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Posted by naturum at

2018年09月06日

おいしい葡萄の旅 多摩源流の郷【玉川キャンプ村】

金曜日の午後。車の窓から空を見れば台風襲来前の流れる雲。雨か・・・。


こんな時はキャンプ場も空いているだろうしサイトでのんびり雨を見て過ごすのもいいなぁ。なーんて近場のキャンプ場を検索すると「おおコレでいいや」と格安キャンプ場を発見!早速勤務中の妻にメール。


「明日から大雨だよ!」

「川が危なそう・・・。」

「寒くないかな〜」


妻から次々と送られてくる明らかに乗り気でない返事。私はひたすら無視を決め込んでいたが確かに天候は思いきり下り坂で、ホントにひどいキャンプになりかねない。コレは何か他に用意する必要があった。






キャンプ場の場所は限りなく東京都に近い山梨県。さいたま市の自宅から2時間と距離的にはなんら問題ないが周囲はなんもないところだろう。

ただ今年の夏キャンプで1度もできなかった「焚き火」がしたかったので「直火可」のキャンプ場を選んだがそれだけではチト寂しい。

よし、この時期に山梨県行くなら「ぶどう」以外に考えられない。今回は「ひたすらブドウを食べ続けるキャンプ」で行こう!そうと決まれば急いで車にキャンプ道具を積み込んだ。




2018/09/01(土)




埼玉側から圏央道に乗れば早速【八王子JCT】とその先の中央道【相模湖IC】までの渋滞表示。しかし今回はその手前の【青梅IC】で降りて奥多摩方面に向かう。青梅市街を抜ければスイスイ走れてあっという間に奥多摩湖だ。





そこから県境を越えてすぐにあった【玉川キャンプ村】。



おお!なんだかワイルドそうじゃねぇか・・・。汗


国道139号線から脇に逸れて細い道を上ったところにキャンプ場はあった。




古き良き昭和のキャンプ場。管理棟前のバーベキューコーナーは案外賑わっている。養魚場を兼ねていてヤマメ・イワナ・ニジマスの釣り場やつかみどりもできるのでそれ目当てのファミリーでだいぶ盛り上がっていたが、サイトは好きなところを選んでくれとのことだったので管理棟からだいぶ離れた静かなエリアに幕営した。





このキャンプ場のテント場はすべて電源無しの区画サイトになるが1つ1つが狭くテントにオープンタープは難しいような感じ。特に管理棟近くのサイト(26〜34番)は小さく見えた。私が選んだ1番サイトは1番大きいと管理人から聞いたがトリオドームに小型のムササビタープでギリギリっぽい。トリオドームには狭いながらも前室があるので結局タープは出さなかった。

森に囲まれたこのエリア(1〜13番)の雰囲気は「ソロキャンパー向け」で他に2組いたがやはりどちらも「ソロ」。静かなキャンプをするにはとてもいい感じだ。

サイトには細かな砂利が敷かれ水捌けは問題なさそう。すぐ脇には「川」というより「沢」が流れていて上流側は釣りや養魚場になっている。


※1番サイトより


さすが多摩川源流の地だけあって水はとても澄んでいる。炊事棟には「湧き水」も出ているようだ。


※13番サイト奥の滝




テントからの眺めは悪くない。沢は結構な音だけど慣れてしまえば心地よくなってくる。1区画2,000円の管理棟から離れたこのエリアには簡単な炊事場とトイレしか無いけれど、気軽に来れる距離でこの時期に貸しきりに近い幕営ができる価値は高い。誰にでもおすすめできるようなキャンプ場ではないかもしれないが【新富士オートキャンプ場】のようななんだか懐かしく思えるなかなか味があるキャンプ場に見えた。







標高600M、沢の音、雨に濡れた森の匂い、気温20℃。

雨は降ったり止んだりだったが焚き火を楽しむにはなかなかの雰囲気。少し秋の気配も感じた。




管理棟で買ってきた薪を頼みもしないのに斧を持ち出して割り出す妻の顔は笑っていた。ストレス発散になるんだろうな。






夕方になり早めの夕食。東北キャンプで買ってきた「前沢牛の昆布巻き」、道の駅で買ってきた「ハーブチキン」、いただき物の「京漬け物」とこれ以上ないお手軽料理(?)だが、ハジケまくった「夏の東北旅キャンプ」のクールダウンにはこんなもんで丁度いい。




山奥の澄んだ水と澄んだ空気の中で妻と2人で食べる楽しい夕食。雨がポツポツとフライシートにあたる音さえ心地よかった。





キャンプ場に露天風呂もあったらしいが雨が強く降ってきたので見送り。



その分、めろ&りんとテント内でたくさん遊んであげることができた。以前は強い雨の音に少し怖がる素振りも見せていたけど、もう全然気にしないようだ。この夏でさらに強くなったな。w




2018/09/02(日)06:00




夜中はだいぶ降ったみたいだが雨は止んでいた。今回はうまい具合に設営・撤収時に雨は降らず終日雨予報だったコトを考えれば焚き火もできていいキャンプだったな。

簡単に朝食を済ませ09:30キャンプ場を撤収。急遽決めたキャンプだったけどまた1つ高速道路の渋滞を気にせずに「お茶漬けキャンプ」に行ける場所を見つけられた。奥多摩湖周辺はキャンプ場も多いエリア。またいつか来るだろう。






