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2017年10月30日

ランタンは適材適所と身分相応で。

私が使用しているランタンは3つ。

7年前にキャンプ道具を揃えた時から使っている。

当時の構想はこうだった。



メインランタンでサイト全体を照らし


※UNIFLAME XL-C



テーブルに小さめのランタン。


※UNIFLAME UL-C



そしてテント内に当時は最新だったLEDランタンを置く3台体制。


※Coleman マックスレトロランタンツインLED



余談になるが20年くらい前キャンプに初めて行く時に赤いコールマンのランタンを買った。


燃料はホワイトガソリンを使うタイプ。

ホヤにそれまでの古いコールマンロゴがいろいろ刻まれていてスタイルもとても気に入っていたのだが

加圧するポンプがエア漏れするようになり

「メンテナンスをする」「メーカーに修理依頼をする」なんてコトすら知らなかった私はランタンを買ったホームセンターに持って行き

店員からあっけなく言われた「修理できません」という言葉にそのランタンを諦め捨てたという恥ずかしい過去を持つ。


最近知ったのだがそのランタンの型式はColeman 200B-643J。




コールマン100周年記念の「センテニアルランタン」というプレートに管理番号が刻印されていたやつ。いいランタンだった。

もしまた燃料系のランタン買うならコレがいいなぁ。まぁもうないけど。




話しを戻すが、まぁこの3台で6年間テントのみのキャンプをしてきて特に問題はなかったが

大なり小なり不満に思うコトもあったのでこの機会に整理してみる。



まずメインランタンのUNIFLAME XL-C。

クリヤタイプのホヤを使えばまぁまぁ明るいので十分メインランタンとしての仕事はできる。

収納もフォールディングタイプなのでホヤが割れる心配も無くコンパクトだ。

CB缶のセットも簡単でマントルが装着されていれば、車から降ろして20秒で火がつく。


しかしこのランタンとセットでUNIFLAMEのランタンスタンドを購入したのだが冬しかキャンプしなかった我が家は大失敗だった。


まず第1に氷点下時にテントの外を明るくする必要は無いだろう。テント内にこもるからだ。

私のテントも小さいながら前室があり、真冬はテント入口をクローズして小さなストーブをつけているが

イスとテーブルを置くとスタンドなんて置くスペースは無いし前室はスタンドを入れる高さも無い。




さらに必要無いがテント外にスタンドを立ててランタン吊るしてハイパワーのCB缶を使用しても

氷点下の寒さでは、ぼんやり点いているのかいないかぐらいの明るさでなんだか悲しくなる。

なのでテント内テーブル上に置くのだが燃焼している時にテントには近づけたくないのでテーブル中央に置くけどテーブルも小さいから邪魔になる。しかも目線に来るからかなり眩しい。




