三連休の初日(15日)、梅雨明け間近の茹だるような暑さ。
ここは埼玉県・群馬県・栃木県・茨城県が交わる場所「渡良瀬遊水地」。
全国的にも最高気温で常に上位を争う場所に隣接している。
気軽にキャンプ道具を試せる無料の場所が欲しかった。
ナチュログを見ていてもタープやテントの試し張りをする時はみなさんそれぞれ御用達の河川敷や公園を持っている。
私の住むさいたま市からだとまずは荒川沿いの彩湖・道満グリーンパークが思い浮かぶ。
高校の時のマラソン大会コースで、社会人になってからは野球大会などでよく利用した河川敷。
だがどうしても気が進まない。
外環道を激走するトラックはいいとしても近すぎて新鮮味に欠ける。
ま、試し張りやデイキャンならそれでいいのかもしれないが。
西の「巾着田」は「気軽に」という感じがしないし
先日行った「
つがスポーツ公園」は時間こそそんなにかからないが試し張りだけで高速道使ってまで行く気はしない。
私は若手社員時代、支店勤務でこの渡良瀬遊水地にほど近い場所に約10年いたのだが
行くのは隣接する「古河ゴルフリンクス」ばかりだった。
話しは逸れるがこのゴルフ場、河川敷と侮ることなかれ、距離もそこそこありグリーンはベント芝。
午後は河川敷特有の風に翻弄され、まさにイギリス・スコットランドにあるターンベリーゴルフコースさながらの戦略性が求められる。
それはまさに「Linx」。気分は「The Open(全英オープン)」だった。(言い過ぎか?)
早朝・薄暮プレーも可能で出社前に1ラウンド、会社に顔出して夕方からもう1ラウンド、という不動産屋のルールに基づいた生活を送っていた時代だった。
あの遼クンもプロデビューする前にここで300ラウンドしたらしい。
おそらくどこかですれ違っていたハズだ。笑
ある日当時の同僚にこの【渡良瀬遊水地】に誘われた。
ブラックバスが釣れると言う。
当事私はウキ釣り(海)専門だったし釣っても食べない「キャッチ&リリース」というゲームに全く興味がなかった。(今でも)w
そんな近くにあるのに来たことがなかったこの広大な遊水地。
毎年春先に「ヨシ焼き」と呼ばれる大規模な野焼きの迫力ある黒煙や
有名な花火大会の打ち上げ会場として使われているのを仕事中遠くから何度か見たことがあった。
現在は近隣河川の氾濫時に水を流し入れる治水的役割の為にあるのだが
一時はオートキャンプ場の計画も出ていたくらい自然環境は良いところだ。(貯水池自体は人工物)
見渡す限り建物や高架線などは無く、群馬県の赤城山、栃木県の日光連山などが比較的近くによく見える。
あまりに広大なためこの遊水地(公園)に入るにも「○○ゲート」といくつも入口がある。
多少迷いながら園内中央にある展望台を見つけクソ暑い中登ってみた。
ハチがぶんぶん飛んでいるところを潜りながら登ってみれば
「釧路湿原・・・?」笑
いや〜それにしても広いな〜。
古河駅近くにできた高層マンションが遠くに見えるが
ソコさえ見なければ帯広や富良野にだってひけをとらない雄大な眺めだ。いやそれはウソだ。
展望台には【渡良瀬遊水地ガイド】のパネルが貼られていたり
野鳥観測しながら昼食がとれそうな東屋があった。
続いて今回の目的である中央広場に向かった。
お〜かき氷売ってる!
レンタル自転車の受付事務所(デイキャンもここで受付)と小さな売店があった。これはポイント高い。
各ゲートからこの中央広場に来るだけでもかなりの距離だが
自販機や軽食もあり(カレーやフランクフルトなど)、サイクリスト達が滝汗で休んでいた。
かき氷を作ってもらっている時に売店の姉さんにデイキャンプの場所を教えてもらった。
私「誰もいないっすね・・・。」
店員「今日はねぇ・・・。」
3連休の初日に閑古鳥が鳴いていたが、この酷暑では仕方が無いだろう。
でもよく見ればいいフリーサイトじゃないか。
大きな駐車場やトイレも目の前にあるし適度な木陰もある。
「いいトコ見つけた!」と妻に語るも
かき氷食べながらガッチリ冷房効かせた車内からはお互い降りようともせずにただ顔を見合わせるだけ。
この湿地帯に「凶器」とも言えるような容赦ない灼熱の太陽光線と
さきほどの展望台登頂(標高20M)でこの中年夫婦はすっかり体力を奪われていた。汗
結局「夏はやっぱりキビしいぞ」というコトだけ再認識できた渡良瀬遊水地。
これもどうでもいいコトだが遊水地の案内板などは「池」ではなく「地」になっていた。
秋になったら出直します・・・。笑