがあったコトがせめてもの救いとなった。しかしどんだけ焼き鳥好きなんだ?この家族・・・。





朝食後も小雨は続いていたがどうやら天候は回復しそうだったので本日撤収予定のChai家は陽が出るまでのんびりすることにしたらしい。

雨が止むまでタープ下でいろいろな話しをして過ごす。中でもユニセラやロッジシェルターに興味を示していたChai奥さまのご主人が選ぶキャンプギアに対する鬱憤を私達にぶつけるコトにより積極的に晴らしている姿がとても面白かったが、調子に乗って話しているうちに私は重大なミスを犯してしまった。

私:「でも最近何も欲しいモノ無いから、ワイルド1にも行く気になれないんだよね〜」

Chai夫妻:「ワイルド1、山形には無いんです・・・」


し、しまったあああ!あの時の奥さまの悲しい瞳が今も忘れられない。今後は山形にいるコトを常に念頭に置いて会話しようと肝に命じた。しかしそれよりもふとChaiさんが席から離れた時に奥さまから聞いた話しが衝撃的すぎた。

奥さま:「あの人、フルーツ苦手なんです・・・。笑」

えええええ〜〜〜っ???このフルーツ王国山形に生まれ育ってきてフルーツが苦手って、そりゃアホやん・・・ww

今回これだけ完ペキなキャンプ姿を見せられていたので、Chaiさんの「弱点」のようなものを知ることができたのは大きな収穫だった。どうりで私が新潟の「八色スイカ」で騒いでいた頃に「スイカは尾花沢!」と推してくる気配が全く無かった謎が解けた。




10:00を過ぎると晴れ間も見え始めて来た。名残惜しいけどChai家は撤収を始めた。



Chaiさんが大鍋に少しだけ残っていたカレー芋煮を私の鍋に移してくれた。炊事棟から帰ってきて「煤落ちた!」と得意気に鍋を持ち上げる。ありがとう、最高の大鍋でした。




ホントにありがとう。あなたは決して家族から逃げてもいなかったし、田舎っぺ大将でも無かった。普通なら埼玉キャンパーの方がカッコいいハズなのだが、今回はお世辞抜きであなたの方がカッコ良かった。そして今こそ認めよう、君は「家庭円満な孤高のソロキャンパー」だと。ww




めろ&りんともさようなら。またいつの日か会いましょう。


全部荷物を車に載せ終えてお別れの時、Chaiさんから「また来年やりましょう」と言ってくれた。「来年はお子さん高校受験でしょ?」とも思ったが、きっとまた息抜きで来てくれるだろう。私達夫婦はChaiさんの車が見えなくなるまで手を振り続けていた。





これにて「2019秋の山形・焚火で芋煮会」滞りなく終了!
ありがとう&お疲れさまでした。


また来年やりましょう!





『山形が俺を呼んでいる』

act.1【秋の最強キャンプ鍋】
https://seasonbest.naturum.ne.jp/e3272121.html
act.2【気仙沼沖風速25M】
https://seasonbest.naturum.ne.jp/e3270358.html
act.3【誰もいなかった徳良湖ACフリーサイト】
https://seasonbest.naturum.ne.jp/e3280284.html
act.4【リアル秘密のケンミンSHOW】
https://seasonbest.naturum.ne.jp/e3280565.html



  


2019年11月01日

山形が俺を呼んでいる act.4【リアル秘密のケンミンSHOW】

2019/10/27(土)13:00


『山形が俺を呼んでいる』の続きです。

act.1【秋の最強キャンプ鍋】
https://seasonbest.naturum.ne.jp/e3272121.html
act.2【気仙沼沖風速25M】
https://seasonbest.naturum.ne.jp/e3270358.html
act.3【誰もいなかった徳良湖ACフリーサイト】
https://seasonbest.naturum.ne.jp/e3280284.html





