ナチュログ管理画面 キャンプ キャンプ 関東 アウトドア&フィッシングナチュラムアウトドア用品お買い得情報

スポンサーリンク



上記のお知らせは30日以上更新のないブログに表示しています。
記事を更新するとこのお知らせは表示されなくなります
  

Posted by naturum at

2019年05月31日

2019GW奈良編・act.3思い出の吉野路【白川渡オートキャンプ場】

2019/05/04(土)GWキャンプ8日目



まるで四万十川のブルーを見ているような奈良県川上村のおおたき龍神湖(大滝ダム)。流れがないので初心者向けのカヤック体験なども行われているそうだ。湖岸に見える国道169号線は南北に奈良公園から飛鳥・吉野地方を通り和歌山県の熊野本宮へ行ける観光的にも見どころが非常に多い道路。利用した【白川渡キャンプ場】もこの道沿いにあり、今回の旅の「主要道」だった。




奈良は今までに何度か訪れていたが、生駒山方面や天理市など栄えている場所が多かった。今回は吉野町や五條市など古くからの奈良文化が根付いている町や、南部の厳しい山間地域など私が知らなかった「奈良」をたくさん見ることができた。「長谷寺」に寄れなかったコトが唯一の心残りだが、やっぱりいいねぇ奈良!気が付いたら大好きな地方になっていた。「次回」もそんなに遠い日ではないだろう。





【白川渡オートキャンプ場】(奈良県吉野郡川上村)
今回4泊でお世話になったキャンプ場。フリーサイト(電源付)3,500円/1泊。管理棟には最低限の売店・自販機あり。ゴミ捨て可(要分別)

チェックイン時に場内案内図を渡されなかったので最後までよくわからなかったが、終わってみればとてもいいキャンプ場だった。管理人のオヤジさんも一見大丈夫か?と思ったが実に頼りになる人だった。



管理棟前から奥に向かって並ぶ区画サイト。前面の道路もキチンと舗装されていてとても好印象。料金は知らない。




こちらが利用したフリーサイト。でも区画されている。管理棟脇の空き地もフリーサイトの様だかそちらはテント乱立。こちらはかなり大きく区割りされていて、車を入れてもロッジシェルター3張りは余裕でいける。

問題は場内の「通路」。最初は管理人の車の後ろをついていってサイトに行けたのだが、その時通ったのが他のサイトを横切るショートカットだったので初日は良かったが2日目にはどんどんサイトが埋まっていき、その通路が使えなくなった時は少々アセった。場内に案内板などは無く結局サイトがほぼ埋まって「ああ、ここが通路なんだな」と気付く。今回私は場内最奥部分のフリーサイトでとても広く奥は誰もいないのでプライベート感もあり「最高のフリーサイト」だったが、初心者キャンパーは残された通路部分にも平気でガイロープ張って来るので細心の注意も必要だった。


※誰が見ても「通路」だが、写真奥は通路の半分くらいまで、まるで「罠」のようにガイロープが張られている。汗




私が来た05/01はまだそんなに混んでいなかったが、3日になると一気に満サイト。これはキャンプ場入口の外にあるフリーサイト。




山間なのでどこのサイトでも眺望はそれほど変わらないが、やはり最奥が広々していて気持ちがいい。今回利用したのはA-15からの眺め。写真では見えないが奥に小さな「沢」があるようで水の流れる音が聞こえていた。




サイトから管理棟方向。5〜60M先の茶色い建物は新築されたばかりの炊事・トイレ棟。土足禁止で私には過去最高レベルの清潔さ。この炊事棟もキャンプ場内奥側にあるので、やっぱり奥側サイトの方が便利だ。




飛鳥・吉野地方の観光に便利で周辺は大自然。キャンプ場は大きさの割に設備面は少なく感じたが特に問題は無かった。これならサイト料金も納得。滞在中は気分良く過ごせていいベースキャンプができた。



2019/05/04(土)14:00(GWキャンプ8日目)

午前中に大淀町で透析を済ませて、帰りにちょこっと食材を調達してキャンプ場に戻った。さあ「キャンプ」しようゼ。w



まずは和歌山の田辺市秋津川で買ってきた「紀州備長炭」をユニセラにセット。「キン」「キン」という音が静かに聞こえ出す。
https://seasonbest.naturum.ne.jp/e3226324.html



石川の「輪島塩」をパラパラ。



これはいつも買いに行く足立の焼鳥屋を越える悶絶の美味さ。ありふれた表現だけど、外パリの中ジュワ〜!何本でも食える!何杯でもイケる!



ありがとう!備長炭。もうキミしか買わないから!(疑)




高野山帰りに買ってきた「高野豆腐」。スーパーのお惣菜を土井先生指導による盛り付け。どうぞお召し上がりください〜。




今年のゴールデンウィークは途中で雨降ったけど全体的に和歌山・奈良は天気に恵まれた感じだった。



おかげでテント内は暑くて、この3日間ずっとTシャツ1枚。もう夏じゃん。








最後は外で今回の旅を振り返りながら焚火を囲んだ。




備長炭の火がもったいないので厚揚げをのせる。生姜醤油が炭にこぼれた時の煙と一酸化炭素が混ざり会った最高の香り。たくさん嗅いでクラクラした。








ロッジシェルターの設営もガイロープ張るまで30分かからなくなった。もう長期キャンプにはこれしか考えられない。惚れ込んだ。たぶん死ぬまでコレ。




周囲に枝は落ちてなく、持ってきた薪だけの焚火だったので少しの時間だったけどのんびりできた。




この旅最後の夕食は無難に豚の生姜焼き定食。在庫整理で賞味期限の迫った非常用のツナ缶を開け、これで「平成」の食糧がすべて終わった。







今夜で今年のGWキャンプはおしまいだよ。たくさん遊んだな。




焚火台やユニセラなどは明日の撤収に備えてみんな片付けて21:00就寝。1週間以上テントで寝てるのに「もう終わりかよ!」と何度言ったことか。でもこのセリフが出たならば、今回の旅キャンプも「大成功」だったということ。素晴らしい。



2019/05/05(日)06:00



絶好の撤収日和。まだサイトに陽は届いていなくて少し冷えた空気と鳥の鳴き声がとても気持ちがいい。



普段は朝メシ食べたり食べなかったりなのに、キャンプで朝食を摂らなかった時って記憶に無い。やはりこの朝の雰囲気のせいなのだろう。残ったごはんやソーセージなどは車の中で小腹空いた時用にアルミで包んで袋に入れたら、さあ撤収だ。



ありがとうA-15サイト。広くてのびのび過ごせて気分良かったよ。



管理棟横でゴミ出して、自販機のジュース買って【白川渡オートキャンプ場】にさようなら。



日本一美しい水源地の村を目指し、「吉野杉」の生まれ故郷である川上村。春先は絶対来れないけど、きっとまたいつか。





キャンプ場を出て国道169号線を奈良市方面に車で10分くらいの【道の駅 杉の湯】へ。ここは湯盛温泉・町営の「ホテル杉の湯」が併設されていて11:00から近代的でキレイな温泉の立ち寄り入浴ができる。撤収後の汗を流すにはピッタリで帰り道はさっぱりして帰れた。


※国道169号線(吉野路)


2019/05/05(日)14:00

フツー600km以上の帰り道なら、天理あたりから名阪国道に乗ってさっさと帰るのだろうが、なかなか帰らないのが我が家。



そりゃ鹿さん出てこなきゃ「奈良編」にならないでしょ〜と「奈良公園」へ。でも暑さのせいか、みんなバテ気味。




まずはここも30数年ぶりの「東大寺」から。


※東大寺大仏殿



お〜大仏さまでっけ〜!はい、次。




公園内の駐車場が大混雑だったので公園前の県庁駐車場に車を停めてきたのだが、東大寺まで意外と長い距離歩いてきたのに、春日大社までの道がまー長いこと長いこと。



鹿と人混みで非常に歩きにくい。こっちはめろ&りん車に置いてきているから、車内の気温上昇が怖くて急いでるのだ!



え〜い、ジャマっ!




