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2020年09月01日

【2020イチゴキャンプ feat.星空の教室】「さよなら遥か空の下」後編・最後の晩餐

2020年盛夏




結局どこにも行けなかった2020夏。7月4連休と8月の9連休もずっとテレビを見ながら毎日そうめんとスーパーのスイカを食べ続けていたら、医者から「タンパク質がかなり低い数値でヤバイです。」と告知された。

この時期になると暑さにヤられて肉が食べられなくなる私。それを見るに見かねた妻が「うなぎなら食べられるんでしょ。」と私の誕生日祝いも兼ねて、うなぎ処さいたま市の歴史ある名店「ほてい家」に電話して『うな重』を注文してくれた。




まだ早い時間(18:00)だったので店内には誰もおらずホッとしながら出されたお茶を飲んでうな重の出来上がりを待つ。うっすら漂ってくる香ばしい匂いに私の夏バテはみるみる回復、食欲が沸いてきた。







「やっぱ夏は『うなぎ』だよな〜!」





食べながら私はひとつ確信した。私が「最後の晩餐」となる食事を選ぶなら、きっと『うなぎ』だな・・・と。欲を言えば「朝は茄子の浅漬けと山形だしに白米と味噌汁で、昼にざるそば or そうめん、夜にうな重、最後に八色スイカを1/2玉食べてから旅立たせてくれれば、俺の一生に悔いは無い。」と横でうな重食べていた妻にお願いしたのだが、果たして覚えてくれただろうか。









【2020イチゴキャンプ feat.星空の教室】
act.1「春1番」
https://seasonbest.naturum.ne.jp/e3309728.html
act.2「星の降る森」
https://seasonbest.naturum.ne.jp/e3311260.html
act.3「のぞみ700系ラストラン」
https://seasonbest.naturum.ne.jp/e3313207.html
「さよなら遥か空の下」前編
https://seasonbest.naturum.ne.jp/e3345664.html





さて、3年ちょっと続けてきた弊ブログだが、このまま出口の見えない状況のままダラダラと続けていくのも性に合わないし、禍にのみこまれて消えるブログがあってもいいじゃないかと今回のレポで「遥か空の下・最終回」とするコトにした。今までご高覧いただいていた読者の皆様には深く感謝を申し上げます。

しかし「最後の晩餐」が8ママ【星空の教室】の手料理になるなんて・・・。




2020/02/22(土)19:00【星の降る森】(群馬県沼田市)
会場:ロッジシェルター





「おおおお!!すげぇじゃん!!!」



テーブルに8ママからの彩り豊かなハンバーグやカプレーゼが並んだ。





子供達はまるで盆と正月と誕生日が来たような喜び様だ。世代の違う私達にこの日のために考えて作ってくれたメニュー、嬉しくないワケが無い。3年前、キャンプブームに勢い良く乗ってやってきたビギナーキャンパーだった8ママから出された渾身の「キャンプ・ディナー」。まさかこんな日が来ようとは・・。



※夕食準備中


初めて8ママから私のブログに頂いたコメントは「めろ&りん」への心あるコメントだった。当時はまだキャンプの話も少なくて、ネコと病気の話しばかりだったこのブログ。すごく嬉しかった私は「この人に何か恩返しをしたい。きっと心のキレイな人なのだろう・・・。」と若干、勘違いをしながらも「最近のアニメやゲームのコトはなにひとつ知らないけれど「キャンプ」のコトだったら!」と、それからの2年間、私は彼女が自身のブログ記事をあげるたびに「ちーがーうーー!」と何度もコメント欄に書きなぐってきたが、私の意に反して「楽な方」「便利な方」「勧められたがままにとにかくなんでも買いたがる」に進んで行く典型的な今ドキのファミリーだ。「これはいっぺん直接会ってキッチリ言わなアカン。」と、この軟弱キャンパーをビシっと叩き直す計画で「イチゴキャンプ」を提案したが、ズルズルやるのは性に合わないのでキャンプは「全3回」の予定とし、今回が2回目のイチゴキャンプだった。





【星空の教室】イチゴ三昧グルメグルキャン!
https://hoshizoraroom.naturum.ne.jp/e3194538.html



グルキャンで相手の家族をもてなす料理をキッチリ出せるなら、もう立派な「キャンパー」だ。今さら私がなんだかんだと言えるコトなど何も無い。気がつけば年間の出撃回数もキャンプ・ギアも私など比べ物にならないほど増えているし、なにより1番大事なモチベーションがスゴくて「星空バカ」「湖バカ」「富士山バカ」・・・興味を持ったモノすべてに「バカ」が付くバカっぷり。そのせいで気がつかなかったかもしれないが、知らず知らずに彼女は「ベテラン・キャンパー」になっていた。





1回目のイチゴキャンプでは私が料理を振る舞って無言の「プレッシャー」を与えたが、2回目のキャンプでしっかりと返してきた。この「意地の張り合いみたいなキャンプ」は、私みたいな古い考えのキャンパーには最高に楽しいキャンプ。そんな時間を過ごさせてくれてコトに感謝したい。







2020/02/23(日)2日目







風もなく爽やかな晴天の朝。6人とネコ2匹で賑やかな朝食。8ママから私好み(薄くてちょい酸味がある)の超ウマコーヒーを差し出された。やればできるんだな。




朝食後はKさん情報の「しゃくなげの湯」(車約20分)へ。広くキレいでまったく問題無いが、山間の温泉施設でなによりも「周囲の雰囲気」が良かった。今後この界隈の風呂はもうココだけでいいだろう。


【プジョーでキャンプ】上州のおもてなし。湯けむり香るとんかつ街道。
https://zero21kei.naturum.ne.jp/e3300999.html







昼にサイトへ戻ったら雪が降りだした。おそらく私には今季最後の雪になるだろう。だけどこの寒さは「冬キャン」らしくなってとてもいい感じだ。「さ、6さん、火の準備をしてくれ。」



暖かいロッジシェルターから1人出されて、ぶつぶつ言いながらの火おこし。結構寒い。ww







テント内では7が張り切って昼食作り。1年前とだいぶ変わったな。キャンプではそろそろ「戦力」になるだろう。




今回のピザオーブンは8ママ家のたき火台に乗せて焼いた。「初めての焚火台だから上手く焼けるかな〜?」と私は場を盛り上げるセリフで焼き始めると、みんな不安そうな目で見ている。


「おいおい、オレがピザ焼くの何枚目だと思ってんだよ!」


そして私は「お約束」かの如くキッチリ裏面を焦がして8ママの前に置く。すると彼女はまるで鬼の首をとったかのようにゲラゲラ笑いながら焦げ焦げピザの写真を撮り始めた。

まだ若いこの家族に普段は完ペキなキャンパーである私の「ミス」をわざと見せてあげたコトに気づくのはあと10年くらいかかるだろうか。これも「グルキャンを盛り上げるテクの1つ」だと言うコトを。









昼食後は本日「イチゴキャンプ」のメインイベント、8ママ家の長女7の実演イチゴパフェ作りだ。「やる?」と聞いた7はイスから立ち上がると全員のパフェを作り終えるまで1度も座るコトは無かった。真剣に向き合う顔の表情は小学1年生のソレでは無い。




30年後、彼女が世界的なパティシエになって、ミシュランの表彰台でインタビュアーに「私がここにいるのは、あの『イチゴパフェ』が始まりでした。」なんて言い出したら、おじさん空の上でオイオイ泣くからな。












夕食は8ママから『ワイン豚の豆乳鍋』が振る舞われた。





これだけパーフェクトな夕食を用意してもらってこんなコト言うのもおかしいが、少し寂しいような気持ちも感じていた。こうしてお会いするのはまだ2度目だが、ブログ・コメントのやりとりではもう10年分の会話をしている。昨夜のハンバーグといい、このワイン豚豆乳鍋といい、こんな色合い豊かなコジャレた「映え料理」ってホントに「8ママのキャンプ飯」と言えるだろうか。