買い出しから戻るとサイト中央には焚火台と銅製の大鍋が鎮座していた。薪も中細に割られてあり「いつでも始められるぞ!」とアピールされているようだ。「間違っても私のいないところで芋煮作りを始めないでいただきたい。」と事前通告しておいたのでココはキッキリ守ってくれていた。

炊事棟から下準備を終えたChai夫妻が戻ってきた。「うちはヌメリ取りしないんですよ〜」と言われたが何のコトだかわからない。しかし大鍋にクレンザー塗りまくっているのは焚火の煤が着かないようにする工夫だというのは知っていた。




さあいよいよ大鍋に里イモ投入!ファイヤー!!Chai's childrenが見守る中、高火力でイモは煮えていく。



イモに火が通ったら牛肉投入・・・ってオイ、ちょっと待った!普段食べている肉で良かったのに〜。なんともまぁ贅沢な肉だコト。




鍋の味付けはもちろん大正15年創業・山形市の醸造元「マルジュウ醤油」。これに酒と砂糖を加えるのみ。私は遠目に見ていたのだがChai夫妻は何度も何度も何度も何度も「味見」していた。山形キャンパーにとって「芋煮の失敗」は「キャンパー失格」の烙印を押されるに等しい絶対やっちゃダメなコト。まして芋煮のイの字も知らない私にブログでクソミソに書かれた挙げ句、その記事が永遠に後世に語り継がれ山形キャンパーの名に泥を塗るようなコトなんて耐え難き屈辱だろう。

「マルジュウ醤油」さえ使えば美味いナベになるコトくらい私でも知っていたが、真剣な表情で何やらヒソヒソ話しながら汁の味見をしている夫妻の姿のソレは「失敗するのイヤ」では無く「最高の芋煮を食べさせたい」という気持ちが痛いほど伝わってきた。そうか!これが「山形キャンパーの心意気」ってヤツなんだな。ならば私も心していただくとしよう。さあ見せてくれ!「山形ケンミンが楽しむ本物の芋煮」ってヤツを!





ひとくちススって涙が出そうになった。Chai実家の畑で引っこ抜いてきた里イモ、食べやすく細かく切られたごぼう、舞茸やしめじ、さらに普段は決して食べないであろう高級山形牛の出汁が溶けだしたスープ、そしてChai夫妻の気持ちまで伝わるようなこの味は「美味い」と言うよりも「ありがとう!」の気持ちでいっぱい。このイモ煮のためにどれだけ動いて準備してくれたのだろう。どれだけ考えてキャンプに来てくれたのだろう。

心配そうに私の顔を伺う夫妻に私は「美味い!」と陳腐な言葉しか言えなかったが、ああ、これは私が旅に追い求めている光景「遥か空の下」だ。見知らぬ地でその土地の恵みを食し、語らい、空を見上げる。そして心から「来てよかったなあ」と思えた。

この日この場所でイモ煮片手に焚火囲んで酒を交わした時間の思い出は私にとって一生の宝物。Chaiご夫妻、本当にありがとう。





私は買い出しで「焼き鳥」を100本近く買ってきた。今回の「芋煮」に勝てるワケ無いのはわかっていたが、カツオを失った我が家に迎え撃つ「弾」はこれしか無く私はChai's childrenから浴びせられる非情な催促に、言われるがまま焼き鳥を焼き続けた。







芋煮が渡されると同時にChai家から山形・高木酒造が造る最高級の日本酒「十四代」、鶴岡のだだちゃ豆をも凌ぐと言う「秘伝豆」、さらに天童市・半澤鶏卵の超人気半熟燻製卵、山形のお土産ランキングでも常に上位にいる「スモっち」や「サラたけ(サラダたけのこ)ネギ塩味」が次々と渡されてくる。もうダメだ・・・と思っていたところに