妻は誰もがせんべいをくれる参道に居座っている鹿にはせんべいをあげず、群れから離れポツンとしていてなかなか「せんべい」をもらえそうもない鹿を見つけてはあげにいく「せんべいオバちゃん」になっていた。ずっと「急ぐわよ!」と私の尻を叩いてきたクセに。




緩やかな登り道を小1時間歩いてようやく春日大社本殿到着。修学旅行でもココは来なかったので初参拝となる。



「藤」の時期だねぇ。「楽しい奈良の旅になりました。」と感謝の参拝となり、所々で「時代」を意識できた想い出深い10日間の2019GW旅キャンプ、これにて終了。




名阪国道(国道25号線)走行中、奈良県境付近で見た夕日が美しかった。






  続きを読む


2019年05月29日

2019GW奈良編・act.2奈良県民にはそこらへんのスタミナラーメンでも食わせとけ!【天スタ】

奈良編・act.1高野山と柿の葉ずし【白川渡オートキャンプ場】
https://seasonbest.naturum.ne.jp/e3227314.html



2019/05/03(木)10:00(GWキャンプ7日目)



いつも西名阪道「法隆寺IC」を通る度に「あー法隆寺行きてー!」と声に出していた。中学生の修学旅行で京都は「南禅寺」の雰囲気に心打たれ、奈良では教科書に出てくる世界最古の木造建築物「法隆寺の五重の塔」が特に印象深かった。参道の玉砂利を30数年ぶりに歩き懐かしさがこみあげる。今回の旅で1番「時代」を感じた瞬間。




「京都」は若い頃から年1ペースで訪ねてきたから、今さら京都に行っても中学時代を懐かしむコトなど無いのだが、ココは今まで来なくて逆によかったと思えた。「時代」は変わってもこう言った場所はずっと変わらないでいて欲しい。年老いて再び訪ねた時に同じような気持ちになれると信じながら参拝を済ませた。





法隆寺のあとはこれも修学旅行ではテッパンコースの薬師寺→東大寺に行こうと奈良の中心部「春日大社」方面に向かったが、途中の道路案内表示はどこも「春日大社方面渋滞中」の文字。まだ10km以上離れているのにカーナビのVICS(渋滞情報)はどこの道路も真っ赤に点滅していて迂回ルートも無し。「ダメだこりゃ」と目的地変更。【法隆寺】からさほど離れていない「大阪府大東市」にナビをセットした。



訪ねたのは「大東市」でピンと来た方もいるだろう。そう、ココは泣く子も黙る天下の名門「大阪桐蔭高等学校」だ。

しかし校庭を見ると野球部のグラウンドらしき場所が見当たらない。だがアセりはしない。今までいろいろ全国の強豪校を見てきたが、これは別に「野球部専用グラウンド」があるハズだ。サッカー部と外野が交差しあう私の弱小県立高校野球部と比べてはならない。ネットで調べてみると、なんと校舎裏に見える山の上にあるらしく急いでそのグラウンドへ向かった。




ライトスタンドに「練習」を見るための一般席が用意されていたのにはスゲーと思ったが、選手の人数が少なく思えたのはおそらく1軍メンバーなのだろう。来たる夏の大会に向けて「1アウトランナー2・3塁」の実戦的な練習が行われていて1球1球、監督がマイクで指示を飛ばす白熱の練習。プレー中でも監督がマイクを握ると全員帽子をとって直立不動の姿勢をとる。それがサードの選手に対しての指導でも、ライトの選手も帽子をとっていた。

私は野球部在籍中ショートが守備位置だった。ある日の練習中、平凡なゴロをエラーしたらベンチから「社会」の先生であまり練習にも来ない監督から「しっかりやれ〜」と弱々しい声が飛んできた。私は聞こえないフリをして土を蹴飛ばしグラウンドのせいにしていたが、これが春・夏全国優勝チームと県大会万年1回戦敗退だった弱小チームとの違いなのだとこの歳になって気づかされる。しかし他校とはいえグラウンドで「時代」を振り返るコトができたのは嬉しい想い出となった。

このチームはまた今年も甲子園に出場して来るだろう。いつも「打倒!桐蔭」と思っていたが、今年は違う見方が出来そうで夏の大会がとても楽しみになって小1時間の見学を終えた。




昼食はまた「柿の葉ずし」の店でも探そうと思っていたが、妻の同僚から思わぬ情報が入った。その人はいつも「めろ&りん」を写真に撮って「癒される〜」と言いながら可愛がってくれるイマドキの子だけど実は奈良出身。その子曰く「天スタ」こそ奈良県民のソウルフードらしいのだ。最近では「秘密のケンミンSHOW」で紹介されている。



※天理スタミナラーメン700円

おお!コレ来るとき名古屋近くのSAで「ご当地カップラーメン」で売っていたやつだ!「関西のスタミナ」と聞いてガツンとくる感じを想像していたが、いざ食べてみるとニラとたっぷり白菜に「ニンニク風味」のやさし〜いとんこつ醤油ラーメン。これは1日置きに食べてもイケそうな北陸最大のラーメンチェーン店「8番ラーメン」に近い感じがした。

私はとても美味く食べられたが、妻は「水戸スタミナラーメンの方が全然上よ!」とまたもや小さな小さなお国自慢。この「天スタ」を「スタミナラーメン」と認めるまでには至らなかったようだ。でも今回の旅で和歌山と奈良のご当地ラーメン2つ達成。特別ラーメン好きでは無いけれど、意外と全国各地で食べている気がする。



ピリ辛だけど子供でも食べられそうな辛さ。国道沿いに何軒もあって連休でも特に行列は無かったので昼食にはピッタリ。「そのへんのスタミナラーメン」だけど、また奈良に来たら食べたいと思う。




夕方キャンプ場に戻りのんびり過ごす。




5月3日夜の【白川渡AC】は満サイトで絶好調の賑わい。考えてみればこんな美しい秘境の川上村だけど、大阪・京都からでも100km圏内。うち(さいたま市)から秩父や宇都宮に行く感覚なんだよな、そりゃ混むハズだ・・・なんて思いながら本日も20:00に就寝。実質最終日となる明日こそは少しくらいキャンプらしいコトしよう!とも思っていた。。




夕食は桜井市の工場直売で買ってきた「三輪そうめん」



【天スタ】よりこっちかな。w





つづく





  


2019年05月24日

2019GW奈良編・act.1高野山と柿の葉ずし【白川渡オートキャンプ場】

2019/05/01(水)16:00(GWキャンプ5日目)



和歌山県から北上して十津川村から奈良県入り。吉野郡川上村の【白川渡オートキャンプ場】にチェックインした。設営はレインウェア着用だが明日からは好天予報。気分が下がるコトはなかった。


※ポールが折れたままのホールアース300のインナーテント。早く治せって。





「令和」最初の夕食は「昭和」の時代から愛され続けて50年!日清カップヌードル。我が家らしい幕開け。




めろ&りんには誕生日祝いのチャオちゅ〜る。



20:00就寝。時代は変わっても寝る時間は変わらない我が家。



2019/05/02(木)05:30



朝イチでヤマザキ・ロイヤルブレッド6枚切りを軽くトースト。




とろけるチーズとレタスを乗せて




こちらも「昭和」の時代から愛され続けて50年!カリッと焼いたマルシンハンバーグを乗せる。




コレはブログ用。




アルミホイルに包んで本日のお手製弁当ができたら出発だ。



※京奈和自動車道(一般国道の自動車専用道路)


もう20年くらい前のコトになるが、知り合いの大宮駅前(さいたま市)にある大手不動産会社の支店長は、GW休日出勤の代休に店の部下を引き連れて「高野山(和歌山県)」に向かった話しを聞いたことがある。

彼は四半期の営業目標を達成して本社から報奨金を受け取り支店に戻ってきたが、部下からは「松阪の「和田金」ですき焼き食べてゴルフ!」とか「すし善(ススキノ)」で寿司食ってその後は・・・」とまるでいい歳したオヤジのような言葉しか出てこない。新卒で初々しく入社した若者が、たった2〜3年でこんな風になってしまったコトの責任を痛感していたのかはわからないが、このぶったるんだ営業社員どもに「喝」を入れるべく、朝のミーティングで彼はこう宣言した。

「いいかおまえら。今回はゴルフもネーちゃんもナシだ!」



※宿坊・高野山別格本山【一乗院】
https://www.itijyoin.or.jp/shukubou/flow.html

それから1週間後の新緑が気持ちいい5月中旬。石畳の駐車場にメルセデスとBMWの2台が並ぶ。車からはヴィトンのセカンドバッグを小脇に抱えて腕にはロレックスやらフランクミューラーやらがギラギラしてるスーツ姿の8人が降りてきた。お寺の修行僧逹が出迎えにいたが、火はつけていなかったけどタバコをくわえたまま門を潜ろうとしたアホ社員がいきなり注意されたコトから2日間の「宿坊体験」が始まった。

「店長、ホントにタバコ吸わないんっスか?」
「あたりめーだろ!タバコ吸いながら修業してる坊さんドコにいるっ!」

ヒソヒソとそんな会話をしながら部屋に通される。遊びに行くときはいつも個別の部屋を用意していたが今回は大部屋。もちろん灰皿も冷蔵庫も無い。スーツからラフな服装に着替えながら若い社員が尋ねてきた。

