ひさしぶりに納得できた高規格キャンプ場【メープル那須高原キャンプグランド】
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失敗できないクリスマスのピザ作り【メープル那須高原キャンプグランド】
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2018/12/24(月)07:00
雨は夜更け過ぎにかろうじて雪になっていた。
那須高原もこれから本格的な雪景色になるのだろう。
いやぁそれにしてもいいキャンプだったな。
昨日はさんざんクリスマスを楽しんで夜は「下町ロケット」最終回しっかり見られたし。
最終日は次のお客さんがいなければレイト無料(15:00迄)。どこまでもいいキャンプ場で他のキャンパーはのんびりしているがこの日は用事があったので私は10:00撤収。
ありがとう!絶対また来るよ!
「2018総集編年末SP」の記事に急いでとりかからなければならないのでクリスマスキャンプはこれでおしまいとするが、(汗)
ここは那須、最後はやっぱり「温泉」だろう。
那須湯本の名湯「鹿の湯」を過ぎると一気に雪道となる。キャンプ場からは約30分、今回行ったのは那須湯本から山頂に向かってさらにずっと奥に進んだところにある秘湯・北温泉(栃木県)。「天狗の湯」と「温泉プール」も有名だが映画「テルマエ・ロマエ」の舞台となったコトにより客足の絶えない超有名宿になってしまった歴史ある温泉だ。
結論から言おう。この時期に来たのは「大失敗」だった。汗
駐車場に車を停めてタオルセットを抱えてウキウキで宿へ向かう道の前に立って絶句。
この道行くの?(※車両通行禁止)
写真はなだらかな部分を撮影しているが、この他の部分は結構な坂道で道は雪の下がカチカチのツルッツルッ。いや〜滑る滑る!アイゼンがあったら本気で装着しているだろう。
距離はわずか400Mなのだがとてつもなく長く感じる道。ダウンなんか着ていたら温泉入ってポカポカ暑くて嫌だろうなと車に置いてきたのもアホだった。坂道はずっと日陰で氷点下。寒っ!これじゃ当然帰りは湯冷め必至。
しかしここまで来たら車に戻る気にもなれず、まさに行くも地獄帰るも地獄の状況に陥ってしまった。
たかが400Mをおっかなびっくり15分近くかけて降りてきたらようやく宿が見えてきた。温泉プールには女性の姿も見える。「丸見えかよっ!?」言いたかったけど早く宿に入りたくて言い出せなかった。子供達が浮き輪を使って遊んでいて巨大露天のへりには浴槽に滑り込む子供用のフツーの滑り台が設置されている。なんだこりゃ。
宿に入ると確かにこれぞ湯治宿!の雰囲気。かなり複雑な構造をしていて館内のあちらこちらに浴場がある。
有名な「天狗の湯」。いかにも本格的な混浴の湯殿だがここに浴場の壁は無く、脱衣場も浴槽も客室に向かうフツーの廊下に面したオープンな空間。私には「なんだこりゃ?」を超越したすべてが理解できないとてもシュールな風呂場。ただ流れ込む源泉の量はスゴかった。
私と妻はとりあえず男女別の露天に向かったがここは普通の露天風呂でひと安心。
オーバーフローした湯は脇の川に流れていく。少し熱めの湯は冷えた体に良く効く感じだが無色透明無味無臭、中性の単純温泉。良く言えばクセも無く長湯ができて湯あたりもない優しい温泉。悪く言えば何の面白味の無いクソつまんねー温泉。w
洗い場や水栓も無くただ浸かるだけだったので、温泉を楽しむコトよりも帰りの雪道のコトばかり考えていた。
さあ、宿を出たら今度は「急登」だ、途中の写真など1枚も無い。それはまるで涸沢に着く前の最後の雪渓のようにすべての体温と体力を奪って行く。なんのためにココへ来たのだろうか。汗
私は坂の途中で「俺にかまわず先に進んでくれ」とまるで遭難者のようなセリフと一緒に車の鍵を妻に差し出した。この温泉に着いてからもう1時間30分以上経っている。車ではめろ&りんが待っていてかなり冷えているかもしれない。しかし私はバテバテ。止まるとモノ凄く寒くなるけど足が動かない。だいたい雪の坂道をつっかけサンダルで歩いているコト自体アホの極み。KEENの運動靴を履いている妻は黙って鍵を受け取り私の視界から消えていった。
「こんなトコで倒れてたまるかっ!」
私は最後の力を振り絞り妻から10分遅れでなんとか駐車場に戻り開口一番、妻にこう吐き捨てた。
「ハァ、ハァ、もう二度と来ねぇ・・・。」
大成功のキャンプと大失敗の温泉。これもまた深い思い出のクリスマスとなった。みなさんも1度訪ねてみてください。w
2018クリスマスキャンプ・終了