【星空の教室】初めての年越しイベント!@エンゼルフォレスト那須白河
https://hoshizoraroom.naturum.ne.jp/e3301251.html


なんなら白米に出来合いの煮タマゴとハムちぎって「さあこれが私の夕飯だよっ!」とテーブルにどーん!と出してくれるようなメシの方が嬉しかったかもしれない。こんなのがフツーに出されて来た時が、本物の「キャンプ仲間」って呼べる時なのだろうな・・・なんて少しだけ思っていた。









夜は残ったイチゴを賭けてのUNO。8ママ、6さん、7のイチゴを用意してきた私にまったく気遣い無しの真剣勝負。負けっぱなしで次々にイチゴを食べられてしまうが、次回は絶対「花札」持っていってやる!と思った。











管理の悪さと加水分解によってボロボロになったDODカマボコテント。







この夜が最後の雄姿となったが、「思い出のテント」の最後に立ち会えたコトに感謝する。「8ママ家と言えばカマボコ」。およそ3年前、8ママ家が初めて家族でくつろげる2ルームテントを買ってきて家族で大喜びしていた時が懐かしい。わずか3年でこんなに疲れさせてしまったカマボコに対して、さぞ感傷に浸る夜になるだろう・・・と静かに見守ってあげていたが、テントの中では夫婦共々ウキウキでスマホ片手に次の新幕を選んでいたらしい。サイテー。





2020/02/24(月)3日目・最終日



6:00起床。今年も気持ちのいい朝のひとときを7がブチ壊しにやってきた。




朝食を摂り、8ママのコーヒーをいただいたら名残惜しいけど撤収だ。








コロナ禍に巻き込まれるギリギリのところで開催できた『2020イチゴキャンプ』。来年の開催は絶望的だが、あれほど右往左往していたビギナーキャンパーも今では所有するテントの数は片手では収まらず、夏は湖、冬は非電源サイトもなんのその。まったくバカ・・・いや、スゲーキャンパーになったものだ!と思わされ、この企画は「大成功」だったと言えるだろう。言えるのか!?





以上が我が家の2020年「唯一」のキャンプとなってしまった星の降る森キャンプ場での『イチゴキャンプ』。楽しい時間をありがとうございました。次回は『枝豆と煮タマゴごはん』VS 『TKG〜枕崎の鰹節をのせて〜』でいきましょう!ww



【星空の教室】遥か空の教室〜イチゴキャンプ2020〜@星の降る森
https://hoshizoraroom.naturum.ne.jp/e3321632.html




これにて『2020イチゴキャンプ』終了!


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2020年07月06日

【2020イチゴキャンプ feat.星空の教室】「さよなら遥か空の下」前編

2020春。コロナ禍による県外への移動が制限されてはいたが、それだけなら特に気分が落ち込むコトもなかった。だって私にとってそもそも夏はキャンプ・オフシーズンだから。





3月11日WHO新型コロナウィルス・パンデミック宣言
4月7日緊急事態宣言発令
5月25日緊急事態宣言宣解除
6月19日移動自粛解除

「待ってました!」と世のキャンパー達も動き出した人は多かったみたいだが、移動制限が解除されてから約2週間が経ち、全国の感染者数がまたジワジワと増えてきた。

新型コロナウィルス
累計感染者数 19,282人
死亡者数 977人
(7/4厚労省発表)


日本の総人口126,000千人として計算すれば1万人に約5人が感染者となっている。もちろん「隠れ感染者」はこの何倍もいるだろう。そこで日本透析医学会が発表している透析患者のデータを見てみた。


新型コロナウィルス
累計感染者数 116人
死亡者数 22人
(7/3日本透析医学会発表)


日本の透析患者は約34万人いて、国民の約370人に1人が血液透析療法を受けている。透析患者だけで見れば1万人で約3人の感染者数だ。ちなみに透析患者に「隠れ感染者」はほぼいない。感染したら間違いなく重症化するからだ。それでもタダでさえ抵抗力が激少ないとされる透析患者がフツーの健常者よりも感染率が少ないのは、病院・各クリニックの徹底した衛生指導や施設管理の賜物であり、健常者と比べて透析患者の行動範囲が狭いのも主な理由だろう。





2019梅雨明け宣言キャンプact.1【夏の始まりはやっぱコレでしょ!】
https://seasonbest.naturum.ne.jp/e3250970.html


さて、毎年この時期に気になるのは新潟県南魚沼市で開催される「八色スイカ祭り」だ。「食べ放題」の開催は早々に中止が発表されていたが、現地販売は行われるとのコト。「こりゃ行くしかねぇな・・・。こうなりゃ『ひとりスイカ食べ放題』開催だ!」と決めた矢先に、南魚沼市からもそこそこ近い三条市にある、キャプテン・スタッグの素晴らしい「八木ヶ鼻キャンプ場」の紹介が東北から届いた。私は鼻息荒くすぐにキャンプ場へ電話、梅雨明けの平日を狙って2泊の予約を完了させて妻にメールを入れた。



今日もどこかで野遊びを...
【キャプスタvsスノピ その1 妻が死ぬほど気に入ったキャンプ場】
https://gekidan2.naturum.ne.jp/e3344938.html


妻は「新潟」に行けば、寿司屋で着席後即連続10貫で頼むほど大の「佐渡産のどぐろ」好き。いつもなら早々に寿司屋に行く予定日を聞いてきて体のコンデションを整えるほどウキウキするのに、今回はなぜか反応が今ひとつだ。


「今回はキャンプ場に行ってどこにも寄らずに帰ろうね。誰にも会わないように行けるかな・・・」


それを聞いて私はハッとなった。妻はWHOのパンデミック宣言が出される前から、この新型コロナウィルスに対して尋常ではないほどの警戒心と行動をとり続けていた。それは会社勤務の妻が、基礎疾患を持つ私に「絶対ウィルスを持ってくるまい!」という強い覚悟であるコトはわかっていたし、私の通っている病院に勤務しているスタッフ達も「院内に持ち込ませてはならぬ!」と日々戦っている。周囲の私を助けてくれている人達が全力で頑張ってくれている中で、1番気を引き締めなければならない当の本人である私がここで「イヤッホー!やっぱ旅とキャンプは最高だゼ!」と浮かれ遊び出したら周囲の人達はどう思うだろう。私がその人達だったら間違いなく「さっさと感染してくたばっちまえ!」だ。



それよりも私が感染した際における病院のスタッフ、他の患者達、妻のコトを考えると、その迷惑はあまりに大きすぎる。さらに車の中に残された「めろ&りん」はどうするのだ。





たかが数ヶ月の移動自粛による私のちっぽけなストレス解消と、いつも助けてもらっている人やめろ&りん達を比べるコトなんてできるハズも無い。まして「第2波」とも囁かれていて感染者がまた増え出した最中にキャンプなど行けるワケも無い。私はもう1度キャンプ場に連絡して「キャンセル」を伝えた。キャンプ場についてお話ししてくださった劇団にひきさん、すみませんでした。

ただ、この記事内容は現在キャンプに行かれている人を否定しているつもりは全く無い。私も健常者なら喜んで青森・山形や、淡路島・高知に向かっていただろう。今回は旅とキャンプを1番の趣味としている基礎疾患持ち障害者の「決意を記した記事」と理解していただければ幸いである。






私はことウィルスに関しては無学だが、この新型ウィルスの「完全収束」を迎える日はまだまだ先だというコトくらいは理解している。つまり私の「旅とキャンプ」に行ける日もまだまだ先だ。そしてその日まで開設から3年半楽しく書き続けてきたこのブログに、ウキウキのキャンプレポがあげられるコトは無い。