「どっかこの辺、遊べるトコとかあるんですかね?」


バカかこいつは?普通は「こんな体験は滅多にできない」と」気を引き締めるところだろう。支店長の心に暗雲がひろがるが、その予感は的中する。

その後別の部屋に通され美しい庭園の前で行われた「写経体験」では誰1人書き終えたヤツは無く、夕食の精進料理の席で配膳係の修業僧に「ビール無いんですか?」と伺い、翌朝の「朝勤行(境内の掃除やお経を聞くなど)」も誰1人参加しない。尚、夜中の行動はここに書くこともできない。

朝食後の「阿字観」はロウソクの火を前にあぐらで座り、半分目を閉じて宇宙とひとつになる体験だが、そのまま眠りに入ったバカ社員が後ろにひっくり返り住職は失笑。その後ありがたい説法を聞いている時も、社員同士で目が合うと片方がヘン顔。「ブブブ!!」と全員が吹き出し「今後出禁」の汚名を残して山を降りた。・・・という話を聞いたことがある。



※高野山【大門】高野山を守る2体の金剛力士像が立つ。


そんな彼の無念はどうでもよかったが、やはり「熊野」を訪ねたなら「高野山」も行かなければならないだろう。キャンプ場からは約3時間。




参道入口に見事な藤が咲く真言宗総本山・金剛峯寺。こんな時だけうちの寺も「真言宗」だと思い出す。








熊野の神さま、高野山の仏さま、どうか平和な時代になりますように。





車にめろ&りんを置いて私達は【金剛峯寺奥之院】へ向かった。金剛峯寺から奥之院までは歩けなくもない距離(約3km)だが、ゆっくりもしていられないので当然バス利用。10分くらいで【奥之院】到着。





※この先撮影禁止

私は今回で2度目の参拝。1度目の時は雨降る中で白装束の人々が一心不乱に弘法大師へ祈る姿に少しビビっていたが、今回は全体的に「凛」とした空気を感じるものの、連休の賑わいで穏やかな雰囲気だった。

今日は日差しが強く山の上とはいえ車のめろ&りん逹が気がかりで、長い長い参道も休まずにそそくさと帰りのバス乗り場へ。昼食で精進料理も食べたかったがメインの通りは観光客で大混雑。



周囲を山々に囲まれた標高800M世界遺産・高野山。開創1200年もの間、修禅の場となってきた天空の町も今では「高野くん」のゆるキャラがお出迎えする「観光地」となってしまったが、きっとまた人生の節目には訪れると誓い山を降りた。





奈良の伝統的郷土料理「柿の葉ずし」。お酢と柿の葉の殺菌作用で保存性に優れた素晴らしいお弁当。

奈良の飛鳥・吉野地方の道を走っていればイヤでも目にする3つの柿の葉ずし看板。1つ目は創業150年、吉野にある本店はたいへん格式ある店構えだった【平宗】。(写真無し)



2つ目は昭和48年創業・オンラインショップも手掛け、店舗は洋菓子屋のようなお洒落な感じがした【たなか】。




最後は【たなか】と同じ時期の創業だが、昭和50年代になってから本格的に柿の葉ずしの製造を始めた【ヤマト】。

どれも奈良県内に数多くの店舗を構え、どの店に行っても味に間違いはないが、柿の葉ずしの代表である「サバ寿司」が食べられない私。妻は大好物で隣りでウマウマと食べらているのも悔しい。私は必死にネット検索して「鯛」やら「あなご」などいろいろ種類があるトコを見つけたのが【柿の葉ずしヤマト】。3年前に奈良を訪れた時に喜んで買いに行き、とても美味しく食べられた。その時に「今後奈良に来たらヤマトしかないな。」と誓っていたので、今回はちょうどキャンプ場へ帰る国道沿いにあった【柿の葉ずしヤマト・五條本店】に寄った。





お〜私の大好きな「エビ(6個入り)」があるじゃないか!迷わずコレ。




妻は「王道」のサバと鮭。鮭は私も食べられるのでエビとひとつ交換。店内でも食べられるが主に懐石料理のところなので、それならばとお茶を買って店の駐車場で奈良の山々を見ながら食べるコトにした。いや〜鮭も安定の美味さ。奈良での昼食はコレしか考えられん!

あ〜また食べたい・・・。





河川敷BBQで賑わっている吉野川を渡り念願の「吉野山」へ向かう。ホントはこの吉野、寄り道で終わらせてしまうにはあまりにも勿体無い場所。もう「吉野桜」はムリだが、古びた建物が並ぶ宿場町を歩き「吉野葛(くず)」でも食べてチョイと休憩・・・なんて粋なコトしたかったのだが連休中の吉野山は17:00迄「マイカー規制」。私としたことが痛恨のリサーチ不足により吉野散策は叶わなかった。







マイカー規制とは違う裏側の道から吉野山を登り見つけた旅館で立寄り湯。



旅館の名前は忘れてしまったがシーズンにはここに山桜が咲き乱れる光景を想像しながらのいい風呂だった。

風呂から出たらマイカー規制は終わっていて車の中からだけど少しだけ「吉野」のメインストリートを見ることができた。でもこりゃ1日かけてのんびり散策を楽しむところだな。うちはめろ&りんいるからムリだけど、全国から多くの人逹が訪ねてくる理由が少しわかった。


2019/05/02(木)19:00



「吉野」からキャンプ場までは30分。途中道沿いのスーパーでほうれん草を買って、そのまま1束全部ブチ込んだ「令和初」のハウスバーモント・ほうれん草カレー。こちらも「昭和」の時代から愛され・・・ってもういいか。





星降るキャンプ場はあちらこちらから楽しそうな声が聞こえてくる。「たまにはいいね〜!」と少し思ったけど、やっぱり周りはみんな関西人・・・。汗





つづく





  


2019年05月17日

2019GW和歌山編・act.6さらば熊野よ。また来る日まで!【円満地公園オートキャンプ場】

2019/04/30(火)05:30



GWキャンプ4日目。小雨が降ったり止んだりの天気。今日はなんでも「平成最後の〜」が付く日。これは平成最後の朝食。目玉焼きとサバ缶、紀州南高梅。最高の朝メシだ。

平成最後の透析に新宮市へ向かう。06:30にキャンプ場を出た。


※キャンプ場正式ルート。まあまあ走りやすい。


昼過ぎに透析が終わり昼食は念願だった「和歌山ラーメン」を食べに行くことに。和歌山ラーメンと言えば「井出商店」の名前を関東でも耳にするが、わざわざラーメン食べに100Km以上先の和歌山市まで行くのはさすがの私でもムリ。新宮市のラーメン店を検索してみたらなんと病院から5分のところに井出商店直伝の店を発見。



中華そば「速水」(和歌山県新宮市)
11:30〜14:00・17:30〜23:00
中華そば無くなり次第終了。



豚骨鶏ガラスープしょうゆ味650円。うん、これはイメージ通り正統和歌山ラーメンだ。豚骨は場合(主に匂い)によっては食べられない時もあるが、これは問題なく美味しく食べられた。徳島の「いのたに」に続きラーメンは今年2件目。どちらも似たようなラーメンだが徳島の方が1歩上かも。まぁなんにせよ「ご当地ラーメン」は気軽に行けて楽しいものだ。私は根っからの澄んだしょうゆ鶏ガラスープ派。今年は尾道ラーメンや山形ラーメンも食べてみたい。平成最後のラーメンに満足して店を出た。


2019/04/30(火)14:00

新宮市内のイオンで夕食の材料を仕入れたらあとはキャンプ場でゆっくり過ごすのみ。新宮市から国道42号線(自動車専用道)が開通して太地町近辺まで一気に走れる。そこからは約30分の山登りで円満地公園キャンプ場。



くどいようだが、キャンプ場の南側から行くこれが正式ルート。この他の道から行くにはそれなりの覚悟を持って行かねばならない。(※フラグ)




テントに戻って平成最後の晩餐準備。この間にキャンプ場紹介を済ませておこう。




【円満地公園オートキャンプ場】(和歌山県那智勝浦市)
オートサイト(電源付)5,000円12区画
フリーサイト(電源無)3,000円11区画
その他ログハウスやらドッグサイトやら色々あり。
今回お世話になったのはフリーサイト。


※管理棟横のこの芝生もフリーサイトなのだろうか。フリーサイトはバラバラにあるっぽい。

おや?めろ&りんにホットカーペット敷いてあげなくていいんかい?とお気付きの方もいらっしゃると思うがどうか安心されたい。フリーサイトにはコンセントを近くの炊事棟から引っ張ってきてくれるのだ。(+1,000円)




