2019梅雨明け宣言キャンプact.1【夏の始まりはやっぱコレでしょ!】

Suika with C

2019年07月31日 07:24





2019年7月下旬

今年のゴールデンウィーク以降は、ある事情でキャンプに行けなくなっていたが、そもそも毎年梅雨の時期に好んでキャンプに行っていたワケでも無かったので、劇団にひきさんやKさんの雨の出撃レポを見ても「それは良かったですね、私もいつか行ってみたいです。」のような愛想の無いコメントを入れるだけ。いつもの「なにクソっ!」という熱い気持ちが湧いて来るコトは無かった。


※雨の奥道志でシットリキャンプ。(プジョーでキャンプ)



毎年7月下旬に妻の会社は「プチ夏休み」があり、平日なので人気キャンプ場にも臆すること無く出撃できるとても楽しみな4日間。一昨年は藁焼きカツオの弾丸高知ツアー、昨年は乳頭温泉郷キャンプ場(秋田)→吹上高原キャンプ場(宮城)→蔵王坊平国設野営場(山形)を3泊4泊で巡り深く忘れられない想い出となっているが、今年は直前までキャンプの予定は無くGWから2ヶ月以上もブログが更新されていない状況。数少ない読者は離れていき2年半続けて来た弊ブログ『遥か空の下』は人知れず消滅してしまいそうなブログ開設以来最大の「危機」に瀕していた。

「このまま動かずにじっとしているワケにもいかないだろう。さすがに「連泊」はムリだけど、近場で1泊してみて大丈夫かどうか試してみようよ!」

妻に提案して承諾をもらった。私はロクに下調べもせずに目的地近辺のキャンプ場を予定地として朝イチの関越道へ車を走らせる。





2019/07/25(木)08:45

今回の旅は1つだけ行かねばならぬ場所があるだけで他はノープラン。アタリをつけていたキャンプ場も予約不要だったので現地周辺に行って時間を見ながら最終的に決めようと思っていた。



さて、まずは朝メシだ。赤城ICを降りて国道17号線を約10分。昨年秋以来の群馬の名店「永井食堂」(渋川市)。ここに来なければこっち方面の旅は始まらない。



頼んで10秒。牛丼店より早い。レディース(半ライス)モツ煮定食560円。味は濃いけど朝から元気になれるメシ。また秋に来るよ。




昭和村ICから関越道にのって新潟県魚沼方面へ。石打ICで降りる。


魚沼に来たらまずはもちろん「米探し」だ。魚沼(塩沢)産の米を使用する「うおぬま倉友農園」のおにぎり屋をネット検索で見つけて訪ねてみた。


http://www.gokujoumai.com/onigiriya.htm

店の前まで来て「あれ?」。よく見ればこの店は3年前に国道17号を走っていたら妻が見つけて寄った店。汗

当時はフツーのおにぎり屋だと思っていたが農園直営の人気店だったのね。テント設営後の昼食用として塩にぎりを2人分購入した。


※国道17号線から八海山を望む・酒屋も多い。


10年程前に私は長年勤めていた会社を辞めて住宅修繕の仕事を始めた。独立の際に登録した会社から「新潟に欠員が出て誰もいなくなってしまうから宿泊代出すから少しのあいだ行ってくれないか?」と言われ、当時はどんな仕事でも受けなきゃならなかった私は車に工具と着替えを載せて新潟市へ向かった。

期間は1ヶ月くらいだったが、新潟県内の端から端まで昼夜を問わず走り回った。仕事が終わり次第ホテルの空き部屋を探すのだけれど、疲れて動けない時はそのまま車の中で寝てしまうコトも多かった。でも次の仕事が入るまでの時間は海岸に車を停めて砂浜で弁当食べたり、峠の木陰で昼寝をしたりとそれなりに楽しく過ごせてもいた。

7月終わりのある日、昼食を買おうと寺泊の魚市場へ寄った時、さまざまな魚介類の刺身や焼き物が並ぶその横に小玉のスイカがずらっと並んでいた。聞けば新潟産のスイカらしい。スイカに目の無い私、「小玉」くらい1人でも難なく食べられる。冷えているスイカを買って砂浜に持っていき、ナイフもスプーンも無いので工具箱からシャーパー(小型のノコギリ)を取り出し、ザクザク切ってそのままかぶりついた。

「う、うめ〜〜〜!」

海水浴の家族賑わう海岸で、黒サングラスに薄ら汚れた作業着のオヤジが手ノコ片手で甘い甘いスイカに歓喜の声をあげている。スイカの皮を見ると金色のシールが貼ってあった。

「八色(やいろ)スイカ」?





これが私と八色スイカの出会いであり、それ以来「私のスイカ」と言えば山形・尾花沢でも熊本でも無く、この新潟・魚沼産「八色スイカ」なのだ。そして本日は八色スイカまつりの開催日!文頭に述べた「1つだけ行かねばならぬ場所」とはここである。会場には全国のスイカファンが集まっていた。


※会場:JAあぐりぱーく八色




私は障害1級の透析患者だが、透析患者の1番の大敵は「水分」。しかしスイカの90%は水分で、細かく言えば「カリウム」の量もハンパない。食べた分の水分は透析で徐水することになり、多ければ多いほど体のダメージも深刻になる。普通なら病院の看護師は止めに入るだろう。だが私は今回のスイカまつりに参加するにあたり病院の看護師逹に決意表明をしてきた。「2日後、もし私が病院に現れなかったとしても、どうか悲しまないでくれ。」と。

さあ、文字通り命をかけた「スイカ食べ放題」の始まりだ。




私は普段1回の透析で2〜3Kg徐水(血液中の水分を抜くこと)するが、今回の目標は「大玉スイカ完食」。水分量は10Kg前後だろう。もちろんその後透析で10Kgも引いたら血圧は下がりまくり意識は無くなる。私の残された僅かな腎臓がどれだけ機能(排水)してくれるかが勝負のカギとなるが、ここまで来たらもう引き下がれない。頼むゼ俺の腎臓!私は係りの人に妻の分も含め参加費1,000円を手渡した。




私たちがテーブルに案内されて着席したと同時に大玉スイカがザクザクと切られ、大きな桶(種・皮捨て用)と赤く食べ頃の八色スイカが運ばれてきた。



いきなり大玉1/2個分どーん!早速手に取り妻と食べ始めたが、なんと運ばれたスイカの半分くらい食べたところで、あれ?ヤバい!朝に食ったモツ煮のせいなのか、それとも歳のせいなのか!?3年前は1人で大玉1つ食べられたのにっ!汗

なんとかギリギリ運ばれてきた分は食べ切ったけど、係りのおばちゃんから試合続行?を尋ねられた時は既に私達は戦意喪失の表情を浮かべていた。それを見たおばちゃんレフリーの手は頭上で大きく交差されあえなく私達は退場。まさに「無念」である。


いやしかし美味かったな〜。八海山麓のスイカ畑の目の前で、チョー冷えたスイカをイヤと言うほど食べられる喜び!この日は関東よりもひと足早く梅雨明けした新潟の気温は30℃を越えて「真夏日」となり、まさに絶好の西瓜日和となった。今年は8/10(日)まで開催しているのでスイカ好きの方は是非訪ねてみてはいかがだろう。




※2019八色スイカまつりは8月9日(金)まででした!
※お間違いの無いようにお願いします。



act.2【福山峠キャンプ場編】に続きます。
https://seasonbest.naturum.ne.jp/e3251722.html




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