愛ネコの「めろんとりんご」との旅記録を残したい思いで始めたこのナチュログ。当然この子達とのお別れの日が来るまで続けるつもりだったが、まさかこのようなカタチで終わりを迎えるとは考えもしなかった。





いつも弊ブログを読んでいただき、コメントにお付き合いいただいた皆様にはお礼を申し上げます。私は他人のギアとキャンプスキルにケチつけてばかりの古いキャンパーだったけど、皆さんから新しいキャンプスタイルを教わって私のキャンプもホントに楽しく過ごせて、知らず知らずにスキルアップしていました。今まで本当にありがとうございました。


さて、あとは「遥か空の下」でやり残しているのは【2020イチゴキャンプ feat.星空の教室】最終回のレポ。 今までとは違って少々感傷的になってしまうような気がするが、どうかご容赦願いたい。





  


2020年03月03日

【2020イチゴキャンプ feat.星空の教室】act.3「のぞみ700系ラストラン」

なぜか今年は花粉の症状が軽いので、3月はどこかにソメイヨシノでも見に行こうかと思っていたところに昨今のウィルス騒動だ。「まぁそんなに騒がんでも・・・」と楽観的な私に妻は「基礎疾患持ちのあなたは感染したら間違いなく重篤化する。その時めろ&りんと駐車場のネコ達はどうすんの!?」と何度も怒鳴ってくる。仕方なく当分の間はキャンプも行けない日々が続くと思うので、【2020イチゴキャンプ feat.星空の教室】のレポを全10回に分けてダラダラと綴るコトにした。



act.1「春1番」
https://seasonbest.naturum.ne.jp/e3309728.html
act.2「星の降る森」
https://seasonbest.naturum.ne.jp/e3311260.html





会社員時代のデスクに置かれたノートパソコンのWindowsXPは、JTBからダウンロードした新幹線の壁紙を10年以上ずっと使用していた。



↑の画像は700系のぞみだが、当時の壁紙は周囲に菜の花咲く富士川橋梁を渡る300系のぞみで、雪の富士山を背に走る青と白の車体は毎朝会社でPCを立ち上げる度に清々しい気持ちにさせてくれていた。


私は電車通勤をしたコトが無い。出張も無い。プライベートの旅行も移動はほとんど車なので「新幹線」に乗ったことがあまり無い。中学・高校の京都への修学旅行で100系の新幹線に初めて乗ってから数えても、今まで遠出の新幹線は10回も無いだろう。その分新幹線への「憧れ」も強く、有楽町に勤務している時は車で帰れない時などに「東京-大宮間」の約30分間を東北・上越新幹線で帰り、束の間の旅を楽しんだりしていた。

今までの新幹線の中で1番好きなのは【300系新幹線】。今から約25年前、長崎の五島列島(福江島)に住むお客さん(小学校の先生)から分譲住宅の購入申込みを受けた。フツーなら1週間後に正式な売買契約書を作成するので、またこちらの事務所にお越しいただくコトになるのだが、どうしても長崎の五島列島に行ってみたい私。この千載一遇のチャンスに「お客様の都合」として長崎に行って契約して来ようと画策。「営業担当が行けばいいのでは?」と本社総務課のヤツからしつこく言われたが「若いヤツに大金持ち歩かせるワケにはいきません!ここは責任者の私が・・・」「それと飛行機が怖いから電車で行かせて〜」と今の時代ではおそらく通用しないであろう要望を押し通し、この最初で最後になるかもしれない出張の為に私はマレリーの革靴とダイヤル式のスーツケースを新調、晴れて早朝の東京駅新幹線ホームに立つコトが出来た。初めて「仕事」で乗った新幹線がその【のぞみ300系】。今でもあの時の高揚した気持ちは忘れていない・・・。


さて本題。この度【700系のぞみ(カモノハシ)】が今月3月8日に引退する発表があった。700系カモノハシは私が最後に利用した東海道新幹線で、サザンのライブの為に妻と福岡ヤフードームへ行った時に東京-博多間のグリーン席を利用した思い出深い新幹線。このまま別れを言わずしてもう会えなくなってしまうのはあまりにツラすぎる。かと言って「東京駅」ではメガネをかけた鉄オタがカメラを構えてホームに溢れているだろう・・・。


「そうだ!8ママとの伊豆キャンプの帰りにどこか寄ろう!やっぱ走っている姿がいいよなぁ。そうか!「小田原駅」ならホームを通過するし、伊豆半島の東海岸側から帰ればすぐに寄れるな、よし、これで行こう!」



※左700系・右300系

・・・と決めてわざわざ一眼カメラも用意してキャンプの準備を終えたのだが、最大風速20m/sec予報を聞いた8ママからのキャンプ場強制変更通達によりこの計画は無情にも夢と散り、加えて本日(03/03)JR東海から「さよなら700系臨時列車ラストラン」や、各種イベントの中止が発表された。(泣)

歴代の新幹線車両が引退する度にいつも「時代の終わり」を強く感じてきた。さようなら【のぞみ700系】。鉄道博物館でまた会おう!



2020/02/22(土)13:30


相変わらず星空家の設営はご主人の6さんが黙々と1人で行っていた。それを遠目に見てのんびりしていた私に8ママから信じられない言葉が投げ掛けられる。

「デミグラスソース忘れたから買ってきて。」





「おいおい・・・、アンタ今、7と凧上げしとるやないかいっ!」



「私はこれから夕食の用意で忙しくなるの!」とでも言いたげな表情をしていたので、仕方なく私はめろ&りんを連れて市街地のスーパーに買い出しへ向かったが、沼田のスーパー(ベイシア)のあまりの品揃えの貧弱さに愕然とした。「上州牛」などは無く、国産の豚肉をやっと見つけられたほど。ピザにのせようと思っていたブロッコリーなども無く、仕方なく翌日朝食のメニューは変更、なんとかデミグラ缶は見つけてキャンプ場へ戻った。

尚、この星の降る森キャンプ場での買い出しは、車10分ほどの距離にある【道の駅・川場田園プラザ】に行くのがベスト。私は翌日に温泉へ行った時に見つけたのだが、こんな山のあまり人通りも無さそうな場所に、こんなスゲー道の駅があるのには驚いた。



1日まるごと楽しめる遊べる食べられる道の駅
【川場田園プラザ】(群馬県川場村)
https://www.denenplaza.co.jp/


産直の品揃えは文句なし。食事処も多い。


ガソリンスタンド併設。灯油も買える。


オートキャンプ場・日帰り温泉施設まである。もうココで良かったんじゃね?ww



2020/02/22(土)16:30


買い出しを終えてキャンプ場に戻り、カマボコテントにデミグラスソースを届けに行った。




ちょおおおおおおおおあったかーーーーーい!!!!


