「天井が高いテントにしてホント良かったわね。」
「そうだな・・・。」
嘘だ・・・。俺はいま嘘をついている。
本当は天井が低くて狭いテントが大好きなんだ・・・。
ご存知ダイワハウスCMの1シーン。少し脚色付いているが同感だ。
ではなぜ低くて狭いテントが好きなのか。
風に強い・暖房効率がいい・積載が楽・経済的など。
だが何よりも愛すべき点はその「非日常感」だ。
3帖ちょっとのスペースに夫婦2人とネコ1匹。
簡易テーブル(冬はこたつ)にネコごはんセットとトイレ。
このチープ感がなんともたまらない。
それは自分をちっぽけに、また自然の営みをより大きく感じさせてくれていた。
そしてこの狭い空間で過ごす家族との時間を
焼けつくような紫外線や叩きつけるような雨
体が浮くような吹き下ろしの風やしんしんと降り続く雪から守ってきてくれた。
紛れもなく私の大好きな「基地」である。
テント前室で雨に濡れないようにしながら夕食を作り
前室に2人同時は座れないから1皿1皿テントに運び入れて食事していた。
そんなキャンプを続けてきて7年、この度ようやく我が家にも「タープ」がやって来た。
Takibi-Tarp Cotton Hexa
タープの必要性を特に感じでいたわけではなかったが
きっかけは↓コレ。
「
1月のオープンタープ」
コメント欄には愛読者のみなさんからアホだの変態だのと言われていたが
私は素直に感動していた。
確かに何かがおかしい気がするけど、その画は私が考えていた懸念を一気に吹き飛ばしてくれた。
私はこの数年間、キャンプのほとんどが年末年始の雪の中。
まわりはみんな薪ストーブの煙突ばかりでオープンタープの人なんていやしない。ここ何年も。
西高東低の気圧配置による風は一段と強く
タープ設営後、飛ばされないための警戒は昼夜を問わないだろう。
しかし私の憂いはそれだけでなかった。
「だって強い吹き下ろしの風吹くよ?w」
「ちょっとでも雪積もれば倒壊するじゃん?ww」
「あ〜あ、夏キャンしか知らねぇヤツいるよ!www」
などと林の向こうから指さされているのではないかという不安。
ちょっと恥ずかしいのかな?と葛藤。
しかし彼は臆することなく堂々と公開して賛同を得た。
これは「真冬でもオープンタープはカッコいい!」とお墨付きをいただいたようなものだ。
私の憂いは消え、晴れてタープ購入を決意した。
ただの雑談ですが
後編につづく