君といつまでも

Suika with C

2017年02月22日 14:16

昨年の秋。駐車場に車を停めると、隣接する空き地から微かに聞こえる鳴き声。

妻が車を降りて様子を見に行き、草むらをかぎわけると血相を変え慌てて帰ってきた。

「この子怪我してるっ!ケガ!」


妻が抱き抱えているのは白い仔猫。

左肩後方が大きくエグられていた。(キズ写真は掲載できません)


オロオロうろたえる夫婦。空き地を見渡しても親ネコはいない。



とにかく病院だっ!

病院のランクも気になるが、今はそんな状況でもない。

とにかく近所の病院を探して妻のスマホで検索。連絡するとすぐに診察してくれるとのことなので、アクセル全開で病院に向かった。


診察台は体重計も兼ねている。

300gちょっと。目は開いているが、まだ産まれたばかり。




キズを調べなから「カラスかなぁ」と先生が言う。

私達は診察台を前にしてまだオロオロ状態だ。

それを察したのか先生はやさしい口調で「キズは少し筋肉に達していますが大丈夫でしょう。」とすぐに言ってくれた。


私達は少し安堵したが、先生には「のら猫」と伝えていたので

「今後どうしますか?」とすぐに尋ねられた。



家は賃貸物件。「ペット可」などと契約書には書かれていない。


しかしこの弱々しく鳴いて立ち上がることもままならず

痛々しいキズを持つあどけない瞳の仔猫。


誰が草むらに戻せようかっ!!!



「保護します・・・。」



妻からは無言の承諾をいただいた。

先生は「ありがとうございます。」と言ってくれた。


キズは消毒後ガーゼがあてられ、当面の幼猫用食事をいただき

まだ19時頃だったので、急いでホームセンターに向かい折り畳める簡易的なケージを購入した。

半分にトイレシートを敷き、もう半分は車にあったキャンプで使っているコールマンの高級フリースをハサミで小さく切りそれを何枚か重ねて寝床とした。



駐車場に戻りようやく落ち付きを取り戻す。

ケージの中ではコールマンの高級フリース(笑)に横たわり、妻が手にのせた高級幼猫用ごはんをチョロチョロ舐めている。



なんて可愛いんだっ!!!(笑)



診察券に書かれた名前は「めろん」。


10月の肌寒い夜、その日は車で一緒に寝ることにした。



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