次にテーブルランタンのUNIFLAME UL-C(現在廃盤・後継機はUL-T)。


これも手軽で明るく収納面も優秀。テーブルに置くときは明るさを落とせばいい感じだ。

しかし厳冬期のCB缶問題は同じ。ワイヤーがついているのでなにかに吊るすこともできるが冬でなくてもまわり全体を照らすにはチト役不足。




ランタンにセットするCB缶を縦・横向きに変えられる。テーブルに置くとなると横向きにしないと安定しないが小さいテーブルにはスペース的に邪魔になる。

このランタンはテーブル脇のラックなどに明かりを落として置いておき、ぼんやり周囲を照らしているぐらいが1番実力を発揮できると考えている。


そしてテント内で使用するコールマンランタン。これは灯りに関してはなんの問題もない。

Highにすれば本も読めるし寝るときは常夜灯として最小限の灯りにできる。




問題は今までは電源サイト前提だったのでAC電源使用だったが、今年からフリーサイトも多くなり単1電池8本使用、予備で別に8本用意しているのも少々面倒だ。


結局、私の仕事で使う投光器やマキタのハンディLEDライトなどを使ったりしながらこういった諸問題を乗りきってきたが

この先キャンプを続けて行く上で、やっぱりキャンプ道具だけでスタイルを確立させたい。


その想いは今年の夏にタープを購入したコトに拍車がかかり

問題解決に向けて備品もいくつか用意した。


まずは冬のおこもりキャンプで狭い前室対策にパイルドライバーを購入した。

春〜秋ははメインランタンのXL-Cを虫集め用として離れた場所にUNIFLAMEランタンスタンドで設置。




タープのスノーピークポールにはランタンハンガー(L)を購入。UL-Cをワイヤーで吊るしバルブ全開、タープ下はなんとか明るくなる。


そしてテーブル脇にはパイルドライバーを設置して、テーブルの真上からランタンをホヤを外して逆さに吊るす。

これは先日のブログ記事zero21keiさん8ママさんからおすすめいただいたジェントスのSOL-013Cを購入した。

またこのランタンは単1電池3本利用なので予備の電池も少なくて済むし、フリーサイトの場合は食事が終わればテント内ランタンとして使用すればより荷物も減る。


さらに陽が落ちてからの設営や緊急用に登山用のヘッドライト(BlackDiamondのリボルト)を夫婦で2台用意してあるが

暗くてもパイルドライバー打ってSOL-013C吊るすのはワケないだろうしヘッドライトだけよりも作業効率はだいぶよくなるだろう。


このジェントスランタンとパイルドライバーが加わったコトにより我が家の灯り問題点はだいぶ解消された。



これは個人的偏見だが、私が「ジェントス」を知ったのはランタンではなく工事用のマグライトだった。

10年くらい前から職人用の工具店などによく置いてあったが

高いワリには性能イマイチで、あまりいいイメージはなかったのでランタンも購入する気にならなかったのだが

こうしてキャンプ界を席巻し使っている方も多い理由がこうして手にしてみるとわかる。積載も価格も納得だ。





あとは厳冬期のメインランタンにいつか燃料系をもう1台。


さらにテーブルには先日のキャンプで師匠からのプレゼンで魅せられたカンブリアンが置かれたら





我が家のキャンプ灯り問題は無事に終結する。







続くのかな?笑

  


Posted by Suika with C at 06:33Comments(8)□道具その他

2017年10月27日

11月のキャンプは晴れるかな?

予報では台風22号が過ぎたあとは秋晴れが続くと言っているが

晴天だろうが雨天だろうが出撃する。







11月は妻の誕生日があり、普段私の分まで頑張ってくれている仕事の疲れを少しでも癒してくれるようなキャンプを探していた。


開放的でのんびり安心できるようなキャンプ場。

サイトで焚き火と料理を楽しみ

夕暮れにはとびきりの温泉に入り冷えた体を温め

シュラフで時間を気にせずゴロゴロ。

紅葉に包まれただそこにいるだけで癒される地。



「会津」しか思い浮かばなかった。





会津は私の母が生まれ育った町。私が14歳の時に病気で他界してしまったが

小学生までは「田舎」の無い私を毎年のように猪苗代や磐梯山はもちろん

飯盛山や東山温泉などに連れていってもらい今でも記憶に残っている。


妻も幼少の頃に家族で裏磐梯へ旅した思い出があるらしく

私達2人にとっても「会津」は特別な場所だった。







今年は妻に感謝してもしきれない1年となった。




昨年は体を壊し生死をさまよい、仕事も生活スタイルも大きく変わり

今年は今の自分に何ができるのか、どこまでできるのかを模索した1年でもあった。





仕事は以前の半分以下になってしまったが

旅やキャンプを以前と変わらずに行けたのは、妻の援助がなければ成し得なかったコトだ。





どうなるかわからない自分の体に怯えたり、目標を失ったりしていた年初だったが

今はめろんとりんごに励まされ、キャンプブログのみなさんにいろいろ教えてもらいながらも笑わせてもらい

キャンプでは素晴らしい眺めや焚き火や食事で妻との価値ある時間を過ごせている。






これは「これからも以前と変わらずやっていける!」と「もっと何かができる!」と思える来季に繋がるような1年になったと確信している。







かつては仕事が好きで好きで

ゴルフやキャンプよりも仕事が1番で

「できないコトなんて無い」ぐらいの勢いで取り組んでいたけれど


やりたくてもできない絶望と悔しさばかりだった2016年。


それが「俺もやってみよう!」と思えた2017年。


これを来年はどう前進させることができるだろうか。





秋の会津でイモ焼きながらじっくり考えようと思っている。


  
タグ :秋キャンプ


Posted by Suika with C at 12:03Comments(4)□雑記

2017年10月21日

焚き火と安納芋で笑顔になれたタープ下。【雨の紫雲寺記念公園】

秋の海を眺めながら思うコト。【強風の紫雲寺記念公園】

少し寒いけどやっぱりオープンタープでしょ。【強風の紫雲寺記念公園】








2日目朝06:00。

テント内は波と雨の音。

気温は9℃。12月中旬並みらしい。

しかしなぜか風は止んでいる。




1泊で朝食とコーヒーだけなら焚き火テーブルとフィールドラックだけで十分だ。






朝食が終わればいつもならさっさと撤収してどこかに出掛けるのだが

昨夜のイベントで燃え尽きた夫婦。

なにかするでもなくただ海を見ながらボーっと過ごすが本日はやけに寒い。



低く張ったテンマクタープが「焚き火してみろよ、俺は大丈夫だゼ」と言っている。





チェックアウトまでは2〜3時間しかなかったが、この時期に火を見ずして帰るのは間違いなく消化不良。


「よし、風もおさまっているし焚き火やるぞ!」



そうと決まれば妻は防風林の松林に向かい、私は安納芋を新聞紙とアルミホイルで包む。






松ぼっくりと小枝で焚き火スタート。薪が熾火になったところで安納芋投入!