キャンプ場から約5Kmにある【道の駅こすげ】。おそらくこの村を訪ねても登山・釣り以外ならここしか来るところは無いと思われるが、これがなかなかの道の駅で「源流レストラン」では川魚料理なども充実している。




私達は併設されている「小菅の湯」へ。




10:00開館19:00閉館(夏期)大人620円(3時間)
高アルカリ性単純温泉(ph9.9)。内湯は循環だが外の壺風呂などは源泉かけながし(加温)。ただすごく混んでいたので私はかけ流しの風呂には入れなかった。朝イチは地元の人が多くいるようだ。




さてここからは県道のキツい峠を越えて丹波山村に出てからは青梅街道(国道411号線)を勝沼方面へ。この道は小仏トンネル渋滞の迂回で何度も通っているが明るい時間に通るのは初めて。キャンプ場銀座だったのね。






車を走らせること約1時間。勝沼市に入ると周囲は一面ぶどう畑!


「よーし食うぞ!デラウェアでもカベルネ・ソーヴィニヨンでもなんでも持って来いやっ!」


やる気みなぎってぶどう街道に入るがどうやら果樹園によって品種や制限時間もいろいろあるらしい。どの駐車場にもコレ目当ての大型バスが停まっていて盛況だ。今の時期は主に巨峰、シャインマスカット、デラウェア、ピオーネ。何種も食べられるコースも用意されていたが、やはりシャインマスカットが入ると料金も少々高くなる(大人2.000円くらい)。





妻と協議の結果、シャインマスカットは帰ってからもイヤと言うほど食べるからココは最近ご無沙汰の「巨峰」1点に絞ることにした。時間もだいたいの店で「60分」か「40分」。年齢的にどうしても60分食べ続けられるとは思えず今回は「巨峰・40分780円コース」の1本勝負と相成った。


受付でお金を払うと「食べるのはここじゃない。ここから5分くらい歩いたとこに会場があるから。」と説明を受ける。なんだよめんどくせーなーと言われた通りにぶどう畑の小道をトボトボと歩いていくと


おお!あった!

右も左もぶどうに囲まれてなんだか楽しそうじゃないか!





ちょうど着いた時に原付バイクに乗った係りの人がやって来て

「今から40分経ったら戻ってくださいね。さあ食べるがよい!」

と言って帰ってしまった。広大なぶどう畑に妻と2人。「なんだか俺達、ぶどう泥棒みたいだな。」と少々とまどいながらもぶどうを食べ始めたが、そのペースが凄かった。それはまるでピーナッツを食べているかの如く1粒口に運んだら足元のバケツにペッ!


ペッ!


ペッ!


ペッ!ペッ!



ペッ!ペッ!ペッ!




(この間終始無言)


ペッ!ペッ!


ペッ!




ペッ!ペッ!ペッ!




(バケツにみるみる溜まっていく巨峰の皮)


ペッ!ペッ!



ペッ!ペッ!


ペッ!ペッ!ペッ!



ペッ!ペッ!ペッ!ペッ!ペッ!



気がつけば2人でもう4房。これでモトは取れたから最後にあと1房頑張ろう!とお互いを励まし合いながらなんとか食べ終え終了。汗

時間はまだ20分しか経っていなかったが目の前にぶらさがったぶどうに気持ちを抑えられずペース配分出来ないバカ2人。しかし食べている途中は1房食べたら1房切ってムシャムシャと食べる姿がなんだか野性に目覚めたような「ワイルド感」に溢れたそれはそれは楽しい時間となった。もちろん採りたての甲州ぶどうも美味かった。小学生以来の「山梨ぶどう狩り」。これからこの時期は毎年来よう。w


※ちなみに9月1〜2日は【ほったらかし温泉】下のフルーツ公園で「ぶどう祭り」だったらしい。あの1本道は大渋滞だろうなぁ。



さぁシメはやっぱりここまで来たら「ほうとう」しかない。車は勝沼ぶどう畑から小1時間で昇仙峡(甲府市)へ。




【円右衛門】10:30〜17:00年中無休

第5回ほうとう味くらべ優勝の店らしいがそんなコトはどうでもいい。ここのほうとうは美味い!昨年秋に知ってからこの日をずっと待っていた。





車中で妻に昇仙峡向かうコトを話すと「私、もう食べられないからね!」と言われていたのでオーダー時に「ほうとう1つだけでもいいですか?」と店員に聞いたら妻が間髪入れずに「私食べるよ。」と「はぁ?何言ってんの?」と言わんばかりに私を睨む。私は1つ頼んで取り皿もらって少し分けてあげようと優しい心でいたのに・・・。




おーこれこれ!昇仙峡の気温はもう「流しそうめん」より「ほうとう」日和。熱々でも美味しく食べられる。年内あと2回は来るだろう。





最後に「ほうとう」持ってくればどんな山梨の旅でもハッピーエンド。急に思い付いて出かけたキャンプだったけど、もう夏も終わりだなと少しだけ季節の変わり目を感じたいいキャンプになった。ぶどうは9月下旬まで。これから「甲斐路」も出てくるので、みなさんも出かけてみてはいかがだろうか。






2018 おいしい葡萄の旅