おおお、おい、アレ!!!ウソだろ!?
目を疑った。
道路脇に車を停めて何度も見返すが
見間違うハズもない。
手前から西穂高岳、奥穂高岳、涸沢岳、北穂高岳・・・。
そして大キレットの先に天を突き刺すあの穂先は
北アルプス南部の主峰、すべての登山者の憧れ「槍ヶ岳(標高3,180M)」だ。
※2012年7月(ガラケー撮影)
かつては「槍の穂先」だけでもこの目で見たくて
まだ「北アルプス」をあまり知らない頃に安曇野のサイクリングロードから
北アルプス・東銀座の常念岳山頂を「ヤリ?」と半信半疑で眺めていたコトや
見えなくてもいいから少しでも槍ヶ岳に近づきたくて燕岳からの東銀座・縦走コース登山口となる秘境「中房温泉」まで行ってみたり。
その後も長野県を訪れて走りまくり、結局松本市内のホテル「ブエナビスタ」のトップラウンジから常念岳の横にわずかに見えるという情報を入手。
雲の無い快晴の日、朝イチのブュッフェが始まる前に会場へ行き1番窓側の席をキープして
妻とちょこっと見えた槍の穂先にアホみたく歓声をあげていたが
まさかこんな田舎の雑草生える道路脇が最高のビューポイントだったなんて・・・。
車から一眼レフを持ち出して覗いてみたら
おお!大キレット(右側・日本屈指の岩稜難関登山道)から南岳、中岳、大喰岳の夢の稜線縦走コース!
槍から延びる「西鎌尾根」まで見えるじゃないか!!!
この時点で溢れる涙がファインダーの視界を邪魔している。w
【槍ヶ岳→西鎌尾根→双六岳→日本最後の秘境「雲の平」】
私の足で4泊5日かかるコース。でもそれだけの日数を透析しなければ往路で力尽きてしまうだろう。
だから私が何かの病気にかかり医師に余命宣告されたら
文字通り「死ぬ気」で挑戦すると常々妻に話しているコースの一部「西鎌尾根」が見えたこの感動は言葉にできない。
「槍や穂高は隠れて見えぬ、見えぬあたりが槍穂高」
幼少の頃よく聴いた「アルプス1万尺」。
うおおっ!!「小槍(こやり・山頂左側)」も見える!
あまりに突然だったので軽くパニックになってしまったが
車に戻りキャンプ場に向かい始めて落ち着いたら
「やっぱり俺の心の山は【槍・穂高】だなぁ」と心から思えた。
滅多に見れない岩ばかりの山々だけど
いつかまた飛騨・高山を訪れた時には
真っ先にココに来るだろう。
14:00にはキャンプ場に戻り
風呂も入ってきたし、さぁあとは飲んで食べるだけ。
ユニセラに朴葉を置いて飛騨牛(A4)と多目のしいたけ・ネギを乗せる。
肉に火が通ったら高山の味噌を混ぜて
飛騨高山の郷土料理「朴葉味噌」の完成!
ビールに合わないワケがない。
その地方のいい温泉と郷土料理をキャンプで味わうのは最高の贅沢。
妻のリクエストで白米も炊いて「2018GW旅キャンプ」最後の料理は大成功に終わった。
2018/05/06(日)07:00
撤収日もよく晴れた朝。
休暇村越前三国キャンプ場の夜と博物館めぐりした時だけ雨に降られたけど
終わってみればいい天気のゴールデンウィークだったと思える。
「富山ブラックラーメン(残材全部のせ)」で朝食を済ませ撤収。
【IMIX自然村南乗鞍AC】3日間ありがとう!またいつか。
御嶽山さようなら!
帰りはまた野麦峠を通って長野県松本市へ。
まだ桜の残る「乗鞍スーパー林道」。
結構走ったところでまさかの「通行止」。もっと手前に表示してくれよっ!汗
なんて思ったら道路脇に案内板が立っていて
北アルプス・乗鞍岳とその峰々が「絶景」と呼ぶに相応しい大自然を見せてくれた。
「なるほどな、この眺めを見せてくれるためにココまで通行止にしてないのか。やるじゃん松本市!」
なんてポジティヴ!w
名残惜しいけど乗鞍岳にもさようなら!また来るよ。
さぁ最高の眺めの後【2018GW旅キャンプ】の大トリを飾るのは「最高の温泉」しかない。
宇奈月温泉(富山県)、和倉温泉(石川県)、三国温泉(福井県)、山中温泉(石川県)、新穂高温泉(岐阜県)と今回の旅キャンプで各地の名湯を満喫してきたが
1つ足りないのが「硫黄泉」。
ならば行くしかないだろう。
【泡の湯(長野県白骨温泉)】(また混浴)
含硫黄−カルシウム・マグネシウム−炭酸水素塩温泉(硫化水素型)
源泉かけ流しは毎分1,500L以上の湧出量を誇る泡の湯。大露天にドバドバ流れ込むあの光景は健在。
ココは洗い場があるのもいいね。
帰りは松本ICからノンストップで帰っちゃおうと思っていたが
横川SAだけはいつも吸い込まれてしまう。汗
連休最終日は渋滞も無くスムーズにさいたま市まで帰ってこれた。
長々と綴ってきたけど、それはどれも楽しくて忘れないように記録しておきたいから。
また何年かしたら妻とめろ&りんを連れて訪ねよう。
前半は富山・能登半島・加賀・福井の「北陸」。
後半は飛騨と乗鞍岳周辺。
総走行距離2,540Km。
思い出深く忘れられない9日間の旅となった。
最後までご高覧いただきましてありがとうございました。