奥さま:「山形の米さ言ったら・・・?」

私:「『つや姫』ですよね。さっき道の駅で買いました。」

奥さま:「いやいや、『つや姫』もウンメーだげんどもぉ、これからは『雪若丸』が◎△$♪×¥●&%#?!・・・コレ持ってきたから食べてけんろ。」

と、ホントに「ダメ押し」となるジップロックに入れた『雪若丸』2合を渡された。いやぁコレも嬉しいなぁ・・・。『雪若丸』の説明はよく聞き取れなかったが、認めよう、完敗だ、もう白旗。これは劇団家並みの総攻撃をくらった感じで「焼き鳥」ひとつでどうにかなると思っていた自分を強く恥じる。最後に奥さまが

奥さま:「あと、田中圭がコマーシャルしてるし・・・」


と顔を赤らめた。「(推し理由は)ソレかいっ!?」とその時は思ったが、帰りに道の駅に寄ったらホントに『つや姫』の次に来るコトを本気で感じさせるポスターが貼られていた。今後は私も『雪若丸』買いますね。w








暗くなるのが早くなってきたので14:00頃からスタートした段取りも見事だった。ゆっくり食べながら語らい笑いの絶えない時間だった。



私は和歌山で買ってきた残り僅かの「紀州備長炭」とユニセラで最高の焼き鳥を振る舞おうとしていたが、Chai's childrenの怒濤の催促に「焼き」が追いつかず急遽3Kg600円のホムセン炭に変更。どうやらわからなかったようだ。




陽が暮れ始めた頃、Chaiさんからウィスキーを勧められた。私は躊躇する。なぜならこの楽しい時間を終わらせてしまう「睡魔」が少しづつ強くなっていくのを感じていたからだ。

本来はChai家と朝イチ合流後、設営して買い出し終えてゆっくり昼メシ食べたら1〜2時間寝かせてもらおうと計画していた。徹夜で走ってきた私がゆっくり寝られてお越しになられたChai家に最後まで付き合うには酒は要注意。飲みすぎてすぐに潰れてしまうのもイヤなのでBOWMORE12年をロックでチビチビ舐める。うん、このスモーキーテイストは「劇団家」の顔しか浮かばない。ヤベー眠いぞ俺っ!




ランタンを点けたり焼き鳥焼いたりなんとかごまかしながら18:00(限界点)を迎えた。Chaiさんはハイボールをグビグビ。Chai's childrenはまだ焼き鳥食べると言い出した。

「あいよ〜ちょっと待っててね〜」と覇気の無い返事。




みんなはストーブの前で楽しく団欒。すぐ隣にいるのに笑い声が遠くに聞こえる。限界点からさらに1時間半粘ったがいよいよ目の前が歪みだした。こんなに無念なコトはそうは無いが、ホントに申し訳無く19:30にテントイン。




Chaiご家族のみなさん、ありがとね。「山形で芋煮」は私のささやかな「夢」でした・・・・。3杯も食べられて幸せな夜でした。







act.5へ続きます。



  


2019年10月31日

山形が俺を呼んでいる act.3【誰もいなかった徳良湖ACフリーサイト】

2019/10/26(土)06:30

東北中央自動車道 山形市内

さいたま市から東北道を北上すること約330km。雨予報により1週順延してのぞむ山形。台風の影響もあり気仙沼のカツオは買えなくなってしまったが、広い空に雲は多いものの青空も見えてとても清々しい朝だった。

10/16/12:35
Chai:『仕事が金曜日の朝で終わるので、現地にはソロで前日(金曜日)入りして準備しておきます。』


今回ご一緒させていただくChaiさんからこんなメールをもらっていた。待ち合わせは山形市よりさらに北へ約50kmにある【サンヴィレッジ徳良湖(尾花沢市)】のフリーサイト。県内でも人気の高規格キャンプ場なのでわざわざ前日入りしてサイトを確保してくださるという、なんとも素晴らしいホストぶり。スタートから山形県人の温かさを感じさせてくれるキャンプになりそうだ。