人生初の焼きイモ!


田舎モノの妻は慣れたモンだ。

悔しいが仕方なく言われるがままに30分ほどアルミホイルの安納芋を見つめ続け今か今かと焼きあがるのを待つ。






きたあああ!!!


ただ放り投げただけなのに、なんというこの満足感!

甘い!美味すぎる!


真ん中に少し固い部分があるのはご愛敬で済むレベル。

結構な火力だったがあと10分待てば完璧だったか。






2つ目はきっちり40分焼いてバッチリ。帰りの車の中で美味しくいただいた。








いや〜しかし焚き火1つでこの充実感!

この時期の「焼きイモ」は最高のオプション。


いつしか気温9℃の肌寒さも忘れ

tent-Mark DESIGNS 13ft.Cotton“焚き火”タープはそこそこの高さに燃え上がる炎でもまったく問題なく

これは「真冬のオープンタープ」に大きく前進したような気がした。



秋の日本海と小さな白いウィングタープ。

焼きイモほお張る夫婦は最高の笑顔になっていた。








チェックアウト11:00ギリギリまで楽しんで撤収。


帰りはまた新潟市内に戻りいつもの「弁慶」。




「のどぐろ」が前回来た時よりも倍の価格(520円)になっていたのは納得できないが




佐渡産の南蛮エビやアジ・カワハギなどはどれも美味く





とても満足のいく新潟キャンプとなった。





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2017年10月20日

少し寒いけどやっぱりオープンタープでしょ。【強風の紫雲寺記念公園】

今回は新潟市内のイベント参加の為、キャンプらしいコトをする予定は無かった。

テント設営して寝るだけのつもりだったが、キャンプ場に着いてそのあまりの解放感に思わず声をあげた。





【紫雲寺記念公園AC】

新潟市の北側に隣接する新発田(しばた)市にある高規格と言えば高規格のキャンプ場。

写真の入口管理棟を越えると海岸沿いに数100M一直線にサイトが並ぶ。


管理棟で1番人気ですと言われた「D-5」を指定され奥に進めば

なるほど、サニタリーが近く砂浜へ降りる階段は目の前。


サイトの真ん中にカースペースがあるが、両脇にタープ+テントが張れそうなかなり大きめのサイトだ。






天気は良好。

日本海を前にこれだけの眺め。ここはやっぱりオープンタープでしょ!とムササビタープ(一応積んでおいた)を取り出すも

本能的に「キビしいかな?」とも思わせる強い海風。





だが強風タープ設営の経験を積むには絶好の状況だ。

これ以上ちょっとでも強く吹いたらすぐにポールを倒すつもりで設営に挑む。


風に煽られないよう注意しながらあえて妻の手を借りず風上から丁寧にペグダウンして立ち上げた。





ポールは風上側210cm、テント側180cmといつもより低くしてみたが

これはムササビの場合、タープ下で腰を屈めず移動できて特に圧迫感も無い高さ。焚き火するにはちょいキビしそうだが。






私がタープ設営している間に妻が「私も1人でできるようにならないと!」と初めて1人でインナーテントをを立ち上げてくれた。

これは素直に嬉しかった。



テントはひさしぶりにガイロープも含めフルペグダウン。




テントはステークペグ40cm×12本。20cm×5本(ベンチレーション用)、

タープは40cm×8本使用。





【小型タープ+小型ドームテント+ソリステ40cm×20本】


私が今できる最強のディフェンス。これを突破されたら笑うしかない。






タープのロープテンションはバタバタと音が出ない程度に少し緩めにしてみたが

風に煽られても、しなやかに風を流しているようでなんかいい感じ。


よし、日本海に向けて本日一夜を過ごす体制完了!