そこにはアホみたいに喜んでいる一家の姿があった。エコファンのデビューだったらしい。確かに暖かい風がブオーンと来るのだが、あまり「見た目」がよろしくない。「ストーブの上にのせるのはナベか餅」という古いオヤジにはどうにも流行りのスタイルはなかなか受け入れられないモノだが、今ドキのキャンパー8ママはこのエコファンとやらをグイグイ推してくる。まぁ良くも悪くもこういうギアを積極的に取り入れようとするスタイルは見習わなくてはならないと思うが、来期は来期で新しいエコファンが発売されて「こっちの方がもっといいっ!」と永遠に「消費」を繰り返していくのだろう。今年の年末はフジカの上に何が乗っているのか楽しみである。ww



大☆感☆動!エコファンって超すごい!
https://hoshizoraroom.naturum.ne.jp/e3311619.html




つづく





  


2020年02月26日

【2020イチゴキャンプ feat.星空の教室】act.2「星の降る森」

2020/02/22(土)



春1番の最大風速20m/sec予報にビビりまくった軟弱キャンパーのせいで南伊豆の絶景キャンプ場をキャンセル。この日の東日本はどこに行っても強風が予想されていたが、できる限り沿岸部から離れたかったのだろうか、8ママ家が「逃げ場所」に指定してきたのは群馬県北部(沼田市)のキャンプ場だった。




関越道赤城ICを降りて約10分、AM10:00永井食堂(渋川市)着。3連休の初日だったので大行列を予想していたが、店内は満席だけど店前の行列は無かったので車を降りた。頼んで10秒いつものレディース(ごはん少な目)モツ煮定食560円。グンマーのキャンプはコレ食わなきゃ始まらない。

ここから沼田市市街地までは下道でも20分ほどなので、そのまま永井食堂前を通る国道17号を北上、沼田市内に入り群馬の代表的お弁当「上州御用・登利平(とりへい)の鳥めし」を6つ購入してキャンプ場へ向かった。(※登利平沼田店・沼田南店はテイクアウト専門)




【星の降る森】(群馬県沼田市)
http://www.star-forest.com/sp/

11:30キャンプ場到着。キャンプ受付棟の後ろには私が2015年に登頂した谷川岳連峰が残雪の雄大な姿を見せている。「これはなかなかいい感じのキャンプ場じゃないか!」と、このキャンプ場を手配してくれた8ママへの感情も少し良くなりかけたのだが、相変わらず来るのが遅い。仕方なく私は車の中で待つことにした。



※受付棟。キャンプ場管理棟は別にある。





12:00になって8ママ家到着。13:00まで受付不可なのでやるコト無い家族は、私との1年ぶりの挨拶もそこそこに駐車場で突然シャボン玉を吹き出した。それは「キャンプ・歓びの舞い」にも見えたが、初っぱなから落ち着きが無いのは昨年となんら変わっていない。ついでにこの家族を改めて紹介しておこう。


【星空の教室】
https://hoshizoraroom.naturum.ne.jp/
【星空の教室〜分校〜】
https://stargazing.naturum.ne.jp/


※長女7(小学1年生)


※8ママ(アラフォー・漫画家)と次女5(3才)


※6さん(40・会社員・自称:コミュ障)


ひととおり遊んだら今度は駐車場内にあったちょっとしたテーブルとイスに座り「昼食」を要求してきた。私が先ほど買っておいた鳥めし弁当を差し出すと、設営もまだと言うのにまるでデイ・キャンプかの如く家族揃って幸せそうにもぐもぐと食べ始める。「遠慮」など一切感じさせないその態度はまだキャンプ歴3年とはいえ、さすがグルキャン慣れした家族と言えよう。








昼食を終えて時刻はちょうど13:00。8ママさんにチェックイン手続きを済ませてもらいフィールドに向かった。



おーっ!なんだかいいところじゃないか!

キャンプ場は沼田市街から近いワリに周囲は自然一色の素晴らしい環境だった。これはいいキャンプ場を見つけてくれた8ママに感謝しなければならない。私は「ありがとう。で、風はいつ吹くの?」と聞いた。


「明日・・・、いや、今夜から吹き出しますよ〜!気を付けてくださいっ!」





私は40cmのソリステと普段の倍の数のガイロープで念入りに強風対策を施し、ロッジシェルター購入後初となる「春の嵐」に備えた・・・。





つづく



【2020イチゴキャンプ feat.星空の教室】
act.1「春1番」
https://seasonbest.naturum.ne.jp/e3309728.html




  


2020年02月20日

【2020イチゴキャンプ feat.星空の教室】act.1「春1番」


※2019イチゴキャンプ(夕日が丘キャンプ場)
https://seasonbest.naturum.ne.jp/e3195027.html


「今回のキャンプの食事は私が全部作るから、何も持って来ないで!!!」



こんなメッセージが送られてきた今年1月のある日。昨年2月の南伊豆イチゴキャンプから早1年。普段はキャンプでの料理は極力避けている彼女から「料理は任せろ」と言われ「ほう。だいぶたくましくなったな。」と同時に「ちょ、ちょっと待てよ・・・?」

彼女が自身の「エンゼルフォレスト那須白河・年越しキャンプ」の記事に載せていた12月31日(大晦日)の夕食の写真が私の脳裏に浮かんできた。



初めての年越しイベント!@エンゼルフォレスト那須白河
https://hoshizoraroom.naturum.ne.jp/e3301251.html


私にもコレが出てくるのか・・・?(汗)

てか初めての年越しキャンプ、しかも大晦日の夕食ならフツーはもう少し腕によりをかけた食事を用意するところで煮タマゴ・・・。

まぁこれを見た時は他人事として大笑いしていたのだが、さてコレが実際に自分の目の前に3日間出され続けるかもしれないと思うと居ても立ってもいられなくなり、なんとか「朝食・昼食」はこちらで用意するコトを願い出て了承を得た。




場所は今年も南伊豆とした。私がこのキャンプ場を「風強いよ」と前置きして指定したにも関わらず彼女はあっさりと承諾したのは意外だったが、彼女もこの3年間で数多くのキャンプをこなしそれなりのスキルを身につけてきたのだろう。なんだか少し嬉しくも思えた。



今年の2月は3連休が2回あるが、私の希望で後半の3連休にしてもらった。もちろん「南伊豆桜まつり」で満開の桜に合わせたかったから。



キャンプ場までの道沿いには鮮やかな菜の花と河津桜が咲き誇っているだろう。子供達の喜ぶ顔が目に浮かぶ。


我が家が提供する朝食は妻と相談して1日目は「キンメの煮付」をメインとして他に「真アジの干物」「駿河湾のしらす&桜えび」「あおさの味噌汁」、2日目は「天城わさび丼」と「ひじき(山形大豆使用)」の全面的に「伊豆」を満喫できるメニューを組んで必要なナベや調味料を用意した。


※煮付は妻が担当。


そしてキャンプ3日前の昼に車の積込をすべて終えて、あとは着替えを用意すれば準備OK。当日は午前04:00頃出れば渋滞も無いだろうな・・・などといろいろ計画している時にふと彼女からメールが着信した・・・。



「南伊豆最大風速10m/sec予報!私、行かないから。 以上。」





まぁコレも「予定通り」っちゃあ「予定通り」だな・・・。





つづく



  


2019年11月24日

秋の高規格キャンプ【キャンプ・アンド・キャビンズ入門】編

秋の高規格キャンプ【まずは都内で買い出し?編】
https://seasonbest.naturum.ne.jp/e3286055.html


2019/11/17(日)12:00


錦秋の候、意気揚々とやってきたのは問答無用のNo.1都市型複合レジャーアミューズメント・テーマパーク・オートキャンプ場、もうなんでもアリの泣く子も黙る天下の【キャンプアンドキャビンズ那須高原】。




出撃直前にネットでキャンプ場を探していたら普通のオートサイトに「空きマーク」。昨年11月の【北軽井沢スウィートグラス】に続き、今年も超絶高規格キャンプ場で妻の「バースデイキャンプ」を楽しくかつお洒落に過ごそうという私の粋な計らいは果たしてうまくいくだろうか。




通常チェックインは14:00らしいが、サイトの準備が出来次第で携帯に電話してくれる。我が家は12:00過ぎに連絡が入った(アーリーイン・無料)。こういうちょっとしたサービスもさすがと言えよう。私はイン手続きをしようとシャレたカントリー調の管理棟入口ドアを開けて中に入ったら・・・







げげ、なんだこりゃ・・・?写真ではなるべく人が写らないように撮ってはいるが、場内はチビっ子達が右へ左へ走り回り、それをテーブルからプレミアムモルツの生ビール片手にピザやパスタをムシャムシャしながら眺めている親達、各場所で記念撮影をしている家族等々・・・。




ううむ・・・噂には聞いていたが予想以上だな。てか日曜日だと言うのにこのチェックイン待ちの行列ってナニ?




