津軽海峡春景色(5月2日後編)

Suika with C

2017年05月10日 07:40




「ごらんあれが竜飛岬 北のはずれと

見知らぬ人が指を差す」


歌碑の前に立つ妻は歌っている。

土台に埋め込まれたスピーカーからは「ああああ〜津軽〜海峡〜♪」と何度も流れていて

写真の後方に写っている白い灯台まで登ってもハッキリ聴こえる爆音だ。

龍飛岬滞在中、最低10回はイントロから最後まで聴くことになる。



「風の岬 龍飛」

階段の国道339号線の向こうには北海道江差町の山々がすぐそこに見える。




駐車場には小さな土産店があり




店先に干されたタコと鍋のホタテがいい味を出していた。








どうしてもここで聴きたくて買った「北の演歌スーパーデラックス」。

復路の海岸通り。車の中は場末のスナック状態だ。助手席のチーママはこぶしを効かせて歌い続ける。



「さよならあなた 私は帰ります

風の音が胸をゆする 泣けとばかりに

ああああ〜〜〜津軽海峡・冬景色ぃ〜」


作詩 阿久悠
作曲 三木たかし
唄 石川さゆり






国道280号線を南下していると面白そうな看板を目にした。

「北海道新幹線・青函トンネル入口」

上野発の寝台特急北斗星に乗って真夜中にワクワクしながら車窓から真っ暗な外を眺め、青函トンネル突入の瞬間を今か今かと待っていたあの頃の記憶が甦る。





そこはちょっとした公園広場になっていた。観覧席まで用意されている。鉄道ファンなら訪れてみたい「聖地」と理解した。



こちらが青森駅側トンネル。



こちらが北海道側、青函トンネル入口だ。

10分後に函館北斗駅行きの新幹線が通ると売店のおばちゃんが教えてくれた。

5分前。ちらほら鉄オタ達も集まりだしカメラを構えだす。

妻もケースから一眼レフを取り出し連写モードセットオン!


トンネル内の警報音が鳴り黄色灯が回りだした。

なにせこの至近距離で相手は新幹線。

一瞬の勝負だ。


しかし私が構えているのはガラケー。

シャッター押してからピント修正されて2秒後にパシャリ。
このタイムラグを計算して撮らねばならない!


トンネルからゴォオオと聞こえる。来たぞ!!!今だっ!!!




あ、早すぎた。笑





こっちはまあまあか。


余韻に浸る間もなく周囲の鉄オタや観光客は蜘蛛の子を散らすようにサァ〜といなくなり広場は誰もいなくなった。

なかなか楽しいサプライズだった。



海岸を離れ山の中の道を進むと本州最北端の新幹線駅「奥津軽いまべつ駅(JR北海道管轄)」があった。

道の駅が併設されているが、こんな宿泊施設も見当たらない山奥に誰が乗降するのだろうと首を傾げる。

高さ25mのガラス張り駅舎はかなり近代的で周囲の風景とはミスマッチした駅だった。町の発展を祈りたい。



十三湖まで戻り午前中まだ開いていなかった「しじみ亭」へ。

車を停めると隣の店(姉妹店)に「中泊メバル膳」のぼりがっ!




途中の道の駅にもポスターが至るところに貼ってあり気になっていたのだが




刺身と煮付け膳。これは食べる以外に選択肢はなかった。



私は「はくちょう亭」看板メニューのはくちょう膳。イカ刺と山菜炒め、小鉢にはウド(絶品)、しじみスープ。



妻はメバル膳。この時期は100円高いが1本釣りのメバルが味わえる。



「つがるロマン」ご飯おかわり自由システムを利用。2杯目は煮付け汁かけごはん(NKG)、最高。




五所川原市の三味線会館で津軽三味線の演奏を聴いたあと、30分程度の三味線体験をした。




多少ギターを弾いていたこともあるので妻に「海の声」でもプレゼントしようと思っていたがなんなく打ちのめされた。


地球村に戻ったのは夕暮れ時。


忙しなくまわってきたけど、なんかよかったなぁ津軽半島。

冬はとんでもない雪で想像を絶する寒さなのだろうけど、こんなにのどかで綺麗な海と山を見せてくれたことに感謝したい。



めろんはお気に入りの場所を見つけた。




伸びちゃうからやめて。



つがる地球村からモヤヒルズへ!酸ヶ湯温泉の熱い眼差し。(5月3日)へつづく

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