ひっそりと秋の訪れを楽しむキャンプ【赤坂の里森林公園】

Suika with C

2018年10月15日 18:05

2018/10/13(土)

猛暑の夏が終わってキャンプにはベストシーズンの秋が訪れた。

本来なら毎週キャンプでも構わないのだが、今年の年末に「新幕を用意する」と公言してしまったからにはその費用を捻出しなくてはならず、他のキャンパー達が秋キャンプを謳歌している休日も年末の賞与など無い自営業の私は現場に向かう日々だった。

前回の【休暇村裏磐梯キャンプ場】から約1カ月。今年最大のブランク明けは色づく山間の風景を探しに再び福島県へ。キャンプ場に泊まって翌日は高湯温泉から標高最高地点1622Mを誇る「磐梯吾妻スカイライン」を通り浄土平を経由、裏磐梯に抜ける最高のルートは最近仕事に追われている妻も少しは癒されてくれるだろうと期待を込めてのプランニング。10月中旬はまさに絶景が広がり楽しみて仕方なかった。


しかし前述の新幕の件もあり出費は抑えなければならなかったので「まだノー電源ノーストーブで行けるだろうか・・・」と半信半疑で向かったのは福島県伊達市の郊外にある【赤坂の里森林公園】。こんな時は大いに助かる1泊310円。しかし雰囲気はとても良い場所だった。






私の母が会津の出身だったコトもあり故郷と呼べる場所の無い私は福島県が心の故郷。伊達市は初めて訪れたが周囲を山々に囲まれていて市街地を出ればどこまでも田んぼが広がるのどかでとても「福島らしい」いい街と思えた。




甲子園福島県代表の常連校「聖光学院」を見学後、買い出しは市内のリオンドールへ。最近福島県が力を入れて宣伝している「金のつぶ」を探したが見つからず会津米を購入してキャンプ場へ向かった。





【赤坂の里森林公園】は東北自動車道福島飯坂ICから約20分、小高い丘を上った所にある市営の森林公園。







園内はキャンプ場の他に散策路やしっかりとしたフィールドアスレチック・チビッコゲレンデなどもありなかなかいい施設に見えたがこの週末キャンプ場はガラガラ。人のいいキャンプ場管理人に「今日は多いよ!」と言われたが泊まりは私達を含め3組だけだった。w









基本的にはサイトにテント等を運んで少し離れた駐車場に車を停めるスタイルだが1〜3番サイトは通路に車を停めて荷物を降ろせる。1番と2番は通路とフラットなのでオートキャンプさながらの設営が可能。管理人おすすめの1番サイトに設営した。(全12サイト)




テント+大型タープはキビしいがサイトはまあまあ広い。2ルーム程度なら問題無いくらい。この日関東は雨模様だったらしいが福島県中通りは天候も良く森林タープで1日を過ごせた。気温18度はとても快適だ。




なだらかな下り坂を奥に向かって2番→3番サイトや炊事棟があり


※2番サイト横炊事棟

3番から奥はダート道になり林間サイトとなる。1番奥の芝生広場に車を停めて各サイトに荷物を運ぶのだろう。



日中はデイキャンプや幼稚園の団体客で賑わっていた。


※1番奥の芝生広場


※3番サイトから見たトイレ


いいよなぁ。こんな気軽にキャンプできる場所あって。








あれ!?



キミはここに住んでいるの?元気でな。





設営後に100円鍋焼きうどんを食べてしばしのんびり。こんなキャンプ場はそんなチープな食事も楽しく思えるから不思議だ。

妻は今週終わらなかった仕事をテントに持ち込んで電卓を叩いていた。最近部署が変わって大変らしい。考えてみれば私も大企業勤務から離れてもう10年か・・・。妻がキャンプ場にまで会議資料持ち込んで仕事している横で、玉ねぎの皮剥いて秋鮭ホイル焼きの準備を進めている私を誰が想像できただろう。時の流れが早すぎるとつくづく感じる歳になった。





夕方、私は夕食の準備を終え妻は会議資料を投げ出した。暗くなる前に風呂行ってさっぱりしてしまおう。





車で20分ちょいの飯坂温泉「花ももの湯」へ。



泉質などは気にせず子供も楽しめるホテル聚楽の日帰り温泉施設。最終入館が21:00迄で17:00から割引となる。これだけ豪華施設でレンタルのタオル・バスタオル付大人780円は良心的。


19時過ぎにはキャンプ場に戻り夕食。





秋鮭は洋風、銀鱈は和風の味付けで妻とささやかな「秋味」を楽しんだ。



せっかくの鮭とタラが見えなくなるほど乗せたブナしめじ・舞茸・エリンギ。夜になり冷えてきたが、尚更アツアツ会津米の美味さが際立ち「やっぱキャンプは秋からが本番だなぁ」と思わせてくれた。





りんごも1ヶ月ぶりのキャンプで大はしゃぎ!



めろんも肩で息するほどガイロープでじゃれ遊んでとても満足そうだ。
よかったな。

21:30にはシュラフに入り快適に眠れたが夜中はついに10度を切り最低気温は9.2度をマーク。猫鍋で丸くなって寝ているめろ&りんを見て今回が今期最後のNo熱源キャンプと決めた。





2018/10/14(日)06:00起床。




鳥の鳴き声で起きる森の朝。外を見なくても本日の好天がわかるような明るさがテント内に届いていた。気温は12度。




体を暖めるスープ代わりにサッポロ1番塩ラーメン1袋を妻と分け合い、さぁ撤収だ。



1番サイトは通路の反対側が駐車場でとても使いやすかった。ありがとう【赤坂の里森林公園】いつかまた!



小枝がたくさん落ちていたのに料理に夢中になってしまい焚火できかったコトが唯一悔やまれた。



帰りは福島市内を抜けてウキウキで「磐梯吾妻スカイライン」に向かう私達にフルーツラインで非情の通告!


○吾妻山噴火レベル2における通行規制(全面通行止め)
・磐梯吾妻スカイライン(県道70号線)
(1)日時 平成30年9月15日13:00〜規制開始
(2)場所 旧高湯ゲート〜旧土湯ゲート L=28.7 Km
福島県土木部道路管理課


妻からは「そんだけ楽しみだったならキチンと調べてから来い!」という目では見られなかったと思うが、ガックリしながら国道115号線(土湯街道)にまわり裏磐梯を目指したらフルーツラインでは果樹園みんな閉まっていたのにこちらは「もも」「ぶどう」「なし」のぼりが無数に立っていてる!


通行規制も忘れスキップしながら「まだぶどう有りますか〜?」と店に入るとシャインと巨峰がズラリ!




シャインマスカットは高価だったので巨峰だけを購入。ところが試食で出してくれた梨(南水)の甘さがとんでもなく、先月会津で南水食べたけどそれほどでもなかったとおばちゃんに伝えたら「福島市のフルーツは会津には負けません!」とドヤ顔で返された。でも確かにこんな美味い梨食べたこと無えっ!と思えるくらい美味い梨だ。節約しなければならない事情もあったが4個で1,200円の少々高いと思える南水も購入せざるをえなかった。




しかし磐梯吾妻スカイライン通行規制により知った福島フルーツの底力!巨峰食べながら見た裏磐梯の紅葉はまだちょっと早かったけど最高の秋ドライブ!今回もまた「やっぱ福島いいね〜」と妻と笑いあえたコトに感謝の秋キャンプとなった。






※磐梯山周辺の道路に踊る「松茸」の文字。来年の秋メニューは「炊き込みごはん」と「土瓶蒸し」に決定したコトは言うまでもない。







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