ふと受付カウンターに置かれていたタブレットを見ると夜までビッシリ分刻みで組まれているさまざまなイベントの時間割を目にした。スゲー・・・これはたしかに大変だ。残念ながら私が参加できそうなイベントは見つから無かったが、わざわざ遠方からやって来てまでもこの用意されたスケジュールをこなすことこそが【キャンプアンドキャビンズ】に来る「意味」なのだろうな・・・。私は私が今ココにいるのは明らかに「場違い」だと言うコトに気付いてしまった。

私はキャンプ場の案内ファイルを渡されてマイサイトに向かった。ファイルには「ボディ・エステのご案内」までありやがる。いったいココって・・・。






おそるおそる場内を進むとなんだか感じの良い木立の中のT45サイト(電源付)だった。1泊だし日差しもあまり入って来ないので今回はタープも出さずアースドーム300のみの設営とした。







今回のマイサイトはじゃぶじゃぶ池に続く「イベントデッキ」が目の前という最高の立地。ラップ系の音楽も鳴りだし子供達の声も合わさってとても賑やかだ。汗




さて設営終えて腹が減ったので少し遅めの昼食。フツーならすぐそこのPIZZA HOUSEで名物ピザ買ってきてカジュアル・ランチなのだろうが、なんだかこの雰囲気に流されたく無い昭和のキャンパーは『山形米・つや姫』を炊いて『山形だし』をのせた純・和食ランチ。500円のC&Cピザは美味そうだしイベントで忙しい人達にはピッタリなんだろうけど、やっぱ炊きたての白米と漬物が1番美味い!コレ最高。




焚火しようと焚火台出したら、突然少し躊躇するような風が吹き出した。構わず始めても良いようにも思えたけど、隣のテントも近いし落ちている枯れ葉も多いので久し振りの焚火は見送った。







特に場内を見て歩きはしなかったが、なかなかいい森じゃないか。炊事棟がキレイだとか、サイトの水捌けがどうのとか、今さらキャンプ場の説明は一切いらない。すべてがキッチリよく管理されていて気持ちのいいキャンプ場だ。日中はこの森に「静寂」を求めてもそれはムリな話し。「常にテンション・アゲアゲ状態」という高度なキャンプ・スキルを持ち合わせている子供達が1番楽しめる場所なのだから。







焚き火ができないならもう食うしかねぇ!と15:00から夕食スタート。白菜・生しいたけ・えのき・ネギ・しめじをザクザク。




大きなフライパンには昆布だしと塩少々。



銀座の山形アンテナショップすぐ近くの高知アンテナショップ「まるごと高知」に寄ってコイツを見つけた時から本日の夕食メニューは決まっていた。高知・馬路村の「ゆずポン酢しょうゆ」。しかもユズの味強烈な「赤キャップ」!ふたを開けただけでユズ畑にいるような香りがテント前室にひろがる。醤油はカツオダシの風味もスゴく、私はこれ以上美味いポン酢を知らない。



なんだかんだ言っても結局ナベは素材の味が良く出る「水炊き」が1番美味い。鶏手羽元と野菜をブチ込んで出来上がり。「こんなシャレたキャンプ場にいるならカタカナの料理くらい作れよ」との声も聞こえて来そうだがほっといてくれ。昆布としいたけ、白菜・鶏肉のダシが効いたスープでポン酢を少し薄めて手羽元ををチョンとつける。ホロホロハフハフ、ウマ〜っ!あ、誕生日おめでとね。ww











腹が苦しくなるほど食べ続けて17:00過ぎには早々とテントイン。横になっていたらなんだか眠くなってきてしまったが、ここからがスゴかった。


「さあみんな準備はイイかあああ〜!?」

「イェ〜〜イ!」(ドンドンパフパフ〜♪)





「な、なんだ?ナニが始まった?」めろ&りんは慌ててテントの外を見る。それはまるで新宿のショーパブさながらの大音響で聞こえてくるMC&子供達の大声援。


「リ〜〜〜チ!!!」



決してリーチ・マイケルがボールを持った瞬間では無い。気温は10℃を切る寒空の下の大ビンゴ大会。こんなに盛り上がるとは想定外だった。めろんはテント内で挙動不審のヘンな動きでテント内を歩き回り、りんごはシュラフに潜り込んで出てこなくなってしまったが、そんなコトはおかまいなしに会場の熱気は絶好調!小1時間のまさに「嵐」のような時間だった。もし次にココに来る時があるのなら、もっと奥のサイトがいいかも。いや、もうないか。ww


※サイト前のビンゴ会場・イベントデッキ




19:00にはビンゴ大会で燃え尽きたチビッ子達は自サイトに帰り、デッキで流れていた音楽も止んでようやくキャンプ場に静寂が訪れた。いいキャンプ場だな。


2019/11/18(月)06:00


今日の朝もいい天気。通路には鳥の鳴き声と子供達の楽しそうな声が響き渡る。オイ「学校」はどうした?




昨夜の夜に浸しておいた山形県産青大豆「秘伝豆」は『つや姫』と炊いて豆ごはんになった。いやはやこれも最高。



朝食は「秘伝豆TKG」、残った豆ごはんは軽く塩を振って帰りの車中用おにぎりとした。キャンプ場のアウト時間は13:00なのでゆっくりのんびりと撤収。




低料金のマイナーキャンプ場で自然を楽しむキャンプスタイルが大好きだけど、気温が10℃を切ったら高規格キャンプ場のテント内ホットカーペットでネコと一緒に丸くなるのが我が家のキャンプ・ダブルスタンダード。今回の【キャンプ・アンド・キャビンズ】は賑やかだけどキレイでサービスも良く、秋・冬キャンプでも安心してしっかりと楽しめるが、私にはチト刺激の多いキャンプ場だった。



でも子供達がこれほど目を輝かせながら遊べるなら、親はかなり忙しいだろうけどやっぱり連れてきたくなるだろう。




最近は妻も私も「これからキャンプを始めます」と言う知り合いからの相談や質問がとても多くなってきて、子供連れの家族には【北軽井沢スウィートグラス】や【メープル那須高原キャンプグランド】【フォレストパークあだたら】などをオススメしているが、今後は「予約がなかなかできないけど」と前置きしながら「子供が1番楽しめるなら【キャンプ・アンド・キャビンズ】だよ!」と言うだろうな。

唯一「クリスタル・ハンター」でキレイな石を見つけられなかったコトは悔やまれるが、これが言えるようになっただけでも来てよかった。思い出に残る「バースデーキャンプ」にもなったしね。私の最初で最後となる【キャンプ・アンド・キャビンズ那須高原】。ありがとう





帰りは久し振りに硫黄温泉に入りたくて那須湯本の【那須ビューパレス】へ。やっぱり那須は「鹿の湯源泉」に限る!