管理棟の横にゴミ用袋購入によりゴミ出し可(要分別)。自動販売機あり。



レンタル用品は一通りあるが、食料品は最低限のものだけ。燃料はほとんどあるように見えた。薪1束500円。




正直なところこれ以上キャンプ場紹介を続けるのが苦しい。なぜなら↑の坂を登り降りしかしていないから。この坂を上ると管理棟。写真はマイサイト前から。



マイサイト前から逆方向。奥はログハウスが並んでいる。



「マイサイト」「マイサイト」って、さっきおまえ「フリーサイト」って言ってたやろ!ああ確かに言った。でもココ(A-15)に2張りはギリギリそうで、私は絶妙な位置にロッジシェルターを立てて他所からの侵入を防ぎフリーサイト料金で広々区画サイトを手に入れた。これは誰が見ても「マイサイト」だろう。


※奥の灯りはBBQ棟。利用者は初日のみだった。




ここから先の写真はすべてマイサイトから。プールとスライダーが見える。



その右側にキレイなトイレ棟。サイトからは30Mだが、なんだか我が家専用のトイレだった感じ。



奥は炊事棟。これはこの奥に並ぶバンガローとの共用だが、利用している人は見なかった。

もうおわかりになるだろう。このA-15の表示がされたフリーサイトは周囲に誰もいないものすごく恵まれたフリーサイト。
その他のオートサイトやフリーサイトは管理棟の反対側に集まっていて、管理棟に自動販売機の飲み物を買いに行くとキャンプ場の賑わいを感じるが、サイトに戻ると孤立する。他のサイトを見ていないので比較はできないが、ある種のプレミア感さえ感じるこのA-15。



予約時に指定もできそうなので、静かに過ごしたい方にはおすすめできるフリーサイト(扱い)だ。




キャンプ場脇を流れるどこまでも透き通った熊瀬川。周囲は山々に囲まれ、大自然の中で思いきりキャンプを楽しめる環境。やらなかったけど。汗

ありあわせの写真でまとめたカタチとなってしまったキャンプ場紹介だが、こんな山奥だけど設備はしっかりしていて気持ちよく過ごせたキャンプ場だった。あまり過ごせていないけど。汗



熊野地方はハイカーも多くワイルドなキャンプ場ばかりだけど、ここは熊野三山巡りにもおすすめできる安心のキャンプ場と言えるだろう。

道を誤らなければ。汗




さぁ平成最後の夕食、トヨトミストーブで2時間煮込んだ渾身のバーモントカレー。やっぱりキャンプの基本は「カレー」だな。思えば私の初めてのアウトドア飯は中学2年の林間学校。水上・谷川岳の林の中でみんなで作ったカレーだった。あれから30数年、平成という時代はあっという間に過ぎていったけど、行きたい所に行って食べたいものを食べて今ここでキャンプしている幸せは「感謝」の言葉以外見つからなかった。





夜は強い雨となったが安心のロッジシェルター。テントではめろ&りんと息があがるほどのガイロープ遊びで平成最後の運動会。




カウントダウンを待たずして21:00に就寝。静かに「平成」が終わった。



2019/05/01(水)05:00



おはよう。「令和」スタートしたけど、りんは「2歳」スタートだね。おめでとう!



平成最後のカレー(しつこい)で余った材料で作った令和最初の朝食。質素な朝食にしたかったけどだいぶヘビーになっちゃった。食事が済んで一服したらさぁ撤収だ。




撤収中は雨止んでくれて4日間お世話になった【円満地公園キャンプ場】にもありがとう。いい旅になった。





2019/05/01(水)10:00
撤収後は【奈良県吉野地方】を目指す。ナビをセットするとわかっちゃいたけどまた1度南に山を降りて海に出てぐる〜っと那智勝浦市から熊野本宮経由で北上するルート。

時代が変わっても、熊野三山参拝を済ませても、やっぱり変われなかった私。前回の目的地は「那智大社」だから大変だったけど、今回は「熊野本宮」だから大丈夫っしょ!キャンプ場正式ルートの南へ向かう道とは逆の北へ向かう道に向かった。




はじめの30分くらいまではこんな道だったけど



だんだんこんな感じになってきて、1時間を過ぎた頃の「核心部」では写真など撮れる余裕などまったく持てない「コレって本物の熊野古道?」と思えるようなとんでもない道になった。雨で濡れた路面は未舗装で、すぐ横はガードレールの無い深い谷底。うす暗い木々の間に紀州山地の脈々とした連なりが一瞬見えるが、それがさらに不安感を高める。

妻はフロントガラスの1点を見ながら「怖い怖い怖い怖い怖い・・・。」とつぶやく。私もこれほどヤバいよヤバいよと思う峠は初めてかもしれない。何度も引き返そうと思ったが、もう1時間以上走っているし転回できる場所などありゃしない。

こんなスゴい峠なのに廃墟と化した住居らしき建物が所々にある。これは「仙人」か「山伏」の家なのか?怖くても加速できない超狭路。時速10Kmの峠越え。ぐる〜っとまわる遠回りの道の倍の時間をかけて熊野本宮脇の国道に出た時の喜びは、今回の旅で1番喜べた瞬間だった。







まだ目的地までは下道で100Km以上もあるのに疲れ果てて国道168号線沿いの【道の駅 熊野古道ほんぐう】に到着。



この道の駅は生鮮品からパンやチーズ、ソーセージなどの加工品や缶詰めなど、キャンプの買い出しには文句なしの品揃え。弁当も熊野らしい弁当がたくさん並んでいた。



おそらく産直や観光情報発信だけでなく、近隣住民の為のスーパーマーケット代わりなのだろう。





まだ先も長いのでとりあえず昼食。でもここで和歌山にさようなら。




ありがとう熊野。またいつか来るから!













【2019GW和歌山編】
act.1平成最後に出会えた魅惑のオレンジ
https://seasonbest.naturum.ne.jp/e3222624.html
act.2熊野三山パーフェクトガイド(その1)
https://seasonbest.naturum.ne.jp/e3223007.html
act.3熊野三山パーフェクトガイド(その2)
https://seasonbest.naturum.ne.jp/e3224786.html
act.4熊野三山パーフェクトガイド(その3)
https://seasonbest.naturum.ne.jp/e3225487.html
act.5紀州備長炭発見!と南高梅の秘密
https://seasonbest.naturum.ne.jp/e3226324.html
act.6さらば熊野よ。また来る日まで!
https://seasonbest.naturum.ne.jp/e3227046.html

  


2019年05月16日

2019GW和歌山編・act.5紀州備長炭発見!と南高梅の秘密

2019/04/29(月)06:00



GWキャンプ3日目は薄曇りの朝。タバコとストーブに火をつけてテント前室のイスに座り、ウェザーニュースを確認するのが起きてからのルーティン。東日本の天候は昨日あたりから崩れていたらしいが、この紀州は晴天続きで最高の熊野詣でが出来た。しかし今日は夕方くらいから小雨が降りだしそうだ。



ならば本日は紀州南岸の道をドライブに行こうと決めて、これまた今年の冬キャン非常食用にケースに入れておいたお湯を沸かすだけの「鍋焼きうどん」を在庫整理。どうせまたチョコチョコ食べながらのドライブになるので軽めの朝食とした。スティックコーヒーを飲み終えたら海沿いの道に向かって出発だ。




本州最南端【道の駅くしもと橋杭岩】(和歌山県串本町)からの眺め。海の侵食により岩の硬い部分だけが残ってこうなった。【日本ジオパーク・南紀熊野】




白浜の千畳敷で海を見ながら休憩。


コレ、ホントに和歌山産?


