2018/07/28(土)
09:00【吹上高原キャンプ場】を撤収。
今回の旅に出る直前に南の海上で台風発生のニュースを聞いた。その時はまだ進路も不確定だったが日が近づくにつれ関東直撃が確実になっていく。幸いにも東北は台風の中心部からかなり離れているし台風は異例の進路をとり西に向かうみたいなのでそんなに気にはしていなかったが雨風がひどくなるようならこのまま「撤退」も考えていた。
まぁあれこれ考えても仕方がない。とりあえず現地に行ってみようと花立峠(宮城県と山形県の県境)を通って蔵王を目指したがコレが大失敗。普通は1度鳴子温泉郷まで戻ってから国道47号線で新庄市方面に行くのだろう。私は地図(ナビ)上で峠越えすればショートカットできそうなコトを確認して吹上高原キャンプ場の出口からハンドルを左に切った。
宮城県側の県道63号最上鬼首線は高原の気持ちいい道路だが雨が降りだしてガスも出てきた。せっかくの景色はまったく見えなくなってしまったがまぁこれはこれで夏っぽくていい感じ。だがそんな呑気なコトを言えたのもここまで。
道は本格的な峠道になり標高を上げていく。15〜20分ぐらい走っただろうか、峠の頂上に「山形県」の表示を確認したところでなんと道路は未舗装!!ガタガタガタガタガタ!汗
なぜ私は旅に出るとこんな道ばかり走るコトになるのだろう・・・。
道路上にはかなり大きめの落石がゴロゴロ。落石防止工事された法面もなんだか怪しい。時折眺望が良くなるとそこは崖でもちろんガードレールは無く対向車とのすれ違いもほとんどの部分でムリだ。
これは青森の白神山地を横断する道路に似ている。当然クマもどこかで我々を見ているだろう。
県境からゴトゴト2〜30分下ってようやく峠道終了。吹上高原から山形に向かうときは決して「花立峠越え」を選んではならない。繰り返す「花立峠」は×だ。
1時間近くロスして山を降りたところにあった「前森高原キャンプ場」。すごく良さそうなキャンプ場だけど週末なのに利用者はいない。台風来ているからかな?
最上町を抜けたら初めて見た奥の細道「最上川」。「鮎」の店看板があちらこちらに見える。
さぁ山形に来た。選ぶはもちろん「板そば」一択だ。妻にナンバーワンの店を検索してもらいちょうど通り道上にあった「あらきそば」(山形県村山市)をカーナビセット。11:00時開店だが20分前に着いた。
ネットに「週末は大行列」と書かれていたがまだ大丈夫なようだ。
「あれ?暖簾出てるよ。ちょっと見てきて」と妻を行かせたら店内から「どうぞ〜」の声。間違いなく並ばずに食べたいなら開店ちょい前に行くといい。
玄関に囲炉裏。いいねぇこれが「山形の蕎麦屋」。
蕎麦のメニューは「板そば」のみ。2枚注文するとすぐにそば汁とお新香が置かれ5分ほどで蕎麦が運ばれてきた。
おお!これが「板そば」か〜!
私は更科系や藪系よりも断然「田舎蕎麦」が好きでこの色この太さで十割は楽しみの1つである「香り」も凄かった。鼻に抜ける甘い香りがたまらない。
きっちり鰹の出汁が効いたそば汁も太い蕎麦にバッチリ合う。さすが創業100年山形蕎麦の代表格と言われる店だ。量もこれ1枚で十分腹は満たされた。こっち来て蕎麦食べるなら「七兵衛」もいいけどやっぱり「あらきそば」だな。11:00を過ぎると一斉に店内へ客が入ってきた。
村山市から蔵王山に南下途中さくらんぼを探すがさすがに時期外れ。まだ青空だが雨はいつ降りだすかわからないので先を急いだ。
麓のコンビニで氷を仕入れて蔵王山を登ること30分。今回東北弾丸キャンプ最終宿泊地に到着。
【蔵王坊平国設野営場】(山形県上山市蔵王高原坊平)
開設期間 6〜10月末
水洗トイレ2棟炊事棟3棟
総面積6.9ha 収容人数3,000人
一般利用 350円/高校生以上
受付で管理人から丁寧な説明を受ける。(実際はスゲー東北なまり)
「ほ〜埼玉から来たんかい。ほじゃキャンプ場説明するからね〜。まず、「クマ」出るから。」
「はい。えっ?えええ!?クマ出るんっすか!?」
「出るよ〜。今日は台風だけど風が止んだら「キツネ」も出るから食べ物置かないでな〜ほれ、これパンフレット。サイトはこの上がいいかもな〜他に何人かいるからさ〜。で、あっちがトイレで・・・」
ク、「クマに注意!」?しかも7月の目撃情報数断トツ1位やん・・・。それにキャンプ場より先に「クマ」の説明っていったい・・・。滝汗
私と妻は戦々恐々。ゆっくりと車を進め入場したがありえない速さで第1サイトにウェザーマスター・ブリーズドームの設営を終える。台風来るのでタープ無し、テントはかなり傾いているがそんなコトはどうでも良かった・・・。
ふたたび夏キャン act.7 台風12号上陸!テントの中にも雨が降る【山形・蔵王坊平国設野営場】編へ続きます。