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Posted by naturum at

2018年07月23日

さよなら夏キャン act.3 本当は教えたくない酷暑キャンプ 後編【休暇村伊良湖キャンプ場】

2018/07/15(日)17:00

もはや「キャンプ」とは呼べない2日目




観光農園でメロン食べて近くの道の駅でお土産買ってコンビニで果実氷を食べたらサイトに戻らず駐車場の木陰でずっと昼寝していた1日。





せめて米ぐらい炊かないとカッコつかないので夕飯には満を持してライスクッカー登場。道の駅で買ってきた粉末わかめスープをかけて氷をのせただけの「冷やし茶漬け」だったがコレはなかなかイケた。




あ、サラダだけはちゃんと作った。レタスにツナ缶あけて他は切っただけだったけどレモン搾ったらなかなか美味くて蒸し暑い夏の夜2人にわずかな笑みが浮かぶ。






お中元でいただいたカルピスを持ってきた。こんな夏の夜はホント美味い。

蚊取り線香の香り漂う中でコップに水滴がたくさんついたカルピスは
遠い夏の日を鮮やかに思い出させてくれる。
あとは花火が上がれば「日本の夏」「昭和の夏」。


この「伊良湖岬」は少年の頃両親に連れてきてもらった場所。
まだ「休暇村」ではなく「国民宿舎」と呼ばれていた時代で私達が旅行で来たその時は台風の影響によりフェリーが欠航になってしまい予定していた鳥羽(伊勢)へ渡れずにここで数日滞在したコトだけしか覚えていない。

親父が亡くなってちょうど1年。そんな思い出の場所にテントを立てて少しだけ偲んでみようかなと同じ「夏」に来てはみたけれど

もう二度と来ないと固く誓った。w





2018/07/16(月)3日目



ようやく最終日。本日も高温警報決定の朝。





めろんは「ハッハッハッ!」とワンコのように口をあけて暑がったりもしていたけどなんとか無事に過ごしてくれたようだ。





今回のキャンプでテント内熱中症対策にもってきたのがマキタの職人御用達扇風機。私の仕事用のモノだがリチウムイオンバッテリー(14.4V・18V兼用ACアダプター可)が使えてなかなかパワーもある。

本体が薄く脚は折り畳めるので積載の負担も少ないがバッテリーが異常に高価なのでキャンプ界に広まるコトはないだろう。でも今回は役にたった。






朝食を済ませた頃にはあっという間に30℃を越えてきて、たいした道具は出していないのに1時間もかけてダラダラと撤収。




「過酷」と言えば過酷だったけどその過酷からできるだけ逃げまくったキャンプ。でもなにか精神的にどーんと疲れた・・・そんな何一つ戦わずして敗れた感が強く残った「酷暑キャンプ」。





この経験はこれからのキャンプライフにきっと役立つコトだろう・・・。役立つのかっ!?







【渥美半島帰り道】

10:00にキャンプ場を出て伊良湖岬から浜名湖までの約1時間半。妻は助手席で軽い頭痛があったらしく倒れるように寝ていた。

連日の勤務による疲れもあるだろうがおそらく「熱中症」もあったのだろう。このままゆっくり寝かせておいてあげようとスピードも控えめに車が浜名湖大橋に差し掛かった時妻が突然吠えた。


「うなぎーーーっ!!!」



なにか「特殊能力」でも持っているのか。確かに鰻は当初の計画にあったが爆睡からの見事なタイミングの目覚め。更に妻は賞与が支給されたばかりでとても強気だった。


「お金は気にしないでいいから納得のうな重にしてね♪」


「まかせとけ!!じゃ【藤田】行っちゃうゼ〜!!ヤッホー!」





【うなぎ藤田浜松駅前店】053-452-3232 火曜定休
JR浜松駅南口ホテルソリッソ浜松の2Fにある創業明治25年うなぎ処浜松屈指の名店。関東風だがタレは少なく表面はパリっと少し強めの焼き加減。





この時期で連休中のお昼どき。店内は90分待ちの大行列だったが当然めろ&りんをこの炎天下の車で待たせることはできないので「持ち帰り」の予約を入れておいたのは正解だった。


近くの駐車場に車を停めて早速オープン!