南紀白浜の真っ白な砂を妻に見せてあげようと市街地へ向かうも白浜空港周辺はアドベンチャーワールド「パンダの赤ちゃん大公開」で大混雑。さっさと温泉街を抜けて、白浜では観光客ならテッパンの施設「とれとれ市場」に向かった。




ごった返しの売場だがとにかくデカい。



各コーナーに置いてある「試食品」だけでも腹が満たせそうな勢いで通路を歩いていたが、鮮魚を買おうにもクーラーバッグを持ってきていない。

元々ココは売場で食材を買って別棟でBBQができる市場(要・食材とは別に300円/1人)で、もう20年くらい前に会社の連中と寄って楽しかった思い出があったのだが、本日BBQは60分待ちの大盛況。仕方なく車でも食べられる寿司を買って昼食とした。





2019/04/29(日)13:00

車は紀伊半島西側の沿岸を走り「紀州南高梅」のふるさと「みなべ市」に向かっていたが、どうしても気になって仕方ない道の駅があった。このまま海沿いを約30Km行けばみなべ市に到着するが、道の駅は別方向の山に向かって20Km。雨も今はまだなんとかもっているが、いつ降りだすかわからない。帰る道の時間もあるし、途中の温泉にも寄りたいし・・・

いや、あの道の駅案内の看板を見てしもうたら、行かんワケにはイカンやろ・・・。(関西弁)


,
国道42号線を右折してから県道田辺龍神線を龍神村方面へ山を登り続けて約30分。





【道の駅 紀州備長炭記念公園】(和歌山県田辺市)
紀州備長炭発見館09:00〜17:00(12〜3月は16:00)大人210円/小人100円

紀州備長炭発祥の地「田辺市秋津川」にある道の駅。コレをスルーするようじゃ「本物のキャンパー」になどなれるワケが無い。道の駅って国道沿いじゃなきゃダメなんじゃなかったっけ?なんてヤボな疑問も湧いたが「国道」なんてあるワケも無いドえらい山の中、仕方あるまい。




私達の他には誰1人いなかった紀州備長炭発見館。ま、好きでココに来るなんてBBQ好きのキャンパーと焼き鳥名人くらいなのだろう。




だが私達は真剣に学んだ。どのように「炭」が作られているのかをぼんやりとわかってはいたが詳しくは知らなかった。
この先ずっと世話になる「炭」。高価でなかなか手が出ない白炭の「備長炭」だが、工程だけでなくこんな雰囲気の山の中で作られているコトを知り、なんだかこの炭に愛着が湧いた。

よくて岩手ナラ炭、あまり気が乗らない時は豆炭やオガ炭なんかも使ってきた。しかしこれからは「紀州備長炭」を積極的に使おう!と思うには思ったけど、やはり高い・・・高すぎる。たかがアジの干物焼くのに原価は1枚1,000円を越えそうだ。





道の駅の他の建物にはちょっとした飲食のできるスペースもあったみたいだが、やはり私の目的はコレ。




このキャンプに出掛ける前に「どこかで紀州備長炭買って焼き鳥やろう。」と妻に話していたが、一応ホームセンター炭も持ってきた。(3Kg600円)



こちらは「ワケあり品」で1Kg800円。通常のモノで1Kg1,300円。泣

私は咄嗟にユニセラの姿を思い浮かべ、ユニセラの底にホームセンター炭、その上に紀州備長炭を並べれば網の上の焼き鳥には紀州備長炭の遠赤外線が当たるハズと確信。この炭の素晴らしさは先ほどしっかり学んできたが、ここは取りあえず1Kgのみの購入とした。汗

車の中で備長炭を取り出して炭と炭を叩きあうと「キン」「キン」と高い音がする。売店では「備長炭風鈴」も数多く販売されていたが、そのなんとも清々しい音色なことよ。

玄関に置いたり、炊飯器に入れてメシ炊いたり、水を浄化させたりと色々用途はあるけれど、今回はこの1Kgで「最高の焼き鳥」を前に乾杯したい。

ガスにフライパンの方が楽チン?近所の公園でデイキャンならそれもいいだろう。しかし今は「BBQの聖地」と呼んでもおかしくない「紀州備長炭発祥の地」にいるのだ。大人の事情でたった1Kgしか手にするコトが出来なかったが、後世に語り継がれるような「魂の焼き鳥」を焼き上げることを誓って道の駅を後にした。





そして本日のドライブ最後の目的地「みなべ市」にやってきた。時間も押していたので1区間だけ阪和道を利用したが「みなべIC」を降りるや否や梅・梅・梅!




高速の本線から外れて料金所までの緑地帯にまで梅の木が植えられている。市内に入れば出てくるのは梅干し工場ばかり、その他は全部梅の木。その数は水戸や小田原どころではなく、弘前の「りんご畑」にも匹敵するくらい広大な梅畑だった。




「梅干館」という無料の見学ができる工場に寄ってみた。ゴールデンウィークにつき製造ラインは止まっていたが




ココではすべての梅干しが試食して購入できる。塩分控えめから20%のモノまで、ハチミツ入だったり、しそ入だったり。他に「梅」とつくものなら何でもあり。




梅干し好きな妻は右に左に大忙しだったが、私は壁に展示されている「梅干し史料・年各表」などを読んでいて、2つほどタメになったコトがあった。

1つめは演歌歌手の坂本冬美さんは下積み時代にこの工場の社員となり支援を受けていたコト。

2つめは「紀州南高梅」の名前の由来。「南高梅」なんてなんだか高貴に聞こえる響きでブランド力も感じるネーミングと思っていたが、なんてコトはない、梅干し創始者の人が「みなべ南高校」にゆかりがあったらしくそれで「南高梅」。ざけんなよ。

どちらも知っていて今後役に立つとは思えないが、頭の片隅に置いておけば紅白歌合戦で坂本冬美さんを見た時や、弁当に紀州南高梅が入っていた時に周りの誰かに教えてあげればきっと喜んでくれるに違いない。

最後に【道の駅みなべうめ振興館】に寄って妻の会社同僚逹へのお土産に「梅ラング・ド・シャ」を買ってキャンプ場に戻ることにした。




帰りは同じ道を戻るのもつまらないので、紀伊半島西側の田辺市から熊野本宮経由で紀伊半島東側の那智勝浦市へ横断する国道311号線(中辺路)を選択。信号もコンビニも無いこの「中辺路」は熊野古道のメインルートでもあり延々と山間を走り続ける。途中雨が降りだして来たが、それはそれで幻想的な雰囲気に包まれ、本宮に向かう長く厳しい「信仰の道」だというコトを強く感じさせた。


2019/04/29(月)16:00

熊野本宮近くまで戻って来れば最後はシメの温泉だ。熊野本宮周辺は温泉も豊富で、特に有名な【熊野温泉郷】には3つの温泉がある。


川原を掘るとお湯が湧きだす【川湯温泉】。水着着用の大露天風呂もあるらしい。


含硫黄の炭酸水素塩泉【湯の峰温泉】はその歴史から世界遺産登録されている源泉かけ流し。ただ日帰り入浴は壺湯らしく30分ごとの入れ替え制。

どちらも温泉好きにはたまらなく魅力ある温泉だけど、明日は朝イチで透析予定なので、私はこれが「平成最後の温泉」となる。最後はのんびり入りたくて「西日本最大級」と書かれていた【渡瀬温泉】に決めた。




日帰り入浴大人700円。源泉は3本ありナトリウム-炭酸水素泉・塩化物泉のかけ流し循環併用。5つの露天風呂があるが「三の湯」だけは源泉かけ流しなので、ずっと三の湯。




草津の「賽の河原温泉」と比べればなんてことはない大きさの露天風呂だが、やはり本宮のお膝元にある温泉郷。なぜか「ありがたや〜」と感謝の気持ちになれるのが不思議。それなりに混んではいたがシャンプー・コンディショナー完備の洗い場は数も多く問題なくサッパリすることができた。






キャンプ場に戻ったのは周囲がすっかり真っ暗になった19:30。雨も強くなっていたのでショートカットの山道は怖くて走れず1番大回りとなる正式ルートでキャンプ場に戻った。200Kmをゆうに越えるドライブとなってしまったけど、いろいろ妻に見せてあげることができて楽しい1日となった。




さぁ明日はいよいよ「和歌山編」最終日。次回投稿は4泊もしたのにまったく見ていない円満地公園の「キャンプ場紹介」をしてみようと思う。汗



つづく






  


2019年05月13日

2019GW和歌山編・act.4熊野三山パーフェクトガイド(その3)

熊野三山パーフェクトガイド(その1)
https://seasonbest.naturum.ne.jp/e3223007.html
熊野三山パーフェクトガイド(その2)
https://seasonbest.naturum.ne.jp/e3224786.html



2019/04/28(日)10:00




「日本三大名瀑」のひとつ【那智の滝】。岩盤の落ち口から流れ出している滝の落差は133M。【那智大社】はこの滝を「神」とする「自然崇拝」からおこった社で、この場所も【那智大社別宮飛瀧(ひろう)神社】という神社である。

まだ10:00だったので鳥居横の1番近い第1駐車場(500円)に停められたが、私たちが停めたらすぐに「満車」の立札が置かれた。やはり早めに動いたのは正解。


※鳥居横駐車場から土産店が並ぶ那智大社参道方面。

前記事で話した熊野古道のハイキングコースを歩かずフツーに【那智大社】→【那智の滝】と参拝するなら、大社参道入口までは100mくらいなので、この辺りの駐車場に停めてぐるっと参拝してくれば帰りが楽になる。
1日いても見どころは尽きない場所だし、駐車場は時間制ではなく「1日いくら」なので、1度満車になるとなかなか空きかでない。帰りにお土産を買うのを条件に土産店の駐車場(無料)にも停められるが、やはり休日は早めに来て予定の駐車場に停めて動くのがおすすめ。私たちが参拝を済ませて帰る時(11:00頃)に目の前の道路は観光バスや他県ナンバーの車で渋滞が始まっていた。




一礼して鳥居をくぐるとすぐに帰りの登りがイヤになるような下りの石段となるがそれほどの距離ではない。この神社に本殿や拝殿は無いので滝に拝むカタチとなる。









さぁ熊野・最後の超絶パワースポット!「直瀑日本一」のパワーを存分に浴びるのだっ!




