イカと温泉と哀愁漂う五能線を味わう津軽キャンプ(30日)

Suika with C

2017年05月04日 23:26

2日目は青森の西海岸に向かった。

まず出迎えてくれたのは鰺ヶ沢町のイカ達。




イカ焼き専門店 きくや商店




有名犬わさお君も健在。


店の裏側は海へと降りていく小路に五能線が平行して走っている。

初めて見たのになぜかノスタルジックな風景だ。





港に行くとイカ釣り漁船が並んでいた。




これに大漁旗をなびかせて港に帰ってくる雄姿を想像、北島三郎の歌声も聞こえそうだ。



ちなみに鰺ヶ沢では「イカ」ではない。




「イガ」。

美味さの次元が違う。


海の駅や道の駅などに寄りイガ焼きの煙に燻されながら国道101号線を南下。

午後は大気の状態が不安定で時折立っているのもままならぬような風が吹くときもあった。




海の向こうに見える峰々は青森県と秋田県にまたがる白神山地。世界遺産の指定を受けているのは全体から見れば中心のわずかな部分だが

その他の部分でも広大な手付かずのブナ原生林と山々で形成されている。


西海岸の深浦から弘前まで白神山地を横断できる林道(じゃり道)をおよそ十数年前に車で通ったことがある。

距離は20〜30km程度の道だったと思うが3時間近くかかった。季節は夏。

細い道なのでしっかり前方を見て運転していたが道脇の草影に黒い物体が見えた。

車の中とはいえ初めての野生クマ。距離は5メートル。こちらを睨んでいる。

会社の連中を乗せていたので女性陣からは聞いているこちらの方が怖い戦慄の叫び声。

車は重いエルグランドだったがアクセル全開、土煙をあげフル加速!

いやぁけっこう怖かった、クマ。笑




この時期はまだ通行止めだった。シーズンにはここを歩く人もいるらしい。やめましょう。



白神山地の西側にはさまざまなトレッキングコースがあって

ココは最も安全な「青池」コース。笑




まるで青インクを流し込んだような神秘的な池だった。






復路は定番の不老不死温泉。




立ち寄り入浴は16:00まで。日本海に沈む夕陽を見ながら入浴できるのは併設のホテル宿泊者だけ。

海辺の外湯は「かけ湯」がないので内湯に入ってから行くのがマナー。外の通路を歩くため1度服を着なおさなくてはならないのが面倒なところだ。




もちろん100%源泉かけ流し。男性側は混浴。

しかし2度目のせいか波しぶきが飛んでくる以外特に良さを感じることもなかった。





温泉を出てキャンプ場に戻る道沿いに小さな駅があった。

駅名は「とどろき」無人駅だ。(深浦町)




たまたまタイミング良く2時間に1本来るか来ないかの五能線ローカル車がやって来た。

「キハ40」

非電化区間を走る汽動車。往年の名車である。

どうやってここまで来たのかわからない男性が駅舎にいた。




これからこの汽車に乗ると笑顔で言う。

とても羨ましかった。




このあと車で汽車を追いかけた。なぜだか無性に嬉しくてキハ40が山に進路をとり見えなくなるまで並走した。

夜は鰺ヶ沢の食堂でヒラメ漬け丼とイガメンチ。




本日キャンプらしいことなんもなし!






夜になりキャンプ場に静寂が訪れると、遠くを走る列車の音がわずかにカタコト聞こえる。


シュラフに入っても私の頭の中ではアリスの「遠くで汽笛を聞きながら」がずっと流れていた。




まだ夜は寒いけど行ってよかった桜まつり・津軽の春(5月1日)へつづく

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