つがる地球村最終日。滞在中は天候に恵まれてとてもいい印象が残ったキャンプ場だった。
朝6時前。隣接のリンゴ畑から農薬散布のものすごい音が鳴り響き起床。おかげで早くから行動できた。
農家のおっちゃんはここでキャンプしている人達がいることなんてお構い無しだ。どうか美味いリンゴを作ってください。
小1時間で撤収完了。今日は津軽キャンプのシメとして岩木山に向かい、弘前のりんご畑街道を抜けて八甲田山麓のキャンプ場モヤヒルズ(雲谷峠)に移動する予定だ。
さよなら地球村。いつかまた必ず来ます。
岩木山スカイラインで一気に八号目まで。
高いな〜
リフトが故障中で運休していたが、あと400Mどちらにしてもアイゼンを装備しなければ行けそうになく登頂断念。また来る理由ができた。
眼下には3日前に行った鰺ヶ沢町と日本海、正面には白神山地が見える。最高の眺めだ。
この5日間、どこへ行っても見えていた岩木山。
標高1,625Mで青森県最高峰、百名山にも選ばれている名峰。
「花は桜木 男は岩鬼」
我々の世代なら記憶に残っているであろう名訓高校主将・岩鬼バッターボックスでのキメ台詞だ。
作者の水島新司氏が「岩鬼」の名前はこの岩木山からいただいた、と何かの雑誌記事で読んだ。
「花は桜木 津軽はお岩木」
まさに見事な絶景だった。ありがとう岩木山。
きっと帰って来るんだと〜♪
岩木山から弘前側の白神山地へ。
暗門の滝やマザーツリーを妻に見せてあげたくてビジターセンターに寄ったけど散策路はまだ通行止め。こちらもまた来なければならなくなった。
進行方向を青森市側に向けしばらく走ると弘前市街の近くに「弘前りんご公園」があった。
カーブミラーもりんご。
GW後半スタート日のせいもあって公園は大盛況。中央には子供達が遊べる広場・遊具、りんごのすべてが販売されている物産館、食事処などがある。(駐車場・入園無料)
美空ひばり「リンゴ追分」の歌碑。歌も流れていたがこれは歌えない。覚えてこよう。
この光景を見て決めた。
これからは「シナノゴールド」よりも「弘前りんご」だ!
キャンプ場に着く前に弘前市民の食卓を支えるカブセンターで買い出し。
米はもちろん「青天の霹靂」だ。
モヤヒルズ到着。ここは2011年に妻と来ているがキャンプ場に行くのは初めてだ。
青森市が運営するスキー場でオフシーズン(夏季)もたくさんのアクティビティが揃う「レジャーランド」と言ってもいいだろう。
フロントから伝えられた暗証番号をゲートで入力すると入場できる。
私が指定されたA-30。区画サイトの角地になるのだが青森市内と海を見渡せるベストサイトだ。
が、しかし広すぎ。汗
私の小さなテントならゆうに5張りはいけるだろう。
他のキャンパーを見るとみなさん大型2ルーム、さらにタープを張っている方もいる。
4月下旬納品予定だったヘキサタープが延期になったせいで1番広いサイトに1番小さいテントだけでいる屈辱を味わった。聞いているかテンマクよ。
設営済んでさあ風呂だ。モヤヒルズに風呂はなく市内の温泉を勧められるが、ここは少し足を延ばして(車で20分)天下の名湯「酸ヶ湯温泉」に向かった。
でも今回で3回目。それにゴールデンウィーク。混んでるんだろうなぁ、と少し躊躇していたが
やっぱり混んでいた。汗
浴場はみなさんご存知のとおり。洗い場は無く硫黄の成分が体の汚れを落としてくれる。
入口は別々だが中は混浴。
吹けば飛ぶよな壁板1枚で区切られているが湯船は一緒だ。
※酸ヶ湯温泉HP引用
千人風呂はかけ湯から滝湯、奥の四分六分の湯まですべて源泉かけ流し。これは納得の素晴らしさ。
しかし硫黄臭とオヤジ達の視線がすごかった。
下記の写真を見ていただきたい。
これは奥側にある四分六分の湯。左側のついたてが女性側の目隠しとなっている。
この衝立の内側でお湯に入り、しゃがんだままで男性側に来ればお湯が乳白色なので見えてしまうことは無いのだが
男性側は「待っていました!」とばかりに浴槽のオヤジ全員!全員が衝立を「凝視」しているのだ。しかものぼせそうな勢いで。その数2〜30人。w
中には硫黄の化学反応でフレームは真っ黒になってしまうのにメガネをかけてまで待ち構えガン見の輩も多く、仁王立ちのじいさんもいる。
若い夫婦の奥方は恥ずかしくて男性側には来れず、ついたて越しにご主人と会話していたが
妻は肩まで浸かる少々キビしい体制をとりつつなんとかこちら側にやってきた。さすがである。
ひさしぶりの混浴成立。笑
妻のうなじには突き刺さるような視線が浴びせられ5分程度で戻ったが、これも旅のいい思い出となった。
その後年輩のご婦人がなんも隠さず威風堂々とご入浴されていた。やはりさすがだ。
(※湯あみがフロントで販売されていました。1,000円)
夕食は新玉ネギと牛バラで「十和田バラ焼き牛」もどきを作ってみた。
米炊いて味付けはあらびき黒コショウ・塩と青森県民のソウルフード「源タレ」のみ!
しかも道の駅で見つけた「プレミアム」の方だ。(けっこう甘口)
切って焼いて混ぜただけなのだが、奇跡的に黄金比率だったのかもしれない。米もうまく炊けていた。
妻から「今までで最高の丼」と称賛され素直に嬉しかった。
青森市内の夜景がキャンプ飯をグレードアップしてくれたのだろう。
気温は5度くらいまで下がり21時に就寝。
ココも気になるんだよなぁ・・・。