おお〜っ!うなぎ キタ━━━━━━\(゚∀゚)/━━━━━━ !!!!!

おそらくこの3日間で1番元気が出た瞬間だったと思う。熱々なのに食べられる!うなぎの魔力おそるべし。価格は電源サイト1区画の料金に匹敵する。汗



ひとときの幸せな時間を過ごし浜松ICから東名高速に乗るも御殿場から交通集中による渋滞50Km。
だったら少しでも涼しい気分を味わっちゃおうと富士ICで降りて朝霧高原を通る。16:00ふもとっぱら気温24℃。やっぱキャンプするなら高原だよなーってあたりまえだ。


中央高速も小仏トンネルを先頭に30Kmの渋滞だったけどハナから乗るつもりは無く最後のシメで「小作竜王玉川店」へ。w

この店、河口湖や山中湖の小作みたいなドーンとしたいつもの感じでは無く甲府昭和インター近くだがどこか隠れ家的なひっそりとした立地にあった。





オーダーはこの期間【竜王玉川店】で提供されている「おざら(冷やしほうとう)」。カボチャは無いけどさっぱりした醤油ベースの汁にキンキンにシメたほうとうの「つけ麺」スタイル。1度試して損は無い。





古民家造りの小作。やっぱ山梨通っちゃったら寄らないワケにはいかないだろう。また秋の佳き日に訪れたい。





結局最後は「藤田のうなぎ」と「小作の冷やしほうとう」に救われた夏キャン。


なんもキャンプらしいコトできなくても最後に美味いもの食べれば結果オーライ的なキャンパーの風上にも置けない2人とwith Cだった。






【本当は教えたくない酷暑キャンプ】完



  


2018年07月22日

さよなら夏キャン act.2 本当は教えたくない酷暑キャンプ 前編【休暇村伊良湖キャンプ場】

2018/07/14(土)16:30

管理棟で受付を済ませて場内へ。風が強い地域なのだろう。周辺には大型のプロペラ式風力発電機が立ち並んでいる。

キャンプ場は海風の防風林のような森に面していて周囲の展望は皆無。風の心配はしなくてもいいような感じだが逆にこの時期にこの緑は鬱蒼としていてとても暑苦しい。


指定されたサイトは59番。プライベート感は素晴らしくサイトにはイス・テーブル・カマドが設置されている。(電源無し)





車をサイトの駐車部分に停めていつもなら「さあ設営!」と張り切るところだが夕方になってもまだ35℃。夫婦は押し黙ったまま車を降りようとせずエアコンの風を受けたまま時は流れる。


車のフロントガラス越しに「蜃気楼」が見えるような灼熱の区画サイト。私は「行くぞっ!」と妻に声をかけて車を降りた。



今回も我が家の夏キャンスタイルであるテンマク・ヘキサタープにウェザーマスター・ブリーズドーム240のインナーテントのみ。通常ならテント5分にタープは10分。タープ下のイスやテーブル、ランタンやキッチンの準備等で20分ほどの30〜40分で設営は完了するのだが(インナーテント内は妻が準備)


まとわりつくような熱気にグランドシートを広げポールをインナーテントのスリーブに通してテントを立ち上げた途端「ダメだぁ〜」とヨロヨロ車に逃げ込む。

尋常ではない太陽光線を浴びてタープもメインポール2本立ち上げたらすぐに「ひぃぃ〜」とまた車に逃げ込み

加えて期待していた海風もまったく吹かず炎天下の「無風状態」に他のペグを打ち終えたら「オェェ〜」とまたまた車に逃げ込む・・・を繰り返した結果





なんと設営に1時間30分もかけて完了。ちなみにテントはペグも打っていないしポールにフックすらかけていない。もうボロボロで写真も撮れず↑写真の日射しは翌日の「朝日」だ。汗




夕食は素麺やっぱり揖保の糸。これしか食べられる気がしなかった。


風呂は休暇村本館の大浴場へ。どこの休暇村でもキャンプ宿泊者は18:00〜21:00が入浴時間となっている。

21:00頃に風呂から上がったが気温はまだ30℃を越えていてサイトに戻る気にもなれず本館の駐車場で22:00過ぎまで車のエアコンで涼む。汗
夜間に場内の車移動はあまりよろしくないがまだまだ場内はファミキャン大盛況で花火やBBQで賑わっていたのが幸いした。