東北中央自動車道の終点東根ICを降りて国道13号線を走る。若い頃に何度か通ったハズの道だが記憶はなく、沿道に数多く建ち並ぶ果樹園や直売所に胸ときめき、もう時期では無いのに日本一のスイカ生産地「尾花沢市」に入っただけで、初めて来た地のように気持ちは高揚していた。

途中でサイトにいるChaiさんへ山形入りしたコトをメールで連絡した。返信は無かったがおそらくまだ寝ているのだろう。気にせずキャンプ場に向かい07:30に到着した。




徳良湖は標高も高くない小さな「ため池」だが、市街地から車で10分ほどの場所にあり周辺は日帰り温泉やレジャー施設も多くちょっとしたリゾート感。湖畔のこの1本道をさらに進めばノスタルジックな町並みで有名な「銀山温泉」に行けるので車やバスの通行量も多く人の賑わいを感じた。



湖から道路を挟んで向かい側にキャンプ場がある。私は入口横にある駐車場へ車を停めてキャンプ場の看板を見た。




え〜っと、今いるココが駐車場だから、あ、なんだフリーサイトは目の前のココね・・・ってChaiさんいねーじゃん!汗



※サンヴィレッジ徳良湖フリーサイト

ここで怒っても仕方ない。じゃあ先に設営して待とうかと思っていたらChaiさんから電話が入った。

「い、今すぐに用意して出ますので・・・」


「おいおい、もう8時だぜ。これから用意するって前日入りして場所取っとく話しはどうした・・・てか今起きたでしょ?」私はノドまで出かかったがココは冷静に「どうぞゆっくり、気を付けて来て下さい。」と都会人としてのたしなみを見せた。



まあいいや。天気もいいし周りの山々の眺めはいいし、こんな最高の「芋煮日和」になったんだ。ここは穏やかな気持ちに切り替えてロッジシェルターにブリーズドーム240インナー、焚火タープヘキサの設営を始めた。


※一応「稲藁」も持ってきた。w

汗ばむような陽射しの下で設営完了。3歩下がって青空の下のロッジシェルターとテンマクタープを見ていたらふと不安な気持ちが込み上げてきた。こんなカッコいいT/Cテントとコットンタープがバーン!と立っている横で、Chaiさんは古いヨレヨレのホムセンテントだったらどうしよう・・・。奥さんからゴザの上に風呂敷広げて「漬け物どうぞ〜」なんて言われたら私はどんな顔すればいいのだろう・・・。

Chai家のみなさんとは初対面では無いが初キャンプ。この先2日間どんな田舎っぺキャンプが展開されようとも私の方が年上だし、ここは暖かい目で見てあげようと心に決めた。




11:00を過ぎてようやくChai家族到着。ちょうど1年ぶりの再会となる。Chaiさんは「遅れてすみませ〜ん!」と恐縮していたが、私が「自宅からここまでどれくらいかかるの?」と奥さんに聞いたら「1時間!」と返事。「すぐに出てねーじゃん・・・」イラっとしたが口には出さなかった。尚Chaiブログには「2時間待たせてしまった。」と記されているが私がキャンプ場に着いた時にChaiさんはいるハズだったので正確には「4時間」である。これは休憩無しならば、さいたま市から山形市まで来られる時間であるコトもお伝えしておきたい。

【野山が俺を待っている】
https://chaiyamagata.naturum.ne.jp/e3280336.html







駐車場からフリーサイトにあがるにはちょっとした階段があるのだがコレが地味に辛い。車から設営場所まで約30Mを荷物抱えて10往復。暑さもあって私達夫婦はバテバテだったが、Chai家child達の動きは見事だった。1番上のJKは来られなかったが、中2男子と小5女子は立派な戦力となっていて、あっという間に設営完了。



DODタープにユニフレームのテント(名称不明)。良かった〜今どきのテントで・・・と胸を撫で下ろしていたらタープ下にこれ見よがしに置かれているコーナンラックとウォータージャグ。



