act.1 出撃準備編
act.2 情報収集編
act.3 出陣前夜編の続きです。
秋の3連休初日となる7日(土)は前日夜からの雨。深夜の東北道を北上する。
09:00 気仙沼港到着。
予約してあるフェリーの出港は10:40なので食材の調達に向かった。
たくさんの魚が並ぶ店内。まずは特大カツオ1匹3,500円、その安さに驚く。
高知ではこれより2まわり小さいカツオで5,000円。改めて気仙沼の豊富な水揚げ量を実感した。
他の魚たちも圧倒的に安い。エビ・タコ・ホタテなどみんな美味そうで、これはもう島で「釣り」なんかしていられないレベル。汗
今回がグルキャンでなければ妻と2人で海鮮BBQ三昧のキャンプとなっていただろう。
道の駅で8人分の野菜、魚市場で秋鮭と藁焼き用のカツオを仕入れた。当初予算の半分以下だが新鮮さは一級品。
万が一、同行する東北キャンパー達の釣果が良かったとしても、私はこちらの魚たちを食したい。いや食すだろう。
気仙沼港から大島までは内湾のみなのでフェリーに揺れは無い。
約30分で小さな港の大島・浦の浜到着。
キャンプ場に行く前に島内をぐるっとまわってみたが車で約30分ほどしかかからない。
買い物は港にコンビニっぽい釣具屋と島中心部に小規模なスーパーのみ。
島の最南端「龍舞崎」には遊歩道なども見えるが観光客が集まるような場所は小田ノ浜海水浴場ぐらい。
降り続く雨に車窓からの景色を眺めるだけのプチドライブとなった。
まぁ想定内だったがこれはキャンプ場での過ごし方を問われる3日間になりそうだ。
昼過ぎに「休暇村気仙沼大島」に到着。
キャンプ場受付はこちらのフロントで行う。
入浴時間は18:00から20:30までと聞かされホテル宿泊者優先の時間設定に少々イラっとしたが
そんなコトよりもなんで関東の私が到着1番なんだ?
他の人達はみんな仙台から。普通に2〜3時間で着くだろう。
やる気ないんじゃないの?と私のこのキャンプへの楽しみにしていた気持ちと期待がさらにイラっとさせるが
オリさんからは「悪ぃ、遅れる。」とタイミング良くメッセージが入る。
もしやこれは作戦なのか・・・?笑
仕方なく先にサイトだけでも見ておこうと少し離れたキャンプ場に向かった。
休暇村宿舎の入口で1台の車とすれ違うが、それが
杜の手羽先さんだなんて初対面同士、わかるハズもない。
林に囲まれた道を抜けたところにキャンプ場はあった。
予約してある区画サイトの前で東北キャンパー達を待ち構えるつもりだったが、私はその区画サイトの大きさで頭を悩ませていた。
普通に1区画1組なら問題無さそうだが、今回は2区画で4組+宴会用大型タープ。
キビしい・・・、いや無理だ。
サイトも多少水捌けが悪くほとんど水溜まり状態になっていて
雨の中、レインウェアを着てサイトの前で呆然と立ち尽くしている最悪の状況とも言えるところに手羽さん夫婦到着。
慣れ親しんだ間柄なら「ダメだこりゃ!受付で変更できるか聞いてきて!」の状況だが
なんせ今回予約手配してくれた本人、ましてや初対面の人に「ダメだこりゃ。」とは口が滑っても言えるワケない。
私は「ここにタープ張ってもこれくらいの大きさになりますから、残りのスペースにテント4つはキビしいですね〜」とやんわり話しかける。
手羽さんは腕を組んでサイトを見続けている。
「ほら、それとどういう向きにタープ張ってもロープが通路に出ちゃいますよ。」
それでも手羽さんは動かない。
初対面同士の微妙な空気が流れ、沈黙の時間が過ぎる。汗
手羽さんから「張れませんか・・・」と落胆の声が出た時、
今回は私のテンマク・ヘキサタープを宴会幕に使っていただける予定だったのでとても楽しみにしていたが
手羽さんがノルディスクの大型テント(アルフェイム19.6平米)を寒くなったら宴会用に使いましょうと言われていたので
「ではタープ張らないでテントのみにしましょうか?」
と涙を飲んで話しかけたが
「いや、なんにせよこの水溜まりじゃアルフェイム張れないです。」
と一言。笑
はぁ?やはり高級幕、汚せないから?じゃあ最初から言ってよ!
でもテントなんて汚れてナンボのもんでしょっ!
私のウェザーマスターなんてヤニやら樹液やら泥シミだらけで・・・と、その時はイラっと感も頂点に達したが
ワンポールテントの構造やノルディスクをなんも知らず「お座敷仕様」すらわからなかった私は
この水溜まりでは確かにムリだと言うことをその後、別の場所での設営時に知る。
一瞬でも彼を疑った目で見てしまったコトを恥じた。
海沿いのフリーサイトに場所を変えて設営。
ここは水捌けも良く、なによりも眺めがいい。
最初からこっちで良かったじゃん!と密かに思っていたら手羽さんから
「いや〜俺たちだけならフリーで良かったんだけど、Suikaさんトコは電源必要でしょ?」
またちょっとイラっとするが仕方ない。
「フリーサイト横の区画サイト1つ空いていたからそこ使ってくださいね。」
私だけがタープから約50M離れたファミリーキャンパー達で賑わう区画サイトにテントを張ることになった。
前面通路には幼稚園庭のようなチビっ子達のはしゃぎ声とペタペタ走る音が潮騒より大きく鳴り響く。しかも炊事棟横。
屈辱だったが、ホットカーペットしか頼るものが無い私たちは甘んじて受け入れる他ない。
これもすべてこの雨のせいとして気分を持ち直し夜の宴の準備を始めた。
act.5に続きます。