大騒ぎのChristmas Camping【キャンプ猫への道のり】

Suika with C

2017年12月27日 09:21

【プロローグ】【幸せだった夜】の続きです。

※本記事は長文ですがキャンプの内容ではありません。



2017/12/23【城里野外活動センターふれあいの里】





今年は今回のキャンプで32泊目。

年末の予定が3泊あるので合計「35泊」(キリッ)。


裏を返せば車中泊「330泊」となる。汗


車中泊キャンパーは多かれど、この数字はおそらくナチュログNo.1なのではないだろうか。



テントでは2M、車内では半径1M以内に【with C(めろん&りんご)】達と365日寝てきたことになるが


過去に「3度」脱走事件があった。


1度目は朝方まだ日が昇る前、私が運転席側の窓を開けて寝てしまった時に飛び出した。


ふと目が覚めたらめろん達がいない。寝てしまってから1時間くらい経っていただろうか。

慌てて駐車場内(30台ほどの大きさ)を探したら車から50Mくらい離れた駐車場の隅に2人(匹)はいた。

周囲はまだ暗かったが、駐車場の街灯がめろんとりんごの白毛を浮き上がらせてくれていた。


りんごはちょろちょろ歩いていたが、めろんはりんごに付き添ってくれていたかのように座っている。

私が近づいていくとりんごは警戒するような姿勢になったが、めろんはそのまましっぽを振っていて

あっさり抱き抱えることができた。


1度車に戻りめろんを入れて同じところに戻ったらりんごがいない。

私の駐車場は駅に隣接していて利用者は通勤時間にならないと車を停めに来ないのが幸いして

停まっていた車は10台程度。

1台1台「りんっ!」と呼びながら1時間ほど探し歩いていたら2トン車の下から「チリン」と鈴の音が聞こえた。

あとは「ちゃおちゅ〜る作戦」でおびきよせ捕獲成功、事なきを得た。





2回目は会津・秋キャンプの前日。

また朝方にりんごが脱走。

12時間の捜索の末、妻が退社後に駆けつけ私の車のエンジンフードに隠れていたりんごの微かな鳴き声で発見。

なんと12時間も同じところに居たのだ。

私は1日中歩きまわり疲れ果ててキャンプも諦めていたが、見つかった時は思わず涙がこぼれた。

捕獲後そのままキャンプに向かった。






そして3度目。

私が助手席側のパワーウインドゥを切るスイッチを切り忘れて寝てしまい

めろんかりんごのどちらかが窓を開けて出てしまった。

どれくらいの時間が経っていたかわからないが私は前回の経験から「絶対駐車場内にいる!」と確信を持ち車を出た。時刻は午前3時。


すると突然私の車のそばで「ギャアア!」と聞いたコトの無いネコの鳴き声が暗闇に響いた。

すると駐車場からスタスタと出ていく別の成猫(♂)の姿。(このネコはよく知っている)


駐車場にはアズ(めろんとりんごの母)やその子供達(3匹)もいるので




「ケンカしたのかな?」と思っていたが


なんとケンカの相手は「めろん」だった。


私の車から30Mほど離れたところでめろんとりんごを見つけたが

いつものめろんの顔と違う。

私が近寄ると「フーっ!」と威嚇の声をあげ、近くにいたりんごに飛びかかった。

りんごは慌てて逃げていった。


私はこれはめろんの単独捕獲はムリと判断し

その日も普通に朝から出社予定の妻を呼び出したのが午前4時。


妻が来る間に1度目の時に隠れていた同じ2トン車でりんごを見つけた。

脱走時には手こずるりんごだが、今回は私が手を伸ばしても動かない。


あれほど優しい兄貴のそんな姿を見てさぞかし怖かったのだろう、震えていた。




私はりんごを車に戻してめろんを探した。


駐車場では「なにしてるの〜?」とばかりにアズの子供たち(チーズ・ミルク・バター)が私のまわりをずっとウロウロ。

ええいっ鬱陶しい!