おいおい「MERCURY」じゃないでしょ、「MERCURY」じゃ。「どう?」とでも言いたげな山形なまりの奥さんの表情に少しイラッとさせられたが、いよいよ「焚火で芋煮会」の幕開け。ついに待ち続けたこの時がやってきた。








act.4【リアル秘密のケンミンSHOW】
https://seasonbest.naturum.ne.jp/e3280565.html
に続きます。



山形が俺を呼んでいる
act.1【秋の最強キャンプ鍋】
https://seasonbest.naturum.ne.jp/e3272121.html
act.2【気仙沼沖風速25M】
https://seasonbest.naturum.ne.jp/e3270358.html



  


2019年10月25日

山形が俺を呼んでいる act.2【気仙沼沖風速25M】

山形が俺を呼んでいる act.1【秋の最強キャンプ鍋】
https://seasonbest.naturum.ne.jp/e3272121.html



2019/10/25(金)



https://seasonbest.naturum.ne.jp/e3150452.html

焚火でとびきり美味いカウボーイステーキを焼いて食う?
【ほとりの遊びばキャンプ場】全貌編part1





昨年2018/10/14(日)に福島県ほとりの遊びばキャンプ場の各地からキャンプ・バカが集まり肉を焼いて食うというイベントで、目の前にある極上のステーキ肉に理性が吹き飛んでしまったアホな家族がいた。




他のキャンパー達は1枚1枚丁寧に焼いているのに、なにも考えず3枚どん!早く胃に納めたい一心の家族は焼き具合などお構いなしに食らいつき、あっという間に極上肉は無くなってしまった。結局イベント後半は焚火にあたっているだけの時間となる。この日この家族とはイベント終了間際に簡単な挨拶をして別れたが、この男とキャンプする日が来るなんて1ミリも思っていなかった。

その後のある日、彼が私のブログにふと訪れ何を思ったのか彼もナチュログでブログを始めると言い出した。その時は「あまり恥ずかしいコトするなよ〜」みたいな気持ちだったが、蓋を開けてみれば「なんだ!?ちょっと哀愁感あってスゲーいいキャンプしてるじゃん!」と驚かされ、これは是非1度お手合わせ願いたく「芋煮会開催」を申し入れた。


「山形の空の下、焚火で芋煮。」これは私にとってハードもソフトも完ペキなまさに「憧れのキャンプ」と言っても過言では無い。しかも彼(山形県民)は芋煮のNEWギアと大鍋まで用意してくれていると聞く。こんな本格的で最高の舞台を用意してくれている相手に対して、私が埼玉銘菓「草加せんべい」だけじゃいくらなんでもひどすぎるし納得できない。

当初は私のグルキャン時バカの1つ覚えである秩父・味噌豚を買いに「寄居のみねぎし」に行くつもりだったが、まさかの秩父で「豚コレラ」発生!!!店頭で販売されているモノはもう大丈夫なのだろうけど「イメージ」が良くない。でも他に埼玉で喜んでいただけそうなモノなどあるワケもなく「芋煮のネギ持って来ました〜」なんて深谷ネギだけ数本差し出すのもいい歳してなんだか情けない。

「仕方ない・・・行くか。」と私。妻はすべて事態を飲み込んでこう返した。

「行くのね・・・。」


https://seasonbest.naturum.ne.jp/e2990523.html

※2017/10三陸と東北キャンパーの恵みを知るキャンプ


「焚火で芋煮」に見合うお返しなら、我が家で出来るのはコレも1つ覚えだが「焚火で藁焼きカツオ」しかない。しかしこの時期のカツオは脂ものって最高だが、我が家には「高知マタワ気仙沼ノ1本釣リ鰹シカタタキニスルベカラズ」という重い家訓がある。