ゴオオオオオー






茨城の数少ない全国に誇れる景勝地「日本三大庭園」と呼ばれる【水戸・偕楽園】と「日本三大名瀑」の1つである【袋田の滝】を有する茨城県出身の妻からは、「(お隣の)栃木県日光・華厳の滝よりも全然、袋田の滝の方が上よ!!」といつもちっぽけなお国自慢を聞かされていたが、「熊野詣で」の最後にこの光景を見せられてしまっては、言葉も出ずにただ圧倒され続けていた。日本一の吊り橋・竜神大橋も三島スカイウォークに抜かれちゃったし、これでしばらくは静かにしていてくれるだろう。フフ。




これにて【熊野三山】参拝終了。次に来るときはココから伊勢路をゆっくりキャンプしながら「お伊勢参り」するコトと決めて那智の滝を後にした。



以上3記事にわたり「熊野三山パーフェクトガイド」と題して長々と書き綴ってみたが、読み返せば如何に自分が楽な方ばかり選ぶ「根性無し」であるコトを再認識する結果となってしまった。3度目の正直で挑んだ「熊野詣で」。今回もまた「人生甦り」を果たすコトは出来なかったが「改元」のタイミングで参拝ができたコトと少しだけ背筋が伸びたような清々しい気持ちになれたのは、今年この地を訪ねて本当によかったと思うことが出来た。


「人生1度は熊野参り」



このヘタレ・パーフェクトガイドが何かのお役に立てば幸いである。





参拝後は山を下って車30分くらいの那智勝浦市へ。



【休暇村・南紀勝浦】(和歌山県那智勝浦市)
日帰り入浴:11:00〜19:30
大人1,000円4歳以上〜小学生500円



オーシャンビューの内湯。洗い場の数も多くキレイで問題なし。



この他に下の段にも大きめの露天岩風呂や、かけ流しの陶器風呂がある。循環の塩化ナトリウム温泉だが、とても眺めが良く気持ち良く入浴できた。






2019/04/28(日)13:00


「那智勝浦市」と言えば「生まぐろの町」。勝浦漁港は生鮮まぐろの水揚げ高日本一。



※JR南紀勝浦駅

漁港近くの紀伊勝浦駅周辺は「まぐろ丼」の店がピンキリでたくさんあり所々で行列も見えるが、そんなにマグロが好物というワケでもないので、すぐに入れる駅前の大衆的な店で昼食とした。




【ほんまもんまぐろ丼の店山賀】(JR南紀勝浦駅前)
ミックス丼1,500円ネギトロやらなんやらのミックス。フツーに美味い。店内に出川哲郎氏の「ヤバイよヤバイよシール」が貼ってあった。

キャンプ場周辺に買い出しできる所が無いので帰りに市内のスーパーに寄り水と翌朝のパンとチーズを買ったが、鮮魚コーナーを見ると小さなスーパーのワリには「マグロ」がズラっと並んでいた。値段も比較的安く「マグロ好き」には楽しめそうな街だ。





キャンプ場に戻る道は1番遠回りだけど1番安全な道を選択した。その時に通る「太地町」 。こちらは言わずと知れた「クジラ」の町。





「クジラは小学生の給食の時以来食べてないなー。」

妻と車内でそんな話をしていたら妻は給食のクジラが大好きだったコトが判明。マグロ丼食べたばかりだけど懐かしさからちょっとだけ食べてみたい、そんな時に重宝するのが太地町の外れにある【道の駅・たいじ】。




店内を覗くと小さなカップに入った少しだけ食べたい時に理想の「クジラの唐揚げ」が300円で販売されていた。私は子供の頃から給食のしぐれ煮や、ベーコン、竜田揚げなどクジラはちょい苦手。横で妻はウマウマと食べていたが、私は40年経っても変わっていなかった。「まったく臭みを感じない!」と説明されていたごはんにのせる「大和煮」の真空パックを半信半疑でひとつ購入してみたが、今回の旅で開封されるコトは無かった。



太地町の中心地はキッチリ観光の整備がされていて、クジラ博物館や海上に展示されている捕鯨船、各飲食店などは連休の賑わいを見せている。伝説の三冠王・落合博満氏は太地町に持っている別荘を「落合博満野球記念館」として公開していたが、そこはスルーしてキャンプ場に戻った。





夜は気温10℃。少し冷えてきたのでストーブをつけた。夕食は私がいつもキャンプ時の非常食としてケースに忍ばせている缶詰の賞味期限が迫っていたので在庫整理。



※田子にんにくカレー(青森産)


今夜も20:00就寝。「早寝早起きはキャンプの基本」とは言えキャンプらしいコトはなにひとつしていないのだが、訪問先の美しい景色に感動して地域の文化を学び、いい温泉見つけて地場の美味いモノ食ってテントで寝られればそれが私の1番楽しいキャンプ。これは今後も変わらない我が家の旅キャンスタイルで、今回の熊野巡りも存分に楽しむコトが出来た。。


さて明日はどこに行こう。






2019GW和歌山編・act.5紀州備長炭発見!と南高梅の秘密
https://seasonbest.naturum.ne.jp/e3226324.html


  続きを読む


2019年05月11日

2019GW和歌山編・act.3熊野三山パーフェクトガイド(その2)

2019GW和歌山編・act.2熊野三山パーフェクトガイド(その1)
https://seasonbest.naturum.ne.jp/e3223007.html


2019/04/28(日)


※キャンプ場内の小川


05:00に目覚め清々しい朝。振り返ってみれば今回のGWキャンプ中は遅くても22:00には就寝、翌朝は5時台に起床してインナーテントを出る規則正しいリズムで過ごせた。やはり早起きして早めに朝食をとれば、周辺の観光も朝イチに出発できて道も空いているし、なによりもこの朝の空気が気持ち良い。まさにいいコトづくめ。




朝食はしらすのTKGと紀州南高梅。たまごはさすが「ミカン王国・和歌山」。その名も「みかんたまご」。みかんの皮をエサに与えたタマゴらしいが、みかんの風味は全然感じられ無かった。w




めろんとりんごをサイト内にあった石に座らせ思いきり冬毛をトリミング。少しスッキリしたように見える。




ごっそり抜ける冬毛はフワフワと空に舞う。見ているこちらも気持ち良く、こんな時間が過ごせるのも「キャンプ」ならではだなぁとつくづく思えた。さぁ、今日は熊野三山3つ目の大社となる【那智大社】に向かおう。



ナビに【那智大社】をセット、キャンプ場から北東の方角に直線距離にして約3km。しかしナビは那智大社とは全く正反対の南西方向となる「太地町」に向かい1度山を降り、ぐる〜っと回り込むように海沿いの道を通り那智勝浦市街から再び山を登れと言う。距離にして約50km。おいおいそりゃないでしょ。他にも道あるじゃないかと「別ルート」を指定するも頑として受け付けない。地図上にはきっちり那智大社に繋がるショートカット道が表示されている。




今までだってワイルドな峠はさんざん走ってきた。運転歴30数年・年間走行70,000kmのドライバーをナメんなよ。私はナビのルートを消去して指示とは反対の北に向かう県道を走り出した。あとは想像にお任せするが、未来の自分にこれだけは伝えたい。やっぱり「急がばまわれ」だ。汗




対向車などまったく来ない「熊野古道」ならぬ「熊野車道」から【熊野灘】を望む。やっぱりこっちの道に来てよかったなどとは絶対に思えない。

昨日もキャンプ場に来る時に那智勝浦方面からショートカットを試み、15kmの山道を1時間半もかかり十分懲りていたハズなのに、本日もまた同じ距離を同じ時間で通過したベテラン(アホ)ドライバー。この先このようなショートカット選択することを助手席の妻が認めるコトはなかった。





さあここからは467段の石段を登る。3年前に讃岐の金刀比羅宮本宮までの786段(※奥社までは1,368段)を登りきった私にしては楽勝の段数に思えるが、この那智大社は拝殿まで行ってハイおしまいでは無い。そこから御神滝の【那智の滝】まで登り下りの坂を歩いていき、また駐車場まで戻って来なくてはならないのだ。