泉質は酸性硫黄泉。もちろん100%源泉かけ流し。




内湯と露天のこじんまりとした風呂だが、展望のある露天は誰もいなくて気分爽快。湯守が入ってきて「これからの時期は少しぬる目なんですよ」と言っていたが、私にはちょうどいい湯加減だった。



タオル・バスタオル込みで1,100円は少し高いけど、シャンプー・リンスの揃っている洗い場があって、のんびり露天で「鹿の湯泉質」を楽しみたいならいい風呂である。



急な出撃だったけど、今回もいい秋キャンプとなった。やっぱキャンプは最高だ。



▼追記
先日リニューアルオープンした東北道蓮田SA(上り)がスゴかった。おそらく新東名高速のどのSAよりもスゴい!東北方面のお土産なら全部揃っていて各地の野菜・刺身・果物もある。名物や特産品は地域ごとに分けられていて「岩手コーナー」には岩鋳の南部鉄器も並べられているほどの充実ぶり。「ここはイオンモールか?」と思いながら通路を歩いていた。今後キャンプの帰りは佐野SAや羽生PAもいいけれど、少し我慢して蓮田SAまで行くのが「正解」だ。なにより嬉しかったのが牛タンの「利久」が入ったコト。今まで牛タン定食食べたくなると東京駅八重洲北口まで行っていたが、これからはキャンプの帰りはフツーに「利久で牛タン」。嬉しいなぁ。



  


2019年11月20日

秋の高規格キャンプ【まずは都内で買い出し?】編

2019/11/16(土)10:00



かつてはこのビルにも勤務していた懐かしの有楽町。10年以上前の話しになるが、独立後最初の仕事は某不動産会社を軌道に乗せるまでの「開発用地仕入」から「分譲販売」までの建売アドバイザー業務。「社員」では無かったので暇を見てはこの界隈の「寿司屋」だ「時計店」だ「WINS」だとフラフラ散財が絶えず、結局受け取った報酬の何倍もの金がこの街に消えていった。





本日、銀座を訪れた理由はエルメスでもパテック・フィリップでも無い。着いたのは有楽町駅から徒歩5分(車で来たけど)、モンペ姿の等身大・吉村美栄子氏(現・山形知事)が優しい微笑みで出迎える『おいしい山形プラザ』だ。1Fが物産品販売、2Fが観光情報、3Fに山形屈指の地産地消イタリアンレストラン「アル・ケッチァーノ」を構える山形県のアンテナショップ。

東京都中央区銀座1丁目5-10ギンザファーストビル
営業時間:10:00〜20:00
定休日:年末年始



山形が俺を呼んでいる act.4【リアル秘密のケンミンSHOW】
https://seasonbest.naturum.ne.jp/e3280565.html


10/末に山形・尾花沢市のグルキャンで生粋の山形キャンパーChai夫妻から振る舞われた芋煮を始めとする数々の山形グルメの中でも、ひときわ田舎クサくいい味を出していた山形県産青大豆「秘伝豆」。旬の時期は9月〜10月上旬と聞いていたが、本日ココで秘伝豆の試食&販売が開催されることをネットで知り鼻息荒くやって来た。




花笠音頭が流れる店内に入るとすぐに500g小パック(950円)〜10Kgパック(12,000円)がどっさり並んでいた。私が小パック(500g)を手にしたら、東根市戸田商店のオヤジから大パック(2Kg・3,000円)を渡されて「これ買えばその小パックはサービス!」の声に「よし買った!」。おそらく年末まで持ちそうな合計2.5Kgの秘伝豆を購入して売場を離れた。



店内奥に進みまずは「山形だし」を1つ。



山形で買い忘れてきた「マルジュウ醤油」を1本。



おっ。「スモっち」もあるのか。赤と黒を2つずつ。



あ〜コレはいいや。w



「でん六豆」って山形のお菓子だったのか・・・。子供の頃よく食べてたなぁ。てか、これ以上豆買ってどうする。さすがにこれはスルーした。




店内は芋煮セットはもちろんのこと、米・酒・100%ジュース・野菜・漬物・缶詰・お菓子・フルーツ・・・等々、おいしい山形の味がズラッと勢揃いしていてコレは妻を放っておくのはマズい。私は急いで会計を済ませ妻を連れて店を出たが、こんな都心であの月山や蔵王の山々に囲まれた果樹園の雄大な風景や、キャンプで芋煮をしていた時の楽しかった思い出を少しだけ感じられたことはなんだか嬉しかった。




ナニ食わぬ顔をして都内に住んではいてもそのほとんどは地方から上京してきた人達ばかり。このリトル・ヤマガタにはそんな都会の生活に疲れた山形の田舎モン達がやって来る「心休まる場所」としての役割もあるのだろうなぁ・・・と空を見上げChai夫妻の顔を思い出しながら笑った。


「さあ、キャンプ行くぜ!」



今回は妻のバースデイ・キャンプ。快晴の東北道を走りバリバリの高規格キャンプ場へ向かう。この時私達2人と猫2匹はまだ楽しい気持ちでいっぱいだった・・・。



秋の高規格キャンプ【キャンプ・アンド・キャビンズ入門】編
https://seasonbest.naturum.ne.jp/e3286553.html



  


2019年03月28日

花粉に挑むキャンプ【鬼怒川温泉オートキャンプ場】

2019/03/23(土)


※釈迦ヶ岳1,795m(栃木県日光市)


昨年・一昨年と症状は落ち着いていて昨年のこの時期は毎週のようにキャンプに出撃していたが、今年はこの尋常で無い花粉量に出撃を断念せざるを得ない日々が続いていた。

私はまだ「花粉症」などという言葉も無かった頃からの付き合いで「キャンプ」に於いてはどんなに強い風や雪よりも「花粉」は厄介なコトこの上無い。2月の伊豆キャンプから1ヶ月経ってもまだ行き先すら決めておらずこのまま花粉が収まるゴールデンウィークまでまさかのノーキャンプにもなりかねない状況だった。



※日光街道(国道119号線)


目のまわりと鼻の下は擦りすぎて赤くなり軽い頭痛も続き体はダルい最悪のコンディション。しかし「今週は週末に寒気が下りてきて冷え込む」という予報が飛び込んできた。「花粉の飛散量が減るこのチャンス逃すまじ!!」何故よりによって「杉並木」が続く日光方面に向かったのかは謎だったが、温泉併設・通年営業の【鬼怒川温泉オートキャンプ場】に向かった。

さいたま市から2時間程度で行ける鬼怒川温泉は由緒正しき栃木の名湯だがフツーのアルカリ性単純温泉。ときめき喜んで入る泉質ではないけれど、カラダ中にビッシリ付いた花粉を洗い流せればなんでもよかった。





【鬼怒川温泉オートキャンプ場】(栃木県日光市)

大人500円×2・サイト4,000円電源1,000円の計6,000円。これに併設の温泉(循環)が別に1回500円/大人1名。これなら距離的にもあまり変わらず温泉の質も良く入り放題の【塩原GV】だなぁと思いながらも受付を済ませ1番サイトに設営。

春休みの期間に入ったにもかかわらずキャンプ場のサイトはそれほど埋まっていなかったが、少し離れた左のオヤジグルキャンサイトからは「さくらんぼ」(大塚愛)、小川を隔てたファミリーグルキャンからは「AKB」。明るい時間なら子供逹がはしゃぐ声や、酒で盛り上がる声はどんなに大きくて賑やかでもそれはそれで笑えるのだが、離れたサイトまで聞こえてくる音楽は自然を楽しむ「キャンプ」では苦痛以外何物でもない。ワイワイやるBBQで音楽を鳴らしたくなるノリもわからなくはないが、そんな初心者を黙認しているような管理者は「管理費」という名目でサイト利用料金とは別に徴収しているのならしっかり管理してくれ!と苦言を呈したくなるのは歳のせいなのか。






そろそろ設営にも慣れてきて花粉にも有効(?)だとわかったロッジシェルターT/C。買ってよかったとしみじみ思いながら今回もウェザーマスター・ブリーズドーム240のインナーテントをカンガルースタイルにしようとブリーズドームの収納袋を開けたら、なななんと、フレーム忘れてきた!汗

これも「花粉のせい」なのだが、こんな山の中に居てもくしゃみ1つしない妻に何を言ったってわかってくれるハズもない。私は妻の突き刺さるような冷たい目を背後に感じていた。

