【2020イチゴキャンプ feat.星空の教室】「さよなら遥か空の下」後編・最後の晩餐

Suika with C

2020年09月01日 15:38

2020年盛夏




結局どこにも行けなかった2020夏。7月4連休と8月の9連休もずっとテレビを見ながら毎日そうめんとスーパーのスイカを食べ続けていたら、医者から「タンパク質がかなり低い数値でヤバイです。」と告知された。

この時期になると暑さにヤられて肉が食べられなくなる私。それを見るに見かねた妻が「うなぎなら食べられるんでしょ。」と私の誕生日祝いも兼ねて、うなぎ処さいたま市の歴史ある名店「ほてい家」に電話して『うな重』を注文してくれた。




まだ早い時間(18:00)だったので店内には誰もおらずホッとしながら出されたお茶を飲んでうな重の出来上がりを待つ。うっすら漂ってくる香ばしい匂いに私の夏バテはみるみる回復、食欲が沸いてきた。







「やっぱ夏は『うなぎ』だよな〜!」





食べながら私はひとつ確信した。私が「最後の晩餐」となる食事を選ぶなら、きっと『うなぎ』だな・・・と。欲を言えば「朝は茄子の浅漬けと山形だしに白米と味噌汁で、昼にざるそば or そうめん、夜にうな重、最後に八色スイカを1/2玉食べてから旅立たせてくれれば、俺の一生に悔いは無い。」と横でうな重食べていた妻にお願いしたのだが、果たして覚えてくれただろうか。









【2020イチゴキャンプ feat.星空の教室】
act.1「春1番」
https://seasonbest.naturum.ne.jp/e3309728.html
act.2「星の降る森」
https://seasonbest.naturum.ne.jp/e3311260.html
act.3「のぞみ700系ラストラン」
https://seasonbest.naturum.ne.jp/e3313207.html
「さよなら遥か空の下」前編
https://seasonbest.naturum.ne.jp/e3345664.html





さて、3年ちょっと続けてきた弊ブログだが、このまま出口の見えない状況のままダラダラと続けていくのも性に合わないし、禍にのみこまれて消えるブログがあってもいいじゃないかと今回のレポで「遥か空の下・最終回」とするコトにした。今までご高覧いただいていた読者の皆様には深く感謝を申し上げます。

しかし「最後の晩餐」が8ママ【星空の教室】の手料理になるなんて・・・。




2020/02/22(土)19:00【星の降る森】(群馬県沼田市)
会場:ロッジシェルター





「おおおお!!すげぇじゃん!!!」



テーブルに8ママからの彩り豊かなハンバーグやカプレーゼが並んだ。





子供達はまるで盆と正月と誕生日が来たような喜び様だ。世代の違う私達にこの日のために考えて作ってくれたメニュー、嬉しくないワケが無い。3年前、キャンプブームに勢い良く乗ってやってきたビギナーキャンパーだった8ママから出された渾身の「キャンプ・ディナー」。まさかこんな日が来ようとは・・。



※夕食準備中


初めて8ママから私のブログに頂いたコメントは「めろ&りん」への心あるコメントだった。当時はまだキャンプの話も少なくて、ネコと病気の話しばかりだったこのブログ。すごく嬉しかった私は「この人に何か恩返しをしたい。きっと心のキレイな人なのだろう・・・。」と若干、勘違いをしながらも「最近のアニメやゲームのコトはなにひとつ知らないけれど「キャンプ」のコトだったら!」と、それからの2年間、私は彼女が自身のブログ記事をあげるたびに「ちーがーうーー!」と何度もコメント欄に書きなぐってきたが、私の意に反して「楽な方」「便利な方」「勧められたがままにとにかくなんでも買いたがる」に進んで行く典型的な今ドキのファミリーだ。「これはいっぺん直接会ってキッチリ言わなアカン。」と、この軟弱キャンパーをビシっと叩き直す計画で「イチゴキャンプ」を提案したが、ズルズルやるのは性に合わないのでキャンプは「全3回」の予定とし、今回が2回目のイチゴキャンプだった。





【星空の教室】イチゴ三昧グルメグルキャン!
https://hoshizoraroom.naturum.ne.jp/e3194538.html



グルキャンで相手の家族をもてなす料理をキッチリ出せるなら、もう立派な「キャンパー」だ。今さら私がなんだかんだと言えるコトなど何も無い。気がつけば年間の出撃回数もキャンプ・ギアも私など比べ物にならないほど増えているし、なにより1番大事なモチベーションがスゴくて「星空バカ」「湖バカ」「富士山バカ」・・・興味を持ったモノすべてに「バカ」が付くバカっぷり。そのせいで気がつかなかったかもしれないが、知らず知らずに彼女は「ベテラン・キャンパー」になっていた。





1回目のイチゴキャンプでは私が料理を振る舞って無言の「プレッシャー」を与えたが、2回目のキャンプでしっかりと返してきた。この「意地の張り合いみたいなキャンプ」は、私みたいな古い考えのキャンパーには最高に楽しいキャンプ。そんな時間を過ごさせてくれてコトに感謝したい。







2020/02/23(日)2日目







風もなく爽やかな晴天の朝。6人とネコ2匹で賑やかな朝食。8ママから私好み(薄くてちょい酸味がある)の超ウマコーヒーを差し出された。やればできるんだな。




朝食後はKさん情報の「しゃくなげの湯」(車約20分)へ。広くキレいでまったく問題無いが、山間の温泉施設でなによりも「周囲の雰囲気」が良かった。今後この界隈の風呂はもうココだけでいいだろう。