※奥に見えるのが那智の滝


本当にこの那智大社を満喫するなら、少し下ったところの【大門坂駐車場(無料)】に車を停めて杉木立の熊野古道を登り、那智大社→那智大滝と歩く約1.3km(40分)のミニハイクが人気。その他にもいろいろ歩ける素晴らしい古道もあるが、筆者には行く理由が見当たらず大社本殿に少しでも最短距離で行ける駐車場を探した。この時点で既に「人生甦りの祈り」はアウトなのだろう。


第1駐車場(無料)に車を停めて「さぁ気合い入れて行こうぜ!」という矢先に、左前方の木々の影で見えにくい1本の急な登り坂と看板が目に入った。

【↑那智大社社務所駐車場・通行料800円】



「え〜っと・・・・・。」

まさにナントカの沙汰も金次第。それは「800円」で467段のうち430段くらいの労力が買えてしまう天国への階段。私は1度停めた車を再び動かし467段の石段を横目にその「禁断の古道」を走らせた。汗




那智大社本殿前到着!(所用時間5分)大汗






到着して早々に【熊野夫須美大神(いざなみのみこと)】へ護摩木で己の弱さの許しを乞うカタチになってしまった。




ここで「平成」の時代に感謝を申し上げて最後の参拝を済ました。ありがとうございました。






熊野三山のシンボルである【八咫烏(ヤタガラス)】。より良い方向へ導く3本脚の神秘な能力を持つ「神の鳥」。ご存知サッカー日本代表のエンブレムにも使われているが、やはり日本代表チームや澤穂希・元選手なども参拝に来ているようだ。


※車に置ける小さなヤタガラスを授かった。





樹齢850年の御神木・大クスの脇を抜けると・・・




【那智山青岸渡寺】に行ける。本堂後方に那智の滝との調和が見事な三重の塔を有するこの寺も世界文化遺産。






GWキャンプ出発前の週末(04/21)、私の大好きなNHKドキュメンタリー・ブラタモリは「熊野〜なぜ熊野は日本の聖地になった?〜」(※2週連続)」と、まさにスーパータイムリーな放送がされてびっくりしていたのだが、番組の内容で、今では誰もが気軽に参拝できる熊野三山だけど、昔の壮絶とも言える「修行道」を知ることができてからこの地に来れたのは本当によかった。


※道の駅など至るところで見かけたポスター


明治維新後に明治政府が神仏判然(分離)令を出したことにより一時は多くの寺院が取り壊されたが、熊野信者の深く厚い信仰心が「神仏習合」をこのようなカタチで今の時代に残してきたのだろう・・・な〜んて詳しく知りもしないのになんだか少しだけ「時代」に触れたような気がして、この神と仏が並んでいる姿は非常に感慨深かった。ちなみに「神仏習合」関東の代表格は【日光東照宮】だそうだ。なるほど。


※隣同士の那智大社と青岸渡寺


このまま遥か前方に見える【那智の滝】まで歩いて行ってもよかったのだが、残念だけど車がすぐ下の駐車場に停めてある。私たちは1度車に乗り【那智大滝入口】にすぐ近くの駐車場(500円)へ車を停めなおして滝に向かったが




その時はもう「修行キャンプ」などという言葉はどこか遠くに消えていた。汗



2019GW和歌山編・act.3熊野三山パーフェクトガイド(その3)
https://seasonbest.naturum.ne.jp/e3225487.html





  


2019年05月09日

2019GW和歌山編・act.2熊野三山パーフェクトガイド(その1)

2019/04/27(土)09:00

「熊野三山」とは「熊野本宮大社(本宮)」「熊野速玉大社(新宮)」「熊野那智大社」の3社のコト。それぞれは「熊野古道」で結ばれていて本宮→新宮→那智大社の順に参拝するのが1番ご利益があるとされている。ならばその通りに行くかとキャンプ場より先にまずは「本宮」へ向かった。




まだGW初日の朝なので参道入口鳥居横の駐車場(無料)にすぐ停められるほど参拝者も少なかったが、翌日以降は少し離れた広大な河川敷駐車場も混みあっていた。国道168号線に面しているのでこの鳥居は昔から何度か見ていたが今回は158段の石段を登る。軽いウォーミングアップには持ってこいくらいに思っていたが、おいおい、俺はこんなにも弱っていたのか・・・ゼイゼイ・・・。




この日熊野地方の天候は最高の青空。ニュースによれば東日本、特に「東北」は荒れ模様らしい。「こりゃ師匠もKさんも大変だ・・・ヒヒ」とほくそ笑みながら石段を昇る途中の踊り場でハッと気づいた。

いにしえの旅人や修行僧は果てなきいくつもの厳しい峠道(熊野古道)を越えながら冷たい雨で自らの罪を浄化させ、新たに生まれ変わるために熊野を目指してきたという。ズブ濡れになって一生懸命真面目な顔で設営・撤収をしている人を見て指差しながら腹を抱えているような人間のままじゃイカンのだ!慌てて遠く紀州の聖地から東北へ向けてエールを送り直したが、果たして想いは届いたのだろうか。私は清らかな気持ちを取り戻し石段を登り終えた。





ここから先は撮影禁止。本殿には主祭神「家津美御子大神(けつみこのおおかみ)」が祀られている。旅の安全と私とまわりにいる人みんなが元気に暮らせる時代になりますよう二礼二拍手一礼で参拝を終えた。






小1時間で熊野本宮を後にしたがまだ11:00。キャンプ場のアーリーインは無料と聞いていたがこれから4泊もするのだ、急ぐ必要も無い。それなら空いているうちに1度新宮(しんぐう)市まで戻って熊野速玉大社も行ってしまおう。


※本宮前を流れる熊野川




本宮を出てすぐにある街道沿いの道の駅「瀞峡街道熊野川」に併設している「かあちゃんの店」の「めはり寿司」が最高に美味かった。






本宮から新宮市街までは車で国道168号を通って約30分。この道路沿いであの「運命のみかん」と出会えた。

2019GW和歌山編・act.1平成最後に出会えた魅惑のオレンジ
https://seasonbest.naturum.ne.jp/e3222624.html




2番目の大社「熊野速玉大社」は市街地にある。よって石段は1段も無いし駐車場(無料)から本殿までの距離はわずか30M。だから過去に私はココへ来ているのだろう。汗



「ペットも大事な家族です。どうぞご自由に参拝ください」と立札。


おお、なんて寛容な神様なのだ!(本殿も撮影可)

主祭神は熊野速玉大神(くまのはやたまのおおかみ)と熊野夫須美大神(くまのふすみのおおかみ)。社務所ではめろ&りんの首輪につけるお守りを購入。めろんとりんごも本殿の見えるところまで連れていき参拝を済ませた。ありがたや〜。





あ、「御神木ナギの木」ちゃんと見るの忘れた・・・。






あと残すは3つ目となる「那智大社」だが、ここは相当な登り下りの石段や熊野古道があることは知っている。以前は「那智の滝」だけでもバテた記憶もあり、昨夜からの移動で体力的にもキツく明日の予報も天気は良好なので、那智大社参拝は翌日の朝にまわして隣町の那智勝浦市にあるキャンプ場に向かった。さて、ここまで読まれてこれのどこが「パーフェクトガイド」?と思われているかもしれないが、(その2)に期待して読み進めていただきたい。



2019/04/27(土)14:00


※円満地公園オートキャンプ場(和歌山県那智勝浦市)


今回お世話になったキャンプ場は「那智勝浦市」と聞いて安心していたのだが、とんでもない山の上のキャンプ場。後の記事に書くと思うが、地図上では各方面からキャンプ場に向かえるような道が何本もあるように見える。だが実際はキャンプ場へ向かう(向かえる)道は1番遠回りと感じる1本しかないと言っても過言では無い。

「急がばまわれ」がどうしても出来ない筆者。軽自動車でもギリ、ガードレールも無く深い谷底の見える薄暗い道はまさに「車版・熊野古道」!!!