仕方なく私はドームテントにフレームを通さない鉄骨フレームのロッジシェルターだからこそできる秘技「なんちゃってワンポール張り」を披露。





テント上部のフレームを通す部分をガイロープで吊るし4隅をペグで留める。ロッジシェルターのフライシートにはペグを打たずに(面倒だから)インナーでロッジシェルターを支えるという高等テク。インナー出入りのファスナーがすごく動かしづらいのは誤算だったが、まぁ1晩くらいなんとかなるっしょ。






なんとか設営を終えて改めて周囲を見渡すと鬼怒川沿いのこのキャンプ場、どこかのキャンプ場にそっくりだなぁ・・・そうだ思い出した!埼玉の【スプラッシュガーデン秩父AC】だ!
https://seasonbest.naturum.ne.jp/e3045675.html
まあキャンプ場として悪くは無いけど「似ている」と言うコトでお察し頂きたい。ただ「埼玉」よりは遥かにこちらの方が気分は良かった。






ユニセラに火を入れて夕食の準備。私がキャンプに行く朝は車の中で必ず視聴する「朝だ!生です旅サラダ」(朝日放送(土)09:00)。この日は鹿児島の「そら豆」をレポーターのラッシャー板前さんが炭火に皮のまま投げ入れ熱々を美味そうに食べていたのだが、まさにその鹿児島産そら豆が買い出しのスーパーに陳列されていて(※そら豆は鹿児島が生産量トップ)、これはうちもやるしかないだろう。





皮はあっという間に焦げだすが問題なく焼き続ける。3〜4分で中の蒸気が吹き出したら完成。





1本1本炭の配置やそら豆の置場所に注意しながら、どのくらい焼けば最高の豆になるのかベストタイミングを見つける作業が楽しかった。あまり焼きすぎると中の豆の水分が無くなり、固く小さなとてもマズい豆になるのも検証済み。w
上手く焼ければホクホクで甘いけどほのかな苦味が感じられささやかな春の訪れを味わうことができる。






前回のグルキャンでデビューするハズだったグリルプレート。ユニセラにキッチリ固定されて使いやすいが6人のお好み焼きを焼くには小さすぎた。





グルキャンで粉が足りなくなる事態だけは避けなければならず大量に購入したため、あまりにあまった粉を消費すべく今回もまたもやお好み焼きにしたが2人分ならグリルプレートの大きさにまったく問題はなかった。今後はもんじゃもやってみよう。







18:00には早目の夕食を終え本来なら温泉に行く時間だが、インナーテントでめろ&りんと遊んで横になったら動けなくなりまさかの19:00就寝。汗

まぁわかっちゃいたけどおびただしい量の花粉にやられ、場内の温泉も循環、一部かけ流しだそうだが、その「一部」であろう露天風呂も本日は利用できないと知ったコトが、こんなダラけたキャンプとなってしまった理由だとここに記しておく。用意していた今期最後となる栃木産イチゴも食べなかった。








2019/03/24(日)04:00




こんな時間に起きたってめろ&りんと遊ぶコト以外何もすることは無いがフライシートにカサカサという音が聞こえてきたので外に出てみるとまあまあの雪。マジかー!?



気温0度。積もりはしなかったがこの日は15:00頃までチラホラ降っていた。「栃木で見る雪はこれが最後ね」とさみしそうに君がつぶやく♪」






昨夜の残りのお好み焼きを焼いて350円のとちおとめを食べたら撤収だ。




1番電源付サイト。ロッジシェルターにタープはムリな大きさ。




河原側サイトから鬼怒川の眺め。




結局利用しなかった「上滝之湯」。


終わってみればなにかおすすめできるようなところは見つけられなかったキャンプ場だったけど、どこのキャンプ場でもいつもとなんら変わらないキャンプの我が家。

ひと月ぶりに花粉にまみれながらもキャンプ自体は楽しめて妻もリフレッシュできたと思う。



キャンプ場の外になるが入口付近で鬼怒川の河原に降りられるところがあり、そこからの眺めが1番のビューポイント。巨大温泉街より上流部分にあり川は澄んでいてとても冷たくて気持ちよかった。

これにて「花粉へ果敢に挑むキャンプ」終了。今年は「花見キャンプ」など滅相もなくGWまで自宅待機を誓った・・・。ふ、ふぇ、ふぁくしょっ!泣







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2019年01月27日

折れた心を持ち直した1月の【塩原グリーンヴィレッジ】

新幕初張り!心も折れた1月の【塩原グリーンヴィレッジ】
https://seasonbest.naturum.ne.jp/e3186041.html



2019/01/19(土)16:00




雪の無い1月の塩原グリーンヴィレッジ。気の緩みで新幕のアースドームのポールは無情にも折れてしまい、テントはガイロープペグダウンのテンションによりかろうじて自立。強風により焚火もできず気持ちはダダ下がりの午後。




テント内でめろ&りんと遊んだ後はゴロゴロ昼寝。夕食は粉末のクラムチャウダーに湯と餅を入れただけのまるで登山泊のようなULメニュー。「新幕初張り&雪中キャンプ」を目論んでやって来たのにまさかの「お茶漬けキャンプ」になってしまった。





そんな重苦しい雰囲気を打破しようとしたのか、妻は「温泉行ってくる!」と立ち上がった。


そうだっ!ココには温泉があるじゃないか!





※野天風呂(2018/01撮影)

宿泊者専用の風呂で男女入れ替え制。
16:00〜17:50女・18:00〜19:50男
20:00〜21:50女・22:00〜23:50男
06:00〜07:50女・08:00〜09:50男



※那須グリーンヴィレッジ4号源泉
ナトリウム・カルシウム-塩化物・炭酸水素塩温泉(低張性・中性・高温泉)


成分は1,200mg/Kgと少々控え目だが、まーまさに「冷えた体を温めていってくれ!」と言わんばかりの長湯するには最高の泉質。44.5℃の源泉は温泉棟のすぐ脇から流れ込んでいるので、加温加水無しでも浴槽はちょうどいい温度が保たれている。




サイトからわずか歩いて1分で脱衣所、3分あれば湯に入れる手軽さは他に例を見ない。私は誰もいないのを見越して22:00に入湯。今年は「雪の華」を歌えなかったが、オーバーフローして流れていく湯の音だけしか聞こえないこの時間は「やっぱりこのキャンプ場スゲーなぁ」と改めて思うと同時に「ポール折れの悲劇」もキレイにかけ流してくれていた。




これだから冬の【塩原GV】はやめられない!





火照った体に冷えた【スカイベリー】もやめられない。w





2019/01/20(日)06:30




翌朝妻はまたしても野天風呂でホヘ〜としていた。でもなんだかココに来たらコレでいいんじゃね?という気もしてくる。なーんにもしないでゴロゴロ食っちゃ寝して気が向いたら3分で源泉かけながし!風呂上がりには旬を迎えた栃木の救世主「スカイベリー」!(ビールでも可)

しかし今期のスカイベリーはスーパーや産直で見る限り価格もついに「あまおう」に並んでしまったようだが、この爽やかな甘味と瑞々しさはこの時期の栃木キャンプには大きく彩りを添えるマストフルーツ!今後も1人1パック体制でキャンプにのぞみたい。




ま、そんなコトはどうでもいいのだが、やっぱり【塩原グリーンヴィレッジ】で雪の無い時はあえて「お茶漬けキャンプ」にしてしまう考えの方が我が家の充実度はあがるコトがわかった。妻がのんびりできればそれが1番なのだ。


冬季料金で1泊100平米電源付4,000円。天気のいい週末に混んでいないだけでもまた来たいと思わせるキャンプ場だが、繰り返して言う。「この温泉はやめられない」。









11:00撤収。野天風呂では頭や体を洗えなかったので場内別温泉の「福の湯」へ。



宿泊翌日の12:00までならチェックイン時の領収書を見せれば何度でも無料だが、キャンプ場以外の人も来る日帰り入浴施設だから12:00過ぎての入館は700円/大人かかるので注意。



※内湯

内湯も外湯も加温加水無しの源泉かけながし。成分表を確認していないが野天風呂とは違う源泉らしく、自噴毎時20トンもあるここの源泉は那須塩原最大級の湧出量。日曜の昼間なのに誰もいないのが素晴らしい!




