それがキャンプ act.5 いつかどこかで野遊びを・・・

Suika with C

2017年05月18日 07:31

10:00。朝食を終えたあとTATONKAの下でコーヒーを飲みながらの歓談時間。

キャンプのことやブログのこと、身の上話し等々。



ふと気がつけば師匠がいない。



なんとCABANONで静かに寝ているではないか!



いや、寝るのはいい。


バーナードショーは「望みに忠実に生きよ」と言ったかもしれないが


そ〜っと何事もないようにフェイドアウトしていくのはやめていただきたい。w


そういえばこの人、昨夜も同じ行動していた。意外と自分勝手なのかもしれない。



奥さまがCABANONの中にいる師匠に気づきテントの外から声をかけた。


奥:「そうやって寝ちゃうから後で後悔するんでしょ〜」


テント内からボソっと返答する師匠。


師:「後で後悔しないために寝ておくんだよ。」



もっともらしいが口の減らないキャンパーだ。







14:00。後生掛温泉から帰るとTATONKA下はのんびりとした雰囲気だった。

誰もが「こういう時間っていいな」って思える午後のひととき。

師匠はKim君をひき連れて山菜採りに行っているらしい。




そんな時間に奥さまからさり気無くフライドポテトがテーブルにおかれる。

この人、記念日や大勢のキャンプ時に出張サービスとかしてくれればいいのに。重宝しそうだなぁ・・・なんて思う。(失礼しました)



しばらくして師匠がニコニコしながら帰ってきた。手にはたくさんのタラの芽やらなんやら。




いいっすね〜こういうの!

山菜の知識がない私は素直に憧れる。


奥さまはさっそく料理しようと種類ごとに分けだした。

師:「あれ?これはなに?○○に似てるけど違うような・・・。」

奥:「これは△△でしょ。美味しいよ〜」

師:「へ〜ホントに?」


奥さまはすぐにスマホで検索。

奥:「え〜と、△△は葉と茎に毒があって・・・」


おいおいおいおい。

間一髪セーフだったようだ。





そんな楽しい時間はとんでもなく早く過ぎていく。

16:00。師匠とOriさん、Kim君が今夜の宴の準備を始める。



私はチェア以外の撤収を終えていた。

まわりが準備をしている時間は何もしないで座っているだけ。淋しい。


妻は帰る時間に関しては無言を以て私に委ねていた。

妻に運転免許は無く、帰る時間が遅くなればなるほど辛くなるのは私だからだ。


しかし私がまだこの場にいたいことも知っている。


時刻は17:00。今から出ても本日中の帰宅は難しいだろう。

いや、そうじゃなくて

今、ここで宴が始まろうとしている直前に、誰が帰ると言い出せそうぞや!!!
(言い回し方がよくわかりません)


あと1時間・・・、あと1時間だけ居さしてくれ!



夕方に差し掛かる頃、西から風が吹き出した。




Kim君が風避けを作ってくれるがまだ足りずOriさんのDDタープを足したら一気に解消、安心できる空間となった。さすが東北キャンパー。


更に本日の主役となった焚き火台をTATONKA下中央に配置。

これ最高。




ああ・・・こいつは「本物」だ。


みんなで焚き火を囲みこれからの時間を楽しみにしているこの時、ここにいる幸せを心底感じた。





風は強さを増し気温もグッと下がってきたが

満身創痍のTATONKAだけどタープ下はとても暖かく

その状況と雰囲気は言葉にできない。



師匠は風を見ながらTATONKAのポールを低くし

Oriさん、Kim君は素早く陣幕をつくる。

その一挙一動は今までの経験から培ってきたもので

私の目にはとてつもなくカッコよく、頼もしく見えた。



雨ニモ負ケズ風ニモ負ケズ

天候を読みながら準備を始め

風呂に入って山菜摘んで

写真を撮りながら肉を食い

ピザを焼きながらみんなの酒を作る。

バカ話ししながら酔っぱらい

焚き火に薪をくべながら私達には気をつかう。

最後はいつのまにかいなくなり

自然に包まれ愛するテントで眠る。



キャンプを楽しむその姿のなんと見事なことよ。

そんなキャンパーに私もなりたい。





今はかなわないや。









さあ行くゼ!フィナーレは謝肉祭だ!!


Oriさんから遠野名物ジンギスカン!なんといきなり下の写真×3皿!



これだけで結構腹膨れました。

奥さんチーズのせピーマン最高!



続いてKim君からは豚ステーキ鉄板焼!



ヘビーだな、おい。自宅で下準備してきたって?スゲーな20代のくせに。


とどめは師匠から仙台名物牛タン網焼き!もう食えないっす・・・。



しっかりいただきました。



まだ鶏肉もあるよ〜とニッコリOriさん。やめてくれ。
(Oriさんの鶏肉とソーセージ、私の田子牛ハンバーグは翌日にまわしてもらいました。)






さんざん食って盛り上がってふと時計を見れば21:00。汗


悲しいけど別れの時間だ。

腹いっぱいでこんな時間に高速乗ったってロクに運転なんかできやしない。

でもテント片付けちゃったしメロンも車で寝てるし・・・



さて帰るか!




師匠や奥さま達に見送っていただき私達はキャンプ場を後にした。





「本気で遊ぶ」を見させて貰った。

ブログ「今日もどこかで野遊びを・・・」を見て楽しいのは、劇団にひきさんがキャンプを楽しむことに本気で取り組んでいるからだ。

彼と奥さまが楽しんでいる姿を見て私も楽しく感じられたことが実に面白い。

なんかすごいショーを見た感じでキャンプ地からキャンプ地まで渡り歩き公演しているような

まさに「劇団にひき」だった。


ずっと憧れていたそのキャンプスタイル(道具ではない)。

実際に目にしてがっかりしたことなんてピザの焦げ目以外何もなく

本当に夢のように楽しく刺激的な時間だった。

青森から岩手まで全部ひっくるめて

東北最高!!!





ご一緒してくださった皆さん、本当にありがとうございました。

またいつかどこかで遊んでください。

5月5〜6日GWキャンプ
岩手県・妻の神広場 Suika
それがキャンプ act.1 CABANON&TATONKA



それがキャンプ act.2 夕暮れのBIALADDIN



それがキャンプ act.3 こんな酒が飲みたかった。



それがキャンプ act.4 雪の後生掛温泉と涙の撤収。





▼追記の追記

松尾八幡平ICから東北道乗ったものの1時間走って岩手県前沢SAで限界に達し2時間だけのつもりが朝の5時まで爆睡。

これならきちんとテン泊してくればよかったです。w

高速道は渋滞もなくのんびり帰りました。






後日ブログで私達が帰った翌日の朝食を知る。






冗談じゃねぇ・・・。



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