インナーテントのメッシュ部分はフルオープン。私も妻もシュラフの中に入ることはなく23:00過ぎにようやく気温も下がり眠ることができた。



2018/07/15(日)2日目




朝05:30起床。思えば落ち着いていられる時間はこの時だけだったかもしれない。




朝食はテレビCMで見た「サッポロ1番冷やし塩ラーメン」。レモンをのせたのが唯一のこだわり。



08:00には気温急上昇。逃げるようにサイトを後にした。汗





行くアテもなく海に出てみたがめろ&りんを車に残して海水浴などできるワケもなく、どこか日陰無いかな〜と半島の先端をさまようコトになった。本来なら楽しい楽しい「キャンプ2日目」の朝なのに。




半島先端の「伊勢」に渡るフェリー乗り場。しばらく来ない間に「道の駅」になっていたがまだ09:00前。

仕方なく太平洋側にまわり【恋路が浜】の駐車場に車を停めてしばらく海を見て過ごすが、このあたりから「いったい俺はなにをしにココへ来たのだろう」という気持ちが芽生え始める。おそらく妻もうすうす感付いていたかもしれない。

何かこのジリジリした暑さを吹き飛ばすようなコトはないだろうか。私はベタ凪の海を見ながら考えた。



そうだ「メロン」だっ!

この暑さにダラけてキャンプらしいことは何一つ出来ず気分もアガらない局面を打開するには渥美半島の爽やかな「メロン」しかない。


ここ渥美半島は日本有数のメロン産地であるコトはご存知だろう。




道沿いには無数のメロン栽培ハウスが立ち並び市内のあちらこちらに「メロン狩り」「メロン直売」の看板で賑わっている。




30代の頃フェリーで伊勢に渡る前も帰る時も立ち寄った国道42号線沿いにある「シーサイドファーム伊良湖」。

連れていった若手社員の1人は「メロン食べ放題」で5玉を食べたところで裏の畑にダッシュして派手にリバース。その後さっぱりしてからまた5玉を食べ直したという伝説の残る観光農園だ。

しかしそのイメージがまだ残っていたので今回は別の農園を探しながら走っていたらまだ09:00なのに駐車場が賑わっている農園があった。




【日研農園】(国道42号線沿い)

メロン狩りや食べ放題、100%ジュースにメロンかき氷などなんでもアリ。




もちろん「直売」もある。1玉1,300円から。





連日の酷暑にちょい胃をやられている私。ここはおとなしく1/4玉(400円)。




個人的にメロンは銀座千疋屋の陳列棚中央を陣取る静岡産のメロン(クラウンメロン)がNo.1と思っている。その芳醇な甘さは他を寄せ付けないほどのモノだが、このような「猛暑」の日に食べるならそんなに甘くなくむしろまだ少し「若い」と思えるけどキッチリ冷えたメロンの方が美味く思える。


「もう閉店までココでいいんじゃね?」


ふと頭をよぎったが車にめろ&りんが待っている。「生メロンかき氷」に後ろ髪を引かれる想いで農園を後にした。





その後休暇村周辺をウロチョロしてコンビニで「ハロハロ果実氷いちご」(妻は果実氷温州みかん)を食べるが結果的にコレが「昼食」となる体たらくぶり。汗




1度サイトに戻ったがやはり風も無く気温は35℃で不快指数MAX。今回はもう「キャンパー」としてのPRIDEは棄てた。

さすがにサイトでエンジンつけっぱなしは良くないので休暇村本館前駐車場にコソコソと移動。希少な木陰を見つけてなんと夕方までエアコンつけっぱなしの「昼寝」。滝汗



今回のキャンプ?で1番長く居た場所がこの木陰となった。





【本当は教えたくない酷暑キャンプ 後編】へ続きます・・・。





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2018年07月18日

さよなら夏キャン act.1 だからよせばいいのに編【休暇村伊良湖キャンプ場】

2018/07/14(土)

3連休の朝なんてどこに向かうにしても大渋滞。

いつものキャンプなら夜のうちに出て現地近くのサービスエリア等で仮眠の予定でもワクワクで始まるのになぜだか今回はその気になれない。前日の夜に妻から何時に出るの?と聞かれ朝4時くらいかな・・・と曖昧には答えたがハッと時計を見ればもう7時。汗