気仙沼(宮城県)は山形県の隣県だし、気仙沼に行くだけなら埼玉からそれほどでも無いが、今回のキャンプ地は山形県村山地方、つまり「内陸」。例えるなら「北軽井沢スウィートグラス行くのに、伊豆の下田に寄って夕食のキンメ買ってから行くね〜!」みたいな感じと言えばわかりやすいだろうか。

さすがの私でも少々しんどい距離になりそうだが仕方あるまい。礼には礼を持って返すのが花の埼玉県民。600kmなんて軽い軽い。そんな覚悟を決めた本日出発の金曜日。





あちゃあ〜 ww





さて、どうしよう。



act.3【誰もいなかった徳良湖ACフリーサイト】
https://seasonbest.naturum.ne.jp/e3280284.html
に続きます。








  


2019年10月15日

山形が俺を呼んでいる act.1【秋の最強キャンプ鍋】

焚火料理も様々なモノがあるが、上手く出来ようが出来まいが、1人だろうが大勢だろうが、映えようが映えまいが、最高の野営感に溢れたこれこそ究極の「非日常キャンプ飯」と位置付けている。





ピザを焼いたりソーセージまわしたり、とうもろこし・さつまいも・カボチャ等々・・・。独特の風味と上手い焼き加減を見つけられた嬉しさでどれも信じられないほど美味くなる喜びは、フィールドに出掛けて道具運んで、苦労して準備してきたキャンパーが味わえる最高の特権だろう。



2018/10 焚火でとびきり美味いカウボーイステーキを焼いて食う?全貌編
https://seasonbest.naturum.ne.jp/e3150452.html


昨年の秋に焚火の熾を利用してステーキを焼く経験をした。もちろん素材は極上の熟成肉だったが、それ以上に何か心が踊るような不思議な高揚感でいっぱいだった。それは火柱が上がらない最高の「熾」を作るという作業に始まり、焼き上がるまでのタイミングに全集中、野山と湖に囲まれた素晴らしい営地で本気になって取り組めたからだ。






そして今回の目的は「芋煮」。これはステーキのような繊細な仕事とは反対に豪快に火をあげるこれもまた最高の焚火料理。それを芋煮本場の山形で正真正銘の山形県民から教えを乞うコトになった。

「秋の山形で芋煮会」。これは私にとっては花笠祭りや蔵王の樹氷、サクランボ狩りなどを上回る山形県最高峰のイベントとなる。全国にはそれぞれの「芋煮」があるのだろうが、やっぱり山形が芋煮文化を1番強く感じる地域。今から楽しみで仕方がないのだが、予定日からすでに1週間を切っているというのに先方から場所の連絡すら来ないと言うのはいかがなものか。それともこれは東北キャンパーの「お約束」なのか。こちらは400km以上の距離を行くワケだが、何時に家を出てアレ買ってコレ買ってこの道通ってココ寄って・・・としっかり計画を立てたいのに、これじゃ「旅のしおり」も作れないじゃないか。作らんけど。


まあいいさ。今までだって北のグルキャンはいつもギリギリまでなんの連絡も来ないし、野良キャンプにも多少の免疫は出来ている。今回も山梨の「ほうとう」と同様に「芋煮」1点に集中してしっかりレシピを修得してくるつもりだが、それは味の加減だけでは無く「芋煮バカ」の山形県民が気合いを入れた「焚火で芋煮をしながら過ごす1日」もしっかり見せてもらおうじゃないか。



2019/09 秘密基地にてNewギアのチェック
https://chaiyamagata.naturum.ne.jp/e3270279.html



山形の空の下、私にはこれ以上の楽しみ方を見つけることが出来ない。




act.2【気仙沼沖風速25M】
https://seasonbest.naturum.ne.jp/e3270358.html
に続きます。



  


2018年10月25日

こんな朝日も見たかった10月の【神割崎キャンプ場】

2018/10/20(土)