タープ下からもテント内からも海しか見えない。コレだよコレ。






沖合いにはタンカー級の貨物船が行き交い

白波の飛沫が車のフロントガラスを濡らす。


遠くにライダーのテントがちらほら見えるが

平日ほぼ貸しきりのキャンプフィールド。







夕方になるにつれ雲が多くなってきて




こりゃ今日は夕陽はムリと諦めたけど


備え付けの木製ベンチに座り、もう冬の様相を見せる日本海で過ごす時間はやっぱりプレミアム。








気温12℃。





今年めろん28泊・りんご16泊目の夜。


ホットカーペットの暖かさが嬉しい季節になった。


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2017年10月18日

秋の海を眺めながら思うコト。【強風の紫雲寺記念公園】

10月18日(水)

先週、宮城県の気仙沼大島で太平洋から昇る朝日を堪能したが

それなら日本海に沈む夕陽も見たくなるのが旅キャンパー。


雨予報が続く東日本でこの日雨マークがつかなかった新潟県。





「島ロス」を少しでも癒せるかと海沿いのキャンプ地を選び

北の「サンマのつみれ汁」に対抗すべく、海風で冷えた体を温める「絶品いわしのつみれ生姜汁」に挑戦。





出汁は昆布とカツオ。塩と薄口醤油で透き通ったアツアツのすまし汁にして

秋の日本海を目の前に波の音を聴きながらズズズ。







新潟は5年近く前に出張で3週間ほど滞在した。


信濃川にかかる万代橋の横にあるホテルを拠点にして北は村上市から南は長岡市まで

どこまでも続く田園風景の中を上越新幹線と並走しながら何度も往復した。






仕事を終え居酒屋で栃尾のあぶらげをつまみに「八海山」をちびちび飲んだり


炎天下で食べるヤスダヨーグルトのソフトクリームが美味すぎたり


江戸庄の村上牛レアステーキ丼や弁慶の佐渡産のどぐろの握りなど


出張中に繰り広げられる数々のグルメレポートに妻はたまらず週末に新幹線へ飛び乗り新潟駅までやってきたのはいい思い出だ。






ホテル日航から見下ろす日本海と、よりどり並べられたビュッフェスタイルの朝食も良かったけれど


今、こうして妻と猫2匹連れてタープ下。

波の音を聴きながらいわし汁をすすっている方が遥かに素敵な時間に感じるのは


年齢に逆行しているかもしれないけど、幸せを感じた時間の1つとして心に刻まれるような気がした。





キャンプやっていて良かったなぁ。







かつてない強い海風にビビり中。笑



  


2017年10月17日

めろん家系図2017秋

めろんとりんごのお母さん、アズ。





初秋に5回目の出産を終え


9月の台風直撃の日に3匹の子供達を草むらから連れてきた。





わずかな距離だが小さな体を濡らしながら私の車の下までやってきたのだ。


あのときは幼猫用のごはんと水しか用意してあげられなかったけど


今回は1匹もいなくなるコトなく大きくなってきた。




いつも仔猫を産むたびアズは授乳期が終わる頃

「産んだからよろしく〜」

と連れてきて、まったく勝手だよな〜なんて思いながらもドラッグストアにキャットフードを買いに行くのだが


最近気温が下がってきて、子供達が寝ている時に私の車のフロントガラスに寄りかかり昼寝をする。

エンジンの熱で体を温めているのだ。


ガラス越しにアズの顔を見ると

鼻の周りは黒く縁取られ、アズが帰ったあとボンネットは泥の足跡だらけ。

夜中も子供達とずっと一緒にいて

おまえも必死に頑張ってるんだよな。







あと1ヶ月後には親離れの時期を迎える子供達。




名前は「チーズ」「ミルク」「バター」。

その日がくるまでここでたくさん栄養つけていけよ。





ホントはみんな保護してあげたいけれどごめんな。



来年はアズの避妊も考えないと・・・。






寒くなってきたから段ボール箱置いておくから



みんな頑張れ!


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Posted by Suika with C at 10:30Comments(0)□旅猫

2017年10月13日

三陸と東北キャンパーの恵みを知るキャンプ act.7 さよなら東北キャンパー編(最終回)

10/09(月)休暇村気仙沼大島キャンプ場




最終日の朝はなんだかさびしいものだ。

ここで聞く波の音も聞き納め。空が赤から青に変わっていく。



師匠も起きてきたようだ。


昨夜、他の東北釣りキャンパー達は「明日の朝まづめにリベンジしなくちゃね!」と意気込んでいたが

※(朝まづめ:空が明るくなりだした頃から日の出迄の時間。魚の食いがよくなる釣りのゴールデンタイム。)