こんなコトは初めてで慌てて圏央道に乗るも厚木JCT(東名)・八王子JCT(中央道)の渋滞はもう始まっていて電光案内板の表示を見た時まだ朝8時台なのに心が折れかけた。

ただ復路の渋滞ならまだしも往路の渋滞だけはどうしても避けたい。これから過ごすキャンプのモチベーションに大きく影響するから。





目的地は愛知県渥美半島伊良湖岬。静岡県浜名湖の南に向かうのに私は一念発起して鶴ヶ島JCTから関越道を北上する。
普通ならありえない選択だが2〜3時間ノロノロ走るくらいなら遠回りしてスイスイ走った方が到着は同じ時間でもまだ気持ちは救われる。

軽井沢を越え東部湯の丸ICを一旦降りて諏訪湖まで国道を通りショートカット。岡谷ICからまた中央道に乗り直して飯田ICへ。そこからはずっと下道を覚悟していたが私の古いカーナビには表示されない新東名高速浜松いなさICに接続する為の自動車専用道(三遠道路・無料)を発見!

そのまま東名高速三ヶ日JCTへ繋がり三ヶ日ICを降りたあとは三河湾側の国道海岸線を通りキャンプ場到着は16時。




約8時間かかってしまったが通常自宅から伊良湖岬までの約350Kmは休憩を含めて約6時間を予定するので渋滞のロス時間を考えればスイスイ走って来られた分だけ得した気分になれたし
たかが富士本栖湖なのに中央道渋滞に突っ込んで6時間もかかった8ママさんの速報記事を見て「ククク・・・。」と嘲笑えたのも幸いした。



「遠回りしたけど渋滞回避して休暇村キャンプ場にインしました。」

と簡単に済ませばいいコトをこんなにもクドクドと綴って来たのは2ヶ月ぶりのキャンプだと言うのに35度を越えるこの酷暑のせいで今回のキャンプ中「頑張った」と思えるコトはホントにこれだけだから。汗

ではわかっちゃいたのに何故こんなクソ暑い時期に標高ゼロの海沿いキャンプ場を選んだのか。





実はキャンプを始めて何年も経つが夏の「猛暑キャンプ」をした経験がなくて一昨年までは冬キャンプだけだったし、昨年夏の四国3泊・北海道7泊は晴れた日もあったが気温は全日程で28度を越えるコトもなく特に北海道では寒くて現地で上着を買ったほどだった。

若い頃勤務していた会社から叩きこまれた「実績なくして論議はするな」という言葉は私の座右の銘。
このブログで私は「キャンプの品格」やらコットンタープのなんちゃらを偉そうに語り、夏は動かずネットで買い物三昧・食い道楽を繰り返すもブログはストップしているひなこさんをさんざん非難してきたが

「実際のところお前はどうなのよ?」

「死ぬほど暑いトコでキャンプしたコトあるんかっ!?」

と言われれば何も言い返すコトが出来ない情けない状況。
今後の為にも「猛暑キャンプ」を1度は経験しておかねばならず、そんなちっぽけな実績作りのためにこの地この環境を選んでやって来たが東海地方の熱中コンディションは想定外の最高レベル。

キャンプの日が近づくにつれ連日続いているこの記録的猛暑にやる気と体力がどんどん失われていくのをハッキリ自覚できるほど弱っていたが

「やっばりキャンプっていいよなぁ・・・」とか

「こっそり買っちゃいました!!」

なんて盛り上がっている記事が次々と無情にも投稿される中で

「やっぱり止めよっかな・・・」

とは口に出せずに結局この日を迎えてしまったのが朝の出撃時間遅れ夕刻キャンプ場インの主な理由。





まぁあれこれ振り返っても仕方がない。もうキャンプ場に来てしまったのだから気持ちを切り替えて目一杯楽しもう!

到着は夕方になってしまったけど少し涼しくなって設営楽になったじゃないか!なんてこの時点ではまだポジティヴな考えが出来ていた。






さあこれから2泊3日の命の危険さえ伴う休暇村区画サイトでTHEサバイバルキャンプ!!!


かつてない環境下でネコ2匹と壮絶な3日間が始まる・・・。






act.2に続く