それがキャンプ(Prologue前編)

Suika with C

2017年05月12日 19:01

八幡平のキャンプ場到着予定時刻は12:00〜13:00。

蔦温泉で最高の湯を堪能してきたが、十和田湖からはそのまま南下すれば岩手・八幡平までそんなに時間はかからない。


ハズだった。




十和田湖の手前「奥入瀬渓流」は多くの観光客で賑わっていて安全運転を余儀なくされた。





十和田湖畔から県道に入り進路を西に向ける。

以前記事にした田子に実家がある仕事仲間の生誕地に行かなければならなかったからだ。

往路で寄ってくる予定だったが高速道で雨が降ったり長距離運転の疲れなどで「いいや〜行かなくても」なんてその時は思ったけど

土産話しを楽しみにしているだろう奴の顔を思うと行くしかなかった。あ〜面倒くさい。w

まさに「原生林」「荒野」と言えるような峠道をいくつか越え1時間以上かかってようやく着いた「田子町」。

わかっちゃいたけどニンニク以外はホントなんもない所。

教えてもらった「池田ファーム」「田子ガーリックセンター」が大繁盛していたのには驚かされた。




ふりかけやらカレーやらせんべい等を購入(全部ニンニク系)して町を後にした。



八戸道を通って「松尾八幡平IC」へ向かう。

ここは2月に弾丸バスツアーで通った道。その時は雪だったが今回は桜が咲いている。

花見キャンプの準備はできているようだ。



さて今回の東北キャンプを敢行するにあたり私には誰にも言えない1つの壮大なる裏計画があった。


それはあまりにも素敵なキャンプを続けている「今日もどこかで野遊びを・・・」を実際にこの目で確認すること。


確認内容は下記の3点だ。

1:毎週毎週あんなお洒落キャンプができるハズは無い。

2:1つ1つのキャンプアクトがすべてうまくいくハズも無い。

3:なにか私の方がイケてるところがあるかもしれない。



思えば昨年の2月。集中治療室で彼の生きざまに出会った。

毎週毎週の出撃。年間80泊?アホかと思いながらも勇気と希望をいただいた。

最初の半年は恐れ多くてコメントできなかった。

その年の晩夏、彼は私がよく行くキャンプ場でいつものようにお洒落キャンプを楽しんでいた。

設営しているサイトもわかるしキャンプの雰囲気も伝わってきた。

私はその翌週初めてコメントさせてもらったが、その時の緊張はわかるまい。


ナチュログの順位やPVなんかはよくわからないが、他の人のコメント見ていればすぐにわかる。

私などが気軽に声かけられるキャンパーでは無いということ。




しかし彼は私にも他の仲間と同様に返信をくれた。それが楽しくて嬉しくて2日に1回アップされる記事を心待ちにするようになった。

偶然にも大晦日のキャンプで彼を見かけた。正確に言えばBAHARIが設営されているのを見て

「お〜っ!」と車を運転しながら携帯カメラのシャッターを押した。



この場は撮り逃げした。


妻が今でも言う。「あなたが自分から知らない人に声かけるの初めて見た。」と。

元旦の朝、管理棟で食時中にお声かけさせてもらったことは誠に非礼だったが「この機会を逃してしまったら次は無いかもしれない」という衝動を抑えることができなかった。


それからはブログ上で大変懇意にしていただき現在に至っている。


しかし人間、歳をとると愚かな考えを持つようになり

完璧なアクトなら尚更ナナめから見てしまうようになった。イヤな性格だ。



彼は私の「キャンプ師匠」だ。これは間違いない。

それはお洒落な道具やカッコいいアイラモルトでもなく

キャンプに向き合う「姿勢」なのだ。


その辺を表情は笑顔で、しかし内心は腹黒く探ってみたい。


本当は奇襲作戦をとりたかったが、さすがにそれは失礼だ。


「拝啓:GWに北東北に行くのですがどこかに出撃されますか?
よろしければ御挨拶に伺いたいのですが」

と私からメール。

「では一緒にキャンプしましょう」とお返事いただき今回の運びと相成った。

場所は岩手山山麓の「妻の神広場
」を指定された。

フリーサイト(電源無し)


いきなり先制パンチを受けた感じだったが妻の「そりゃそうでしょ、にひきさんなんだから。」の言葉に覚悟を決める。


東北道を降りて岩手山が目の前に迫ってきた。


時刻は14:00、2時間の遅刻だ。

落ち込んでいる場合ではない。気を引き締めて入場した。




つづく。w



それがキャンプ(Prologue後編)へつづく

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