先週の福島【赤坂の里森林公園】で私達はシュラフ(5℃対応)で普通に寝られたが、めろ&りん達はネコ鍋で丸くなっていた。まだ冬毛が生えておらず日中との寒暖差も大きかったので寒かったのだろう。少し可哀想なコトをしてしまった。

この日宮城県沿岸部の最低気温予報は約10度。比較的温暖なこの地域だが海に面しているので風が吹いて体感温度は低く感じるかもしれない。これは今季初ストーブの出番だ。




TOYOTOMI RS-H29G

昨年12月に購入して一躍我が家の冬季一軍選手になった名機。そのあまりの使いよさと積載性に惚れて近い将来の大型幕に備えもう1台購入しておこうとネットを見たら、私の購入時の金額(10,000円)から倍以上の値がついていた!いくら災害が続いたからといってもなぁ。この金額では「名機」とは呼べずもう少し待ちの状況が続いている。

今回も幕営は自然溢れるフリーサイト。「電源」などあるワケ無く、いよいよ初となる「ストーブつけっぱなし」に挑戦だ。(※危ないのでやめましょう。)
警報器も無いのでウェザーマスターのベンチレーション全開、スカートのペグ打ち無し、前室のイスやテーブルをタープ下に運び出して十分なスペースを作り「コレでホントに暖まるの?」くらい「換気」に注意してシュラフに入った。(※危ないので絶対やめましょう。)

翌朝、全員生きているのを確認後気温計を見ると外気の最低気温は9℃。テント内は18℃を保っている。夜中にめろ&りんを見た時も脚投げ出してノビノビ寝ていた。「おーいけるじゃないか!」
今まで5月中旬〜9月下旬までの期間しかフリーサイトに寝られなかったが、これからは4月の花見から10月の紅葉キャンプまでOK!この価値は大きい。(※だから「OK!」じゃない。)

ちなみに夕食後タンク満タンにして少し火力を落とせば翌朝(8時)まで持つ。このストーブはタンクを空にして撤収が必須なので覚えておくと便利だ。(※くれぐれもやらないようにお願いします。)





今回で今年のフリーサイト(電源無し)キャンプは終了。来月からは区画サイトキャンパーだけど最後にこんな素晴らしいキャンプ場のフリーサイトで過ごせてよかった。




「焚火でとびきり美味いサンマを焼いて食らう体験」や




塩サバと南三陸のワカメを大量に入れたわかめごはん。




気仙沼で買ってきた新鮮カツオは大きすぎて半分刺身、半分はタタキにした。能登半島「輪島の塩」とニンニク少々。さすが気仙沼のカツオは裏切らない。

節約中なので「海鮮キャンプ」とは銘打てなかったが、三陸の味を十分に堪能できたと思えるのはやっぱり三方を海に囲まれたこの第4キャンプ場と今季3本の指に入る絶好の秋晴れによるものだろう。










波音を聴きながらめろんもゴロゴロ。




妻は朝メシ食べてすぐ朝寝。昼メシ食べてもすぐ昼寝。「仕事の疲れはキャンプで癒す」のお手本のような時間を過ごしていた。







ふと見上げれば赤く染まる空。南三陸町にはこんな夕暮れがあるんだな。最高じゃないか。湾の向こう側に南三陸町の灯りと昨年フェリーで渡った気仙沼大島のシルエットが見える。




撤収後「海ロス」決定。w


夜はオリオン座すら探さなければならないほどの見事な星空だった。





2018/10/22(月)05:00



撤収日夜明け前。キャンプ場から200Mほど離れたところにある「神割崎」にめろんとりんごを連れて妻と向かった。





後ろには三脚に一眼カメラを乗せたおやじ達が大勢いたが、迷わず1番前を陣取り妻のスマホを海に向けた。



05:50、快晴の空に昇る太陽。



ハッピーバースデー!Dear めろん!



お前を拾い上げてもう2年も経ったけど、いつまでもいつまでも元気で一緒にキャンプ行こうな!!!




※めろんテント80泊・りんご60泊達成