サイト脇の駐車場には全員の車が並んでいた。なんだそりゃ。



師匠から自家焙煎コーヒーをいただき香りを楽しんでいると、他のみんなも眠い目をこすりながらタープ下に集まってきた。





手羽家が炊飯専用のストウブで米を炊いてくれている。こだわるねぇ。笑


しかし劇団家シェフはその横で困った顔をしていた。

聞けば「朝食の具材が無い」と言う。


この人、本気で釣りで賄えると思っていたのだろうか。笑


まだカツオが1本残っているのを思い出しシェフに渡すと

手際よくカツオの煮物、どんこ(手羽さん・オリさんが釣った)とネギの味噌汁を作ってくれた。




朝食後、和やかな時間が過ぎていく。


劇団家奥さまの顔からも昨日の険は消え、普段の優しい顔に戻っていた。





私は復路が長距離になるので帰りのフェリー時間を早めの10:40にしていた。

談笑中も私だけは焚き火台やフィールドラックなどをコソコソ片付けていたのだが

他のみんなはそんなそぶりも見えない。

むしろこれからまた宴会が始まりそうな勢いだ。



私は悩んでいた。


この雰囲気の中「タープを片付けたいのですが・・・」などと言いだしていいのだろうか。


私が1番最初に帰るコトはみなさん承知しているハズなのだが

日は照っているし会話は私の帰宅時間などお構い無しに弾んでる。


仕方なく車に乗ってみなさんに聞こえないようにフェリー会社へ連絡、時間を12:40に変更した。






タープ以外はほとんど片付けてイスに戻り

みなさんのあまりののんびりさはベテランキャンパーゆえの余裕なんだなと関心していたが


まだまだ会話も続きそうな雰囲気に多少不安になって


「あの〜ここってチェックアウト何時なの?」

とボソッと投げかけてみたが



オリ家:「?」


劇団家:「ああ、手羽さんが知ってる。」


手羽家:「さぁ・・・。」



しまったあああ!!!

この野良キャンパーどものキャンプ場概念は「イン・アウトフリー」が標準だったのだ!汗


時間は10:00。私が撤収を促すと仕方ねぇなぁみたいな感じで撤収作業にとりかかってくれたが




30分程度であっという間に終わってしまうところはさすがと言えよう。(後で調べたらアウト時間は11:00でした。)






撤収後だが私には最終ミッションが残されていた。

それは「積込完了!」の画。彼が隠す禁断の1枚をスクープするコト。





めろんとりんごで誘き寄せ、フラフラと近づき気を逸らせているスキに・・・









イエ〜〜〜ィ!空・前・絶・後の〜ナチュログ初公開!!!


これが師匠の「後ろが見えませ〜ん!」だ!!!笑


もしかしたらこの光景を見るのも最後かもしれない。ありがとう師匠、いや劇団にひきさん。

貴方のフィールドでの勇姿はきっと忘れない。







そして手羽さん、手羽姉さん。素晴らしい景色のキャンプ場と数々の料理をありがとう!

オリさん、撤収後ビニール袋片手に細かなゴミを拾ってくれていた姿は忘れません。今度は隣の席に座らせてください!邪魔でなければ。笑


めろん&りんごもたくさん可愛がってもらい

めろんも1歳誕生日キャンプを楽しめたことだろう。





みなさん本当にありがとうございました。

すごくいいキャンプでした!




自然豊富な東北の離島にある気仙沼大島キャンプ場。

東北・三陸の素晴らしいキャンプ場を知り、東北キャンパーの優しさに触れ、美味い料理に酔いしれた。

ここもまた生涯忘れられないキャンプ場になった。


この場にいられたコトに感謝します。みなさんと妻にありがとう!






三陸と東北キャンパーの恵みを知るキャンプ・完






ご高覧いただきましてありがとうございました。Suika



act.1 出撃準備編
act.2 情報収集編
act.3 出陣前夜編
act.4 雨の気仙沼大島編
act.5 困惑のグルキャンナイト編
act.6 本日の主役はテンマクタープ!前編
act.6 本日の主役はテンマクタープ!後編




