2018/02/25
今週選んだキャンプ場は
我が埼玉県が全国に誇る唯一の観光地「秩父(ちちぶ)」。
さいたま市(旧大宮市)から下道でも2時間弱で行ける「魅惑のリゾート」だ。
ご存知「長瀞(ながとろ)」にはラインくだりの舟を待つ観光客で溢れ、優雅に舟を漕ぐ船頭の案内で荒川を進む「こたつ舟」はこの時期、若者達に大人気のアクティヴィティ。
※秩父鉄道長瀞駅
期待の秩父鉄道SLは3月末からで、今回は見ることができず駅前の名物とろろ蕎麦。
宝登山の梅もまだちらほら。ではなぜこの「閑散期」と言われる時期に「秩父」を選んだのか。
特に「テーマ」も見つからないままキャンプ場に着いてしまった。
【スプラッシュガーデン秩父AC】
数少ない「通年営業」のキャンプ場。市街地にあるので買い出し等には便利だが、どうもイマイチ秩父の田舎っぽさと自然の良さを感じられなかった。
キャンプ場料金は5,700円。金額から見て「高規格」っぽい感じだがお世辞にも高規格とは言えない印象。受付後に「13:00になるまで待ってください」と誰もいないキャンプ場に入らせてもらえず10分間駐車場で待たされたのにはイラッとしたが、場内案内図は無くせっかく荒川の眺めが良い駐車場管理棟の脇には鉄クズ(ボイラー)が散乱。夜21:00から翌朝09:00まで場内の水道(手洗い含む)は使えない。
隣の温泉(梵の湯)まで場内を歩いていけるが割引は無し。サイト(電源付)はムササビタープがぎりぎりの幅で隣との境界は白線のみ。ひそひそ話しでも十分聞こえる。実際に後から来た私の隣りサイトを予約していた方は車の中からその狭さを見てキャンセル。
私はとりあえずどんなキャンプ場でも、なにかしらいいところを見つけて楽しもうとするが、今回はどうしても「割高感」は否めず、キャンプ場自体、決してダメな感じでは無いのだがこんな気持ちになるのは初めてのコトだった。
春になって芝が生え揃えば印象も変わるのだろう。
と、少し残念だった気持ちを明るくしてくれたのが先日妻が初めて単独で購入した小型ストーブ。
いつもなら妻はタープ・テント設営後はインナーでゴロゴロなのだが、今回は設営が終わるや否や周辺に落ちている枝を集め出し、しかも今まで1度も使ったコトのないトーチで火をつけている!笑
単純なモンだ。こんな焚き火ひとつでキャンプ場のコトなどすっかり忘れて語り合える。
夕食までまだ時間があったので【道の駅みなの】で買ってきたじゃがいもで秩父名物の「みそポテト」を作ってみた。
じゃがいもを天ぷらにしてあとは味噌ダレをかけるだけ。農作業の間のおやつとして食べられてきたB級郷土料理だ。味噌と砂糖は同じ量。みりん1:酒2の割合で調整。酒が強く感じられたら煮立てて飛ばせばいい。
案外上手くできた。70点。秩父のキャンプで食べていることで3割増の80点!
調子にのって作りすぎてしまい帰りの車中では「みそポテト」だけの昼食となった。
夕暮れを迎え少しだけのんびりしようとインナーテントに入ればホットカーペットにやられて寝てしまうのが最近のトレンド。汗
20:00に起きて妻のリクエスト「ナポリタンヌ」。
スノーピークのお皿が「昔懐かしの喫茶店」を彷彿させるね〜なんて話しながらもナポリタンだけはいつも妻から「才能アリ」をもらえていい気分になれる。笑
近くをコトコト走る秩父鉄道の電車とわずかに聞こえる荒川の流れる音を聞きながら眠りについた。
翌朝は氷点下2℃。サイトの電源が10Wしかなかったので伝家の宝刀「日立布団乾燥機」が使用できず少し寒かったが、妻は朝イチで焚き火。「今後は炭おこし私がやるからね!」だって。へぇ〜
結局そんなに施設が充実していなくても、日常から少し離れられればそれなりに楽しめてリフレッシュできるのがキャンプ。テントで寝られて美味いものが食べられればそれだけでいい。簡単だな。
撤収後は隣の「梵の湯」ではなくお気に入りの「星音の湯」へ。
今回のキャンプは周囲も知り尽くしていて、新たな秩父の良さを発見することはできなかったけど冬キャンプのラストにしてようやく埼玉県のキャンプ場を利用することができてなんかスッキリ。
次回はもっと自然豊かな「奥秩父」に行ってみよう。