まだ周囲は暗くみんな白毛なのでどれがめろんなのかわからない!


するとある車の下で誰だかわからない白ネコがいた。

近寄ると「フーっ!」と威嚇の声をあげる。


「めろんだ!」


私は別の車から釣り用のタモ(網)を持ち出していたので

右手にタモ、左手に大好物の「ちゃおちゅ〜る」を握りしめ

隠れている車の横の地面に寝転がりめろんを監視、妻の到着を待った。



妻は30分後に到着、寝転んでいる私を見て状況を察し

私から「ちゃおちゅ〜る」を受けとると私の反対側にまわり車の下を覗きこんで

「めろく〜ん」と優しい声で「ちゃおちゅ〜る」を差し出した。



妻が来てからおよそ20分、最初は興奮していためろんも妻の地道な呼び掛けに落ち着きを取り戻し始め

「ちゃおちゅ〜る」に手を出すようになってきたがまだ妻の手は届かない位置。


車の反対側から妻はすぐに動きたがる私を目で制止。

私はじっと状況を見守るしかなかったが


妻がめろんの一瞬のスキを突いて首輪に指をかけた!


「捕まえた!来て!」


今まで見たこと無いめろんの暴れる姿。

妻の手は血だらけになりながらもめろんを抱き上げて車に連れて行き、誰もいない早朝の駐車場大騒動は幕を閉じた。


今回はおそらく私だけで捕まえるコトはできなかった。

前回のりんごや、今回のめろんを捕まえられたのは妻のめろん達への愛情の深さだと思う。



午前8時、妻を会社に送る時には

めろんはごはんをねだる時は私の口元にチョンチョンと手を当ててくるいつもの姿に戻り

りんごは猫鍋で安堵の眠りについていた。






話しはキャンプの日に戻る。


いつかの記事でも紹介したが、めろんは今年の夏の北海道キャンプあたりからホントにテントが好きな「キャンプ猫」に成長した。


キャンプ場に着いて他の人のテントを見つけると「ミャオオオ〜ン」と普段聞いたコト無い声で懇願するように鳴く。


私と妻が設営している時も運転席の窓からずっと鳴きながら見ていて

設営が全部終わって車にめろんを迎えに行き扉を開けるとすごい勢いで私に飛び乗ってくるのだ。


インナーテントのファスナーを開けるとすぐに飛び降りてテントの四隅をグルグルかけまわり

りんごを連れてくると取っ組み合ってじゃれまくる。


確かに年中狭い車内で生活しているので気持ちはよくわかる。

最近はめろんがこれほど楽しんでくれるのが見たくてキャンプに来ているというのもあるくらいだ。


今回のキャンプはサイトを間違えるというとてつもなくアホなミスもあり

1度設営を終えずっと鳴き続けていためろんに「ごめんっ!」と言いながら撤収。サイトを移動してまた設営といつもの倍以上の待ち時間がかかったコトでめろんのイライラはピークに達していた。



2度目の設営を終えて車の飲み物を取りに扉を開けるや否やめろんが飛び出した!

「ヤバい!こんなトコで脱走されたら捕まえられないぞ!」


私は一瞬にして「絶望」を感じたが

なんとめろんは妻のいるインナーテントに向かって約20Mを一直線に猛ダッシュ!


テント入り口の2Mくらい前から大ジャンプしてインナーテントに飛び込んだ!

妻と私は大爆笑。


これほどまで「キャンプ猫」に成長していてくれていたとは!笑






しかし今回は私と妻が見ていないトコでの脱走。

なぜあれほど注意していたインナーテントのファスナーが開いていたのかという疑問よりも

こんな氷点下の山の中であいつらをどう捜せばいいのか・・・。

妻は青ざめて私より先にテントを飛び出したが

私はシュラフから出る時なぜか「恐怖」を感じ微かに手が震えていた・・・。




次回【衝撃の結末編!(2000文字拡大SP)】へつづく


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