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2017年10月12日

三陸と東北キャンパーの恵みを知るキャンプ act.6 本日の主役はテンマクタープ!後編

こんなにのんびりとした時間のキャンプ場なんていつ以来だろう。





私は焚き火に薪をくべながら秋鮭焼いたり




北海道土産の昆布巻きチーズなどを酒のつまみに師匠へ。

師匠からは薄めのコーヒーカクテルが妻へ。





先日の記事で紹介されていた「Fテーブル」。

「ウィスキーを楽しむならグラスとアッシュトレイとマルボロを(天板に)置いたらそれで終わり。

そもそもそれでいい。」

なんて言ってはいるが、天板には全然納得していないコトや

実はそんなに釣りは・・・みたいな

ブログだけではわからない(言えない)本音がバンバン飛び交い

私は昨夜の困惑のグルキャンナイトを切々と語り

タープ下にはインテリジェンスの欠片も無い笑いが途切れるコトなく緩い時間が流れていた。





11:00をまわった頃だろうか

話しはこれから迎える年越しキャンプに及んだその時

横に座っていた師匠が急に真顔になった。

「実は・・・。」


私はある話を聞かされ言葉を失った。横で聞いていた妻は顔をあげられない。

それは読者のみなさんも大晦日には知らされるコトなのだろうが

もしかしたらその時私は師匠を非難する側に立ってしまうのではないかという思いがよぎる・・・。


でも今は考えまい。

こんなに素敵なキャンプを一緒に楽しんでいるではないか。


しかしなんということだ。もうこんな素敵な時間を共には過ごせないとでもいうのだろうか・・・。






師匠と妻は各々のテントで昼寝タイムとなり、潮騒のフリーサイトに私1人。




手持ちぶさたに市場で買ったフカヒレスープに卵を落としてみたり




周辺を片付けていたりしたが、先ほどの師匠からの話がどうしても気になってジっとしていられない旅キャンパー。

夜の氷も買っておくかと昨日の雨のリベンジと気分転換を兼ねて島内ドライブに出てみた。





田舎町の風景とも違うし洗練されたリゾート地とも違う。




秋の連休だというのに休暇村の敷地を出たら人を見かけるコトがないくらい閑散とした感じだけど

その分目に写る海は素晴らしい。




お〜なんだか昨日の雨の中見た海とは違うな〜!





うん、いい堤防だ。アイナメ釣れるかな。





【小田の浜海水浴場】

こんな景色を見ずして帰るわけにはいかない。明日は妻も連れてこよう。






キャンプ場に戻るとトワイライトショーが始まる時間。

午前中ボウズの奥方は1度戻ってテントでひと眠り後また釣り場に向かうと準備している。

藩主と行く行かないの午前中と同じような問答を繰り返した後、

「もう!ホントに釣れても食べさせてあげないからね!」とまた捨てセリフを残し家臣たちを従えて夕闇の釣り場に向かった。

なにが彼女を動かしているのだろう。


藩主はカーミットに座り静かにランタンへ火を入れた。





空が赤く染まりだすと師匠はカメラを持ってタープを飛び出し

サイト横の林から丘をかけ上がっていった。

10分後、息を切らせて帰ってくるや否やカメラの画面をこちらに向けて

「どう?どう?」と見せまくってくる。笑

まぁ確かに見事な夕景だった。



今日もどこかで野遊びを…より


19:00 奥方と家臣たち帰還。泣き出しそうな顔に誰1人声をかけるコトはできなかった。この後の料理にも影響しそうな感じだ。





我が家から景気づけの藁焼きカツオ!焼き加減の出来は85点。みなさん完食してくれてありがとう!




手羽家からはガラムマサラの効いたシシケバブ!ビールに最高だ。




劇団家からは圧巻のイチボ・ローストビーフ。ひなこさん裏磐梯で食べられなかったヤツだ。

自家製タレも絶妙で鎌倉山のクソ高いローストビーフよりも間違いなく美味い。絶品!文句なし。





その他、オリさんからは昨夜からバージョンアップしたチーズタッカルビや手羽家からビーフステーキ、劇団家からは絶品山形芋煮や釣った魚(手羽さんが)のアクアパッツァなどなど。釣果はアレだが料理に手抜きは無かったようだ。


まぁ結局いつもの感じでもう食えねぇ!になったのだが、私もあまりの楽しさに結構飲んだ。


師匠は途中少しだけ休んだが結局釣りにも行かず12時間以上ワイワイやっている。笑





昨夜は宴会中テントに行った手羽さんが「いや〜タープから出ると寒いね〜」と言って席に戻ってきた。

今夜は8人ものキャンパーがタープ下で笑顔になっている。


タープ買ってよかったなぁ・・・。



まぶしい朝日を受けながら焚き火で魚焼いたり米炊いたり

抜けるような青空の下でタープのテンションに余念がなかったり

島から見る沈む夕日に心打たれたり

師匠と並んで夜空の天の川を見上げたり。


いや〜今回は「キャンプ」した〜!!!

