ふたたび夏キャン act.5 行くゼ東北!弾丸キャンプ【宮城・吹上高原キャンプ場】後編

Suika with C

2018年08月06日 07:01

2018/07/27(金)14:00

ついにやってきた【吹上高原キャンプ場】。いつもなら景勝地や温泉などまずは行きたい場所を決めてから周辺のキャンプ場を探すのだが「このキャンプ場に行ってみたい」と出掛けた旅は初めてだ。当初は前泊の【休暇村乳頭温泉郷キャンプ場】で1泊後、山形の高地キャンプ場で2泊の予定でそれは昨日までそのつもりだった。いくら東北だからとはいえこんな暑さの中、毎日設営・撤収なんてしたくない。出発前に師匠に相談した時も「吹上高原は標高もそんなに無いから(300M)日中は暑いかも。朝晩はOK。」と言われていたが、この蒼天の空と極めて個人的な理由がそんな苦労があるとしても私をココに向かわせた。








受付を済まして場内に入ると目に飛び込んでくる一面に広がる「緑」は衝撃的だった。それはまるでゴルフコースのフェアウェイのようでこの先に「グリーン」があるのではないかと錯覚してしまうほどだ。(実際にキャンプ場内に小さいながらも「グラウンドゴルフコース」がある)


入場して左側にいきなり見えたのが「白樺エリア」。許された者のみが幕営できる吹上高原の「お立ち台」。あの師匠でさえチャレンジには時間を要したほどのプレミアムゾーンらしいが、初めて来た私が何も知らずに設営していつものキャンプを公開していたら間違いなく大炎上していただろう。危ない危ない。





そのエリアを過ぎると「区画サイト」が現れた。全部で10サイトしかないがなんと電源付!これは聞いてなかった。私がこんなにもこのキャンプ場に来るのに年月がかかってしまった最大の理由がコレで「なんだよ、だったら秋でも春先でも来られたじゃん!」(キャンプ場開設期間:4月中旬〜11月上旬)

もちろんこんな文句を師匠には言えなかったが確かにこの区画サイトでは若干このキャンプ場の広々とした開放的な良さがスポイルされてしまうような気がした。でもまだ寒いGWなどもここを利用できるコトがわかったのは大きな収穫だった。






そしてそこからはこの【吹上高原キャンプ場】の美しさを存分に感じさせる広大なフリーサイト。緩い打ち下ろしのロングホールでここはドライバーでフルショット!!でもOBなんかまったく怖くないゼみたいな感じ。と言えば伝わるだろうか。





遠くに見える山々、爽やかな風吹く高原、場内には「すぱ鬼首(おにこうべ)の湯」、どこをとっても絵になる美しく広大なフリーサイト。イン9時アウト13時なのに低料金(2,000円)、さらに今回はなんかのキャンペーン中だったらしく受付で「エバラ焼肉のタレ黄金の味」までいただいた。いや〜最高だ!!これは「キャンプの楽園」と言っても過言ではないだろう。

しかしそのあまりの素晴らしさ故に夏の週末はガイロープが重なりあうような状況にもなりかねないコトを聞いていたので今回は計画的に平日で訪れたワケだが「ペットサイト」に辿り着いて思わず声が出た。





「ホントにこれだけのフリーサイトを俺だけで使ってもいいのか!」


通常のフリーサイトには10組程度のテントが張られていて受付で「じゃペットエリアに行ってね」と言われた時は少し残念な気持ちもしたが奥のエリアに着いた時そんな気持ちは場外に消えていった。

「ペットエリア」なんてよほど力を入れているキャンプ場以外はだいたいが少し狭かったり端っこの方だったり。でもここは違う。目測だけど通常のフリーサイトとそんなに変わらないと思える広さで木立が並んでいるため日影部分も多くむしろこっちの方がいいんじゃね?と思えるような素晴らしいサイトだ。紫陽花もまだキレイに咲いている。


いつもなら設営はまずグランドシート敷いて位置を決めるところから始めるがそんな必要まったくなし。初めて「タープ」から設営した。





見よ!この大きく翼を広げ東北の空に飛び立つような我がテンマク・ヘキサタープを。さえわたる青空の下シワひとつ無い一世一代の晴れ姿!最高の気分だ。


わざわざ重くて高価なフルコットンタープを購入したのは「タープ下焚き火」がしたかっただけじゃない。それならTCタープでも十分なのはわかっている。ただこんな炎天下の下もっと濃い影を作れるかもしれないという気持ちのままキャンプしていくのは我慢できなくなるだろうと思ったから。そして今日憧れだった地で最高の「影」ができている。私は何度も何度もいろいろな角度から周囲の景色とタープを眺めていた。コイツがボロボロになっても一生付き合っていくだろう。





