年越しキャンプで作る楽しみな料理と言えば・・・
12月に入れば自ずと盛り上がってくるのが「年越しキャンプ」への期待。取引先や仕事仲間などへの挨拶を済ませ家に帰り、車にキャンプ道具を積み込む時のあの気持ちはどのキャンプよりも気持ちが高ぶる瞬間。
1年間頑張ってきた達成感とこれから迎える新年への期待を自分が選んだ好きな場所で好きなコトをしながらいられるのは言葉にできないほどの感謝と幸せを感じられ、最高のキャンプイベントになっている。
キャンプ自体はいつもの「おでかけ」はほとんど無くずっとサイトに居座って焚火や雪かき、1年を振り返るニュースや出来事・歌番組などのテレビなどを見ながらのんびり過ごす。
仕事も終わり素晴らしい風景の中で夢のような1週間。俄然料理にも力が入るのだが、私は冬のテーブルにはみかんが置かれていないと気がすまない古い「昭和の人間」。正月からパンやらチーズやらの欧米食なんか食べていられない。
やっぱり正月は数の子やブリなどの海の幸や、きんぴらや椎茸・蓮根を入れた筑前煮などの山の幸。あとは昆布巻きや伊達巻、黒豆やなますなど。決して豪華ではないけれど、いつも妻と大晦日の朝から狭いテント前室で真剣におせちを作って正月を迎えてきた。
その中でも最も力を入れて作るのが「雑煮」!!寒空の下焚火を前にして食べる雑煮はもうキャンプ中の主食は全部雑煮でもいいほど好きなのだ。
12月29日、キャンプ場について焚火台の設営が終わりひととおり焚火を楽しんだ後は特大の寸胴鍋が焚火台に収まり20リッターのミネラルウォーターと5羽の比内鶏ガラを入れそこから1昼夜火にかける。
いや、まだまだ。12月30日もコトコトコトコト煮込み、鍋からは大量の湯気が「狼煙」のようにあがり最高の野営感。スープが白濁してとろみが出たら1晩寝かせてようやく大晦日に鶏ガラスープが完成する。
雑煮は醤油の鶏ガラ出汁が子供の頃からの味。別鍋に私の黄金比率で醤油・酒・みりんを入れる。母の雑煮は具だくさんだったけど私はシンプルな方がいい。椎茸・大根・比内地鶏のみ。ニッポンの味。
最後に白のし餅を大きめに切りストーブの上でこんがり焼き目を入れて、地元の三つ葉と高知のゆずを軽くかけて完成。おそらく私が作るキャンプ料理の中で1番美味いハズ。近くにいる人達にも振る舞ってあげたいが、あっと言う間に口コミでサイトに行列ができてしまうだろう。妻にそっと差し出すが「美味い!」なんて声も出させず黙らせてしまうほどのカンペキな「昔ながらの雑煮」。
そんなアホなコト考えてニヤニヤしながら年末が楽しみで仕方がない12月初旬。
さて、仕事しよう。
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