なんかモヤモヤが晴れた気分だ。笑





「グルキャン」と聞けば飲んで騒いで・・・のイメージも少なからずあると思うが

単独キャンプにはない充実感やプレッシャーがある。

これは自己のスキル向上にも大きく影響するが身心の疲れも伴う。

しかし何事もやってみるコトが大事だ。

数年前なら知らない人とキャンプなんて考えられなかっただろう。

それはすべてにおいて「協力的」でいなければ成立しない場であり

それが嫌ならやらなければいいのだが

嫌でも自分からそういう場に飛び込んで今まで気づかなかったコトやわからなかったコトを知るのは

ちょっとした勇気もいるけどそこで得たものは一生の財産となる。


みなさんキャンプの達人ばかりのグループに、素人キャンパー夫婦+2匹を迎え入れてくれて本当にありがとう。


話しは尽きなかったが23:00にはダウン。






釣りも行かずただ焚き火を燃やし続けて

景色に感動して仲間と語らう。



これもキャンプ。





act.7 さよなら東北キャンパー編(最終回)へ続く  続きを読む


2017年10月12日

三陸と東北キャンパーの恵みを知るキャンプ act.6 本日の主役はテンマクタープ!前編

10/08(日)快晴の休暇村気仙沼大島キャンプ場。



抜けるような秋の空は今年雨に悩まされ続けたキャンプの中で間違いなく1番の天候だろう。




キラキラと輝く三陸の海が眩しすぎた。



今朝私はテントの中で1台の車がキャンプ場の小高い丘をかけ降りてくる音で目覚める。

どうやら始発フェリーでやって来たらしい。気合い入ってるなぁ。


挨拶もそこそこにすぐ設営にとりかかる。よほど朝イチの釣りが楽しみだったのか。




※luxe メガホーンII

右奥に見える炊事棟すぐ横の白っぽいテントが私。






1組だけファミキャンエリア。師匠を含め東北3組は貸し切りのフリーサイト。

これはハタから見れば「いじめ」とも思えるような絵だが


いやいや待て待て。


我がウェザーマスターが屈辱の電源サイトにいようとも、本日の主役を張らせていただくのは


手羽さんのアルフェイムでも無く





オリさんのシャングリラでも無く





そして師匠のメガホーンでも無い。






そう。本日夜に全員が集い語らう場所は・・・


tent-Mark DESIGNSが誇る最強の焚き火タープ・・・


私の「Takibi-Tarp Cotton Hexa」なのです!!!

(スタンディングオベーション・鳴り止まぬ大歓声)


ここにいる東北キャンパー達よ、頭を低くして集まるがよい。


そしてこの強烈な陽射しから身を守るのだ。


夜は盛大な焚火を以てタープ下を暖めてくれるであろう・・・。





って、もうみなさん談笑中ですね。汗



劇団家奥方は朝から勇ましかった。

設営が終わるや否や片手に釣竿を持ちながら



奥:「行くよ!」


主:「う うん・・・。」


奥:「ほら早くっ!」


主:「いや、まぁちょっと・・・。」



主人は曖昧な返事だ。


彼の気持ちは良くわかる。

徹夜で走りつづけた疲労もさることながら、設営終わってホッと一息。

加えてこの秋晴れの空の下、小高いフリーサイトの目の前にはどこまでも青い海。

彼が1番好きなヤツ。笑


そしてカーミットチェアに座り足を投げ出し冷えたドライビールをカシュッ!




う うっめーーー!