最短距離を表示するナビ通りに進むとイタイ目に遭うので要注意だ。




今日は疲れたのでキャベツと豚肉だけで簡単に焼きそば。キャンプ場内など見ることも無く20:00には夢の中だった。







熊野三山パーフェクトガイド(その2)
https://seasonbest.naturum.ne.jp/e3224786.html



  


2019年05月07日

2019GW和歌山編・act.1平成最後に出会えた魅惑のオレンジ





2019/04/26(金)21:30

以前から妻を連れて行きたかった熊野三山。私は何度か熊野に行っているがキッチリ三山を参拝したことは無く、那智の滝には行ったのにすぐ隣の「那智大社」には寄らずして帰ってきたとんだ無礼者。

今年は「改元」というイベントもあり、古くからの時代を深くを感じつつ新しい時代の平和を祈るには、信仰の聖地でもあるこの場所以外考えられなかった。


自宅のさいたま市から熊野本宮まで距離は約650km。まぁのんびり行っても翌朝には着く距離だが27日(土)は10連休の初日。夜に出たので関東の大渋滞はまだ発生していなかったが、翌朝の名古屋周辺〜亀山間の伊勢湾岸道渋滞が怖かったので東名阪自動車道御在所SAまでは休まずに走り4:00に到着。ここまで来ればあとは渋滞など無いので少しの仮眠をとりゆっくりキャンプ場のある那智勝浦市(和歌山県)に南下した。



※06:00御在所SA(三重県)出発・天気良好

04/27(土)10:00

「伊勢(神宮)へ七度、熊野(本宮)へ三度」という言葉がある。伊勢はゴルフあるし、なんでも美味いし、素晴らしいリゾートでもう七度以上楽勝で来ているが、熊野はなぁ・・・。ちょっと地味だし、アクセス悪いし・・・そんなに信仰心厚くないし・・・。ww


いやいやちょっと待て!私が最後に訪れた時からだいぶ変わってるぞ!

まずは平成16年にユネスコ「世界文化遺産」へ登録された!至る所に「←世界遺産・熊野古道」などの看板が設置されて町の雰囲気や各お土産店や飲食店も盛り上げようとしているコトが感じられた。紀勢自動車道も尾鷲北ICまで延伸されてトンネルばかりだったけど熊野までだいぶ楽に行けるようになったし、新宮(しんぐう)市までの下道約1時間は熊野灘の景観が素晴らしいじゃないか。

あとは地産料理と言えば那智勝浦の「マグロ」と郷土料理「めはり寿司」、「南高梅」と太地町の「クジラ」・・・。まぁマグロとめはり寿司はいいとしても「梅干し」と「クジラ」はあんまり好きじゃ・・・。





車中で妻とそんな会話をしながら新宮市街の国道を走っていたら「みかん専門店」の看板が見えた。


私:おーさすが「有田みかん」の国!でもこの時期にみかん?

妻:たぶん「甘夏」とか「はっさく」とかなんじゃないの?

私:あ〜なるほどね〜。


「甘夏」や「グレープフルーツ」みたいな皮を向くのが面倒なのはイヤだし「不知火」や「デコポン」みたいな酸味のあるみかんもダメなめんどくさい私。あまり期待しないで車を停めたら奥からオヤジが出てきて無言で私たちに切り分けた試食用の小さなミカンを他のミカンを見るヒマを与えず差し出してきた。

「なんだよ、まだ何にも言ってねーじゃねーか。」と心に思いながら渡されたみかんを口に入れてみると・・・

な、なんじゃコリゃあああ〜!



店のオヤジはニヤリと笑う。私もニヤリと返してやりたかったがそれどころではない。おそらく私がフルーツの中では人生で1番食べてきたであろう「みかん」。その「最高峰」と言っても過言では無いみかんと出会えた。さあオヤジ、説明してくれ!これはいったいなんのミカンなのだ!?



オヤジ:これはな、「せとか」と言って主に贈答用にされる高級みかんじゃ。今の時期1番おススメだぞ。


通常のみかんMサイズよりひとまわり小さいのに1つ120〜130円。確かに高いが切り口を見ればギッシリとキメの細かい果肉が詰まっていて何よりも香りが素晴らしい。バレンシアオレンジのような爽やかな香りが一瞬にして広がる。しかしイヤな酸味は一切無いのに濃厚で芳醇な甘さ!あ〜言葉にするのももどかしいとんでもない衝撃の美味さ。これは「スカイベリー」を越えて「シャインマスカット」と出会った時の衝撃に匹敵する。

普通のみかんのように皮を剥くとポロポロと剥がれて非常に面倒なのでナイフで1/4に切り両端を少し剥がすと食べやすい。

少しおまけしてくれて20個2,000円で購入して店を後にした。興奮冷めやらぬ私は「もうキャンプ場ではこれだけでいい!」と吠えていた。銀座7丁目に「和蘭豆(らんず)」という喫茶店がある。そこには紅茶にバレンシアオレンジを入れたTEA CARIFORNIA という私の1番好きな茶があるのだが、このオレンジなら和蘭豆を越えたティーカリフォルニアが出来るかもしれない!今度キャンプ場でやってみようとも密かに思っていた。


私:しかし和歌山もやっぱりみかん王国だよな〜。愛媛・熊本に次ぐ「3位」かな?

妻:(検索中)

私:あ、長崎・佐賀の方が上かな?

妻:なんと、和歌山みかん収穫量全国1位だよ!

私:マジか〜!愛媛1位じゃないんかいっ!

妻:あ、「せとか」は愛媛産のみかんだ!

私:それもマジか〜!収穫1位の和歌山で愛媛産のみかん買って喜んでたんかいっ!


そんなアホな会話をしながらキャンプ場に向かったが、私の「フルーツ指標」である銀座千疋屋 を後に調べたら「せとか5個入箱詰め」はなんと驚愕の8,000円オーバー!!!オヤジの言葉は嘘ではなかったらしい。

「せとか」の収穫は4月上旬頃かららしく、毎年イチゴが終わる4月から6月〜7月のメロンまですっぽり空いていた時期に現れた救世主「せとか」。5年くらい前に市場には出ていたらしいが知らなかった・・・。私の「フルーツ年間スケジュール表」にしっかり刻まれる逸品との出会いから始まった平成最後の旅。






正直に言います。ほとんどキャンプ場にはいませんでした。ww




でも長くなりますよ〜。




  


2017年08月10日

2017夏キャン高知編おまけ(やっぱり最後はシメの温泉編)

ゆとりすとパークおおとよ(高知県)を朝イチ撤収。

真っ直ぐ帰ってもさいたま市に着くのは夜。


四国を離れ淡路島を走行中に考えた。

やっぱり最終日は「温泉」!長い道中さっぱりして帰りたいから。


30日は日曜日だったので神戸・大阪市街は混むこともなかっただろうが

明石海峡大橋を渡って少しだけ遠回りになる中国道方面に向かった。


目的地を「有馬温泉」にセット。

六甲山の裏側にある関西の奥座敷と呼ばれる日本最古の温泉。(らしい)


ただ今回は撤収の汗を流すだけの寄り道。

しかも猛暑日だ。笑





いや〜昼間の温泉街だというのに人・人・人!

しかし昔来た時よりもなんかシャレた店が増えている。

歩いている人もじーさんばーさんより若い連中ばかり。


まぁ「温泉街」っていうのは、こう、しっぽりとしながらも所々にワビサビがあって・・・


なんていうのはもう古くさいんだな。笑


どうせ古くさい私は安定の「川上商店」へ。

有馬温泉に来てここの佃煮だけはハズせない。




すべての佃煮が試食できるのだが、私はそういうのが苦手で「これは買う」と決めたモノだけをつまむ。しかし妻はおおよそすべての試食コンプリート。

初めて来たクセに私に佃煮の案内をしていた。

まぁ確かに「しそワカメ」はコリコリして絶品だったな。



風呂は有馬グランドホテルに併設されている「太閤の湯」へ。





有馬温泉には茶褐色の「金の湯」と無色の「銀の湯」がある。

金泉は含鉄-ナトリウム-塩化物強塩高温泉。

銀泉は炭酸泉とラジウム泉の混合。シュワシュワ。




サクっと入るなら共同浴場でよかったのだが激混み。


じゃこの大型施設なら・・・と飛び込んだが

竜宮城ですか?笑




2,600円/大人1名。区画サイトより高い。汗




無駄に広い階段。




太閤(秀吉)の湯はどこじゃ?




まだ歩く。




歩く歩く。



風呂は館内ほど豪華絢爛なものではないが露天もあり

金・銀の湯はかけ流しだった。

特に金の湯は濃すぎるため長湯ができない。

5分くらいしか入らなかったが駐車場で妻を待っている間にダウン。

だからまだ先が長いのに濃い温泉入っちゃダメって何回経験すればわかるのか。汗


帰宅は翌日の朝方になってしまい妻はそのまま出社。

今後はシメの温泉であまりキツいのは遠慮しよう・・・。






実に楽しい旅&キャンプだった。


さあ今夜、妻の仕事が終わったら2017夏キャンプ第2弾に出発だ!

キャンプや旅行、帰省などにお出かけするみなさんもどうぞ気をつけて!

  


Posted by Suika with C at 12:05Comments(0)◆近畿