あいかわらずモノは少ないマイサイトだがこんなキャンプ場なら何も不自由は無い。イスに座って蝉の声を聴きながらタープ下でのんびり時折吹く風を楽しんでいればいい。テントの中は用意した扇風機をつけなくてもめろ&りんも快適そうだ。気温は26℃。





先ほど買ってきたスイカをフィールドシンクでキンキンに冷やしながら早めの夕食準備にとりかかる。気がつけば空は赤く染まり始め遠くからカナカナカナカナカナカナ・・・とひぐらしの声。ここでの時間はあっという間に流れていく。





秋田の道の駅で買ってきた「稲庭うどん(乾麺)」もキッチリ冷やしてサッパリと。大葉とミョウガに金ゴマかけただけの超シンプルうどんとキューピーの「暖めなくていい簡単バーニャカウダ」で秋田の野菜三昧。夏はこんな感じがいいね!なんて私も歳とったなぁと少し寂しく思う瞬間。







「おい見てみろよ空!」





夕焼けなんてさいたま市の国道からいつも見てるけど今日この日この場所で見られたコトに素直に感謝できた。まいったなこのキャンプ場、心までPureにしてくれるんかい。




めろんよお前の目にはなにが見えていたのだ。



夕方最後に見た気温は22℃。あまりの快適さに風呂の時間までも忘れてしまったが(平日は17:30迄)それもまた次回の楽しみにしておこう。ちなみに近隣には「鬼首温泉郷」もあり「鳴子温泉郷」も遠くない。涼しくなったら楽しみの1つになるハズだ。






たまたまだったのかもしれないが「虫除け」などを使う必要も無く今日はこのキャンプ場に非の打ち所は無かった。虫と言えば小さなトンボがタープポールの先によくとまる。まだ秋の気配など気が早すぎるけどそんな光景も妻と私に最高の癒しを与えてくれた。






夜は20:00に就寝。周囲を山々に囲まれた高原。月は出ているが最高の星空だったコトは言うまでもない。




2018/07/28(土)05:00





高原で迎える朝。記事冒頭で述べた「極めて個人的な理由」とはもう祝う歳でもないけど私は今日が誕生日。こんな朝を迎えさせてくれてありがとう。今年も頑張るよ。





残りのバーニャカウダと500円スイカで朝食。




夏は毎日でもいいよ。これも幸せな時間だったけど食べ終えたら撤収だ。これほど動きたくなかった時もそうは無い。



たった1日だけだったけどホント気持ちいいキャンプ場だった。





こんなキャンプ場に巡り会わせてくれた劇団にひきさんに感謝します。ありがとうございました。





またすぐに来るから!w










帰り際に通常のフリーサイトもぐるっと見て回ってみたがもうどこをとっても文句無し。緑の絨毯に車で入っていくのが申し訳なくなるくらいだ。雪道のようなアクセルワークで優しくゆっくりフリーサイトを横切った。

ただ「広いフリーサイト」だけと言うワケではなく場所によって様々な過ごし方見え方ができる。これならいつも新鮮な気持ちでキャンプをしている彼のブログ記事に納得だ。


キャンプ場にはまったく関係ないが今回初めて私と同じテントをフィールドで見た。「WeatherMaster」なら腐るほどいるが「ブリーズドーム240」を見たのは8年目にして初めてだった。記念にここに記しておく。





「吹上知ラズシテ東北ノキャンプ場語ルナカレ」


そんな気持ちにさせられて吹上高原キャンプ場を後にした。ありがとう!また来る日まで。





act.6 台風12号上陸!その時我が家は!?編に続きます。





【吹上高原キャンプ場】



利用期間 4月中旬〜11月上旬
チェックイン 09:00〜17:00
チェックアウト13:00まで
日帰り利用  09:00〜17:00
禁止事項 発電機の使用・芝生の上での直火・花火(火災と騒音防止の為)
注意事項 入退場時以外での場内の車走行・走行時は徐行
ゴミの分別 燃えるゴミ・燃えないゴミ(カン・ビン等)・ペットボトル
ペット同伴 ペットサイトにて可
すぱ鬼首の湯割引あり 大人520円→450円・子供260円→210円
トイレ・炊事場等はしっかり管理されている印象
2018Suikaベストフィールド大賞ノミネート決定キャンプ場


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