この状況から釣れるかどうかもわからない釣りに向かえるキャンパーなどいないのではないだろうか。笑


業を煮やした奥さまは「もういいっ!釣れても食べさせてあげないからね!」と朝食も摂らずに他の東北キャンパーを引き連れ釣り場に向かった。

しかし奥方だって寝ていないのにあのパワーはどこから出てくるのだろう。

来たばかりの藩主をソロにするわけもいかず私も残ることにした。






それから3〜4時間ほど笑い転げながら話し込んだろうか。






師匠はテンマクタープを見上げ「いや〜このサイズ感いいね〜」と上機嫌のようだ。

私は誉めていただいたコトも嬉しかったがそれだけではない。

これは初めてお会いした時の喜びとはまた違い

これほどのキャンパーと私のタープ下でこんな最高の時間を過ごしているコトが何にも代えられない喜びとなっていた。






いつまでもこんな楽しい時間が続いて欲しかったが、ふと気付いた。


彼は朝8時から飲んでいる。加えて徹夜明け。

い、いかん!このままでは17時ダウンのパターンだ!笑


絶好調に見える彼だったが、私は仮眠をとるように促した。

彼はほろ酔いでテントに潜り込む。


爽やかな気温の中テントにひとり大の字でお昼寝。さぞかし気持ち良かっただろう。

奥方は釣りからまだ帰って来ない。



それがキャンプ?笑






act.6 後編に続きます。  続きを読む


2017年10月11日

三陸と東北キャンパーの恵みを知るキャンプ act.5 困惑のグルキャンナイト編

10/07(土)休暇村気仙沼大島キャンプ場


音もなく細かい雨が降り続いていた。


また雨設営か・・・。



まずはタープを張らなければ始まらない。

車からヘキサタープを取りだしフリーサイト海沿い先端の場所に広げる。


私はタープのペグにソリステ40cmを使っているが、それを見た杜の手羽先さんがやってきて


「うわ〜40cmか〜」と言いながらもペグダウンを手伝い始めてくれるではないか。


ベテランキャンパーと一緒にタープ設営。

以前に師匠と2人天神岬公園でこのタープの初張りした日を思い出した。



何かを一緒に作業するコトはどんな挨拶の言葉よりも互いの距離を縮める。


師匠もそんなコト言ってくれていたなぁ・・・なんて感慨深く思いながらロープの張りを調整する。


私は普段よりも念入りに設営した。

手羽さんが手伝ってくれているのにシワが入ったタープでは失礼にあたるからだ。






そして同じ屋根の下から見えるのは、どんよりとした空の海だけど

荒々しく磯に砕けた波音がタープ下にも届きそれを一緒に聞いていたら

なんだか手羽さんともキャンプ仲間になれたような気がして嬉しかった。



「他になにか手伝いますか?」と聞かれたが、ここで「いいです、いいです。」では逆に他人行儀っぽい。

私は遠慮無く車からパイルドライバーを取りだし「タープ下に打っておいてください」と頼んだ。


その間に食材や細かいモノを車から取り出してタープに戻るとそこは衝撃的な光景だった。






なんと、パイルドライバーを東北4と関東2で分断するように建てられているではないか!


それはこちら側からの侵入や机・イスなどを寄せ付けないまるでタープ下ベルリンの壁のようだ。

さらにランタンを下げる部分も東北側を向いている。

会話もパイルドライバー越しだし、東北組の会話はなんだか声を潜めて話しているようにさえ聞こえる。笑


あまり調子に乗るなよ、と建てられたようなパイルドライバーに先ほどの気持ちは吹き飛ばされ

じゃあいいよ!と、こちらはこちらで焚き火を楽しんでやる!と私は一心不乱に持ってきた端材を燃やし続けた。



設営中に遅れていたオリさんが参上していた。



※GoLite Shangri-La

1度しか一緒にキャンプしていないがやはり安心感があった。

しかし「オリさん!」と駆け寄るもなんだか前回と雰囲気が違う。


孤高のライダーであり東北の野良キャンパーが連れてきたのは今回が初キャンプとなるお姫様のような彼女。

「こいつに何かあったら俺が許さないぞ!」的なワイルドな目でこちらを牽制する。


彼女さんはなにか話す時はオリさんに顔を寄せて話し、オリさんはまだ飲んでもいないのにウンウンと頷きながらデレデレ・・・。


頼みの綱が無くなったグルキャン初心者夫婦の頭上には暗雲が立ちこめていた。





ランタンに灯が入りパイルドライバーを中心とした宴会が始まると

手羽さんは奥さんと釣りや料理の話しに花が咲き

オリさんは相変わらず彼女とキャッキャウフフ状態だ。



そんな中、私はなんとか東北組との境界を越えようと「秋鮭の香草ホイル焼き」の提供を試みるも




オリさんから「薫るけど味薄い。」と一蹴される。



すると手羽家からはアボカドとサーモンのサラダに




オリさんからは噂のチーズタッカルビで返り討ち。





私にできるコトは少し肌寒くなったタープ下東北組に焚き火の熱を届けるコトしかできなかったが




昨夜、夜通し走ってきた眠気に襲われ21:00にはあえなくダウン。

その後は東北チームのみで明日の朝イチから釣りに行く話しなどで盛り上がっていたようだ。







そして2日目の朝。




1組の夫婦がまわりの迷惑も考えず朝1番の船(06:40)で

それはまるで高気圧を連れて来たかのようにテンション高くキャンプ場にやって来た。






それに伴いパイルドライバーの壁は取り外され、タープ下はみるみると赤く染まっていく。


そして主人はカーミットに座って開口一番




「これから始まる島キャンプを堪能するぞと

気合のカシュッ!!


う うっめーーー!

これだからキャンプはやめられない」





おい「釣り」はどうした?笑






act.6に続きます。
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