【プジョーでキャンプ】上州のおもてなし。湯けむり香るとんかつ街道。
https://zero21kei.naturum.ne.jp/e3300999.html







昼にサイトへ戻ったら雪が降りだした。おそらく私には今季最後の雪になるだろう。だけどこの寒さは「冬キャン」らしくなってとてもいい感じだ。「さ、6さん、火の準備をしてくれ。」



暖かいロッジシェルターから1人出されて、ぶつぶつ言いながらの火おこし。結構寒い。ww







テント内では7が張り切って昼食作り。1年前とだいぶ変わったな。キャンプではそろそろ「戦力」になるだろう。




今回のピザオーブンは8ママ家のたき火台に乗せて焼いた。「初めての焚火台だから上手く焼けるかな〜?」と私は場を盛り上げるセリフで焼き始めると、みんな不安そうな目で見ている。


「おいおい、オレがピザ焼くの何枚目だと思ってんだよ!」


そして私は「お約束」かの如くキッチリ裏面を焦がして8ママの前に置く。すると彼女はまるで鬼の首をとったかのようにゲラゲラ笑いながら焦げ焦げピザの写真を撮り始めた。

まだ若いこの家族に普段は完ペキなキャンパーである私の「ミス」をわざと見せてあげたコトに気づくのはあと10年くらいかかるだろうか。これも「グルキャンを盛り上げるテクの1つ」だと言うコトを。









昼食後は本日「イチゴキャンプ」のメインイベント、8ママ家の長女7の実演イチゴパフェ作りだ。「やる?」と聞いた7はイスから立ち上がると全員のパフェを作り終えるまで1度も座るコトは無かった。真剣に向き合う顔の表情は小学1年生のソレでは無い。




30年後、彼女が世界的なパティシエになって、ミシュランの表彰台でインタビュアーに「私がここにいるのは、あの『イチゴパフェ』が始まりでした。」なんて言い出したら、おじさん空の上でオイオイ泣くからな。












夕食は8ママから『ワイン豚の豆乳鍋』が振る舞われた。





これだけパーフェクトな夕食を用意してもらってこんなコト言うのもおかしいが、少し寂しいような気持ちも感じていた。こうしてお会いするのはまだ2度目だが、ブログ・コメントのやりとりではもう10年分の会話をしている。昨夜のハンバーグといい、このワイン豚豆乳鍋といい、こんな色合い豊かなコジャレた「映え料理」ってホントに「8ママのキャンプ飯」と言えるだろうか。



【星空の教室】初めての年越しイベント!@エンゼルフォレスト那須白河
https://hoshizoraroom.naturum.ne.jp/e3301251.html


なんなら白米に出来合いの煮タマゴとハムちぎって「さあこれが私の夕飯だよっ!」とテーブルにどーん!と出してくれるようなメシの方が嬉しかったかもしれない。こんなのがフツーに出されて来た時が、本物の「キャンプ仲間」って呼べる時なのだろうな・・・なんて少しだけ思っていた。









夜は残ったイチゴを賭けてのUNO。8ママ、6さん、7のイチゴを用意してきた私にまったく気遣い無しの真剣勝負。負けっぱなしで次々にイチゴを食べられてしまうが、次回は絶対「花札」持っていってやる!と思った。











管理の悪さと加水分解によってボロボロになったDODカマボコテント。







この夜が最後の雄姿となったが、「思い出のテント」の最後に立ち会えたコトに感謝する。「8ママ家と言えばカマボコ」。およそ3年前、8ママ家が初めて家族でくつろげる2ルームテントを買ってきて家族で大喜びしていた時が懐かしい。わずか3年でこんなに疲れさせてしまったカマボコに対して、さぞ感傷に浸る夜になるだろう・・・と静かに見守ってあげていたが、テントの中では夫婦共々ウキウキでスマホ片手に次の新幕を選んでいたらしい。サイテー。





2020/02/24(月)3日目・最終日



6:00起床。今年も気持ちのいい朝のひとときを7がブチ壊しにやってきた。




朝食を摂り、8ママのコーヒーをいただいたら名残惜しいけど撤収だ。








コロナ禍に巻き込まれるギリギリのところで開催できた『2020イチゴキャンプ』。来年の開催は絶望的だが、あれほど右往左往していたビギナーキャンパーも今では所有するテントの数は片手では収まらず、夏は湖、冬は非電源サイトもなんのその。まったくバカ・・・いや、スゲーキャンパーになったものだ!と思わされ、この企画は「大成功」だったと言えるだろう。言えるのか!?





以上が我が家の2020年「唯一」のキャンプとなってしまった星の降る森キャンプ場での『イチゴキャンプ』。楽しい時間をありがとうございました。次回は『枝豆と煮タマゴごはん』VS 『TKG〜枕崎の鰹節をのせて〜』でいきましょう!ww



【星空の教室】遥か空の教室〜イチゴキャンプ2020〜@星の降る森
https://hoshizoraroom.naturum.ne.jp/e3321632.html




これにて『2020イチゴキャンプ』終了!




▼追記
「遥か空の下」今までご拝読いただきまして本当にありがとうございました。この新型ウィルスの猛威はまだまだ続くと思われますが、キャンプに行かれるみなさんは十分に気を付けて「楽しいキャンプ」を続けてください。

尚、私事で恐縮ではございますが、次回からの記事は

「すいかとめろんの徒然日記」


コロナ禍収束後は

「遥か空の下『SEASON・2』」www


をお届けさせていただきますので、みなさまの変わらぬご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。







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