ちょいぬるめの外湯で那須塩原の風景を楽しんで内湯でしっかりあたたまる。なんだこりゃ?これじゃパーフェクトな「湯治キャンプ」じゃないか!w




妻は売店のある入浴施設で納得のいった風呂だった時は必ずなにかしら買って出てくる。とてもわかりやすい。





近場にこんなキャンプ場があるのを嬉しく思いながら2019年初キャンプ終了。また来年!今度は「雪の華」見せてください。w



1月の【塩原グリーンヴィレッジ】終了。







帰りはちょい寄り道。東北新幹線「西那須野駅」近くの「かどや」へ。


※そば・うどん かどや11:00〜15:00
(店前に大きな駐車場あり)


たまたま先週(01/12(土))のテレビ東京「アド街ック天国」でとりあげられたエリアが「那須塩原」だったので食い入るように見ていたが、地元で大人気の蕎麦屋と紹介されていた。

栃木県は蕎麦の生産量が実は全国3位。中でも那須塩原は蕎麦屋が多く名店も多い。昨年の記事で紹介した会津山都十割そば「ふくろう」に寄るつもりだったが、テレビ画面の蕎麦を見て俄然こちらに行きたくなる。





約30席ほどの小さめな店内。14:00過ぎなのに満席。たまたま待たずに座れたが注文時には店外に並ぶ人がいた。







メニューはいたってシンプル。妻も私ももちろん「つけそば冷やしたぬき600円」。




濃い目の熱々つけ汁にキリッとシメた田舎そば。味は「たぬきそば」だが、フツーの「冷やしたぬき」でもなくこんな風に食べるのは新鮮、「讃岐うどん」で言うところの「ひやあつ」ってヤツだ。そばのコシが素晴らしい。最後に蕎麦湯でつけ汁を割って大満足。人気店なのは頷ける。

地元の人は「中盛(+50)」や「大盛(+100)」ばかり。私も次回は「大盛」いってみよう。安くてガッツリそば食べたい人にはおすすめ。味は保証します。






  


2019年01月24日

新幕初張り!心も折れた1月の【塩原グリーンヴィレッジ】

2018/01/19(土)




ただ雪の上に設営しただけでは無く、テントやタープに降り積もる雪の重さを警戒しながらシュラフに入り、夜中は夫婦交代で雪降ろしをするような本格的な「雪中キャンプ」を楽しもうと昨年のリベンジも兼ねて1月の【塩原グリーンヴィレッジ】(栃木県)にやって来た。





かじかんで動かなくなった手や、芯まで冷えきった体を本物のかけながし温泉で何度も温まることができるスーパー高規格リゾートキャンプ場の安心感は、冬キャンプの醍醐味を存分に堪能できる数少ないキャンプ場。今回も冬タイヤはもちろん、タイヤチェーンと雪かき用スコップも積んできた。





・・・のだがっ!






ゆ、雪が無ぇ・・・。




上記のトップと管理棟写真は昨年記事のもの。

【2018 雪中キャンプ in NASU-SHIOBARA】
*スカートはしっかりペグ打たなくちゃ編
https://seasonbest.naturum.ne.jp/e3029733.html
*今年最初の雪の華・源泉かけ流し野天風呂編
https://seasonbest.naturum.ne.jp/e3030147.html



気合いを入れて11:00にアーリーで入ったが、場内を見た瞬間に私と妻の緊張感は一気に失われて行く。「じゃあ、(フツーの)キャンプしよっか・・・。」と指定されたマイサイトに向かった。


※今年の管理棟と裏山





朝、高速道路(東北道)に乗ったらすぐに栃木の男体山と那須岳の山々がハッキリ見えた。「いい天気だねぇ」と同時に「これはえらく風吹いてるな・・・」との予想は的中。ウェザーニュースには那須地方に強風注意報発令中の表示。昨年ほどでは無いが、なかなかの風。体感的には5〜6m/sくらいか。

年越しキャンプではロッジシェルターのT/Cインナーが3月発売とのコトで、大きなインナー(300cm×300cm)の【アースドーム2(Whole Earth)】を購入してインナーテントのみを使用したが、「せっかくならフライシートもかけてみたい」との理由で今回「新幕初張り」を試みた。





・・・のだがっ!






PVCシートの上にインナーテントを広げ、ハブ式のポールを四隅のピンに差し込む最後の1本の時、いきなり風速10m/sec近くの突風がサイトに吹き荒れる!インナーテントは強く煽られ浮き上がりそうになった時、私は咄嗟にこの大型幕にしては少し心細いジュラルミンの細いポールを必死につかんだ・・・。





バキッ!!!





※2017/07 星空の教室
まさかのミニカマスタイル!な初富士山キャンプ〜事件編〜より
https://hoshizoraroom.naturum.ne.jp/e2950058.html



ウッキウキの新幕で「ポール折れ」。よくよく考えてみればキチンと四隅は40cmのソリステをペグダウンしているのだからポール掴む必要なんてなかったのに、設営途中にインナー上部が激しく傾く姿に慌ててしまった。大型幕に慣れていない「初心者キャンパー」ぶりを露呈。いつもの【ブリーズドーム240】ならこのくらいの風なんて全く問題なかったのに・・・。

妻からはこのスーパーウルトラ高規格リゾートキャンプ場ならレンタルテントあるんじゃない?と進言されたが、そりゃあるだろうし、まわりはスゲーキレイなキャビンも無数に建っている。金さえ出せば解決するコトくらい百も承知だ。


しかしあの8ママさんだって「初張り」ではないにしろ2回目のカマボコテント設営でご主人の制止を振り切り強引にテントを立ち上げて痛恨の「ポール折れ」。急遽フレーム1本少ない「ミニカマ仕様」に変更、しでかした罪悪感も忘れ笑って立派に1泊してきたではないか。キャンプ歴10年をゆうに越えている私がこんなコトで挫けてどうする。

仕方ない、フライシート保護でポールにタオル巻いてこのまま建てよう。







そしてなんとか自立式ドームテントは「自立」できた。さあ初公開!新春・我が家のニューフェイス第2弾!

これが【Whole Earth アースドーム300】だ!!






よれよれ〜ww




まさか初公開をこんな情けない姿でお披露目するコトになろうとは・・・。

「夏幕」なのでスカートも無く風もじゃんじゃん入ってくる。気温3℃。マイナス5℃の雪中キャンプでも小型ストーブ1つで何年も乗りきってきたが、この時ほど身も心も寒かったコトはない。サイトは堂々と場内中央のベストポジション。周囲には4〜5組のキャンパーがいたが、この姿をどう見ていたのだろう。





まだ風も強いので風上側をガイロープ設置。嫌がるテントへ無理矢理テンションかけているように見えるのは悲しかったが、読者のみなさんは笑ってもらって構わない。






しかしテント前室は広かった。インナーテントの寸法ばかり気にして全体の寸法などまったく見ていなかったことは信じられないと思うが、こりゃ我が家のウェザーマスター・トリオドームより広い!



「うん、うん、いいねぇ!」と前室で自らを鼓舞するように励まし合う2人。めろんとりんごは広いインナーテントを狂ったように走り回っていた。








広いな〜♪